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年末はNHK・BS1スペシャルで佐藤琢磨の勇姿を見よう~1人のモータースポーツ・ファンとして

 2017年12月25日配信(予定)のメルマガ金原.No.3027を転載します。
 
年末はNHK・BS1スペシャルで佐藤琢磨の勇姿を見よう~1人のモータースポーツ・ファンとして
 
 私は、ブログに書くことはほとんどないものの、主にテレビ観戦を通じてではありますが、いっぱしのモータースポーツファンであった時代もあるのです。何しろ、私は、鈴鹿に初めてFIがやって来た1987年(ちょうど30年前で、その年からフジテレビによるF1全戦中継が始まりました)の4月から司法修習生(当時は2年課程)となったのですが、実はその2年前から司法試験のために荻窪に下宿する受験生の身でありながら、たびたび赤坂のホンダ本社ビル1階のショールームまで足を運び、スクリーンに展開されるF1を始めとする4輪や2輪世界GPなどの映像(ホンダ勢が活躍する部分のみ編集したビデオ)を食い入るように見つめ、「オートスポーツ」や「サイクルサウンズ」といった4輪、2輪のモータースポーツ専門誌に読みふけった(金がないので、立ち読みで済ますことが多かったですが)ものでした。
 
 フジテレビ全戦中継の2年目(1988年)、この年は、アイルトン・セナアラン・プロストを擁するマクラーレン・ホンダが、16戦15勝という圧倒的勝利を重ね、セナが鈴鹿で初のチャンピオンを決めた年でしたが、私は全戦VHSビデオに収録し、特に鈴鹿は何度も見直しましたね。序盤で、非力な自然吸気エンジンを積むイーヴァン・カペリが、ホームストレートで一瞬プロストを抜いてトップに立った瞬間は忘れられません。それ以来、エイドリアン・ニューウェイは天才デザイナーだと確信しました。・・・と言っても、熱心なF1ファン以外には通じないでしょうが。なお、この1988年F1完全収録VHS16巻セットは、後日、やはりF1大好きの従弟にプレゼントしました。
 
 思えば、あの年がホンダF1第2期の絶頂だったということでしょう。その後の、ジェンソン・バトンをメインドライバーとした第3期を経て、2015年から復活した第4期のマクラーレン・ホンダの惨状については、今年で終止符を打って「やれやれ」というのが長年のホンダ・ファンとしての私の正直な感想です。ちなみに、ホンダ・ファンというのは、「モータースポーツの応援では」ということであって、実生活で乗ってきた車はマツダとスバルですけどね。
 
 F1については、あまり中継(今や地上波では放送していない)を見る気もしなかった今年、日本のモータースポーツ・ファンにもたらされた最大の朗報は、5月29日にインディアナポリス・モータースピードウェイで行われた第101回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)における佐藤琢磨の優勝(日本人初)でしょう。
 生中継を見るだけの体力がなかったため、翌朝、録画を見て興奮したものでした。結果が分かって見たにもかかわらず、ホワイトフラッグが出る前の周におけるへリオ・カストロネベスのアタックに持ち堪えたシーンには手に汗握りました。
 
 その後、色々な特別番組が作られたようですが、その掉尾を飾る番組が、年末、NHKのBS1で放送されます。それも、初回放送の番組(30日)と再放送の番組(31日)が連日見られるのですから、BSを視聴できる環境にある方には、(あまりモータースポーツに関心のない方にも)是非見ていただきたいですね。
 
NHK・BS1 2017年12月30日(土)21時00分~21時50分
BS1スペシャル「激突!ふたりの“世界最速”男~佐藤琢磨室屋義秀~」
(番組案内から引用開始)
世界三大レースのひとつ「インディ500」で優勝した佐藤琢磨と「エアレース世界選手権」で年間チャンピオンを獲得した室屋義秀。2人はお互いに車、飛行機に同乗体験をして、重力加速度Gのコントロールの仕方や勝負のタイミング、逆境に負けないメンタルの鍛え方など刺激的な対話を重ねていく。「モータースポーツで勝つために必要なことは何か?」誰よりも速く!世界最速を目指す2人が、その秘密を明らかにしていく。
(引用終わり)
 
NHK・BS1 2017年12月31日(日)20時00分~21時50分
BS1スペシャル「完全保存版 インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」(再放送)
(番組案内から引用開始)
世界3大レースのひとつインディ500。30万人を超える大観衆の前で、佐藤琢磨が優勝した。レース中のピットの様子や、ドライバーとスポッターの無線音声なども駆使して、レースを面白く立体的に伝える。また、現役F1レーサー、アロンソなど琢磨のライバルの姿もピックアップ。高速でコーナーを走るときに身体にかかる巨大なG(重力)を、ドライバーはどのように耐えているのかも科学的に分析。感動のレースの完全保存版。
【語り】伊藤雄彦小郷知子   詳細
(引用終わり)
 
 ところで、モータースポーツに何の関心もない人にとっても、このBS1スペシャルはなかなか無関心ではいられない放送枠なのですよね。というのは、NHKスペシャルなどで放送された番組のロングヴァージョンが、「完全版」などと称して放送されたりするからです。
 今、予告されている番組(再放送)では、
 
12月26日(火)19時00分~20時50分
「沖縄と核」(110分ヴァージョン)
12月27日(水)19時00分~20時50分
「戦慄の記録 インパール 完全版」(110分ヴァージョン)
12月30日(土)午前7時00分~8時10分
「終わらない人 宮崎駿」(70分ヴァージョン)
 
 最後の「終わらない人 宮崎駿」は、昨年の11月にNHKスペシャルとして放映された時に録画して視聴しましたが、たしかこの時は50分番組だったはずです。それが、「ノーナレーションの完全版。トトロにポニョもたっぷりみせます!」として70分ヴァージョンになっているのですからね。ちなみに、この70分ヴァージョンは、今ではDVDとしても販売されているようです。
 東海テレビなら、劇場版として公開されるようなロングヴァージョンが、NHKではBS1で「完全版」と称して2度のお勤めをしているとは、何と言ったら良いのか。
 いずれにせよ、年末は録画に忙しくなりそうです。