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青龍美和子弁護士(あすわか会員)の講演動画「憲法9条を考える~自衛隊が明記されるとどうなるの?~」を視聴する

  2018年1月23日配信(予定)のメルマガ金原.No.3056を転載します。
 
青龍美和子弁護士(あすわか会員)の講演動画「憲法9条を考える~自衛隊が明記されるとどうなるの?~」を視聴する
 
 「あすわか」(明日の自由を守る若手弁護士の会)ホームページの冒頭には、「私たちは、自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、若手弁護士(弁護士登録期が51期以降=登録から15年以内)の有志の会(略称「あすわか」)です。」とあります。
 同会は2013年に設立されていますから、もう設立から5年経っています。そうすると、設立当時、弁護士登録15年目だった司法修習51期の会員は、登録20年を迎えている訳ですね。それとも、青年会議所(たしか40歳で卒業)のように、登録15年を迎えたら引退するんだろうか?
 それはさておき、「あすわか」設立時から入会資格のなかった私も、同会の活動には注目していました。私が所属する和歌山弁護士会会員(本日現在の会員数147名)のうち、「あすわか」会員が何人いるのか、最近調べたことはないのですが(たしか2人いると聞いたのはだいぶ前のことだった)、「あすわか和歌山」として何かしているという話は聞いたことがありません。
 憲法関係の学習会講師を務めるとしても、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」、「青年法律家協会和歌山支部」、「自由法曹団和歌山支部」などの会員として、あるいは個人として、行っているのだろうと推測しています。
 
 ところで、かねて私は、和歌山の若手弁護士の皆さんに、積極的に学習会の講師活動に取り組んでもらいたいと考えており、去る2017年11月21日に開催した「リレートーク自民党改憲4項目の検証」(主催:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)に3人の若手弁護士に登壇してもらったのも、そのような問題意識からでした。
 
 今日のブログを「あすわか」の話から始めたのは、たまたま「あすわか」会員である青龍美和子(せいりゅう・みわこ)弁護士(東京弁護士会/東京法律事務所)による講演「憲法9条を考える~自衛隊が明記されるとどうなるの?~」(小平・生活者ネットワーク憲法学習会/2018年1月13日)の動画を発見し、この動画を和歌山の(に限りませんが)若手弁護士の皆さんに是非見てもらい、各種団体から講演依頼があった際には積極的に引き受けてもらいたいという願いからなのです。
 
憲法9条を考える~自衛隊が明記されるとどうなるの?~(1時間25分)
 
 ちなみに、青龍さんは、自己紹介に続き、「あすわか」が制作した紙芝居「王様をしばる法~憲法のはじまり~」(後に動画版もアップされました)をパワーポイントで紹介しながら、「憲法とは何か」についての説明を始めています。それから、その前後には「憲法クイズ」も取り入れていますね。これが「あすわか」の標準的な憲法カフェのスタイルなんだろうか? まあ、これも客層を想定しながら、いくつかのパターンの中から選択するのでしょうけどね。
 というような導入から始まり、今日の本論である「自衛隊が明記されるとどうなるの?」に入ってゆくという構成上の工夫がなされています。
 若手弁護士だけではなく、私も参考にさせてもらおうと思います。あとは、「学習会をいっぱい企画してくださいね」と広く呼びかけることでしょうね。
 
【参考サイト】
青龍美和子弁護士プロフィール(東京法律事務所ホームページより)
 
【余談】
 2013年5月にYouTubeにアップされた「王様をしばる法~憲法のはじまり~」(作:明日の自由を守る若手弁護士の会/絵:大島史子/声:きーこちゃん)について、以前私は自分のブログで余計な感想(?)を書いたことがあります(『憲法カフェへようこそ 意外と楽しく学べるイマドキの改憲』(あすわか編著)を推奨します/2016年4月23日)。
 ただし、青龍弁護士の講演を聴いてみると、多分、私と同じ問題意識を持っておられるような気がしたのですが。
 以下に動画と私の「余計な感想」をご紹介します。
 
(引用開始)
「王様をしばる法~憲法のはじまり~」について
 「あすわか」の名を高からしめたのは、最初はリーフレット憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党案シミュレーション~」と紙芝居「王様を縛る法~憲法のはじまり~」だったように思います。
 以上は、いずれも「みんな楽しくHappy♡がいい♪」の管理人、きーこちゃんがナレーションを担当したYouTube版がアップされています。
 私は、特にこのうちの「王様をしばる法 ~憲法のはじまり~」がずっと気になっていました。
 
王様をしばる法 ~憲法のはじまり~(6分30秒)
 
 というのも、『憲法カフェへようこそ』の第1章で太田啓子さんも紹介されているように、2014年2月の衆議院予算委員会での質疑において、安倍晋三首相は、「憲法の性格をどう考えるか」と問われた際、「国家権力を縛るものだという考え方があるが、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方だ」という歴史のイロハもわきまえない無茶苦茶な答弁をしたのですが、彼は一体誰に吹き込まれてこういう風に思い込んだのだろう?ということが疑問でした。
 そして、もしかすると、安倍首相は、「あすわか」の「王様をしばる法~憲法のはじまり~」(6分30秒)を視聴して、「立憲主義とはこういうもの」と勝手に曲解したのではないか?と密かに疑っているのです。もちろん、証拠は何一つありません。
(引用終わり) 
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/あすわか及び若手弁護士関連)
2013年6月21日
コラボレーション“明日の自由を守る若手弁護士の会”+“大島史子さん”+“きいこちゃん”
2013年11月2日
“あすわか”が発表した自民党改憲草案の英訳(部分訳)をご紹介します
2016年4月23日
憲法カフェへようこそ 意外と楽しく学べるイマドキの改憲』(あすわか編著)を推奨します
2016年11月15日
若手弁護士に贈る“自民党改憲案”学習会を1日で準備するための資料