今晩(2016年9月13日)配信した「メルマガ金原No.2568」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
私のメルマガ(ブログ)では、しばしば興味深いドキュメンタリー番組の放送情報を掲載しています。とはいえ、BSやCSにまで手を広げる余裕はなく、地上波で視聴できる番組枠、NHKスペシャル、ETV特集、NNNドキュメント、テレメンタリー、映像(毎日放送)などが主なものですが。
けれども、放送が終わってしまった後になって、「そんな番組が放送されていたのか!」と気がついてがっかりすることもあり、また、もっとひどい場合には、番組情報をメルマガ(ブログ)で紹介していながら、録画予約するのを失念してしまうこともあったりします。
そういう時に頼りになるのが「再放送」です。
実は、1週間以内に、上記のようなうっかり視聴・録画し損なった番組の再放送が2本もあるのです。
まず、1本目は、そういう番組が放送されること自体気がついていなかったというもので、一昨々日(9月10日)の夜、EテレのETV特集で放送された『武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~』です。
その再放送時間と番組案内をご紹介します。
その再放送時間と番組案内をご紹介します。
再放送 NHK(Eテレ)
2016年9月17日(土)午前0時00分~1時00分(金曜深夜)
ETV特集『武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~』
「アメリカ同時多発テロから15年。今も戦乱の続くアフガニスタンで干ばつと闘う日本人がいる。医師・中村哲(69)。「武器や戦車では解決しない。農業復活こそがアフガン復興の礎だ」。中村は白衣を脱ぎ、用水路の建設に乗り出した。15年たったいま、干ばつの大地には緑がよみがえり、人々の平穏な営みが再び始まろうとしている。戦乱の地アフガニスタンに必要な支援とは何か。15年にわたる中村の不屈の歩みを通して考える。」
2016年9月17日(土)午前0時00分~1時00分(金曜深夜)
ETV特集『武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~』
「アメリカ同時多発テロから15年。今も戦乱の続くアフガニスタンで干ばつと闘う日本人がいる。医師・中村哲(69)。「武器や戦車では解決しない。農業復活こそがアフガン復興の礎だ」。中村は白衣を脱ぎ、用水路の建設に乗り出した。15年たったいま、干ばつの大地には緑がよみがえり、人々の平穏な営みが再び始まろうとしている。戦乱の地アフガニスタンに必要な支援とは何か。15年にわたる中村の不屈の歩みを通して考える。」
ペシャワール会現地代表の中村哲先生は、私の知る限り、以下のとおり、和歌山で3回講演されており、私はその全てを聴講しています(もっとも、2回目は会場に人が溢れ、私はずっとロビーにいたので、聴講したことになるのかどうか)。
ところで、中村哲さんのアフガニスタンでの活動の映像化ということでは、日本電波ニュース社製作の『アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く 治水技術7年の記録』(谷津賢二監督、2012年、73分)というDVDが発売されています。
※ダイジェスト版
※ダイジェスト版
ということは、今回の番組は、NHKと日本電波ニュース社の提携作品なのだろうか?という疑問を抱いたので、日本電波ニュース社のホームページをのぞいてみたところ、「テレビ番組」というコーナーに、この番組の情報が掲載されていました。
NHKの番組案内より詳しいので、こちらも引用します。
NHKの番組案内より詳しいので、こちらも引用します。
(引用開始)
Eテレ(NHK教育)
2016年9月10日(土)23時00分~24時00分
ETV特集「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~ 」
アメリカで起きた同時多発テロから15年、世界では終わりの見えない「対テロ戦争」が続く。いったいわれわれはどこで道を間違えてしまったのだろうか。アフガニスタンで献身的な復興支援を続ける医師・中村哲(69)の活動を通して「平和に至る道」を考えるドキュメンタリー。
「対テロ戦争」の標的として最初に攻撃されたアフガニスタン。実は当時、現地では100年に1度と言われる大干ばつが続いていた。農業は壊滅的打撃を受け、飢えと渇きが多くの人々の命を奪った。今もなお国民の3分の1にあたる760万人が食糧不足に苦しんでいる。この干ばつと闘い続けているのが、1990年代からアフガニスタンで医療支援に従事してきた中村哲だ。「武器や戦車では問題は解決しない。
Eテレ(NHK教育)
2016年9月10日(土)23時00分~24時00分
ETV特集「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~ 」
アメリカで起きた同時多発テロから15年、世界では終わりの見えない「対テロ戦争」が続く。いったいわれわれはどこで道を間違えてしまったのだろうか。アフガニスタンで献身的な復興支援を続ける医師・中村哲(69)の活動を通して「平和に至る道」を考えるドキュメンタリー。
「対テロ戦争」の標的として最初に攻撃されたアフガニスタン。実は当時、現地では100年に1度と言われる大干ばつが続いていた。農業は壊滅的打撃を受け、飢えと渇きが多くの人々の命を奪った。今もなお国民の3分の1にあたる760万人が食糧不足に苦しんでいる。この干ばつと闘い続けているのが、1990年代からアフガニスタンで医療支援に従事してきた中村哲だ。「武器や戦車では問題は解決しない。
