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「戦後70年沖縄全戦没者追悼式」を始めから終わりまで視聴して欲しい

 今晩(2015年6月23日)配信した「メルマガ金原No.2130」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「戦後70年沖縄全戦没者追悼式」を始めから終わりまで視聴して欲しい

 今日6月23日は沖縄慰霊の日。今年も糸満市摩文仁平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が開かれま
したが、今年は特に「戦後70年沖縄全戦没者追悼式」と名付けて開催されました。
 以下に概要を転記します。 
 
式典名称 戦後70年沖縄全戦没者追悼式
実施日時 平成27年6月23日(火曜日) 「慰霊の日」 午前11時50分から午後0時40分
実施場所 平和祈念公園沖縄県糸満市摩文仁
実施機関
主催 沖縄県沖縄県議会
共催 一般財団法人沖縄県遺族連合会、公益財団法人沖縄県平和祈念財団、公益財団法人沖縄協会
後援 市町村、株式会社沖縄タイムス、株式会社琉球新報NHK沖縄放送局、琉球放送株式会社、沖縄テ
レビ放送株式会社、琉球朝日放送株式会社、株式会社ラジオ沖縄、株式会社エフエム沖縄
 
 中継動画については、琉球新報の録画をご紹介しておきます。
 
琉球新報 戦後70年 全沖縄戦没者追悼式
 

 以下に、全発言者の氏名(肩書き)及び視聴のための目安の時間を書き込んでおきます。 この内、
  平和宣言(翁長雄志沖縄県知事)
  平和の詩(知念捷さん)
  来賓あいさつ(安倍晋三内閣総理大臣
については、発言・作品の全文にリンクをはっておきました。
 引用したのは翁長知事の「平和宣言」だけですが、知念捷(ちねん・まさる)さんの「みるく世(ゆ)がやゆら」という沖縄戦で夫を喪った大伯母(祖父の姉)を詠った詩は非常に感動的で、是非お読みいただきたいの
ですが、著作権への配慮から引用は控えました。
 安倍首相のあいさつを引用しなかったのは、読む価値がないと判断したからで、それ以上の意味ははあ
りません。

 出来れば約1時間のこの動画を、全ての日本人に視聴して欲しいと思います。その上で、どう受け止めるか。それが、私たち1人1人に突き付けられた課題であることは言うまでもありません。
 
冒頭~ 開式の辞 浦崎唯昭氏(沖縄県副知事
2分~ 式辞 喜納昌春氏(沖縄県議会議長)
8分~ 黙とう
11分~ 追悼のことば 照屋苗子氏(沖縄県遺族連合会会長)
19分~ 献花(児童合唱)
35分~ 平和宣言 翁長雄志氏(沖縄県知事)
「70年目の6月23日を迎えました。
 私たちの郷土沖縄では、かつて、史上まれに見る熾烈(しれつ)な地上戦が行われました。20万人余
りの尊い命が犠牲となり、家族や友人など愛する人々を失った悲しみを、私たちは永遠に忘れることがで
きません。
 それは、私たち沖縄県民が、その目や耳、肌に戦のもたらす悲惨さを鮮明に記憶しているからであり、
戦争の犠牲になられた方々の安らかであることを心から願い、恒久平和を切望しているからです。  戦後、私たちは、この思いを忘れることなく、復興と発展の道を力強く歩んでまいりました。
 しかしながら、国土面積の0・6%にすぎない本県に、日米安全保障体制を担う米軍専用施設の73・8%が集中し、依然として過重な基地負担が県民生活や本県の振興開発にさまざまな影響を与え続けています。米軍再編に基づく普天間飛行場辺野古への移設をはじめ、嘉手納飛行場より南の米軍基地の整理縮小がなされても、専用施設面積の全国に占める割合がわずか0・7%しか縮小されず、返還時期も含め
、基地負担の軽減とはほど遠いものであります。
 沖縄の米軍基地問題は、わが国の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべき重要な課題であります
。(「そうだ」との声)
 特に、普天間飛行場辺野古移設については、昨年の選挙で反対の民意が示されており、辺野古に新基
地を建設することは困難であります。(拍手)
 そもそも、私たち県民の思いとは全く別に、強制接収された世界一危険といわれる普天間飛行場の固定化は許されず、「その危険性除去のため辺野古に移設する」「嫌なら沖縄が代替案を出しなさい」との考
えは、到底県民には許容できるものではありません。(大きな拍手)
 国民の自由、平等、人権、民主主義が等しく保障されずして、平和の礎(いしずえ)を築くことはでき
ないのであります。(拍手)
 政府においては、固定観念に縛られず、普天間飛行場辺野古へ移設する作業の中止を決断され、沖縄
の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求めます。(大きな拍手)
 一方、私たちを取り巻く世界情勢は、地域紛争やテロ、差別や貧困がもととなり、多くの人が命を落と
したり、人間としての尊厳が蹂躙(じゅうりん)されるなど悲劇が今なお繰り返されています。
 このような現実にしっかりと向き合い、平和を脅かすさまざまな問題を解決するには、一人一人が積極
的に平和を求める強い意志を持つことが重要であります。
 戦後70年を迎え、アジアの国々をつなぐ架け橋として活躍した先人たちの「万国津梁」の精神を胸に
刻み、これからも私たちは、アジア・太平洋地域の発展と、平和の実現に向けて努力してまいります。
 未来を担う子や孫のために、誇りある豊かさを創りあげ、時を超えて、いつまでも子どもたちの笑顔が
絶えない豊かな沖縄を目指します。
 慰霊の日に当たり、戦没者のみ霊に心から哀悼の誠をささげるとともに、沖縄が恒久平和の発信地とし
て輝かしい未来の構築に向けて、全力で取り組んでいく決意をここに宣言します。
 平成27年(2015年)6月23日 
 沖縄県知事 翁長雄志(盛大な拍手)」
41分~ 「平和の詩」朗読
 知念捷(ちねん・まさる)さん(17/沖縄県立与勝(よかつ)高3年)
 「みるく世(ゆ)がやゆら」

48分~ 来賓あいさつ 安倍晋三氏(内閣総理大臣)
53分~ 来賓あいさつ 大島理森氏(衆議院議長
59分~ 来賓あいさつ 山崎正昭氏(参議院議長)
1時間03分~ 閉式の辞 安慶田光男氏(沖縄県副知事