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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

郷地秀夫医師による研究発表「鼻血は福島原発事故の放射線によって起こり得る」(7/12日本社会医学会)

 今晩(2014年7月14日)配信した「メルマガ金原No.1786」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
郷地秀夫医師による研究発表「鼻血は福島原発事故放射線によって起こり得る」(7/12日本社会医学会)

 昨日(7月14日)の神戸新聞NEXT(WEB版)に、以下のような注目すべき記事が掲載されました。
 
(抜粋引用開始)
 東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長
が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)
 郷地所長は神戸大学医学部卒業。兵庫県内で約35年間、被爆者の治療を続け、福
島などから避難している被災者の診断や健康相談にも当たっている。
 郷地所長によると、福島からの避難者の2人に1人ほどが家族などの鼻血を体験している。
突然出血し、普段あまり鼻血を出さなかった子どもが多いのが特徴。避難後はほとんどの症
状が治まっているという。
 500ミリシーベルト以上の放射線を全身に浴びれば、急性障害で鼻血が出る場合がある。
だが福島ではそうした被ばく例はなく、放射線と鼻血の因果関係を疑問視する専門家も
いる。
 しかし、東日本大震災被災地では、原発から飛散した放射性セシウムなどが金属粒子と結び付き拡散したことが気象庁気象研究所の観測などで確認された。東日本一円で医療機関のエックス線フィルムが粒子で感光する現象もみられ、当初から健康への影響を疑う声が聞かれていた。
 郷地所長は、金属粒子が鼻の粘膜に付着したのが引き金となった可能性を指摘する。金属粒子は直径数ミクロンで、人体のごく小さな範囲に1日100ミリシーベルト超える放射線を出し、組織を損傷する。
 郷地所長は「もともと花粉症やアレルギーなどで粘膜が炎症していた人が出血を起こしても不思議はない」と話す。大量に吸い込んだ人も少なくないとみられ、内部被ばくの問題と捉え、早期に科学的な調査と分析をすべきだったと強調する。
(後略)
(引用終わり) 
 
 福島第一原発事故後、東北や関東で被曝した人の中から、かなり多くの人が鼻血の症状を訴えたということは聞いていました。そして、それらの症例の医学的機序について、既に様々な仮説が提示されているのかもしれませんが、医学的素養を欠いた私の耳には入っていません。
 このたび、和歌山でも講演されたことのある東神戸診療所の郷地秀夫医師が日本社会医学会で発表した内容が神戸新聞で紹介された訳です。
 
 公式な学会発表であれば、参加者に抄録集が事前配布され、場合によれば公式サイトで公開されることもありますので、日本社会医学会サイトを調べてみました。
 
 今回、郷地医師が研究発表をされたのは、7月12日(土)・13日(日)の両日、名古屋大学東山キャンパスで開催された「第55回 日本社会医学会総会」であり、公式サイトでその「講演集」が公開されていました。
 
 郷地秀夫医師と橘真矢氏による共同発表は、上記「講演集」の79・80頁に掲載されています。
 
「鼻血は福島原発事故放射線によって起こり得る*その医学的機序の一考察―放射線による鼻血はないとする事こそ風評―」
 郷地秀夫(神戸健康共和会・東神戸診療所)
 橘  真矢(東神戸病院・放射線科)
 
 この2頁にわたる論考、特に【機序と結果】の部分を神戸新聞以上に適切に要約する能力は私にはありませんので、各自においてご確認ください。
 ここでは、末尾の【考察】と【結論】の部分のみ引用します。
 
(引用開始)
【考察】政府は、鼻血放射線起因説を取り上げた雑誌の連載作品を風評として激しく批判し、出版社は連載を休止した。放射線と鼻血の因果関係を証明することは困難であるが、関係ないことを立証することはもっと困難である。科学的根拠もなく、政府が無関係論を強圧的に唱えることは言論統制にも繋がる大きな問題を含んでいると考える。放射線障害に不安になっている被災者に、心を寄せた援助、対応こそが望まれる。それは、
科学者にも求められる姿勢ではないかと考える。
【結論】福島原発事故による放射線は相当量の鼻粘膜の被曝を起こした可能性があり
鼻血の原因になっているかもしれない。
(引用終わり)
 

(付録)
『25年目のおっぱい』 作詞作曲:中川五郎 演奏:中川五郎