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予告・田中優氏講演会「健全な農地と地球環境を未来につなぐ~奇跡の黒い土「テラ・プレタ」をヒントに」2/22@和歌山市

 今晩(2017年月13日)配信した「メルマガ金原No.2722」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告・田中優氏講演会「健全な農地と地球環境を未来につなぐ~奇跡の黒い土「テラ・プレタ」をヒントに」2/22@和歌山市

 巻末リストのとおり、メルマガ(ブログ)でたびたび取り上げてきた田中優さんですが、何故かかけ違って一度も直接お話を伺ったことがなかったのですが、来週、ようやくその講演をうかがえるようです。
 来る2月22日(水)、JR和歌山駅前のJAビル2階「和(なごみ)ホール」において、NPO法人和歌山有機認証協会が総会を開いた後の午後7時から、田中優さんの講演会が開かれるとのご案内(チラシ同封)が、共催団体の1つであるNPO法人わかやま環境ネットワークから届きました。
 聴講するためには事前申込が必要なので、早速、申込先である和歌山有機認証協会に電話して参加を申し込みましたが、まだ申込み可能ということでしたので、今日のメルマガ(ブログ)でご案内することとしました。
 
 田中優さんは、チラシ記載の紹介文に書かれているとおり、様々な分野で活躍されていますが、巻末リストのとおり、私はそのうちの、電力会社に頼らない「オフグリッド生活」の実践者・先駆者としての田中優さんに特に注目してきました。
 22日の講演のテーマは、「健全な農地と地球環境を未来につなぐ~奇跡の黒い土「テラ・プレタ」をヒントに」というもので、「オフグリッド」とは直接の関係はありません。何しろ、和歌山有機認証協会の総会終了後に行う講演会ですからね。
 けれども、「健全な農地」も「オフグリッド」も、地球環境という大きなくくりの中ではもちろん密接な関連がある訳で、多くの方に参加をお勧めしたい講演会です。
 以下に、チラシ記載情報を転記します。

チラシ文字情報から引用開始)
チラシ表面-
~健全な農地と地球環境を未来につなぐ~
奇跡の黒い土
「テラ・プレタ」をヒントに
 
講師 田中 優
    環境・経済・平和をキーワードに活動する実践的リーダー
 
日時 2017年2月22日(水)19:00~21:00
場所 JAビル2F 和(なごみ)ホールAB
    (JR和歌山駅徒歩2分:和歌山市美園町5-1-1)
参加費 無料
申込 要事前申込
    和歌山有機認証協会
TEL 073-499-4736
FAX 073-499-4735
Mail 
woca@vaw.ne.jp
 
奇跡の黒い土「テラ・プレタ」
それは、遙か昔南米アマゾン流域で作物を作っていた痕跡。近年、各分野において、古いモノから新しいコトが発見される事例が相次いでいますが、「テラ・プレタ」もそのひとつ。
多くの農家さんの関心事である「理想の土づくり」と、現代を生きるわたしたち全員に関わる「地球温暖化」、この2つの課題解決になる大きなヒントがあるようです。
 
主催:NPO法人 和歌山有機認証協会・NPO法人 わかやま環境ネットワーク(WeNET)・和歌山県地球温暖化防止活動推進センター
協力:サスティナブルライフスタイル研究会ofわかやま(SLOW)・NPO法人 市民の力わかやま・サ行研究所
 
チラシ裏面-
持続可能な社会を目指したい人、
農家さん、炭焼き職人さん、地主さん
山主さん、食・農・環境関連の行政さん、
温暖化防止活動推進員さん、お越しください。
 
講演会後の懇親会
予約が必要となります。お名前、ご連絡先を明記のうえ、下記までお送りください。場所は、和歌山駅東口近くです。定員20名(〆切は、定員に達し次第)
FAX  073-499-4735
e-mail
 
woca@vaw.ne.jp
 
18:15より同会場にて、第18回 和歌山有機認証協会通常総会を開催します。OPEN形式ですので、どなたでもお気楽にご来場ください。
 
田中優さんプロフィール
1957年東京都生まれ。
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。2012年末に岡山に移住。
2013年5月、自宅では電力会社との電線をカットし電力会社に頼らない太陽パネルと独立電源システムの生活、「オフグリッド生活」を始めた。
現在「未来バンク事業組合」「天然住宅バンク」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、「一般社団法人 天然住宅」共同代表、「自エネ組」相談役を務める。横浜市立大学恵泉女学園大学の非常勤講師。
公式HP 田中優の持続する志
http://www.tanakayu.com/
 
