今晩（2013年2月19日）配信した「メルマガ金原No.1269」を転載します。
NHKスペシャル「“核のゴミ”はどこへ～検証・使用済み核燃料～」
去る2013年2月10日（日）、NHK総合テレビにおいて、NHKスペシャル「“核のゴミ”はどこへ～検証・使用済み核燃料～」というドキュメンタリー番組が放映されました。
50分弱の番組を「みんな楽しくHappy♡がいい♪」が文字起こししてくれています。
再処理問題をめぐる原子力委員会の「秘密会議」については、毎日新聞による継続した報道が注目を浴びましたが、今回の番組でも、同委員会の委員長代理・鈴木達治朗氏がインタビューに応じ、以下のように発言していることに、私は注目しました。
（引用開始）
いわゆるその利害関係です。今の自分たちの属している団体や組織の利害というものが今の（核燃料）サイクル政策にやはり直結しているということで、「やっぱり事業に影響が出るから止めて欲しい」と。
本来は政策を議論したうえで、その政策のあるべき姿の中で、「じゃあ、六ヶ所事業をどうしますか？」というのが筋でしょう。原子力政策を５０年間続けてきた制度とか組織をそのままにして、政策変更の議論をするということ自体に、どうしても制約があったのかなと。
（引用終わり）
色々と批判の多い原子力委員会ですが、この鈴木委員長代理には、原子力規制委員会の田中俊一委員長と同じような、ある種「覚悟を決めた人」という印象を受けることがあります。
もちろん、批判的視点も必要ですが、首をすげ替えても、今よりもっと悪くなる可能性が高い、ということもありますからね。
