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「平成30年7月豪雨による災害」について総合法律支援法に基づく無料法律相談を適用する政令が施行されました(2018年7月14日)

 2018年7月15日配信(予定)のメルマガ金原No.3209を転載します。
 
「平成30年7月豪雨による災害」について総合法律支援法に基づく無料法律相談を適用する政令が施行されました(2018年7月14日)
 
総合法律支援法(平成十六年法律第七十四号)
(目的)
第一条 この法律は、内外の社会経済情勢の変化に伴い、法による紛争の解決が一層重要になることにかんがみ、裁判その他の法による紛争の解決のための制度の利用をより容易にするとともに弁護士及び弁護士法人並びに司法書士その他の隣接法律専門職者(弁護士及び弁護士法人以外の者であって、法律により他人の法律事務を取り扱うことを業とすることができる者をいう。以下同じ。)のサービスをより身近に受けられるようにするための総合的な支援(以下「総合法律支援」という。)の実施及び体制の整備に関し、その基本理念、国等の責務その他の基本となる事項を定めるとともに、その中核となる日本司法支援センターの組織及び運営について定め、もってより自由かつ公正な社会の形成に資することを目的とする。
(この章の目的)
十三条 日本司法支援センター(以下「支援センター」という。)の組織及び運営については、この章の定めるところによる。
第十四条 支援センターは、総合法律支援に関する事業を迅速かつ適切に行うことを目的とする。
(業務の範囲)
第三十条 支援センターは、第十四条の目的を達成するため、総合法律支援に関する次に掲げる業務を行う。
一~三 略
四 著しく異常かつ激甚な非常災害であって、その被災地において法律相談を円滑に実施することが特に必要と認められるものとして政令で指定するものが発生した日において、民事上の法律関係に著しい混乱を生ずるおそれがある地区として政令で定めるものに住所、居所、営業所又は事務所を有していた国民等を援助するため、同日から起算して一年を超えない範囲内において総合法律支援の実施体制その他の当該被災地の実情を勘案して政令で定める期間に限り、その生活の再建に当たり必要な法律相談を実施すること。
五~十二 略
2 略
3 略
 
 昨日(7月14日・土曜日)午後6時から、愛媛弁護士会において、「平成30年7月豪雨災害」に対応するための研修会が開かれましたが、日本弁護士連合会が共催し、テレビ会議システムを通して全国の弁護士会に中継され、私も、和歌山弁護士会館で同研修を受講しました。講師には、平成26年広島豪雨災害を広島弁護士会会員として経験した弁護士2名(内1名は法テラスの常勤弁護士で、その後、広島から本部を経て現在は福岡に転勤)が講師を務められ、大規模災害、とりわけ、豪雨災害が発生した場合に、緊急の相談に対応する弁護士が身につけておくべき心構えやスキルについて、実際の体験を踏まえた貴重な助言が得られ、今後いつどこで発生してもおかしくない大規模災害時の弁護士の対応を考える上で、とても役立つ研修でした。
 
 ところで、同研修会の閉会挨拶で、日弁連の担当副会長から、「今回の平成30年7月豪雨を、総合法律支援法30条1項4号に基づく「非常災害」に指定する政令が、今日の閣議で決定した」という報告がなされ、何はともあれ「良かった」と喜んだものでした。
 
 既に、大きな被害を受けた被災地の弁護士会では、無料の電話相談や面接相談をいち早く始めているところが多く、そういうところでは、会員弁護士のボランティア、あるいは、各弁護士会の費用負担でとりあえず緊急対応しているところが大半でしょう。
 けれども、いつまでもそのようなボランティア精神だけに期待することは出来ませんので、総合法律支援法30条1項4号の指定が期待されていたのです。
 
 ここで、平成16年に作られた総合法律支援法とは何を定めた法律か?というようなことから説いている余裕はありませんので、「総合法律支援」実施の中核組織とされている日本司法支援センター(愛称「法テラス」)のホームページなどをお読みください、と申し上げるにとどめておきます。
 
 総合法律支援法30条は、同法の中でも最も重要な規定であり、法テラスが行うべき業務を列挙しています。
 そのうち、今回問題となっているのが1項4号の規定であり、平成28年改正(同年6月3日公布)で新たに法テラスが行うことになった業務のうちの1つですが、このうち、特定援助対象者援助事業とDV等被害者法律相談援助事業については、準備を重ねて、今年の1月24日に施行されましたが、1項4号のみは、法律公布前の平成28年4月に発生していた熊本地震に適用する必要があったため、先行して同年7月1日から施行されました。
 
  総合法律支援法30条1項4号をお読みいただければ分かるとおり、政令によって、①「非常災害」を指定し、②対象となる「地区」を指定し、③「期間」(発災から1年を超えない範囲)を定めることによって、被災者に対する資力を問わない無料相談を実施することができるようにしたものです。
 ちなみに、法テラスが行う一般の無料法律相談は、一定の収入・資力の範囲内の方が対象ですが、この非常災害相談が適用されれば、資力は問いません。
 
 この無料相談が、法テラス自身が行う相談会で実施できることは言うまでもありませんが、他機関(例えば弁護士会)が行う無料相談会などであっても、法テラスの指定相談場所としての指定を行うことにより、柔軟に利用できる制度設計になっているはずです。
 
 これまでの適用例は熊本地震だけであり、平成28年7月1日に施行された政令により、①「平成二十八年熊本地震による災害」を「非常災害」と指定し、②「熊本県」を適用対象区域とし、③期間は、政令施行日から「平成二十九年四月十三日」までと定められました(平成二十八年熊本地震による災害についての総合法律支援法第三十条第一項第四号の規定による指定等に関する政令)。
 
 今回の「平成30年7月豪雨災害」は、「平成28年熊本地震による災害」と異なり、被災地が西日本一帯に広く分布しており、総合法律支援法30条1項4号による指定が迅速になされるのだろうか?という懸念もありましたが、7月14日に素早く政令が施行されたことは高く評価して良いことだと思います。
 
 昨日(7月14日)、公布・即日施行された「平成三十年七月豪雨による災害についての総合法律支援法第三十条第一項第四号の規定による指定等に関する政令(第二百十二号)」が、「平成30年7月14日 官報(号外特第12号)」2頁に掲載されていますので、以下に引用します。
 
(引用開始)
政令第二百十二号
平成三十年七月豪雨による災害についての総合法律支援法第三十条第一項第四号の規定による指定等に関する政令
 内閣は、総合法律支援法(平成十六年法律第七十四号)第三十条第一項第四号の規定に基づき、この政令を制定する。
 (法第三十条第一項第四号に規定する非常災害の指定)
第一条 総合法律支援法(次条において「法」という。 ) 第三十条第一項第四号に規定する非常災害として、平成三十年七月豪雨による災害を指定する。
 (法第三十条第一項第四号の政令で定める地区及び期間)
第二条 前条の非常災害についての法第三十条第一項第四号の政令で定める地区は、平成三十年七月豪雨に際し災害救助法(昭和二十二年法律第百十八号)が適用された同法第二条に規定する市町村の区域とする。
2 前条の非常災害についての法第三十条第一項第四号の政令で定める期間は、この政令の施行の日から平成三十一年六月二十七日までとする。
   附 則
 この政令は、公布の日から施行する。
(引用終わり)
 
 分かりやすくするために、以上の政令による指定を、総合法律支援法30条1項4号に落とし込んで読み替えてみましょう(文責:金原)。
 
「『平成三十年七月豪雨による災害』が発生した日において、同災害により災害救助法が適用された市町村に住所、居所、営業所又は事務所を有していた国民等を援助するため、平成30年7月14日から同31年6月27日までの間、その生活の再建に当たり必要な法律相談(資力を問わない)を実施すること(が法テラスに認められた)」
 
 今後、昨日付の政令による指定で可能となった無料法律相談のスキームをどう活かしていくか、域内に災害救助法適用市町村を抱える法テラス地方事務所と単位弁護士会等が至急協議に入ることになるのだろうと思います。
 そして、そのような運用の積み重ねが、将来発生するであろう次の被災地における法的支援活動の教訓となり、さらには制度改善(法改正)のための立法事実ともなっていくのだろうと思います。
 
(参考法令)
災害救助法(昭和二十二年法律第百十八号)
 (救助の対象)
第二条 この法律による救助(以下「救助」という。)は、都道府県知事が、政令で定める程度の災害が発生した市町村(特別区を含む。)の区域(地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市にあっては、当該市の区域又は当該市の区若しくは総合区の区域とする。)内において当該災害により被害を受け、現に救助を必要とする者に対して、これを行う。
 