著書
『未来のあたりまえシリーズ1-電気は自給があたりまえオフグリッドで原発のいらない暮らしへ-』合同出版、『放射能下の日本で暮らすには?食の安全対策から、がれき処理問題まで』筑摩書房、『子どもたちの未来を創るエネルギー』子どもの未来社、『シリーズいますぐ考えよう!未来につなぐ資源・環境・エネルギー①~③』岩崎書店、『地宝論』子どもの未来社、『原発に頼らない社会へ』武田ランダムハウス、『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』河出書房新社、『環境教育 善意の落とし穴』大月書店、『おカネが変われば世界が変わる』コモンズ、『今すぐ考えよう地球温暖化1~3』岩崎書店、子ども向け→『世界から貧しさをなくす30の方法』合同出版、『おカネで世界を変える30の方法』合同出版、『天然住宅から社会を変える30の方法』合同出版、『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』扶桑社新書、『戦争って環境問題と関係ないと思ってた』岩波書店、『非戦』幻冬舎(以上、共著含む)
ほか多数!!
 
田中優さんのスゴイところ!
データ収集力
高い分析力
豊かな発想力
発想を形にする行動力
ネットワーク構築力
聴く人に希望を与える滑らかな話術
幅広い人に分かり易く伝える文章力
 
会員随時募集しています!
主催者連絡先
NPO法人 和歌山有機認証協会
 〒641-0014 和歌山市毛見996-2
 TEL:073-499-4736
e-mail:
woca@vaw.ne.jp
NPO法人 わかやま環境ネットワーク
和歌山県地球温暖化防止活動推進センター) 
 〒641-0014 和歌山市毛見996-2
 TEL:073-499-4734
e-mail:
wenet@vaw.ne.jp
(引用終わり)
 
 なお、私のところに封書で届いた講演会の案内文書には、主催3団体(といっても、事務所は同じところにありますが)の紹介文が掲載されていましたので、ご参考までに、これも転記します。
 
(引用開始)
~主催団体について~
NPO法人 和歌山有機認証協会(理事長:小林民憲)
 エネルギーと食料の地域自給をめざして活動していた市民団体「和歌山環境ネットワーク」(現・わかやま環境ネットワーク(WeNET)の前身)を母胎として、2000年1月設立、JAS法改定を県内農業の発展に生かそうと、同年10月、登録認定機関として農林水産大臣の認可を受け、以来、認証事業を通じて生産と消費を信頼という絆で結ぶ活動を続けてきた。
 〒641-0014 和歌山市毛見996-2
 TEL:073-499-4736 FAX:073-499-4735
 URL:
http://woca.jpn.org/w/
 
NPO法人 わかやま環境ネットワーク(代表理事:中島敦司)
 地球規模の環境危機を乗り越えるため、エネルギーと食料を自給できる地域作りをめざし1998年設立。2005年7月NPO法人格取得、同年9月和歌山県地球温暖化防止活動推進センター指定。現在約60の団体や企業が参加し、地球温暖化生物多様性、循環型社会、環境保全型農業など、環境全般に関する地域の協働の軸として活動している。
 〒641-0014 和歌山市毛見996-2
 TEL:073-499-4734 FAX:073-499-4735
 URL:
http://wenet.info/
 
和歌山県地球温暖化防止活動推進センター
 地域内で地球温暖化対策に関する普及啓発を行うこと等により地球温暖化の防止に寄与する活動の促進を図ることを目的に、「地球温暖化対策の推進に関する法律」(平成10年10月9日法律第117号・温対法)第24条に基づき地道府県知事等が、地域内で1団体を指定する。和歌山県は2005年7月にNPOわかやま環境ネットワークを指定。
(引用終わり)
 
 ところで、講演会のテーマである「テラ・プレタ」って何?という方が(私を含めて)大半であろうと思いますが、田中優さんの無料メルマガの記事が優さんのブログに転載されていましたので、その一部をご紹介しておきます。
 なお、さらに詳しい情報は、「田中優有料・活動支援版メルマガ」に掲載されているそうです。
 