農業の復活こそが、アフガン復興の礎だ」。そう考えた中村は2003年、白衣を脱ぎ、アフガン東部の乾いた大地をうるおす用水路の建設に乗り出した。過酷な自然との闘い。米軍による誤射。現地の人々とともにあらゆる苦難を乗り越え、27キロに及ぶ「マルワリード用水路」は完成した。周辺の村落では緑が蘇り、いま再び平穏な人々の営みが始まろうとしている。15年にわたる不屈の歩みを描いた記録。
ディレクター:髙橋泰一
撮影:谷津賢二、柿木喜久男、大月啓介
編集:櫻木まゆみ
AD:菊地啓
プロデューサー:谷津賢二
(引用終わり)
ディレクター:髙橋泰一
撮影:谷津賢二、柿木喜久男、大月啓介
編集:櫻木まゆみ
AD:菊地啓
プロデューサー:谷津賢二
(引用終わり)
以上のような、日本電波ニュース社とNHKの関係など、番組を視聴する上では別にどうでもいいことに違いありません。問題は番組の中身なのですから。
けれども、中村哲先生にしても、PMS現地スタッフの人たちにしても、いきなり馴染みのない日本のテレビ局のスタッフがやって来ても、一朝一夕に信頼関係を築けるものではなく、邪魔になるだけでしょう。長年取材を続け、PMSの活動方針などを充分に理解している日本電波ニュース社のスタッフであればこそ作れた番組なのだろうと思います。
けれども、中村哲先生にしても、PMS現地スタッフの人たちにしても、いきなり馴染みのない日本のテレビ局のスタッフがやって来ても、一朝一夕に信頼関係を築けるものではなく、邪魔になるだけでしょう。長年取材を続け、PMSの活動方針などを充分に理解している日本電波ニュース社のスタッフであればこそ作れた番組なのだろうと思います。
想田監督の上記Facebook投稿へのコメントで、谷津賢二さんが以下のように述べておられましたので紹介します。
「想田さん、いろいろありがとうございます。ETV特集は多くの方々に観ていただけ、本当に嬉しいです。しかし15年間を1時間にまとめるのは、どだい無理なので、伝えきれなかった事がたくさんあります。まだまだ中村医師の映像記録は続けるつもりです。」
「想田さん、いろいろありがとうございます。ETV特集は多くの方々に観ていただけ、本当に嬉しいです。しかし15年間を1時間にまとめるのは、どだい無理なので、伝えきれなかった事がたくさんあります。まだまだ中村医師の映像記録は続けるつもりです。」
それから、同じコメント欄に、今秋、新しいDVD『アフガニスタン 用水路が運ぶ恵みと平和』が発売予定で予約受付中という情報が掲載されていました。
送料・税込み3,000円。前作の朗読は菅原文太さんが担当されていましたが、今作はなんと吉永小百合さん!期待したいですね。
送料・税込み3,000円。前作の朗読は菅原文太さんが担当されていましたが、今作はなんと吉永小百合さん!期待したいですね。
ということで、このメルマガ(ブログ)を読んでくださった皆さん。テレビがない、テレビを見る習慣がない(私もかなりそうですが)という人は仕方がありませんが、視聴可能な方は是非ご覧いただきたいと思い、ご紹介しました。
もう1本の再放送は、NHKスペシャルです。しかも、私自身がこのメルマガ(ブログ)でご紹介していたにもかかわらず、本放送を録画・視聴するのをついうっかり失念してしまっていたものです(放送予告・2016年8月のNHKスペシャル/2016年7月31日)。
5本もまとめて紹介したのがよくなかったのか、簡単録画予約するためには、番組表が掲載される放送1週間前になってから、などと思っているうちに、つい録画するのを忘れてしまっていたものです。
再放送時間と番組案内を紹介します。
再放送時間と番組案内を紹介します。
再放送 NHK(総合TV)
2016年9月19日(月)午前1時45分~2時34分(18日深夜)
NHKスペシャル『沖縄 空白の1年~“基地の島”はこうして生まれた~』
「1945年8月15日、本土の人々が太平洋戦争の終わりを告げる玉音放送を聞き、悲嘆に暮れる中、沖縄では、人口のおよそ9割が「収容所」に入れられるなど、全く別の「戦後」がはじまろうとしていた。
今回NHKは、アメリカ軍の占領直後―――「1945年6月から1946年にかけて」の映像や、米軍の機密資料、未公開の沖縄の指導者たちの日記等を入手した。資料を詳細にみていくと、この時期、アメリカの占領政策は揺れており、まさに沖縄が「これからどうなるか」が決められていく期間でもあったことが分かってきた。沖縄はこの時期、アメリカでもなく日本でもない、“空白の状態”に置かれながら、次第に「基地の島」へと変貌させられていったのだ。戦後、本土が平和と繁栄を謳歌する一方、その代償として重い負担を背負った沖縄。「空白の1年」を通して、沖縄の戦後の歩みと今を考える。」
2016年9月19日(月)午前1時45分~2時34分(18日深夜)
NHKスペシャル『沖縄 空白の1年~“基地の島”はこうして生まれた~』
「1945年8月15日、本土の人々が太平洋戦争の終わりを告げる玉音放送を聞き、悲嘆に暮れる中、沖縄では、人口のおよそ9割が「収容所」に入れられるなど、全く別の「戦後」がはじまろうとしていた。
今回NHKは、アメリカ軍の占領直後―――「1945年6月から1946年にかけて」の映像や、米軍の機密資料、未公開の沖縄の指導者たちの日記等を入手した。資料を詳細にみていくと、この時期、アメリカの占領政策は揺れており、まさに沖縄が「これからどうなるか」が決められていく期間でもあったことが分かってきた。沖縄はこの時期、アメリカでもなく日本でもない、“空白の状態”に置かれながら、次第に「基地の島」へと変貌させられていったのだ。戦後、本土が平和と繁栄を謳歌する一方、その代償として重い負担を背負った沖縄。「空白の1年」を通して、沖縄の戦後の歩みと今を考える。」