(付記・昨日施行されたもう1つの政令
 なお、昨日(7月14日)制定・公布・施行されたもう1つの政令があり、こちらも法的に重要なものなので、以下に、「平成30年7月14日 官報(号外特第12号)」1頁から、条例の本文を引用します。
 
政令第二百十一号
平成三十年七月豪雨による災害についての特定非常災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令
 内閣は、特定非常災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する法律(平成八年法律第八十五号)第二条第一項及び第二項前段、第三条第一項、第四条第一項、第五条第一項、第六条並びに第七条の規定に基づき、この政令を制定する。
 (特定非常災害の指定)
第一条 特定非常災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する法律(以下「法」という。)第二条第一項の特定非常災害として平成三十年七月豪雨による災害を指定し、同年六月二十八日を同項の特定非常災害発生日として定める。
 (特定非常災害に対し適用すべき措置の指定)
第二条 前条の特定非常災害に対し適用すべき措置として、法第三条から第七条までに規定する措置を指定する。
 (行政上の権利利益に係る満了日の延長期日)
第三条 第一条の特定非常災害についての法第三条第一項の政令で定める日は、平成三十年十一月三十日とする。
 (特定義務の不履行についての免責に係る期限)
第四条 第一条の特定非常災害についての法第四条第一項の政令で定める特定義務の不履行についての免責に係る期限は、平成三十年九月二十八日とする。
 (法人の破産手続開始の決定の特例に関する措置に係る期日)
第五条 第一条の特定非常災害についての法第五条第一項の政令で定める日は、平成三十二年六月二十六日とする。
 (相続の承認又は放棄をすべき期間の特例に関する措置に係る地区及び期日)
第六条 第一条の特定非常災害についての法第六条の政令で定める地区は、平成三十年七月豪雨に際し災害救助法(昭和二十二年法律第百十八号)が適用された同法第二条に規定する市町村の区域とする。
2 第一条の特定非常災害についての法第六条の政令で定める日は、平成三十一年二月二十八日とする。
 (調停の申立ての手数料の特例に関する措置に係る地区及び期日)
第七条 第一条の特定非常災害についての法第七条の政令で定める地区は、平成三十年七月豪雨に際し災害救助法が適用された同法第二条に規定する市町村の区域とする。
2 第一条の特定非常災害についての法第七条の政令で定める日は、平成三十三年五月三十一日とする。
   附 則
 この政令は、公布の日から施行する。
(引用終わり)
 
(参考法令)
特定非常災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する法律(平成八年法律第八十五号)

野党共同提案「原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法案」を支持する~付・「原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい」を視聴する

 2018年7月14日配信(予定)のメルマガ金原No.3208を転載します。
 
野党共同提案「原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法案」を支持する~付・「原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい」を視聴する
 
 7月5日に、現代人文社から興味深い憲法関連書の書籍が刊行されました。『国会を、取り戻そう!議会制民主義の明日のために』というタイトルの本で、以下の5人の憲法研究者の皆さんによる共編著です。
  石川裕一郎さん(聖学院大学政治経済学部教授)
  石埼学さん(龍谷大学法学部教授)
  清末愛砂さん(室蘭工業大学大学院工学研究科准教授)
  志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)
  永山茂樹さん(東海大学法学部教授)
 すぐに通読した上で、ブログでご紹介しようと思いつつ、用事に追われて(ブログを書くのもそうですが)なかなか読み進める時間が取れず、ようやく半分まで読み終わったところです。
 従って、ブログで本格的にこの本を取り上げるのはしばらく先のことになりそうなので、とりあえず、永山茂樹先生が執筆者を代表して書かれた「はじめに」の一部をご紹介しておきます。
 
「ところが困ったことに、今、日本では肝心の国会がうまく動いていないのです。このままだと、平和も男女平等も選挙もなかなか展望が開けません。そこで私たちは、憲法が国会のことをどう書いているか、現実の国会はどうなっているか、主権者はどうしたらよいのかといったことを、みなさんに知ってもらおうと思い、憲法を参照しながら問題を整理しました。これがこの本をつくった理由です。」
 
 まだ、半分までしか読んでいないと書きましたが、実は、私はこの本を読み始めるにあたり、個人的な関心を持つ論点がどう取り上げれているかが気になり、目次を参考に、関連していそうな論考にはざっと目を通しています。
 それは、今日のブログで取り上げるテーマとも密接な関連を持つことなのですが、「議員立法」と「野党の役割」というものです。
 国会に提出される法案には、内閣が提出する法律案(「閣法」と略称)と国会議員が提出する法律案(「衆法」または「参法」と略称)の2種類があるのですが、国会で成立する法律の圧倒的に多くが閣法であることはご承知のことと思います。本書では、志田陽子先生が、「Ⅱ-3 立法機能に問題はないか」の一部で触れられています。
 それから、国会における少数派である野党の役割については、「Ⅱ-4 熟議なしの採決は許されるか」(志田陽子先生)、「Ⅱ-10 野党は国会に必要ないのか」(石埼学先生)などにおいて、議決を行う前提としての会議のあり方、野党に多くの質問時間を配分することの合理性など、重要な問題点が指摘されていて勉強になります。
 ただ、おそらく採決されたとしても与党の反対多数で否決され、あるいはそもそも審議入りすらせずに廃案になったりすることの多い野党提出法律案の意義を、憲法学の視点からどう位置付けるか、という点についての論述は見つけられませんでした(もしかしたら未読の部分で触れられているのかもしれませんが)。
 
 私が、今の第196回国会(常会)で注目している野党提出法律案(衆法)とは、「原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法案」です。
 衆議院に提出されたのが3月9日、議案提出者は、「長妻昭君外六名」となっています。
 
 提出した法案は以下のとおり。
 
原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法
 
 この法案は、2月22日、立憲民主党の政調審議会で取りまとめた法案を他の野党に共同提案を申し入れ、3月9日、立憲民主党日本共産党社会民主党自由党の4党に、無所属の会の2人の議員も加わって共同提出したものです。
 なお、立憲民主党案の段階の法案は、私のブログでご紹介していますが、どうやらそのまま国会に提出されたようです(立憲民主党の「原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法案」を読む/2018年2月24日)。
 
