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くまの平和ネットワーク講演会「私が見たこと 聞いたこと~戦争の被害と加害の実像~」(2018年12月9日@新宮市福祉センター)のご案内

 2018年10月30日配信(予定)のメルマガ金原No.3316を転載します。
 
くまの平和ネットワーク講演会「私が見たこと 聞いたこと~戦争の被害と加害の実像~」(2018年12月9日@新宮市福祉センター)のご案内
 
 今年も、松原洋一さん(くまの平和ネットワーク、紀宝9条の会)から、くまの平和ネットワーク主催による講演会のお知らせをメールでいただきました。
 松原さんからのお知らせといえば、くまの平和ネットワーク講演会の他に、くまの平和の風コンサートも恒例となっており、今年も既に「「第五回 くまの平和の風コンサート」(2018年7月22日@新宮市福祉センター)へのお誘い」(2018年7月20日)という案内記事を本ブログに掲載しています。
 もっとも、この時は、本番の何と2日前という間際のお知らせでしたから、ほとんど広報の役には立たなかったでしょうが。
 
 そして、くまの平和ネットワーク講演会です。今年は、12月9日(日)(日米開戦の翌日ですね)の開催ですが、そういえば昨年もこの時期に、伊藤宏先生(和歌山信愛女子短期大学教授)を講師に迎えた「ゴジラウルトラマンがあなたに伝えたいこと」という「憲法の講演会」を開催されたのでしたね。
  今年の講演会は、「戦争と憲法を考える講演会」と銘打ち、地元三重県熊野市在住の作家・中田重顕氏による講演と、元御浜町農協有線放送アナウンサーの阪本浩子さんによる朗読という、非常に興味深い企画です。
 
 松原さんから届いたメールを引用させていただいた上で、チラシ記載情報を転記します。
「戦争の被害と加害の実像」をどう次の世代に伝えていくのか、という問題意識から実現した講演会のようです。
 是非多くの方にこの内容を広めていただければと思います。
 
(松原洋一さんの金原宛メールから引用開始)
 くまの平和ネットワークの講演会のお知らせをさせていただきます。詳細は添付の別紙チラシをご覧ください。
 今回は直接的な憲法のお話ではありませんが、戦争の舞台となった現地を訪れたり、被害者はもちろん加害者となった当事者の方々の肉声を聞き、記録に留めてきた地元の作家・中田重顕氏(三重県熊野市在住)を迎えてお話を伺います。
 タイトルは「私が見たこと 聞いたこと~戦争の被害と加害の実像~」。
 熟練のアナウンス技術で評判の阪本浩子さん(三重県御浜町)が証言者の朗読をしてくださいます。
 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、・・・」制定されたこの憲法の原点ともいえるテーマだと思います。戦争体験者が年ごとに少なくなっていくことは仕方のないことですが、戦争の罪悪や不条理さを想像できない多くの『戦争を知らない子どもたち』にこそ、特に聴いていただきたいと思います。
(引用終わり)
 
(チラシから引用開始)
戦争と憲法を考える講演会
私が見たこと聞いたこと
~戦争の被害と加害の実像~
 
人類最大の人権侵害・戦争。その戦争の実態を自らの足で検証し、見聞した事実を映像を交えて伝えてくれる講演会です。
戦争の反省から生まれた憲法をめぐる情勢が揺れています。戦争と平和について考え、再
び戦争につながることのないよう、気持を新たにしたいと思います。〈くまの平和ネットワーク〉
 
講師紹介
中田重顕(なかた・しげあき)氏
1942年旧満州生まれ。
元公立学校事務職員。
文学同人誌「文宴」同人。
著書は、短編小説集「たそがれ、サムトの婆と」「観音浄土の海」、エッセイ集「みくまの便り」。 
現在世界通信社「教育情報」にエッセイ「奥熊野に生きた人たち」を連載中。
三重県文学新人賞、鳥羽マリン文学大賞など。熊野市在住。
 
