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「2015平和のための戦争展わかやま」(8/1)でピースライブを堪能する

 今晩(2015年8月7日)配信した「メルマガ金原No.2175」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「2015平和のための戦争展わかやま」(8/1)でピースライブを堪能する

 全国で取り組まれている「平和のための戦争展」が和歌山でいつ頃始まったのか、私は知らないのですが、毎年様々な工夫をこらし、継続して開催を続けて来られたことに敬意を表したいと思います。
 今年の「2015平和のための戦争展わかやま」は、去る8月1日(土)・2日(日)の両日、和歌山県勤労福祉会館プラザホープの2階ギャラリー(展示)や4階ホール(松井朝子さんによるトーク&マイム、地元グループが出演するピースライブ)などを会場に開催され、私は1日目の午後に参加しました。
 会場で撮影した写真と簡単なレポートをFacebookに投稿しましたので、それを基に手直ししたものを以下にご紹介します。
 なお、ブログには限られた写真しか掲載しておりませんが、【Facebookアルバム】をクリックしていただければ、FBに投稿したアルバムの写真をご覧いただけます。
戦争展チラシ
 
 去る8月1日(土)、今年はプラザホープを会場として開催される「2015平和のための戦争展わかやま」の1日目の午後の部「ピースライブ」に、「五十五万石」や「みかんこ」が出演すると聞き、「これは行かねば」ということで、会場のプラザホープを目指しました。ライブ開始時刻は、チラシには書かれておらず、かよんちゃん(中里佳世さん)からは1時半、歌舞さん(にしでいづみさん)からは1時という情報が寄せられており、遅れてはいけないと思い、1時前に行ったところ、会場入り口で私と同じ事を考えて早めに来ていた楠井伸也さんから、ライブが1時半から始まることを教えてもらいました。
 ということで、ライブが始まるまでの時間を2Fの多目的ギャラリーで展示物を観て過ごすことにしました(これが「戦争展」の本体ですからね)。
2015 戦争展 会場に行ってみると、私のようにライブまでの時間を過ごすためという訳ではなく、計画的に早めに来て見学していた花田惠子さん(9条ネットわかやま共同代表)の姿がありました(私とはだいぶ心がけが違う?)。
 様々な展示物の中に、戦時中の教科書(の復刻版?)と現在の教科書を対比して展示しているコーナーがあり、今問題の育鳳社版の公民、歴史の教科書も展示されていましたから、もう少し時間に余裕があれば、どこが問題なのか、じっくりと読めたのにと後悔しました。
 また、空襲前と空襲後の和歌山市中心部の航空写真を対比して見るのは久しぶりでしたが、月山桂先生(弁護士)の講演で伺った和歌山大空襲の夜のお話を思い出したり、私の母校(桐蔭高校)の前身である和歌山中学の位置が明示されているのを見て、そういえば私が高校生の頃、校門を入ってすぐのところに古い由緒ありげな図書館が建っており、戦前の古い書籍がたくさん収蔵されていたことを思い出しました。私は図書局員だったので、閉架式の書庫にも自由に出入りでき、戦前に刊行された坪内逍遙訳の「シェークスピヤ全集」(中央公論社)も、この桐蔭高校図書館で読んだものでした。
 思えば、私が出入りしていたこの図書館は、昭和20年7月9日の大空襲による焼失をからくも免れた和歌山中学の図書館だったのですね。
 
五十五万石@2015戦争展 午後1時半から4階ホールで始まったピースライブのトップを務めたのは「五十五万石」の皆さんでした。今年の3月8日、和歌山城西の丸広場(フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2015)での衝撃的なデビューから5ヶ月近く、私にとって2回目の「五十五万石」の演奏でした。2回目にして「前を向いて歩こう」(「上を向いて歩こう」の替え歌)の歌詞はほぼ一緒に口ずさめる程度には憶えましたよ。
 実力派シンガー歌舞さん(にしでいづみさん)をサポートするお2人は、誰とは言いませんが(FBでタグ付しているから言っているのも同然?)、多忙のあまり、当日まで音合わせ(練習)が全然できないという弱点は随所に露呈しつつも、息の合った演奏ぶりで堪能させてくれました。是非今後とも様々な箇所で活躍されますようお祈りします。
 ところで、「折角歌詞カードまで用意されていながら「We shall overcome」を一緒に歌う者が少なかったのは、日本人、特に我々の世代の大半はピート・シーガーの歌唱でこの曲に馴染んでいますので、そのメロディーラインから外れると歌えなくなるのですよね。」とFacebookで指摘したところ、早速、歌舞さんから以下のようなコメントが届きました。

「すびばせんでした…。わたしたちのは、Roger Waters (Pink Floyd)が、ガザ解放のために歌ったアレンジでした。」

 Roger Waters の「We shall overcome」、聴きました。素晴らしいですね。しかし、やはりみんなで一緒に歌うのなら、Peet Seager版にして欲しい。
 