田中優の持続する志(ブログ) 2017年2月10日
『荒野の知性』~アマゾン奇跡の黒い土「テラ・プレタ」~(2016.11.29発行 田中優無料メルマガより)
(抜粋引用開始)
■奇跡の「テラ・プレタ(黒い土)」
 ところがそのアマゾンに、「テラプレタ(黒い土)」と呼ばれる不思議な土が見つかった。最初は日系移民ぐらいしか注目しなかったものだが、連作障害を起こさず、何度も豊かな作物を収穫でき、過酷な熱帯の条件の中でも劣化していかない土なのだ。この「奇跡の土」は一体何なのか。
 西暦2002年になって、ある研究者が発表した。「テラプレタは人が作り出したもので、6000年、あるいはもっと以前から作られていたものだ」と。それは大きな衝撃だった。アマゾンの過酷な気象の中で、誰も手入れしないままに数千年の時を経て、未だに豊かな養分を維持していたのだ。
 そのテラプレタは、ゴミ捨て場のようなものだったと考える人もいる。土に200度程度の低温で焼いた未熟な炭と、炭を作るときに取れる木酢液を混ぜ、骨や陶器の破片、排泄物などが混ぜられたものだったからだ。しかしその考えもまた、かつて住んでいたアマゾンの人々を見くびった考えかもしれない。今、同様の土を作ろうと実験されているが成功しないのだ。大地から養分を集めて、維持される土を作るのは簡単ではない上、数千年も耐えるかどうかは年数を経ないと実証できないからだ。
 しかも驚かされるのはテラプレタの分布する広さだ。集めるとイギリス二つ分、フランス一国分の面積に匹敵するのだ。これだけの広さがあれば多くの人を養い、都市を形成するほどの収穫量も得られる。今では「エルドラドは実在したかもしれない」と考えられている。あまりにも多くの陶器片や埋蔵物は、点在する集落で使うには多すぎるのだ。
(略)
 ところがテラプレタの炭素吸収量は、これまで考えられていた「炭素吸収農法」よりけた外れに大きいのだ。実にその5倍から20倍も吸収できる。もし炭素源が足りるなら、たった1年で解決できてしまうのだ。
 そもそも炭は、人間が作ることのできる唯一の化石燃料だ。木材の8割の炭素を炭の中に固定し、燃やさない限りそのまま固定することができる。多孔質の空隙は微生物のマンションとなり、微生物は土壌から溶け出した微量元素を貯め混んでいく。
 そのおかげで長年経っても肥沃さが失われないのだと考えられている。この炭の技術では日本は群を抜いている。しかしその日本の技術もまた洗練されすぎたのかもしれない。白炭と呼ばれる高温で焼いた炭と、黒炭と呼ばれる中温の炭はあるが、200度という低温で焼く「半生の炭」などはない。
 私たちは、そろそろ「科学技術が高度に発達した現在が最も優れている」と思い込みを捨ててはどうだろうか。「科学の知性」はさまざまなものの説明には役立し、それぞれの原因を調べるには必要不可欠だ。しかし、それが新たなものを作るわけではない。新たな方策はいつも長年の「経験知」が作り上げている。
 これを荒野の知性と呼んだとすると、今新たに生まれつつある方策は荒野の知性が作っているではないか。
 第七の栄養素と呼ばれる「ファイトケミカル」にしても、ずっと生活の中に生かされてきた調理法はそれを活かしきっている方法だし、「乳酸菌」と呼ばれるまでもなく漬物などたくさんの利用がなされてきた。
 私たちの「科学的慢心」は、もう捨てたらどうだろうか。新たな知性は荒野から生まれる。それを学ぶことで、もしかしたら地球人は温暖化防止の方策を得られるかもしれない。しかしそれは科学が見出したものではない。荒野の知性を科学が説明したに過ぎないのだ。
-☆---★-より詳しくは田中優有料・活動支援版メルマガをご覧ください。-☆---★

(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2013年2月24日
再生可能エネルギー固定価格買取制度と「オフグリッド」生活

2013年7月28日
「女性自身」のレポートと映像で知る田中優さんの“オフグリッド生活”
2013年10月5日

木村俊雄氏が語る“メルトダウンの真実“、田中優氏と語る“エネルギーの自給自足”
2014年6月22日
田中優さんが先導する“静かな革命”
2014年10月12日
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の曲がり角から考える「オフグリッド生活」~田中優さん宅取材動画を視る
2014年12月20日 
「日刊SPA!」で読む“オフグリッド生活”の新展開
2016年4月10日
電力自由化とオフグリッドの未来~田中優さんの無料メルマガを読む

田中優・奇跡の黒い土(表)田中優・奇跡の黒い土(裏)