 法案を衆議院に提出した3月9日、立憲民主党は、以下のような党声明を発表しました。
 
(引用開始)
原発ゼロ基本法案の提出にあたって
原発ゼロ・エネルギー転換の実現は、未来への希望
 
 
 本日、2018年3月9日、原発ゼロ基本法(正式名称:原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法)を、立憲民主党日本共産党社会民主党自由党が共同し、衆議院に提出いたしました。なお本法案には、無所属の会の一部議員の賛同も得ての提出です。
 本法案は立憲民主党の基本政策の柱であり、国民との約束として掲げた「1日も早く原発ゼロへ」を具現化するものです。「原発ゼロはリアリズムです」とお訴えてしてきましたがまさに原発ゼロ実現への第一歩となる法案です。
 あれから7年の歳月が過ぎようとしています。2011年3月11日、東日本大震災とともに発生した東京電力福島第一原子力発電所事故は、これまでの経済性や効率を優先する原子力発電に依存する経済社会システムに対し大きな疑問を投げ掛け、その抜本的な変革を迫るものとなりました。
 遡ること1965年5月、東海原子力発電所が臨界に達し発電を開始して以来、我が国は原子力の平和利用の名のもとに、原子力発電の推進に力を入れてきました。当時から放射線による人体や環境への悪影響、使用済み核燃料の処理技術が未確立であることなど、多くの不安・反対の声もありましたが、発電コストが安価である、二酸化炭素を発生させない、核燃料サイクルによりエネルギーを無限に手にできるなどの主張が、原子力発電に対する警鐘を打ち消し、ついには日本の原発では事故は発生しないとの「安全神話」を生み出すこととなりました。
 そのような中、東京電力福島第一原子力発電所で全電源喪失炉心溶融、水素爆発という最悪の事故が発生し、広がる放射能汚染が日本社会全体に大きな影を落とすこととなりました。事故収束、復興への多くの方々の献身的なご努力にあっても、いまなお復興への道は険しいと言わざるを得ないと感じています。
 原子力発電は、たとえ事故が発生しなくとも、使用済み核燃料、放射性廃棄物の処分問題や常に被曝の危険をともなう労働者の問題など、多くの矛盾をはらんでいます。そのリスクは人類の生存を脅かすほどのものがあり、人知を越えた存在であるとの認識も広がっています。原発の問題は倫理の問題だと言われるゆえんはここにあります。
 こうした原子力発電の厳しい現実に直面したいま、私たちには、わが国のこれまでの原子力政策が誤りであったことを認め、東京電力福島第一原子力発電所事故の原因の更なる究明とその責任の明確化、事故の早期収束、すべての被災者の人権の回復に全力を尽くすと共に、速やかに全ての原子力発電所を停止し廃止する責務があると考えます。
 原発廃止は負担と困難のみを意味するものではありません。原発廃止・エネルギー転換の実現は、未来への希望でもあります。原子力発電所事故の経験から学び、人材を育て、新たな廃炉技術、放射性廃棄物の管理技術の研究・実用化を進め、原発ゼロへの確かな道筋を示すことにより、日本は世界の廃炉先進国として原発のない世界の実現に貢献することができます。
 原子力発電を利用せずに電気を安定的に供給する体制を早期に確立することは緊要な課題です。そのために必須な省エネ・再生可能エネルギー利用拡大は、新しい環境調和・分権型社会システムの創造、新たな経済発展の契機でもあります。地域主導の再生可能エネルギー発電事業は地域における経済循環を生み出し、地域経済の再生、地域社会の自立に繋がります。特に、国はこれまで原子力発電事業に協力し日本の経済社会を支えてきた原発関連施設立地自治体に対し、原発依存から脱しつつ、雇用の確保、新しい経済自立を目指す取組を最大限支援する責務があります。
 日本の原発廃炉と省エネ・再生可能エネルギーへの転換は、原発輸出ではない新たな輸出産業となるものであり、エネルギーをめぐる紛争のない世界の実現に向けた大きな貢献ともなります。さらに日本が原発廃止・エネルギー転換を実現し脱炭素社会への道を歩み出すことは、地球規模の緊急課題である気候変動問題への解を世界に示すことにもなります。こうした、原発ゼロへの政策転換は、広島、長崎の原爆被爆を経験し核なき世界を希求する日本の責務です。
 この法案の作成に当たっては、日本全国でタウンミーティングを開催、国会内でも多くの関係団体の皆様、国民の皆様との対話を重ねてきました。いま、その成果がこの法案に結実しています。政治の不退転の決意と国の政策的挑戦に加え、地方自治体、企業、そして国民一人ひとりの協力があれば、必ずや、基本法に掲げた目標は達成することができます。持続可能な社会を実現するために、速やかに全ての原子力発電所を廃止し、省エネ・再生可能エネルギーへのエネルギー転換を図る改革に着手すべく、まずはこの基本法の成立を目指して今後も国民の皆様と共に歩んで参ります。
(引用終わり)
 
 さて、3月9日に衆議院に提出されたこの法案がその後どうなったかというと・・・。衆議院ホームページから、この法案の「経過」のページを閲覧してみると、「衆議院付託年月日/平成30年6月8日」「衆議院付託委員会/経済産業(委員会)」とあるのみで、そもそも審議入りしたかどうかすら判然としません。
 
 今国会は、7月22日まで延長され、「環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律の一部を改正する法律案」や「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」などが成立し、最終週には「特定複合観光施設区域整備法案」も、与党(と維新の会)は何が何でも成立させる意気込みと伝えられています。
 他方、多くの衆法や参法は、そのまま廃案ということになる見通しです。
 けれども、仮にそのような店ざらし状態になることが高い確率で予想されるとしても、野党が「原発ゼロ基本法」のような独自の法案を作成・提出する意義は決して看過すべきではありませんし、その内容を多くの国民に知ってもらい、支持を求める活動もとても重要だと思います。
 
 最後に、遅ればせながらではありますが、去る6月28日(木)19時から、「なかのZEROホール」で開催された「原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい」(共催:さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会 協賛:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)の動画が公開されていますので、ご紹介します。
 
20180628原発ゼロ基本法集会(1時間22分)
2分~ 主催者あいさつ 鎌田 慧氏(さようなら原発1000万人アクション呼びかけ人)
15分~ 講演「原発ゼロ・自然エネルギー推進に向けた展望と課題」 吉原 毅氏(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)
原発ゼロ法案の趣旨説明
32分~ 山崎 誠衆議院議員立憲民主党
1時間01分~ 藤野保史衆議院議員日本共産党
1時間16分~ 行動提起・閉会あいさつ 小田川義和氏(原発をなくす全国連絡会)

放送予告・ETV特集「私は産みたかった~旧優生保護法の下で~」(2018年7月21日)

 2018年7月13日配信(予定)のメルマガ金原No.3207を転載します。
 
放送予告・ETV特集「私は産みたかった~旧優生保護法の下で~」(2018年7月21日)
 
 平成8年に改正され、「母体保護法」と改称される前の旧優生保護法の下、全国で多くの障害者が本人の意思に関わりなく不妊手術及び人工妊娠中絶を受けてきた問題は、今年
1月30日、宮城県内の60代の女性が国家賠償請求訴訟を仙台地裁に起こしたのを皮切りに、司法のみならず、行政や政治の分野でも、まことに遅ればせながらではありますが、取組の動きが出始めています。
 
 そして、その動きと併行して、メディアでも、旧優生保護法に基づく強制不妊手術などをテーマとしたドキュメンタリー番組が作られるようになり、巻末のリンク一覧にあるとおり、私のブログでも3回にわたってご紹介してきました。
 そのうち、6月4日にお送りした「NHKサイトで聴きかつ読む「旧優生保護法下での強制不妊手術」&ハートネットTV:闇に埋もれた真実は(1)「私も不妊手術を受けさせられた」のご案内」は、放送済みの番組をテキスト化してNHKサイトに掲載されているものと、間もなく(といっても本放送は「翌日」でしたが)放送されるハートネットTVをご紹介したものでした。
 
 そこで予告したハートネットTV「闇に埋もれた真実は(1)私も不妊手術を受けさせられた」の放送内容をテキスト化したものについては、一度ご紹介しましたが、再度リンクしておきます。
 
優生保護法 対象外でも行われた不妊手術の実態
※この記事はハートネットTV 2018年6月5日放送「シリーズ 闇に埋もれた真実は(1)私も不妊手術を受けさせられた~優生保護法の“外”で~」を基に作成されたものです。
 
 放送後、番組内容をテキスト化したものとして、もう1本、NHK総合で2018年4月25日に放送されたクローズアップ現代+をご紹介しておきます。
 
“私は不妊手術を強いられた”~追跡・旧優生保護法
 
 このように、NHKでは、様々な番組がこの問題を取り上げてきましたが、いよいよEテレのETV特集がこのテーマの番組を放送することになりました。以下に、番組予告を引用します。
 
NHK・Eテレ
本放送 2018年7月21日(土)午後11時00分~午前0時00分
再放送 2018年7月26日(木)午前0時00分~1時00分(25日深夜)
ETV特集「私は産みたかった~旧優生保護法の下で~」
(番組案内から引用開始)
 “不良な子孫の出生を防止”するため障害者への強制不妊手術を認めていた旧優生保護法▽優れた命と劣った命を分ける“優生思想”の広がり▽人生を翻弄された人々はいま…
 もしも、16歳に戻れるなら…自分でも知らないうちに子供を産むことができなくなった70代の女性は、悔しさと共に人生を振り返る。“不良な子孫の出生を防止”するため障害者に不妊手術を強制していた旧優生保護法。その数は16000人以上とされる。背景にあったのは、優れた命と劣った命を選別する“優生思想”。戦後日本で、なぜ優生思想は広がったのか。旧優生保護法を契機に、障害者の命をめぐる知られざる歴史に迫る。
(引用終わり)
 
