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映画『エンディングノート』上映と法律講座のご案内(予告3/14法テラス和歌山法教育セミナー)

 今晩(2015年2月2日)配信した「メルマガ金原No.1989」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
映画『エンディングノート』上映と法律講座のご案内(予告3/14法テラス和歌山法教育セミナー)

 皆さんは「エンディングノート」ってどんなものかご存知ですか?
 どうやら世間では、「そんなの誰でも知ってるよ」に近い状態になっていたらしいのですが、うかつに
も、私はつい最近まで、「何だか耳にしたことがあるような、ないような」あやふやな状態で、どんなも
のか説明することなどとても出来ませんでした。
 そういう「遅れた」状態だったのは、私がめったに書店に足を運ばなくなっていたことも原因の一つで
しょう。
 実際、大型書店に行けば、以下のようなタイトルの本というかノートが集められたコーナーがあるようなのです。
 
 
「LIVING&ENDING NOTEBOOK~もしもの時に役立つノート~」(コクヨ

 
 私と同じように「エンディングノートって何?」状態の人のために、Wikipediaによる簡にして要を得た解説を引用してみましょう。
 
(引用開始)
エンディングノートとは、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノート
。自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に
病気になったときの延命措置を望むか望まないか
自身に介護が必要になった際に希望すること
財産・貴重品に関する情報
葬儀に対する希望
相続に対する考え方
プロフィール・自分史
家系図
などがある。
遺言と異なり法的効力を有する性格の文書ではない。存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的とし
ている。
書籍や文具としてエンディングノートが販売されている。また自治体やNPOなどが無料配布してエンディン
グノートに関する講座を開いている例もある。
2011年にはエンディングノートを題材とした日本映画「エンディングノート」(砂田麻美監督)が公開さ
れ、日本製ドキュメンタリー映画で、「ゆきゆきて神軍」(1987年)以来、初めて興行収入1億円を突破し
た。
(引用終わり)
 
 実は、私がそれまで無知だった「エンディングノート」のことを調べ、メルマガ(ブログ)で取り上げることになったのは、Wikipediaの解説の末尾の部分で紹介されている映画『エンディングノート』の上映に関わることになったからなのです。
 
 和歌山市での映画『エンディングノート』上映会は、法テラス和歌山の法教育セミナーの第一部として、来る3月14日(土)に和歌山市あいあいセンター6階ホールで行われます。
 以下に、チラシ記載内容から開催概要を引用します。
 
(引用開始)
法テラス和歌山 法教育セミナー 
終活のススメ-
第一部
映画『エンディングノート』上映
 2011年「エンディングノート」制作委員会 砂田麻美監督作品
第二部
弁護士による法律講座(座談会)
 ◆テーマ:相続・遺言
法テラスの業務説明
 
開催日時 平成27年3月14日(土)
開場12:30 開会13:00 閉会予定16:00
定員 150名(先着順)
入場無料 事前申込制
会場 和歌山市男女共生推進センター(あいあいセンター)6階ホール
※駐車場のスペースには限りがありますので、公共交通機関をご利用ください。

〈お申込み・お問合せ先〉
日本司法支援センター和歌山地方事務所(法テラス和歌山)
  TEL 0503383-5457
  FAX 073-425-9201
  Mail 
wakayama@houterasu.or.jp
FAX、メールでの申込は、氏名・年代・お住まいの市町村・参加人数・認知媒体を記入ください。
 
主催 日本司法支援センター和歌山地方事務所(法テラス和歌山)
後援 和歌山県和歌山市和歌山県教育委員会和歌山市教育委員会和歌山県社会福祉協議会、和歌
山市社会福祉協議会、和歌山弁護士会和歌山県司法書士会、NHK和歌山放送局、テレビ和歌山、和歌
山放送、ニュース和歌山、和歌山リビング新聞
(引用終わり)
 
 ところで、日本司法支援センター(愛称「法テラス」)が、どういう目的で設立されてどんな活動をしている団体なのかを説明し始めると長くなりますので、とりあえず、ホームページに掲載された法テラス「目的」を引用するにとどめます。ただし、正直に申し上げて、事前に総合法律支援法や法テラスの概略をある程度知っている者なら何を言っているか分かりますが(そもそもそういう人は読む必要がない)、全く予備知識のない人が以下の文章を読んで、法テラスが何なのか、はたして分かりますかね?
 
