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予告6/27高原孝生氏を招いた平和講演会(核戦争防止和歌山県医師の会)

 今晩(2015年5月23日)配信した「メルマガ金原No.2099」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告6/27高原孝生氏を招いた平和講演会(核戦争防止和歌山県医師の会)

 「核戦争防止和歌山県医師の会」から、今年も平和講演会のご案内がありました。毎年、同会総会の後に記念講演会を実施し、これを一般市民に無料で公開することがいつから始まったのか存じ上げませんが、相当以前からこの平和講演会が行われていることは確実です。ちなみに、今年の総会は第27回だそうです。
 
 私も、毎回とはいきませんが、時に聴講させていただいています。例えば、2011年7月9日(和歌山大空襲犠牲者慰霊の日)に行われたアーサー・ビナード氏の講演会「夏の線引き─アメリカからピカドンを見つめて─」は大変感銘深いものであり、その日の内にメルマガでレポートし、後日ブログにも再録しました(アーサー・ビナード氏講演会(in和歌山市)レポート/2011年7月9日)。
 
 ところで、今年は5年に1度のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議(外務省は「運用検討会議」と呼称)が行われる年であり、その成果が期待されていたものの、この文章を書いている5月23日(土)午後、事務所に届いた朝日新聞夕刊の一面トップ記事の見出しは、

軍縮案 合意できず
NPT会議決裂、閉幕
米英 中東非核構想に反発 

という残念なものでした。
 
TREATY ON THE NON-PROLIFERATION OF NUCLEAR WEAPONS
核兵器の不拡散に関する条約(NPT)

第8条
3 前文の目的の実現及びこの条約の規定の遵守を確保するようにこの条約の運用を検討するため、この条約の効力発生の五年後にスイスのジュネーヴで締約国の会議を開催する。その後五年ごとに、締約国の過半数が寄託国政府に提案する場合には、条約の運用を検討するという同様の目的をもって、更に会議を開催する。
 
中日新聞 2015年5月23日 夕刊
NPT会議決裂 中東非核化、米英が反対

(抜粋引用開始)
【ニューヨーク=北島忠輔】国連本部で開かれていた核拡散防止条約(NPT)の再検討会議は二十二日、四週間の議論をまとめた最終文書を採択できないまま閉幕した。焦点だった「核兵器の非人道性」をめぐる記述ではほぼ合意に達したが、中東地域の非核化構想について米国、英国、カナダが反対。最終的に中東問題が全体の合意を妨げた。
 中東の非核化は、事実上の核保有国とされるイスラエルを念頭にアラブ諸国が要求。最終文書案には、中東の非核化に向け、すべての関係国が参加する会議を来年三月までに開催するよう国連事務総長に委ねると明記されていた。
 これに対し、採決前の討論で米国代表は、会議の開催に期限が切られたことなどを問題視し、反対を表明。NPT未加盟のイスラエルの出席をめぐる対立を解消できなかった。(後略)
(引用終わり)
 
 このような事態を予想していた訳ではないと思いますが、今年の平和講演会は、明治学院大学の高原孝生教授を招き、以下のような内容で開催されます。まことに時宜にかなったテーマと言うべきでしょう。以下に、お送りいただいたチラシをご紹介します。
 
チラシより文字情報を引用開始)
2015年 平和講演会
 
2015年NPT再検討会議をうけて
私たちがなすべきこと
 
2005年、2010年のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議の一進一退の中、2015年再検討会議での前進点と後退点はどうなのか、その到達点に立って再検討会議に参加された高原先生にこれからの運動の課題と展望について、そして私たちがそれぞれの地域で出来ること、すべきことについて話していただきます。
 
講師 高原孝生(たかはら・たかお)先生
     (明治学院大学教授 国際政治学・平和研究)

プロフィール
 明治学院大学国際学部教授(専攻:国際政治学・平和研究)、同大学国際平和研究所所長。1954年倦まれ。東京大学法学部卒業後、川崎地方自治研究センター、立教大学を経て、1985年、明治学院大学に着任、翌1986年発足の「国際学部」創立メンバーの一員となる。コーネル大学平和研究プログラム(1991年~1993年)、メリーランド大学一般軍縮プログラム(2000年)、ヘルシンキ大学政治学部(2011年)、モントレー不拡散研究センター(2011年)で客員研究員。米ミシガン州ホープカレッジ客員教授(2005年)。1993年よりバグウオッシュ会議に参加。2011年より2013年まで国際評議員。現在、PeaceHistorySociety国際評議員。NPO法人ピースデボ副代表、第五福竜丸平和協会評議員、日本平和学会理事。
 
日時 2015年6月27日(土)午後3時~5時
会場 プラザホープ 2F 多目的室

      和歌山市北出島1丁目5-47 TEL:073-425-3336
      (ビッグホエール北西隣り)
 
参加費無料
 
主催/核戦争防止和歌山県医師の会
連絡先/和歌山市八番丁11番地 日本生命和歌山八番丁ビル8階 
       和歌山県保険医協会内 TEL:073-436-3766
(引用終わり)
 
 ところで、以上の平和講演会のチラシが送られてきた封筒には、「核戦争防止和歌山県医師の会ニュース」第78号が同封されていました。そのニュースを読んでいると、「核問題に関するアンケートの回答」という記事に目がとまりました。その説明によれば、「反核医師の会では3月末に、和歌山県選出の6人の国会議員岸本周平(民)、二階俊博(自)、石田真敏(自)、門博文(自)、世耕弘成(自)、鶴保庸介(自))に核兵器についてのアンケートを実施しました。回答をいただけたのは、残念ながら岸本周平議員だけでした。質問内容と合わせて岸本氏の回答を紹介します」とありました。岸本議員以外の自民党議員が5人全員気を揃えて未回答であった理由はよく分かりません。分かりませんが、想像するのは私たちの勝手ですからね。どんなアンケートであったのかご紹介しますので、未回答の理由を考えてみませんか?