 私は、これまで弁護士として、あるいは人権擁護委員(なども3期9年間ほど務めていました)として、「憲法」や「人権」を語る機会が、普通の人よりも多かったことは間違いないでしょう。しかも、旧優生保護法の問題に全く無知であった・・・という訳でもないにもかかわらず、事実上何もしてこなかったという後ろめたさを感じていることは、率直に認めざるを得ません。
 思えば、ハンセン病患者の問題にしても、原発の問題にしても、後ろめたいことはいくらでもあるのですが、そのようなものの1つとして、旧優生保護法と強制不妊手術の問題については、自分に今から何が出来るのかということを考えるためにも、フォローを続けていかねばと思っているのです。
 ご紹介したETV特集も、是非多くの方と一緒に視聴して学びたいと思います。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/旧優生保護法関連)
2018年3月28日
和歌山弁護士会など「全国一斉 旧優生保護法による不妊手術110番」(2018年3月30日)実施のお知らせ
2018年4月3日
放送予告(4/15)NNNドキュメント「57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」
2018年5月17日
和歌山弁護士会など「全国一斉 旧優生保護法による不妊手術110番」(2018年5月21日)実施のお知らせ
2018年6月4日
NHKサイトで聴きかつ読む「旧優生保護法下での強制不妊手術」&ハートネットTV:闇に埋もれた真実は(1)「私も不妊手術を受けさせられた」のご案内
2018年6月24日
和歌山弁護士会など「全国一斉 旧優生保護法による不妊手術110番」(2018年7月3日)実施のお知らせ~今度が3回目です
2018年6月27日
放送予告・「私の人生を返して下さい~旧優生保護法 国が強制した不妊手術~」(2018年7月8日@テレメンタリー
2018年7月3日
和歌山県が公表した「旧優生保護法に関連した資料等の保管状況等調査結果」(2018年7月2日)を読んで

森松明希子さん「原発事故による被ばくからの自由・避難の権利とは」(2018年8月26日@和歌山ビッグ愛)へのお誘い

 2018年7月12日配信(予定)のメルマガ金原No.3206を転載します。
 
森松明希子さん「原発事故による被ばくからの自由・避難の権利とは」(2018年8月26日@和歌山ビッグ愛)へのお誘い
 
 私が、福島県郡山市から大阪に母子避難された森松明希子さんの存在を初めて知ったのがいつのことであったか、今となってははっきり思い出せません。
 私が森松さんやその周辺を素材に書いたブログを思い出せる限り巻末リストに掲げておきましたが、多分、かなり漏れもあるように思います。
 いずれにしても、2013年には、
 
7月11日 大阪市立大学で開催された「東日本大震災から2年4カ月、原発事故は終わっていない~原発避難者講演会」に森松さんが登壇(IWJ大阪が中継)。
8月31日 大阪弁護士会主催シンポジウム「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか-低線量被曝被害による分断の構造-」第2部パネルディスカッションに森松さんがパネリストの1人として登壇(IWJ大阪が中継)。
9月17日 大阪地裁に原発賠償関西訴訟提訴。森松さんは原告団代表を引き受ける(原告団弁護団が共同声明を発表)。
12月19日 大阪市立大学で開催された「東日本大震災4年目に向けて、原発事故の被害をどう回復するか―原発避難者講演会第2弾」に再び森松さんが登壇(IWJ大阪が中継)。 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/117214
 
というような動きがあり、私も全てフォローしていましたので(母校の大阪市大での講演会はIWJ大阪の中継を視聴し、大阪弁護士会のシンポには直接参加し、原発賠償関西訴訟については弁護団に加わりました)、2013年の半ば頃までに森松さんの存在を知ったことは間違いないでしょう。
 
 そんな私が、森松さんと初めて言葉を交わしたのが、2014年2月8日、和歌山県勤労福祉会館プラザホープで開催された「第23回 日本教職員組合近畿ブロック母と女性教職員の会」でのことだったというのは、当日書いた私のブログがありますので間違いありません(母子避難者の思いを通して考える「いのち」(「母と女性教職員の会」に参加して))。
 
 それからもう4年半が経ったのですから、時の流れの早さには言葉を失います。
 この間、森松さんは、原発賠償関西訴訟原告団代表のみならず、東日本大震災避難者の会 Thanks&Dream(サンドリ)の代表も引き受け、正に東奔西走、原発避難者の置かれた状況を訴える機会があればどこへでも行くという覚悟がひしひしと伝わってくる活動ぶりであり、今年の3月には、ジュネーブで開かれた国連人権理事会本会合にまで出かけて英語でスピーチしてこられました。
 さすがに、私も森松さんの活動の全てをフォローすることなどとても出来ず、たまに思い出したように動画を紹介したりするだけです。
 
 ところで、2012年4月に和歌山で結成された「子どもたちの未来と被ばくを考える会」という任意団体があり、「本会は、福島第一原発事故によって環境に放出された放射性物質による被害、特に子どもたちの健康に及ぼす影響について考え、これ以上、子どもたちに余分な被ばくをさせないための活動を行うとともに、子どもたちが希望をもって安心して生きられる未来をつくるため、国のエネルギ―政策の転換を求め、国や地方自治体に働きかけていきます。」(会則2条)という活動を行っているのですが、その会則1条には「本会は、(略)事務所を和歌山市三番丁6 番地関西電電ビル4 階金原法律事務所内に置きます。」とあります。
 ということで、設立以来、私も世話人に名前を連ね、会宛の郵便物の受取人を務めているものの、なかなか世話人会にも参加できず、申し訳なく思っているのですが、その「子どもたちの未来と被ばくを考える会」が、来る8月26日(日)に森松さんを和歌山にお招きし、お話をうかがうという講演会が開催されることになりました。もっぱら、私以外の世話人の皆さんの発案と努力によって実現することになったもので、私も大変嬉しく思っています。
 原発賠償関西訴訟の次回(第19回)口頭弁論期日が8月9日(木)午後2時から、大阪地裁202号法廷で開かれ、私も出席予定ですので、その際、森松さんとお会いできるでしょうが、裁判の時は森松さんは原告団代表としてとても忙しく、立ち話程度しかできませんので、8月26日に久しぶりにじっくりとお話をうかがえることを楽しみにしています。
 1人でも多くの方においでいただきたく、このブログを読まれた方は、周りの方に是非広めてください。
 なお、森松さんが母子避難を決意するに至った事情については、かもがわ出版から刊行された著書『母子避難、心の軌跡 家族で訴訟を決意するまで』(2013年12月刊)に詳しいのですが、私のブログに転載させてもらった森松さんの手記を読んでも、その概略は分かります(原発賠償関西訴訟と森松明希子さん『母子避難、福島から大阪へ』/2014年9月12日)。
 
 それでは、以下にチラシの内容をご紹介します。是非今から日程をご予定ください。
 
(チラシから引用開始)
あなたならどうしますか?
もしもお家から一番近くの原発が事故を起こした時
  
原発事故による
被ばくからの自由・避難の権利とは
講師:森松明希子さん
 
●日時 2018年8月26日(日)14:00~16:30
●会場 県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛 9階会議室A
    (和歌山市手平2丁目1-2 ? 073-435-5200)
●参加費 無料
 
東京電力福島第一原発の事故により、福島県だけでなく東日本の広大な地域が放射能汚染されました。しかし、避難したり住む場所を選択するための補償は十分ではなく、いのちや健康を脅かす放射能被ばくから逃れるための権利は守られていないのが現状です。いま自分たちに何ができるのか、また今後再び原発事故が起きたとき、避難する権利が守られるにはどうすればいいのか、一緒に考えていきましょう。
                    
【森松明希子さんプロフィール】
福島県郡山市在住中に東日本大震災に被災。3歳と0歳の2児を連れ2011年5月大阪市へ母子避難。東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表、原発賠償関西訴訟原告団代表、原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表、2018年3月20日スイス・ジュネーブの国連人権理事会本会議にてスピーチ。
 
