読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

1人1人が出来ることを考えた~たとえば「デモに参加する」「地域でデモを企画する」

憲法 政治
 今晩(2015年5月17日)配信した「メルマガ金原No.2093」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
1人1人が出来ることを考えた~たとえば「デモに参加する」「地域でデモを企画する」

 「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」は、昨年(2014年)6月以来、毎月1回のペースで「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」の開催を呼びかけ、様々な団体、市民とともに昼休みデモを続けています。
 今年の2月のみ、和歌山弁護士会が主催した「集団的自衛権の行使容認に反対するアピールパレード」に合流したため、一昨日(5月15日)が11回目のランチTIMEデモでした。
第11回ランチTIMEデモ 毎回、正午に和歌山市役所前に集合し、12時20分にスタートして京橋プロムナードまで約15分という短い行程ですが、勤務の合間に駆け付けてくれる人もいる昼休みデモとしては、この辺がちょうど良い距離かもしれません。
 
 ところで、第11回のデモを「5月15日」に実施することは相当前に決めていましたので、「戦争法案」(政府は「平和安全法制整備法」及び「国際平和支援法」と呼称)の国会上程にタイミングを合わせた訳ではなく、偶然と言えば偶然なのですが、ただ「5月15日」は、
 1932年 五・一五事件発生
 1972年 沖縄施政権返還
 2014年 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(第2次)「報告書」提出
という数々の歴史的事件が発生した日であることは、うっすらと意識されていたかもしれません。
 いずれにせよ、「戦争法案」が国会に上程されたまさにその日に抗議のデモが行われるということで、普段はめったに取材に来ないメディアも、一昨日は(私が気がついただけでも)4社(朝日新聞毎日新聞、わかやま新報、和歌山放送ラジオ)が取材・報道をしてくれました(この他「しんぶん赤旗」はいつも取材に来てくれています)。
 
朝日新聞 和歌山版 2015年5月16日
安保法制 100人抗議のデモ

(抜粋引用開始)
 集団的自衛権の行使容認の憲法解釈や安全保障法制の閣議決定に反対するデモが15日、和歌山市中心
部であった。「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が主催し、参加した市民ら約100人が抗議の声をあげた。(略)
 紀の川市の主婦(76)は「国民の声を無視するように進み、怖い。孫や子どもを戦争に行かせてはいけない」と話した。(山田暢史)」
(引用終わり)
 
毎日新聞 和歌山版 2015年5月16日
安保法案:「平和な未来、子どもたちに」 和歌山で反対デモ/和歌山

(抜粋引用開始)
(略)「憲法9条は世界の宝」「憲法の破壊を許さない」と書かれた横断幕を掲げ、「戦争法案、絶対反
対」「平和な未来を子どもにつなごう」などと訴えた。
 参加した和歌山市関戸の西出いづみさんは「今まで守られてきた平和を壊すようなことがあってはなら
ない」と語気を強めた。【倉沢仁志】」
(引用終わり)
 
わかやま新報 2015年5月17日(配達は16日)
「戦争法案、絶対反対」 中心市街地でデモ行進

(抜粋引用開始)
(略)弁護士らでつくる「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が呼び掛け、昨年6月から月1回実施。毎
回80~100人ほどが参加したという。
 出発に際し、同会世話人代表(金原注:正しくは代表世話人の一人、藤井幹雄弁護士は「43年前のきょう5月15日は沖縄が日本に復帰した日。沖縄の思いを安倍内閣はずっと踏みにじり続けている
憲法の破壊は許さない、『戦争法案』を絶対に廃案に持ち込もう」と呼び掛けた。
(引用終わり)
 
和歌山放送ニュース 2015年5月15日 19時23分
ランチTIMEデモ 9条保護を訴える(写真付)

(抜粋引用開始)
 憲法9条の保護を訴える「憲法の破壊を許さないランチTIME(タイム)デモ」がきょう、和歌山市役所
前を出発点に行われ、およそ100人がシュプレヒコールをあげながら市内の中心部を行進しました。
 これはきょう午前、政府が自衛隊の海外活動拡大を図る新たな安全保障関連法案を国会へ提出したこと
に合わせて行われたものです。(略
)(金原注:「憲法9条の保護」という表現は初めて見ました。まあ、新人記者らしい人が取材していましたが)
(引用終わり)
 