 8月1日(土)午後のピースライブの2組目は、和歌山県立星林高校軽音楽部の皆さん。顧問の髙橋先生(社会科)の紹介(MC)で、5名の(全員女性の)部員の皆さんが、計4曲を演奏してくださいました。4曲の内、半分の2曲(ブルーハーツの「青空」、Coccoの「ジュゴンの見える丘」)は私も知っていたというのは優秀?もっとも、「ジュゴンの見える丘」は、髙橋先生が部員に教えてあげたということでしたから、「青空」もそうかもしれませんね。もっとも、楽曲自体は先生からその存在を教えてもらったにしても、演奏する彼女たちは、しっかりと歌詞に共感し、自分たちの曲として演奏していました。
星林高校軽音楽部@2015戦争展 ところで、私は、彼女たちの演奏を聴きながら、来年の憲法記念日に西の丸広場のステージ(「Happy Birthday 憲法 in Wakayama」の3回目をやるとすればの話ですが)に星林高校軽音楽部を招待する可能性について思いをめぐらしていました(もしかしたら花田惠子さんも?)。星林高校は、憲法記念日イベントのステージディレクターをお願いしている花光郁さん(和歌山音楽愛好会フォルテ)の母校でもありますしね。ただ、今日のステージのままでの出演というのは「少ししんどい」ので、アコースティックバンドを結成して練習を重ねてもらうことはできないだろうか?などと勝手な夢想をしたりしました。そうすれば、ロックバンド主体の粉河高校軽音楽部(2年連続して「Happy Birthday 憲法 in Wakayama」に出演)と対照的で良いと思うのですが。
 ・・・とFBに書いたところ、花田惠子さんから「可愛い女子高生たちに是非出演してほしいです~?」というコメントが。これは、真剣に出演交渉を考えた方がいいかな。
 
白井春樹さん@2015戦争展 星林高校軽音楽部から「みかんこ」への舞台転換の合間に、今春(4月)ニューヨークで開催されたNPT(核拡散防止条約)締約国会議に核廃絶を訴える署名を届けた一行の引率者(?)白井春樹さん(和歌山県原水協事務局長)から短い報告がありました。
 白井さんは、2階の展示室において、「原爆と人間」展示コーナーの説明員を熱心に務めておられました。とにかく、あらゆる機会をとらえて「原爆と人間」を普及し、1人でも多くの人に見てもらおうというその熱意には頭が下がります。
 なお、8月3日~17日、和歌山県庁(本館と東別館を繋ぐ渡り廊下のようです)において、「原爆と人間」展が開かれてます。たしか、昨年に続いて2回目だと思いますが、白井さんのお話によれば、和歌山県が、展示する写真セットも購入した上での開催ということなので、これから恒例行事となるかもしれませんし、県下の振興局での開催という可能性もあるだろうなどと思いました。
 なお、奥村規子県議会議員のブログに、県庁での「原爆と人間」展の模様が掲載されています。

 8月1日の「2015平和のための戦争展わかやま」ピースライブ、いよいよ「みかんこ」の登場です。
 「みかんこ」(正式には「祈りの歌の会 みかんこ」)のステージデビューは、2014年3月9日に和歌山城西の丸広場で開催された「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」でしたが、それからまだ1年半も経っていないというのに、この女性アカペラグループは、今や和歌山での様々なイベントになくてはならない存在になっています。
みかんこ@2015戦争展 過去何度かご紹介したことがありますが、メンバーの宮崎りえ子さんから教えていただいた「みかんこ」というユニット名の由来をここでもご紹介しておきます。
「『みかんこ』は漢字で『御巫』または『御神子』と書きます。巫女や巫(かんなぎ)と同じ意味で、歌や舞や言葉で、神と人、人と人とを繋ぎます。平和・平安を願って歌います。皆さんと共に祈りの歌を届けられますように(宮崎りえ子さん)」
 さて、この日、メンバーのかよんちゃん(中里佳世さん)は、「カルミナ・ブラーナ」の指揮者練習のために大阪に行かねばならず、4人編成での登場でした。
 今回は、去る7月12日の「憲法違反の「安保法制」に反対する7・12和歌山大集会&パレード」(西の丸広場・和歌山弁護士会主催)のリレートークに「2児の母」として登壇し、「平和の琉歌」と「翼をください」を熱唱した松永久視子さんをメインボーカルに迎え、「みかんこ」の3人のレギュラーメンバーがサポートに回るという新たな試みが行われました。そして、これは予想以上に良い結果を生んだのではないかと思います。松永さんも前に出過ぎるのをセーブし、また、他のメンバーも、引き過ぎることなく、前に出る時は出ていてバランスが良かったという印象です。
 それから、唯一Facebookでタグ付け出来ていないSさんは、昨年秋に「守ろう9条紀の川市民の会」の憲法フェスタに出てもらった時は、何だか自信なげな様子で、聴いていて心配になってきましたが、1日の演奏は「長足の進歩」(失礼!)だと思いました。「歌いたい」「伝えたい」という思いをストレートに出していいんだということに自信を持ったということでしょうか(・・・と評論家風に言ってみました)。
 なお、この日演奏された曲目は、①アメイジング・グレイス、②ハナミズキ、③平和の琉歌、④埴生の宿、⑤イマジン、⑥翼をください、の6曲でした。
 
 この日は、夕刻から第47回紀州おどり(正調ぶんだら節の部)に「九条連」を結成して出場することになっており、さらにその前に勾留中の被疑者との接見のために市内の警察署に行かねばならず、時間の都合で「みかんこ」の演奏が終わったところで会場を後にしなければなりませんでした。ということで、トイ・ボックスの演奏は、まことに残念ながら聴けなかったのです。

 ブログで行事案内をすることも重要だと思いますが、どんな内容だったのかというレポートも同じように重要です。しかし、まとまったレポートを書く余裕がないことが多く、いきおい写真をFacebookにアップして簡単なコメントを添えれば上出来ということが常態化していました。
 そこで、そういう実態を逆手にとり、まずFacebookに連載した上で、あとからそれをブログにまとめるという工夫をすることにしました。今年の憲法記念日に行われた「Happy Birthday 憲法 in Wakayama 2015」から本格的に始め、今回の「戦争展」が2回目です。
 いかがだったでしょうか?これはこれで時間がかかる作業なので、もう少し時間を節約して仕上げる方法を工夫しなければとは思いますが。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2015年5月12日
写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2015”