主催:子どもたちの未来と被ばくを考える会
連絡先:和歌山市三番丁6番地関西電電ビル4階 金原法律事務所内
℡:073-451-5960(松浦) ブログ http://kodomomiraikibou2012.seesaa.net/
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/森松明希子さん関連)
2013年9月1日
8/31シンポ「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか」(大阪弁護士会)に参加して
2013年12月21日
森松明希子さんが語る原発避難者の思い(12/19大阪市立大学にて)
2014年2月8日
母子避難者の思いを通して考える「いのち」(「母と女性教職員の会」に参加して)
2014年9月12日
原発賠償関西訴訟と森松明希子さん『母子避難、福島から大阪へ』
2014年9月16日
9/18原発賠償関西訴訟第1回口頭弁論に注目を!~原告団代表・森松明希子さん語る
2014年11月29日
東日本大震災避難者の会「Thanks & Dream」(略称「サンドリ」)の活動に期待します
2015年4月11日
原発賠償関西訴訟(第1回、第2回)を模擬法廷・報告会の動画で振り返る(付・森松明希子原告団代表が陳述した意見)
2015年10月30日
「避難の権利」を求める全国避難者の会が設立されました
2015年12月1日
11/23世界核被害者フォーラム「広島宣言」&「世界核被害者の権利憲章要綱草案」(付・森松明希子さんの会場発言「避難の権利と平和的生存権」)
2015年12月14日
避難者の声を届けたい~森松明希子さんのお話@12/13東京都文京区(放射線被ばくを学習する会)
2016年1月11日
「避難者あるある五七五」東日本大震災避難者の会Thanks&Dream(サンドリ))の挑戦~五七五だから語れる避難者の思い
2016年9月17日
UPLAN【原発事故避難者インタビュー】に注目しよう~まずは松本徳子さんと森松明希子さん
2016年11月30日
「避難の権利」を訴える総理大臣と福島県知事への手紙~森松明希子さんから
2017年3月5日
『3.11避難者の声~当事者自身がアーカイブ~』(東日本大震災避難者の会Thanks&Dream(サンドリ))を是非お読みください
2017年9月19日
「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」(2017年9月18日@代々木公園)の動画を視聴する
2017年9月20日
平和のうちに生きる権利を求めて~森松明希子さんの「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」(2017年9月18日@代々木公園)での訴え
2018年3月9日
院内勉強会「国連人権理事会、福島原発事故関連の勧告の意義とは?」を視聴し、3/16国連人権理事会での森松明希子さんのスピーチに声援を送る
2018年3月21日
国連人権理事会での森松明希子さんのスピーチ紹介~付・4か国からのUPR福島勧告と日本政府による返答
2018年5月29日
森松明希子さんらによる「国連人権理事会発言者による報告会~東電福島原発事故と私たちの人権~」(2018年5月27日@スペースたんぽぽ)を視聴する
2018年7月5日
院内勉強会「国連人権理事会に福島原発事故被災者が参加~国連国内避難民に関する指導原則を政策に生かす~」(2018年7月4日)を視聴する

志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)が歌い、語る「楽しく聴いて知るコンサート」を視聴しましょう

 2018年7月11日配信(予定)のメルマガ金原No.3205を転載します。
 
志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)が歌い、語る「楽しく聴いて知るコンサート」を視聴しましょう
 
 日本の憲法学界の実情に疎い私でも、自他ともに認める「歌う憲法学者」が、本秀紀(もと・ひでのり)先生(名古屋大学大学院教授)と志田陽子(しだ・ようこ)先生(武蔵野美術大学教授)のお2人であること位は承知しています。もっとも、我こそは3人目の「歌う憲法学者」であると自負する先生がおられるのかもしれませんが。
 そのようなこともあって(?)、昨年(2017年)の文化の日には、私も運営委員に名前を連ねる「守ろう9条 紀の川 市民の会」主催の「第14回 憲法フェスタ」に、名古屋から本秀紀先生をお招きし、ギター弾き語り付き記念講演をお願いしたのでした(2日連続 名古屋大学大学院教授(本秀紀氏&愛敬浩二氏)から学ぶ憲法をめぐる動向/2017年11月4日)。
 
 さて、もうお1人の志田陽子先生については、ライブ&トーク「歌でつなぐ憲法の話」を各地で実演されているということは、志田先生のFacebookタイムラインへの投稿などで承知していたものの、その具体的なイメージはつかめぬままでした。
 ところが、つい最近、ふと「志田先生の『歌でつなぐ憲法の話』」が動画でアップされているのではないか?」ということに思い当たり、検索してみたところ、ありました。
 「なにぬねノンちゃんねる」というYouTubeチャンネルに以下の3本の動画が先月アップされていました。 
 
2017.10.30 楽しく聴いて知るコンサート 前半(59分)
2017.10.30 楽しく聴いて知るコンサート 後半(49分)
 
2018.5.28 奈須りえ主催第2回楽しく聴いて知るコンサート(1時間39分)
 
 調べたところ、東京都大田区議会の奈須りえ議員が中心となって実行委員会を作り、昨年の10月30日に第1回を、今年の5月28日に第2回を開催した「楽しく聴いて知るコンサート」の動画が公開されたのでした。
 視聴してみると(全部聴こうと思うと3時間以上を要しますので、今のところは所々のつまみ食い視聴ですが)、奈須りえ議員と志田陽子先生、そしてもう1人の出演者であるジャズヴォーカリストの石川真奈美さんの3人は、中学・高校(6年間)の同級生だったとか(東洋英和女学院)。
 
 なお、志田先生の公式サイトの中の「活動記録」のコーナーに、上記2回のコンサートで使用されたスライドやレジュメが掲載されていて参考になります。
 
2017年10月30日 楽しく聴いて知るコンサート
 スライドPDF
 
2018年5月28日 第2回 楽しく聴いて知るコンサート
  レジュメPDF
 
 以上の資料に目を通したところ、今年5月の第2回のレジュメには、演奏された全曲目の解説の他、その音楽から敷衍された憲法のお話の要点まで、非常に分かりやすく書かれていました。そこで、最後に、この第2回で歌われた曲の試聴目安時間を書いておきますので、レジュメに目を通しつつ、演奏と講話に耳を傾けていただければと思います。
 このような豪華メンバーによる「歌でつなぐ憲法の話」は、東京でだからこそ実現できるのかもしれませんが、何とか地方でも実現できるといいな、と思います。
 
 なお、2回のコンサートとも、伴奏ピアニストは沼館千佳子さんでした。
 
2018.5.28 奈須りえ主催第2回楽しく聴いて知るコンサート(1時間39分)
冒頭~ 夢やぶれて 歌唱:志田陽子
 「レ・ミゼラブル」にユゴーが託した夢
11分~ Old Black Joe 歌唱:志田陽子
 生と死をめぐる自由と権利の問題
16分~ Amazing Grace 歌唱:志田陽子
 生と死をめぐる自由の問題
29分~ 朝日の当たる家 The House of Rising Sun 歌唱:志田陽子
 家族内マイノリティ問題の克服に必要なもの
39分~ Over the Rainbow(虹の彼方に) 歌唱:石川真奈美
 「夢」を掲げたLGBTの権利運動
47分~ What a Wonderful World 歌唱:石川真奈美 
 アイロニーのこもった反戦歌だった
54分~ 童神(わらびがみ) 歌唱:志田陽子、石川真奈美 
 沖縄の人々の無念と希求
1時間01分~ 虚空の名前(そらのなまえ)(作詞作曲 志田陽子) 歌唱:志田陽子、石川真奈美
 無事と再会を願う思いは永遠に
1時間13分~ Now I'm Here(作詞作曲 志田陽子) 歌唱:志田陽子、石川真奈美
 国家に憲法が寄り添い続けることが「立憲主義
1時間18分~ Imagine 歌唱:志田陽子、石川真奈美
 銃弾に倒れたDreamerたち
1時間26分~ 夢の話(作詞作曲:志田陽子) 歌唱:志田陽子、今井真奈美
 今日の自由は次世代への責任
1時間33分~(アンコール) ハナミズキ 歌唱:志田陽子、今井真奈美   
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/志田陽子氏関連)
2016年8月21日
響け!歌声 自由のために 歌と映画と憲法と~予告8/28志田陽子教授(武蔵野美術大学憲法学)がおくる歌と講演(平和を育てる大泉9条の会)
2017年6月9日
九条の会・小平12周年の集い」(星美智子さんの歌と志田陽子さんの講演)を視聴する

動画と詳録で学ぶ「憲法論議の視点」(日本記者クラブ)~総論、憲法改正の国民投票、第九条、新しい人権、統治機構(改訂版)

 2018年7月10日配信(予定)のメルマガ金原No.3204を転載します。
 
動画と詳録で学ぶ「憲法論議の視点」(日本記者クラブ)~総論、憲法改正国民投票、第九条、新しい人権、統治機構(改訂版)
 
 日本記者クラブでは、今年の2月から3月にかけて全5回にわたり、シリーズ研究会「憲法論議の視点」を開催し、6人の憲法研究者の意見を聴くという機会を設けました(第3回「第九条」のみ異なった立場の2人が登壇)。
 しかも、動画だけではなく、内容を文字起こしした会見詳録も随時追加で公開されていましたので、私のブログでもまとめてご紹介しました(動画と詳録で学ぶ「憲法論議の視点」(日本記者クラブ)~総論、憲法改正国民投票、第九条、新しい人権、統治機構/2018年4月20日)。
  ただ、ブログで取り上げた時点では、第3回(第九条)と第5回(統治機構)の会見詳録が未掲載でした。
 