 なお、当日私が撮影した写真を3回にわけてFacebookに投稿しています。その中に、取材中の記者の姿を撮影したスナップも2枚ほど掲載しています。
 
 
 このように、多くのメディアが取材・報道してくれたのは一にも二にも「タイミング」だろうと思います。
 実際、閣議決定が行われた5月14日の昼前に、知り合いの全国紙記者から「安保法制の閣議決定に対する抗議行動は行わないのか?」という電話があり(結局、この日の夕刻、和歌山県地方労働組合評議会などが呼びかけた緊急行動がJR和歌山駅前で行われたのですが)、その際、翌日に行われるランチTIMEデモのことを説明しながら、「まだプレスリリースを流していなかった」ことに気がつき、あわてて昼休みに新聞社、通信社、放送局等にリリースをFAX送信したのでした。もしそのリリースすら送っていなければ、取材してくれたメディアはさらに少なかったかもしれません。
ゴール2 そもそも、私には、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」においてランチTIMEデモの広報責任者を誰にするかということを決めた記憶がないのですが、1年前に初めてランチTIMEデモをやることが決まった時、そのマスコミ宛の案内は金原が行うことになったという議事録が残っていますので、その後も、他の者はみんな広報は私がやるものだと思っているのかもしれず、こういうことも、運動がなかなか広がっていかない要因の1つかもしれません。
 次回は6月11日(木)、次々回は7月1日(水)と既に日程が決まっていますが、今回のようにマスメディアが進んで取材に来てくれるというようなことは次回以降は期待できませんので、参加者数の増加、アピール力の増大、メディアへの露出の増加をめざすためには、様々な工夫と努力が、それも大至急求められています。それは、何も「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」だけでもなければ、和歌山県民だけのことでもありません。日本中の「憲法の破壊を許さない」ために何かをしなければと考えている全ての市民の課題だと思います。
 
 そこで、1人1人の市民が立ち上がり、具体的に声をあげていくために何が必要か、主にはデモ行進を例として、これまでの実践での経験を踏まえつつ、思いつくことを書き留めたいと思います。
 
【初心忘るべからず】
 例えば、ある団体(時には個人)が初めてデモ行進をやろうと決めた際には、やむにやまれぬ動機・決意というものが必ずあったはずです。その決意が文章化されていれば(参加呼びかけ文などとして)、迷った時にはそこに立ち返ることのできる「初心」は決して忘れてはならないものです。標語的に言えば、「とらわれてはならないが、よりどころとなってくれるもの」それが「初心」というものでしょうか。
 具体例を2つあげます。
 
第1回「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(2014年6月23日)への参加呼びかけ文から(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)
(引用開始)
 去る5月15日、私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」からの報告書の提出を受け、安倍晋三首相は、長年にわたり憲法9条の下では行使できないとされてきた政府の憲法解釈を変更
し、集団的自衛権行使を容認する「基本的方向性」を明らかにしました。
 これは、本来、憲法改正の手続をふみ、最終的には国民の判断にゆだねるべき重大な問題を、一内閣の
恣意的な決定によって変更しようというものであり、立憲主義そのものを否定する許し難い暴挙です。
 憲法9条改正の要否やわが国の安全保障政策について、国民の間に様々な意見があることは承知していますが、今、安倍政権がやろうとしていることは、政府の一存で憲法規範を無力化しようというものであり、これに対して異議申立てをしないということは、日本が民主主義、法治主義という価値を捨て去り、
為政者の独裁を許すことに加担するのも同然です。
 私たちは、従来の立場の違いを乗り越え、広汎な市民・国民が、「憲法の破壊を許さない」という一点
で結集し、安倍政権の企てを阻止する行動に立ち上がることを呼びかけます。
(引用終わり)
  
「楠見でもデモ」(2014年10月31日)への参加呼びかけチラシから(楠見子連れ9条の会)
(引用開始)
歌いながら歩こう。
子どもたちと一緒に、戦争はいやだと叫ぼう。
「海外で戦争できる国」は いらない。
どの子も戦争には行かせたくない。
未来の子どもたちに、世界の子どもたちに、憲法9条を贈りたい。
(引用終わり)
 