〈朗読〉阪本浩子氏
1942年御浜町生まれ。
御浜町農協有線放送アナウンサー。小学校における読み聞かせ運動など。
 
講演内容要旨(予定)
明治維新以来、わが国は富国強兵政策を進め、1945年8月まで走り続けた。軍事大国に上り詰めるために、民生や福祉に手が届くことはなかった。奥熊野の庶民たちの過酷な暮らしの聞き書き
◆戦争に突入し、兵は戦死する。軍国の母、妻、遺児が全国に生まれていく。残された女たちの慟哭の聞き書き
◆加害と被害は当然近隣隣国に及んでいく。旧満州(現在の中国東北地方)生まれの講師は、数度にわたり旅をし、戦跡をめぐり、731部隊跡地、満蒙開拓団など加害と被害の歴史を目の当たりにする。実際に目で見、耳で聴いたことを検証する。
満州防衛の責務を負う「無敵」関東軍は、ソ連満州に侵攻してきたとき、国境の開拓団の人々をなぜ守らなかったか。あの広大な北満州の荒野を軍に見放された女性・子ども・年寄りたちはどう避難したか。世界の歴史に例のない悲劇が……。
―――講師自身が実際に見聞きしたことのみ、映像と朗読で検証します。
 
2018年12月9日(日)午後1:00開場/1:30開演
新宮市福祉センター
 和歌山県新宮市野田1-1
 
入場無料
※どなたもお気軽にお越し下さい。有志の方のカンパは大歓迎です。
 
主催 くまの平和ネットワーク
     〈代表 二河通夫/(問)TEL 0735-21-1674 植村〉
紀南9条の会/しんぐう九条の会/紀宝9条の会/宝来9条の会/年金者組合新東支部9条の会/新日本婦人の会牟婁支部/ほんぐう9条くらぶ/御浜九条の会/なちかつ・たいじ九条の会/くしもと9条の会/古座川9条の会(順不同)――以上「憲法9条を守りたい」と活動している熊野から串本までの地域11団体の共同企画です。
(引用終わり)

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(付録:第4回大逆事件サミットで歌われた『風の記憶~大逆事件犠牲者の顕彰に向けて~』)
 今年1月に大石誠之助氏を名誉市民とした新宮市で、去る10月6日、第4回「大逆事件サミット」が開かれました(主催:大逆事件サミット連絡会議、共催:「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会、大逆事件を語る会)。大逆事件犠牲者の顕彰活動をしている全国の団体が一堂に会して取り組みを報告しあう場として、2011年に幸徳秋水の出身地・高知県で第1回が開かれ、第2回は2014年に福岡県で、第3回は2016年に大阪市で開かれ、今回の新宮市が4回目となります。
 基調講演は、国際啄木学会の伊藤和則さんが「石川啄木大逆事件」の演題でお話されました。
 ところで、ご紹介する楽曲『風の記憶~大逆事件犠牲者の顕彰に向けて~』は、10月6日のサミットで歌われたもので、作詞作曲されたのは、上記くまの平和ネットワークの講演会をお知らせくださった松原洋一さんです。
 演奏したアマチュア・フォークグループ「わがらーず」は、以前はもっとメンバーがいたはずなのですが、最近は2人で演奏されているようです。
 以下の動画も、松原さんからメールでお知らせいただいて知ったのですが、そのメールには、(ミスも結構あるのですが無視してください)という括弧書きの注が付されており、実際、字幕はあれど歌がない箇所もありますが、まあそれはご愛敬ということで、「あなたの求めた自由の風は 今この国に吹いていますか」「あなたが信じた平等の灯は この国を照らしていますか」というリフレインの問いかけをしっかり受け止めたいと思います。
わらがーず“風の記憶ー「大逆事件新宮グループ」復権に寄せて”(5分41秒)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/くまの平和ネットワーク関連)
2013年6月23日(配信した時は日付が変わって24日)
本日「くまの平和ネットワーク」、来週は「輝け9条龍神の会」
2014年5月12日
くまの平和ネットワーク「憲法の講演会」(5/31)と講師・畑純一弁護士のご紹介
2015年5月14日
くまの平和ネットワーク講演会(矢野宏さん)へのお誘い(6/14)
2016年6月10日
今年も届いた“くまのからの便り”~くまの平和ネットワーク講演会(6/26)&くまの平和の風コンサート2016(7/3)
2017年6月11日
講演会・「共謀罪」って何?こんなにある問題点!(6/11くまの平和ネットワーク)レジュメ紹介
2017年11月13日
伊藤宏氏(和歌山信愛女子短大教授)講演会「ゴジラウルトラマンがあなたに伝えたいこと」(くまの平和ネットワーク12/9@新宮市福祉センター)のご案内