(引用開始)
 法テラスは、総合法律支援法(平成16年6月2日公布)に基づき、独立行政法人の枠組みに従って設立さ
れた法人で、総合法律支援に関する事業を迅速かつ適切に行うことを目的としています。(総合法律支援
法 第14条)
 法テラスは、裁判その他の法による紛争の解決のための制度の利用をより容易にするとともに、弁護士
及び弁護士法人並びに司法書士その他の隣接法律専門職者(弁護士及び弁護士法人以外の者であって、法律により他人の法律事務を取り扱うことを業とすることができる者をいう。以下同じ。)のサービスをより身近に受けられるようにするための総合的な支援の実施及び体制の整備に関し、民事、刑事を問わず、あまねく全国において、法による紛争の解決に必要な情報やサービスの提供が受けられる社会の実現を目
指して、その業務の迅速、適切かつ効果的な運営を図ります。
(引用終わり)
 
 この3月14日の無料「法教育セミナー」に参加していただければ、話題を呼んだドキュメンタリー映画『エンディングノート』(プロデュースしたのはあの是枝裕和監督です/この映画を監督した砂田麻美さんは、是枝監督らの助監督を務めて経験を積み、“終活”に取り組む実のお父さんを追った作品を撮ることになりました)が観られる上に、遺言・相続をテーマとした弁護士による座談会で法的知識を身につけることができます。そして、最後に「法テラスの業務説明」まで聞いていただければ、法テラスが何をやっている団体であるかまで知っていただけるという、1度で3度美味しい企画です。
 是非、法テラス和歌山に、電話、FAX、メールのうちのいずれかの方法でお申し込みください。
 
 ちなみに、なぜ私がこの企画を推奨しているかというと、私が4人いる法テラス和歌山の副所長の1人であるということもあるのですが、この企画を実施するかどうかを判断するため、映画『エンディングノート』の試写会を法テラス和歌山内で行い、その結果、この映画を観ていただくだけでも十分開催する意義があると自信が持てたということがあります。
 もちろん、第一部の映画を観終わった後は、第二部も是非参加していただきたいと思いますし、おそら
く大半の人は、映画だけ観て帰る気にはならないのではないかと期待しています。
 
(参考サイトその1/映画『エンディングノート』関連)
映画『エンディングノート』オフィシャルサイト
映画『エンディングノート』予告編

「映画 エンディングノート が、あまりによかったので。」(糸井重里さんと是枝裕和プロデューサーの対談)
※金原注 この対談は、出来れば映画をご覧になってからお読みになることをお勧めします。その方が、映画も対談も、より感銘深く観て、読むことができると思いますから。
 
(参考サイトその2/エンディングノート無料ダウンロードサイト)
「藤岡セレモニーホールみむら」
※コンパクトにまとまっています。
「日刊葬儀新聞」
※全130ページ!無料ダウンロードできるエンディングノートの中では最もボリュームたっぷりでしょう(おそらく)。
「百人百想エンディングノート」
※これは仏壇屋さんが提案するエンディングノート
「大阪府堺市 南区」
地方自治体が無償配布するのもあるのですね(PDFのみ)。
「新潟県見附市 マイライフノート」
※後掲のNHKの番組でも紹介されていました(こちらはワード版もあります)。
 
(参考サイトその3/話題)
NHK「サキどり↑」2012年10月 7日放送
人気爆発!エンディングノート