【初めてのデモ参加者を迎えるために】
 何度もデモに参加し、あるいは主催者側として準備を進めたりするようになると、自分が生まれて初めてデモに参加した時の緊張感や怖れなどを想像することは段々と困難になっていくものだと思います。
 けれども、この点をしっかり自覚しない限り、「参加メンバーがいつも同じ顔ぶれに固定化しているなあ・・・」と、いつまでたってもぼやき続けなければなりません。
 もちろん、それぞれのデモで様々な工夫が行われていることと思います。
 「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」の場合、第1回が終わった後、第2回に備えて色々工夫したことの1つとして、Facebookで「『可愛くて思わず参加したくなるようなチラシをボランティアで作ってあげよう』という方、いませんか?」と私が呼びかけたところ、いつもお世話になっている「九条の会・わかやま」事務局の柏原卓さんのお嬢さんが早速名乗りを上げて作ってくださったマイチラシを、SNSで紹介したところ、短期間ながら多くの方にシェアしていただきました。
 その顛末をブログに書いたことがありました(とにかく出来ることをやる 和歌山からの報告/2014年7月9日)。
 
 実はそのブログに掲載した写真に写っている手作りボードを持って参加してくださった女性のブログに後日気がつきました(地球に喜びの種を播く★おんり~わん日記/「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」に参加して・・・/2014年7月14日)。
 この方がブログに書かれた
「正直、私もこのデモに参加するまでは色々と自分の中で自問自答がありました。デモ=怖いというイメージがきっと皆さんにもあるのではないでしょうか?」「デモは決して恐いものではなく、自分の個性の表現の場でなければならないと思います。」「ただ、ただ、私の子ども、そして孫の時代へと平和のバトンタッチをしていくことが今を生きる大人の責任ではないかと思うのです。そして、日本だけではなく世界各国の平和も祈っていきたいです(*^_^*)」
というご意見は、デモの主催者がしっかりと胸にとめる必要があると思いました。
 このような考えを持っている方は決して少なくないはずです。そういう方の目の届くところに、いかにして情報を伝えるか、最初の1歩を踏み出す助けとなるような誘い方をどう工夫するかが重要であり、先にご紹介した「可愛くて思わず参加したくなるようなチラシ」というアイデアもその具体例だったのです。

ランチTIMEデモの可愛いチラシ ところが、この「可愛いチラシ作戦」も、1回だけであとが続かず、参加者数も先細りという状況に陥っていたのですが、これからの1か月、2か月が正念場、態勢を立て直さねばと思っています。
 
 先ほど、閣議決定が行われた5月14日の夕刻、和歌山県地方労働組合評議会(県地評)などが呼びかけて緊急の抗議が行われたと少し書きましたが、翌日の「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」への参加を呼びかけるために私もその場にかけつけ、約1時間の宣伝・署名行動の場にいて気がついたことがあります。約1時間で107筆の署名が集まったのですが、そのうちのかなりの割合で女子高生(中には女子中学生も)が含まれていたいうことです。翌日の朝日新聞和歌山版には、「署名をした市内の中学校に通う女子生徒(12)は『多くの命を奪い、悲しむ人を増やす戦争は絶対によくない」と話した。」とありました。中学生や高校生であっても、女性の直感で「これはやばい。」ということを理解しているのではないかと思いました。男子生徒に理解してもらうには、女子生徒経由が効果的かもしれませんね。このような知見からも、是非「可愛いチラシ作戦」を再構築しなければと思っています。
 
 あと、「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」という正式名称はそのままで良いとしても、広報の前面にこの名前を出すと、たしかに引いてしまう人もいるでしょうから、デモの「愛称」を別に考えても良いのでは?と個人的には思っています。
 
【今こそ地域でデモをやろう】
 いよいよ国会で「戦争法案」の審議が始まりますが、集団的自衛権行使に明確に反対すると公約に掲げた共産党社民党などに、私たち国民は、法案を阻止できるだけの、あるいは十分に抵抗できるだけの議席を与えていません。また、野党第1党の民主党が、党内に多くの改憲派を抱えていることは周知のことです。
 そういう冷厳な事実を前提としながら「戦争法案」成立阻止を目指すためには、もちろん世論喚起しかないのですが、より具体的に言えば、「今までにない動きが国民の間に広汎にわき起こっている」ということが誰の目にも明らかとなり、そして、マスメディアがその動きを報じない訳にはいかない、というところまで持って行くことが是非とも必要です。
 そのための具体的な方法として、「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」のような市内中心部でのデモではなく(これも重要ですが)、郊外、地域での手作りデモを、県下、日本中のいたるところでやり始め、やり続けることを提案したいと思います。
 他県の事情には通じていませんが、私の地元の和歌山県和歌山市)では、昨年、2箇所において郊外デモ、地域デモが行われました。
 