 その後、未掲載だった2回分についても会見詳録がアップされていましたので、4月20日に書いたブログの増補版をお届けしようと思い立ったのですが、その機会に、前回は各回の会見リポートを引用していたのを、今回はリンクにとどめ、代わりに、会見詳録の冒頭に添えられた簡潔な会見内容の紹介を引用することにしました。従って、今日のブログは、4月20日にお送りしたものの増補版ではなく、改訂版と称することにしました。 
 以下、このシリーズ研究会「憲法論議の視点」を皆さんにご紹介しようと考えた理由を書いた前回の文章を再掲します。
 
 報道機関、記者だけではなく、私たち国民1人1人にとっても、「憲法改正」にどう向き合うのか?国民投票において自らの1票をどう投じたら良いのか?という、思えば、過去において経験したことのない立場に置かれる可能性が高まっている訳で、実際の改憲発議の前に、冷静な事前準備がどの程度実行できるかによって、後世に恥じることのない立派な国民投票だったと評されるか否かが決まると考えるべきなのでしょう。
 5本の動画を視聴する時間のない人も、会見詳録をお読みになることをお勧めしたいと思います。
 
 なお、会見詳録の末尾には、講演者が用意されたレジュメ等の資料も添付されています。
 
2018年02月13日 13:00~14:30 9階会見場
宍戸常寿東京大学教授
シリーズ研究会「憲法論議の視点」(1)「総論」
会見詳録
「安倍首相が新年会見で「憲法改正に向けた国民的議論を一層深めていく年にしたい」と発言するなど、改憲論議の高まりが予想されるなか、日本記者クラブでは、自民党の改正案が決まり是非論争一色になる前に、憲法改正を考える枠組みについての、新進気鋭の憲法学者による5回シリーズの連続研究会「憲法論議の視点」を企画した。
 第一回目は、東京大学大学院法学政治学研究科の宍戸常寿教授(43)が、「国民主権立憲主義」「『政治の法』としての憲法」など、今回のシリーズの総論的解説を行った。
 宍戸教授は、憲法論議を有効なものにする条件として「憲法改正をすること、あるいは、しないことを自己目的化しない」ことをあげ、「広い観点から社会全体で質疑討論を尽くすことが必要で、そのためにもメディアあるいはジャーナリストの間で健全な協力と論争をしてほしい」と要望した。
司会:川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)」
 
2018年02月19日 15:00~16:30 10階ホール
只野雅人一橋大学教授
シリーズ研究会「憲法論議の視点」(2)「憲法改正国民投票
会見詳録
憲法改正国民投票は、それ自身が独立して存在するものではなくて、いわば広い意味での代表民主制のプロセスの中の一つ。そこには発議のための国会の審議があり、国会と国民をつなぐメディアの役割がある。
 発議に設けられている高いハードルは、国会の審議の質を高めることを狙っているとも言えるが、与党内の事前調整が重視され、議員同士が議論する機会の少ない現在の国会で、質の高い議論が望めるか。
 発議後の国民投票運動が選挙運動と一番大きく違う点は自由を原則にしていること。広告放送については運用面で不透明さが残るが、国会での議論が不十分なため、メディアの自主的な対応に期待されている。
 手続法の中には公務員と教育者に対する規制など多くの課題が残されている。政治日程を優先して「精密な考慮」を欠くことになれば、国民は判断することが難しくなる。
司会:土生修一 日本記者クラブ専務理事・事務局長」
 
2018年03月12日 14:30~16:30 10階ホール
青井未帆学習院大学教授/井上武史九州大学准教授
シリーズ研究会「憲法論議の視点」(3)「第九条」
会見詳録 
「シリーズ3回目は、憲法改正問題で最大の争点となっている憲法第九条をテーマに取り上げた。
 より多角的な視点からテーマに迫るために、今回のシリーズでは唯一、立場の違う2人のゲストをお呼びした。会見は、自民党の党大会直前で、改憲に向けた自民党改正案の最終的な取りまとめ時期にあたり、参加者の関心も高かった。
司会:川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)」
 
2018年03月15日 14:30~16:00 9階会見場
山本龍彦慶応大教授
シリーズ研究会「憲法論議の視点」(4)「新しい人権(プライバシー、AI)」
会見詳録 
「「プライバシー権」は「私を一人にして(let me be alone)」と言える権利、つまり私生活を他者の視線にさらされない権利から、自分の情報をコントロールする権利へと変容している。
 情報化社会において人は、自分の情報を隠すだけでなく、開示することをも選択的に行うことにより、社会の中における自己=ペルソナ(persona)を作り上げている。
 つまり「自己情報」のコントロールを失うことは、現代社会における重要な権利侵害と捉えられるようになった。
 ――プライバシー権の変遷と現状をこのように解説した上で、「自己情報コントロール権」が、高度情報化社会とAI(人工知能)の進歩によってどのようなリスクにさらされているのかをわかりやすく説明した。
 AIにより個人の情報が類型的・確率的に評価されることにより、民主主義そのものがリスクに直面する可能性を指摘し、憲法改正の意義について考察した。
司会:川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)」
 
2018年03月20日 13:30~15:00 10階ホール
曽我部真裕京都大学教授
シリーズ研究会「憲法論議の視点」(5)「統治機構
会見詳録
「5回シリーズ「憲法論議の視点」の最終回は、京都大の曽我部教授が登壇した。テーマは、統治機構。今回は、条文にとらわれない「実質的意味での憲法」の視点から、現状における統治機構の諸課題を指摘し、中長期的に憲法を考える論点を提示した。
 ポイントとしては、(1)統治機構のエンジンとブレーキ(2)民主的要素と専門合理的要素のバランス(3)問題提起の制度化(4)政権交代の重要性、などをあげた。
 具体的な課題の指摘は以下の通り。
 「現在の『一強政治』は、90年代の統治構造改革の帰結」「国勢調査権では、証人喚問は主要な野党会派が要求すれば発動できるようにすべき」「最高裁違憲審査に関して過度に消極的」「独立機関が十分に機能しておらず、人事・権限・予算の見直しを」「未組織の民意を国政に反映させるルートが細い」「与党側の都合の良い時期に解散できることを正当化する理由はない」
司会:川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)」

シンポジウム「徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか―さよなら安倍政権」(安全保障関連法に反対する学者の会)を視聴する  

 2018年7月9日配信(予定)のメルマガ金原No.3203を転載します。
 
シンポジウム「徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか―さよなら安倍政権」(安全保障関連法に反対する学者の会)を視聴する
 
 去る7月7日(土)午後1時30分から、明治大学リバティタワー1階1011教室(266名収容)において、安全保障関連法に反対する学者の会が主催するシンポジウム「徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか―さよなら安倍政権」が開催されました。
 登壇者は、
  経済:浜 矩子氏(同志社大学教授)
  憲法水島朝穂氏(早稲田大学教授)
  社会政策:大沢真理氏(東京大学教授)
  外交:遠藤誠治氏(成蹊大学教授)
  知性・メディア:西谷 修氏(立教大学特任教授)
  教育:佐藤 学氏(学習院大学特任教授)
という錚錚たる顔ぶれで、否が応にも期待がたかりますよね。
 チラシに、わざわざ会場が「266名収容」であると明示しているのは、「せっかく来場してもらっても、席がないかもしれません」という事前のお断りかな?と思いましたもの。
 
 ということで、動画がアップされたら是非ご紹介しようと思っていたところ、「Makabe Takashi」さんのYouTubeチャンネルにアップされているのを見つけました。
 冒頭の広渡清吾先生(東京大学名誉教授)による開会挨拶の中で、「もっと広い会場を借りることが出来れば良かったんですけども、こういう風になってしまってまことに申し訳ありません」という言及がありましたので、予想通り、立ち見が出る状況になったのではないかと推測します。
 
 以下に、チラシに記載された開催趣旨を引用します。
 
(引用開始)
  安倍政権は、内政と外交を破局と破滅の袋小路へと追い込んでしまいました。このシンポジウムでは、安倍政権の諸政策を、経済、憲法、社会政策、外交、メディア、教育の面から徹底検証し、ポスト安倍政権において追求すべき、まっとうな政治の姿を探ります。
(引用終わり)
 
 これを読んで、まさに「学者の会」が主催するのにうってつけのテーマであると感心しました。
 それでは、3時間に及ぶ長時間のシンポジウムですが、是非時間を作って視聴されますようお薦めします。
 
徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか-さよなら安倍政権 安保関連法に反対する学者の会 2018年7月7日(2時間59分58秒)
冒頭~ 開会挨拶 広渡清吾氏(東京大学名誉教授)
第1部 基調報告
8分~ 水島朝穂氏(早稲田大学教授)
※水島先生は、6月下旬、松山市で講演された翌日、岡山理科大学獣医学部(学校法人加計学園が運営)を視察され、本日付のご自身のホームページの中の「今週の直言」にレポートを書かれています。同学部が愛媛県今治市で今年の4月に開校したことは知っていても、その実態がうなのか、詳しい情報は全然知らなかったのですが、水島先生は、獣医師の息子として生まれながら、その跡継ぎにはならずに憲法研究者になり、先生の息子さんは獣医学部を出て獣医師になっているということで、まさにレポーターとしてはうってつけの方であるわけで、必読です。
「ゆがめられた行政」の現場へ?獣医学部新設の「魔法」(2018年07月09日)
 もう1編、水島先生が言及されたご自身の論考(「世界」の今年1月号に掲載)も「今週の直言」に掲載されています。これも必読でしょう。
「フェイク改憲」に対案は不要――「改憲論戯」からの離脱を(2018年03月19日)
27分~ 遠藤誠治氏(成蹊大学教授)
42分~ 浜 矩子氏(同志社大学教授)
58分~ 大沢真理氏(東京大学教授)
1時間12分~ 佐藤 学氏(学習院大学特任教授)
1時間34分~ 西谷 修氏(立教大学特任教授)
第2部 パネルディスカッション
1時間55分~ コーディネーター 広渡清吾氏
1時間56分~ 水島朝穂
1時間59分~  遠藤誠治氏
2時間02分~ 浜 矩子氏
2時間06分~ 大沢真理
2時間08分~ 佐藤 学氏
2時間20分~ 水島朝穂
2時間25分~ 遠藤誠治氏
2時間28分~ 浜 矩子氏
2時間32分~ 大沢真理
2時間34分~ 佐藤 学氏
2時間39分~ 会場発言
2時間48分~ まとめ 広渡清吾氏
2時間55分~ 安保法に反対するオール明治の会からのアピール
※2018年5月16日・法政大学田中優子総長「自由で闊達な言論・表現空間を創造します」を支持する明治大学「自由な学問と知的活力のある大学へ(学長・学部長声明)」が紹介されました。
 田中優子総長の声明はこちらです。
「自由で闊達な言論・表現空間を創造します」(2018年05月16日)

こどもピースフェスタ2018(9月2日@和歌山ビッグ愛1階展示ホール)のご案内~今年も楽しそう!

 2018年7月8日配信(予定)のメルマガ金原No.3202を転載します。
 
こどもピースフェスタ2018(9月2日@和歌山ビッグ愛1階展示ホール)のご案内~今年も楽しそう!
 
 昨年の7月30日、和歌山ビッグ愛(1階展示ホール)で初めて行われた「こどもピースフェスタ2017」。時間の都合で、冒頭の1時間程度しかいられませんでしたが、とても盛り沢山な内容で、よくこれだけ幅広い参加団体を集められたものだと感心したものでした。
 
 そして、昨年の成功を踏まえて、今年も「こどもピースフェスタ2018」が開かれることになり、そのチラシが届きました。
 今年は、国際協力機構(JICA)和歌山デスクが新たに参加するなど、さらに充実した展示やステージ企画が用意されているようです。
 
 今のところ、私もチラシに記載されたこと以上の情報は持ち合わせておらず、当日を楽しみに待ちたいと思います。
 それでは、以下に「こどもピースフェスタ2018」のチラシと、昨年の写真2葉をご紹介します。
 今後の新たな情報については、「こどもピースフェスタ」の公式Facebookを随時ご参照ください。
 
(チラシから引用開始)
-チラシ表面-
こどもピースフェスタ2018
 
9月2日(日)10:00~15:00
 
県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛 1階展示ホール
  和歌山市手平2丁目1-2
   
今回で2回目の開催となるこどもピースフェスタ。
こどもたち一人ひとりが大切にされ、
それぞれが自分の目標に向かって歩んでいってほしい・・
そんな願いを持った人たちが集まり、企画したイベントです。
ステージ企画や体験ブースにワークショップなど
見て・聞いて・感じて学べる、こどもが主役の楽しい企画が盛りだくさん!
皆さまのご来場、お待ちしております!
 
主催:こどもピースフェスタ実行委員会 連絡先 090-9166-1633(芝野)
 
-チラシ裏面-
Stage
けん玉パフォーマンス (日本けん玉協会 和歌山県支部
マジックショー (子どもマジック体験教室)
子ども落語 (わかやま楽落会)
〇✕クイズ ★景品付き★ (こども塾)
紙芝居『和歌山大空襲』 (みどり幼稚園元園長 山本喜美子さん)
わらべうたで遊ぼう (劇団ZERO 川端恵さん)
「歌うヨガ」キールタンを楽しもう♪ (リード 上田聡子さん)
民族衣装ファッションショー (国際協力機構(JICA)和歌山デスク)
KYK(高校生バンド)
★出演団体・内容は一部変更になる場合があります
 
Floor
今と昔の戦争を考える (和歌山大学 社会科学研究会)
世界の中のわたしたち (国際協力機構(JICA)和歌山デスク)
フェアトレード・被災者支援 (AMAYAKA(W))
おきなわ写真展 (ゆいま~る和歌山)
ジャンボカルタ・ドミノ (和歌山みなみ子ども劇場)
マフィン・ポップコーン・ジュース (NPO法人 花咲か)
おすすめ絵本コーナー (和歌山県男女共同参画センターりぃぶる)
フリマ (子どもの生活支援ネットワーク こ・はうす)
こども店長のお店 (フリマなど)
顔出ししてね♪お花のブーケ (サ行研究所 生花部)
フリマ・クイズラリー (子どもピースフェスタ実行委員会)
一年間の取り組み・学習発表 (こども塾)
★飲食ブース(クレープ・パン・ジュースなど)
 大人気店、あのお店のパンも買えるよ♪
 
その他、参加団体
カエデ英語教室
めぐみと森のようちえん
わかば♪(NPO法人 和歌山こどもの広場)
和歌山信愛高等学校GAC(Global Activity Club)
和歌山朝鮮初中級学校
和歌山友の会
など(50音順)
 
お問い合わせ先:こどもピースフェスタ実行委員会
連絡先:℡ 073-419-0450  090-9166-1633
(引用終わり)

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司法に安保法制の違憲を訴える意義(26)~福田護弁護士による特別講義「安保法制違憲訴訟の今」

 2018年7月7日配信(予定)のメルマガ金原No.3201を転載します。
 
司法に安保法制の違憲を訴える意義(26)~福田護弁護士による特別講義「安保法制違憲訴訟の今」
 
 「司法に安保法制の違憲を訴える意義」シリーズは、東京・国賠請求訴訟、東京・差止請求訴訟を中心に、安保法制違憲訴訟の口頭弁論で行われた原告や原告訴訟代理人(弁護士)による陳述(原稿)や、報告集会の動画をご紹介するという方針で続けてきました。
 そういう意味からいうと、今日ご紹介する、福田護弁護士による講演動画のご紹介は、いわば「番外編」的な一編となります。
 
 安保法制違憲訴訟の会ホームページに掲載されたこの特別講義についての案内文を引用します。
 
特別講義「安保法制違憲訴訟の今」
(引用開始)
 わたしたち安保法制違憲訴訟の会は、原告の自主勉強会を続けており、特別企画として共同代表の福田護弁護士に特別講義をしていただくことになりました。
 2016年4月に提起された安保法制違憲訴訟は、21の地域で24の裁判が提起されています。歴史に残る大きな裁判ですので、わたしたち原告もしっかり学んでいきたいと思います。
 一般の方のご参加、また、メディアのみなさんのご参加も歓迎します。一緒に勉強しましょう♪
特別講義「安保法制違憲訴訟の今」
2018年7月3日(火)18:30開始
講師 福田 護 弁護士(安保法制違憲訴訟の会共同代表)
場所 東京ボランティア・市民活動センターAB会議室
主催 安保法制違憲訴訟の会 
後援 私が東京を変える
(引用終わり)
 
 そして、7月3日に行われた福田護弁護士による特別講義の模様が、素早くYouTubeにアップされました。
 
特別講義「安保法制違憲訴訟の今」(2時間21分)
 
