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予告(11/20)堀内秀雄和歌山大学名誉教授講演会「わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。」

 今晩(2015年11月6日)配信した「メルマガ金原No.2266」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告(11/20)堀内秀雄和歌山大学名誉教授講演会「わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。」

 昨日に引き続き、和歌山市での行事をご案内します。しかも、昨日ご紹介した討論集会「2015年夏をふり返る―安保法制はどのように「成立」したのか―」(安全保障関連法制の廃止を求める和歌山大学有志の会)と同じく、和歌山大学関係者による講演会です。
 私も、和歌山県平和フォーラムの藤原さんから今日チラシをお届けいただいて初めて知り、今晩、きのくに志学館(和歌山県立図書館)で行われた和歌山弁護士会主催のシンポジウム「今、報道の自由を考える~国民の知る権利の観点から~」を聴きに来てくださった「和歌山大学有志の会」のメンバー何人かに聞いても誰も知らなかった位ですから、おそらく急遽決定した企画なのでしょう。
 
 和歌山県平和フォーラムと戦争をさせない和歌山委員会が主催する講演会で講師を務められるのは、和歌山大学名誉教授の堀内秀雄さんです。
 とりあえず、チラシの文字情報を転記してみます。
 
チラシ文字情報から引用開始)
わたしたちは、
忘れない、あきらめない、屈しない。
―安倍政治の暴走を許さない―
 
講演会 
講師 堀内秀雄 和歌山大学名誉教授
      (和歌山大学元副学長、NPO法人わかやまNPOセンター初代理事長)
 
日時 2015年11月20日(金) 18:00~(受付 17:30)
場所 和歌山県勤労福祉会館 プラザホープ 2階 多目的室 
 
 安倍政権は、9月19日未明、多くの反対の声を押し切って「戦争法(安全保障関連法案)」を参議院本会議で強行採決・成立させました。この行為に抗議する「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)をここにご紹介します。
 
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
 
■主催/和歌山県平和フォーラム・戦争をさせない和歌山委員会
■お問い合わせ/和歌山県平和フォーラム
和歌山市久右衛門丁24-1 自治労会館3階 TEL:073-425-4180]
(引用終わり)
 
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」全文引用がチラシの半分以上のスペースを占めているのには驚きました。
 チラシには堀内先生のプロフィールが載っていませんでしたので、簡単にご紹介すると、大阪外国語大学大阪市立大学を卒業後、昭和49年から平成10年まで岸和田市役所勤務。平成10年10月に和歌山大学生涯学習教育研究センター助教授に就任され、その後、同センター教授、同センター長、和歌山大学評議員、副学長などを歴任され、2013年に退官。現在、同大学名誉教授、ということだったと思います。その間、チラシにもあるように、NPO法人わかやまNPOセンター初代理事長などの要職も務められています。また、今年の8月に設立された「安全保障関連法案の廃案を求める和歌山大学有志の会」でも、当初から呼びかけ人に名前を連ねておられました。
 
 ということで、堀内先生と京都大学との接点は寡聞にして知らないのですが、おそらく「和歌山大学有志の会」の呼びかけ人の1人として、「京都大学有志の会」が9月19日当日に発表した「あしたのための声明書」に深く共感され、和歌山県平和フォーラムから依頼されて講演を引き受けるに際し、その末尾の一文を演題にされ、声明書全文を引用されることを決意されたのだろうか、などと推測しています(主催者からの提案だったかもしれませんが)。
 私自身、大阪市立大学の出身ですが、「あしたのための声明書」には心から勇気付けられ、「忘れないために」、毎日、メルマガ(ブログ)の末尾に全文引用させてもらっていますので、共感を覚えたという次第です。
 
 ところで、堀内先生は和歌山大学在籍中、和歌山青年会議所が主催する憲法を考えるシンポジウムで2回続けてコーディネーターを務められたことがありました(1回目は和歌山大学栄谷キャンパス、2回目は和歌山県民文化会館小ホールが会場でした)。
 青年会議所本部が主導して、全国の青年会議所に開催を呼びかけた憲法イベントの一環であったのでしょうが、当時はまだ、改憲派護憲派の双方からパネリストを招き(この2回は憲法9条を守る和歌山弁護士の会からもパネリストを派遣しています)、堀内先生にコーディネーターを依頼するだけの度量というか、おおらかさが和歌山のJCにもあったのですが、それも今や昔語りに過ぎなくなっています。それだけ、時流の悪化の波が地方にも波及しているということでしょう。
 これに抗するためには、声を上げ続けるしかないというのが、おそらく堀内先生のお考えなのではないかと、先生のFacebookを通じた最近の発信などから推測しています。
 多くの方が堀内先生の講演会に参加されますようにお勧めします。

堀内秀雄氏講演会チラシ