2014年7月29日 集団的自衛権を行使させないためのデモ行進(通称:ふじと台デモ)
 これは、和歌山大学職員組合の2人の女性が企画したという「個人デモ」でもありました。デモは2人でも出来るんです!
 開催を告知した私のブログ(7/29(火)17:40~ いよいよ「ふじと台デモ」が行われます!(和歌山市)/2014年7月25日)と参加された柏原卓さん(九条の会・わかやま)のレポートをお読みいただければと思います。
 
2014年10月31日 楠見でもデモ(楠見子連れ9条の会)
 先にチラシをご紹介していますが、楠見子連れ9条の会の馬場潔子さんが書かれたレポートを転載させてもらった私のブログ(雨ニモ負ケズ「楠見でもデモ」大成功!(10/31)~この動きが日本を変える/2014年11月1日)を是非お読みください。
 
 以上2つのデモはいずれも和歌山市の北部(紀の川北岸)で実施されたのですが、同地域をエリアとする地域9条の会「守ろう9条 紀の川 市民の会」の第11回総会が去る5月6日に開催され、今年度の重点活動として、以下のような提案が承認されましたのでご紹介します。
(引用開始)
 「楠見でもデモ」や「ふじと台デモ」のように、私たちの会の名前でデモもしてみましょう。土・日曜日などに、「ふじと台のイオンモール周辺」「スーパーウジタからメッサオークワへの道路」や「オース
トリートから六十谷のオークワまでの道路」などでデモをしてみませんか。
(引用終わり)
 ちなみに、私も「守ろう9条 紀の川 市民の会」の運営委員の1人なので、早急にこの活動方針を具体化するように提案しなければ。
 
楠見でもデモ 個人が1人でやるのは大変でしょう。でも「一緒にやろう」という仲間が最低2人集まれば、企画は動き出すという実践例があるということには勇気づけられます。今からでも6月、7月のデモは十分間に合います。和歌山県の場合、許可申請は「72時間前まで」にすれば良いのです(和歌山県条例「集団行進及び集団示威運動に関する条例」2条1項)。
 他団体が主催するデモに参加するのに勇気がいるのなら、いっそ、自分たちで手作りデモをやってみたらどうですか?自分たちの考えを平和的にアピールするというのは民主主義の担い手として当然の行動なのですから。
 特に、「子どもや孫を戦地に送ってなるものか」というママ、パパ、おばあさん、おじいさんたちのデモに子どもたちも参加すれば、親子の絆もより一層深まると思いますよ。
 
 以上、これから私たちに何が出来るかを考える足がかりとして、資金力のない一般市民でも十分になし得る「デモ」を素材として考えてみました。
 少しは参考になることがあったでしょうか?
 自分で書いておいて言うのも何ですが、これを書いた私自身が一番「参考」になったのではないかと思います。というのも、頭の中にある様々な思考をいったん整理しなければ文章は書けませんからね。
 
 最後に、次回以降の「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」の予定(開催概要)をご紹介しておきます。
 1人でも多くの方にご参加いただけるよう、是非とも情報「拡散」にご協力ください。

【開催概要】
憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ

第12回 2015年6月11日(木)
第13回 2015年7月 1日(水)

いずれも、

正午 和歌山市役所前集合
12時20分 スタート
ゴール地点 京橋プロムナード

呼びかけ団体 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
連絡先 トライ法律事務所(電話073-428-6557)

備 考
〇小雨決行。
〇事前申込不要。
集団的自衛権行使容認や戦争法案に反対する方であればどなたでもご参加いただけます。
〇デモの趣旨に沿った手作りのボード、横断幕などの持ち込みを歓迎します。ただし、出来るだけ様々な
立場の方に参加していただくため、団体名のみを表示した幟等の携行はご遠慮いただいています。
 

(付録)
「世界」 作詞・作曲:ヒポポ田 演奏:ヒポポフォークゲリラ