 動画に添えられた内容説明に、「特別講義では、憲法9条の役割から説き起こし、憲法改正(9条加憲)の実質的な問題点を指摘した上で、安保法制違憲訴訟について、わかりやすく解説していただきました。」とありますが、そのとおりだと思います。
 音量レベルが低めなので、やはり外付けスピーカーの助けを借りたいなと思いますが、お話自体は、難しいことも分かりやすく、という語り口で、安保法制違憲訴訟に関心を持たれている方に是非視聴をお勧めしたいと思います。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安保法制違憲訴訟関連)
2016年9月3日
東京・安保法制違憲訴訟(国賠請求)が始まりました(2016年9月2日)
※過去の安保法制違憲訴訟関連のブログ記事にリンクしています。
2016年9月6日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(1)~東京・国家賠償請求訴訟(第1回口頭弁論)における原告訴訟代理人による意見陳述
2016年9月10日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(2)~東京・国家賠償請求訴訟(第1回口頭弁論)における原告による意見陳述
2016年10月4日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(3)~東京・差止請求訴訟(第1回口頭弁論)における原告訴訟代理人による意見陳述
2016年10月5日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(4)~東京・差止請求訴訟(第1回口頭弁論)における原告による意見陳述
2016年12月9日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(5)~東京・国家賠償請求訴訟(第2回口頭弁論)における原告代理人による意見陳述
2016年12月10日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(6)~東京・国家賠償請求訴訟(第2回口頭弁論)における原告による意見陳述
2017年1月5日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(7)~寺井一弘弁護士(長崎国賠訴訟)と吉岡康祐弁護士(岡山国賠訴訟)の第1回口頭弁論における意見陳述
2017年1月7日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(8)~東京・差止請求訴訟(第2回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2017年1月8日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(9)~東京・差止請求訴訟(第2回口頭弁論)における原告(田中煕巳さんと小倉志郎さん)による意見陳述
2017年2月14日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(10)~東京「女の会」訴訟(第1回口頭弁論)における原告・原告代理人による意見陳述
2017年3月15日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(11)~東京・国家賠償請求訴訟(第3回口頭弁論)における原告代理人による陳述 
2017年3月16日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(12)~東京・国家賠償請求訴訟(第3回口頭弁論)における原告(田島諦氏ほか)による意見陳述
2017年4月21日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(13)~東京・差止請求訴訟(第3回口頭弁論)における原告代理人による陳述
2017年4月22日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(14)~東京・差止請求訴訟(第3回口頭弁論)における原告による意見陳述(様々な立場から)
2017年6月23日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(15)~東京・国家賠償請求訴訟(第4回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2017年6月25日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(16)~東京・国家賠償請求訴訟(第4回口頭弁論)における原告による意見陳述(野木裕子さん他)
2017年8月7日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(17)~東京・差止請求訴訟(第4回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2017年8月8日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(18)~東京・差止請求訴訟(第4回口頭弁論)において3人の原告が陳述する予定だったこと
2017年8月20日
「私たちは戦争を許さない-安保法制の憲法違反を訴える」市民大集会(2017年9月28日/日本教育会館)へのご参加のお願い
2017年9月30日
市民大集会「私たちは戦争を許さない」(2017年9月28日)で確認されたこと
2017年11月1日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(19)~東京・国家賠償請求訴訟(第5回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2017年11月2日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(20)~東京・国家賠償請求訴訟(第5回口頭弁論)における原告による意見陳述(今野寿美雄さん他)
2017年11月5日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(21)~東京・差止請求訴訟(第5回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2018年5月14日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(22)~東京・国家賠償請求訴訟(第6回口頭弁論)において7人の原告が語ったこと(横湯園子さん他)
2018年5月16日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(23)~東京・国家賠償請求訴訟(第7回口頭弁論)において3人の原告(井筒高雄さん他)と5人の代理人が語ったこと
2018年5月22日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(24)~東京・差止請求訴訟(第6回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述
2018年6月30日
司法に安保法制の違憲を訴える意義(25)~東京・差止請求訴訟(第7回口頭弁論)における原告訴訟代理人による陳述

番組予告「フジヤン、94歳~ある助産師の伝言(仮)」(2018年7月29日@MBSドキュメンタリー映像'18)

 2018年7月6日配信(予定)のメルマガ金原No.3200を転載します。
 
番組予告「フジヤン、94歳~ある助産師の伝言(仮)」(2018年7月29日@MBSドキュメンタリー映像'18)
 
 和歌山県田辺市助産師・坂本フジヱさんが、「日本最高齢の助産師」と、いつ頃から呼ばれるようになったのか詳らかにしませんが、少なくとも、私が坂本さんの存在を知った当初から、「日本最高齢の助産師」であったことは間違いありません。
 
 私自身は、坂本さんにお目にかかったことはないのですが、パソコンの中の動画や、映画上映会のスクリーン上で、坂本さんのお姿やお話に接する機会は何度かありました。
 特に、東条雅之さんが撮影された以下の2本の動画は是非ご覧になっていただきたいと思います。
 最初の1本は、2014年7月13日(日)、田辺市万呂公民館で開催された「“9条ママnetキュッと”結成記念おはなし会」での坂本さんの講演「平和でこその命」です。坂本さんのこれだけまとまった講演動画は他に見当たらず(私は見つけられませんでした)、非常に貴重なものだと思います。
 もう1本は、東条雅之監督の映画『祝福(いのり)の海』予告編で、その冒頭部分(本編でも冒頭部分です)20秒~55秒に坂本フジヱさんが登場します。本編では赤ちゃんを取り上げるシーンそのものが映し出されますが、予告編にはありません。この出産シーンを撮影できたことについて、東条監督自身がブログにその「感激」を綴っておられます(いのちの奇跡のものがたり/2014年1月18日)。
 
91歳現役の助産師 坂本フジヱさんのお話 「平和でこその命」 2014.7.13(1時間10分)
 
映画「祝福(いのり)の海」 予告編(3分53秒)
 
 さて、そのような坂本フジヱさんですが、坂本助産所のホームページを見ても、最近はあまり更新されていないようでしたが、変わらず、赤ちゃんを取り上げ続けておられるようで、今月のMBSドキュメンタリー映像'18で坂本さんを取材した番組が放送されるという予告が番組ホームページに掲載されていました。
 
毎日放送 2018年7月30日(月)午前0時50分~1時50分(29日深夜)
MBSドキュメンタリー映像'18「フジヤン、94歳~ある助産師の伝言(仮)」
(番組案内から引用開始)
22歳で助産師になり73年、取り上げた赤ちゃんの数は4000人以上。坂本フジヱさん、94歳。子供の頃から親しみを込めて「フジヤン」と呼ばれてきた。いまも和歌山県田辺市助産所を営む日本最高齢の助産師だ。ガラガラと引き戸を開けると、テレビのある居間がひとつ、その奥に簡単な診察室がある。フジヤンの助産所に特別なものは何ひとつない。「お産は特別ななものでなく、自然なもの」。そのポリシーが、シンプルな助産所の構えから伝わる。「陣痛は赤ちゃんの言葉やから、その思いに任せたらいい。早く出したいからって、すぐ促進剤打つのは、あんまり良くない。赤ちゃんが、子宮から産道を通って、お母さんと一緒に頑張って世の中に出てくる。その達成感は、赤ちゃんに一生続くんや。もちろん何かあれば、医療が必要やけど…」。近所の家で産むような感覚を求めて、東京から訪れる妊婦もいる。
 番組では、フジヤンのもとに分娩だけでなく、育児相談に訪れる人たちの話にも耳を傾ける。核家族化が進んだいま、インターネット情報の氾濫が、親たちを悩ませる原状。そして、最高齢の助産師として「生」を見つめ続けるフジヤンの日々を通して、出産とは、子育てとはなにか、を考える。
(引用終わり)
 
 坂本フジヱさんを取材した番組としては、過去にも「情熱大陸」などが話題を呼びましたが、「映像」のスタッフが、今回はどのような切り口で番組作りをしているのか、とても興味深く楽しみです。
 皆さんにも視聴をお奨めしたいと思います。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/坂本フジヱさん関連)
2014年1月18日
いのちの誕生
2014年6月19日
“9条ママnetキュッと”結成記念おはなし会(坂本フジヱさんをお招きして 7/13@田辺市)へのお誘いと今後への期待
2014年7月18日
91歳の助産師 坂本フジヱさんが地元田辺で語った「平和でこその命」(7/13“9条ママnetキュッと”結成記念おはなし会)