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12/9映画『辺野古 圧殺の海 第2章』(藤本幸久・影山あさ子共同監督)上映@和歌山市(メディア・アート・ホール)

 今晩(2016年11月16日)配信した「メルマガ金原No.2632」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
12/9映画『辺野古 圧殺の海 第2章』(藤本幸久・影山あさ子共同監督)上映@和歌山市(メディア・アート・ホール)

 今日、和歌山県平和フォーラムの藤原慎一郎さんが、私の事務所まで、以下にご紹介する映画『辺野古 圧殺の海 第2章』(藤本幸久・影山あさ子共同監督)上映会のチラシを届けてくださいました。
 藤原さんの説明によれば、この企画は、12月10日(土)に東京・日比谷野外音楽堂で開催される「最高裁地方自治の破壊を許さず、民意によりそう判決を!辺野古新基地建設を許さない!12.10東京集会」(主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会ほか)に呼応して開催する企画ということでした(注:フォーラム平和・人権・環境からの「要請書」参照)。
 ただ、12月10日(土)は適当な会場が空いておらず、9日(金)夜に開催することになったとか。
 
 現在、沖縄県では高江でのヘリパッド建設工事を阻止しようとする住民に対する弾圧が続いていますが、工事自体は訴訟の結論待ちということで一時的に止まっている辺野古についても、年度内にも最高裁が判決を出すのではと言われており、12月10日の統一行動(全国アクション)は、「高裁判決を覆し、民主主義と地方自治を取り戻す」(前記「フォーラム平和・人権・環境要請書)ために取り組まれるものです。
 
 上映会の詳細については、以下のチラシをお読みいただくとして、若干の補足説明をしておきます。
 
〇17時45分開会ですが、最初は「最高裁地方自治の破壊を許さず、民意によりそう判決を!辺野古新基地建設を許さない!12・9和歌山集会」の主催者挨拶や各団体決意表明などがあるため、実際に映画上映が始まるのは間違いなく18時を回るそうです。
〇藤原さんによると、今回の企画は、森の映画社から上映権付DVDを購入して上映するのだそうです。「今後、この作品を上映したいという場合には、遠慮なく和歌山県平和フォーラムまでご連絡ください。」ということでした。著作者から上映権を付与された和歌山県平和フォーラムが主催者に名前を連ねていれば、今後の上映も問題ないでしょう(というのは私見です)。
 実は、12月9日、私は終日大阪出張で、大急ぎで和歌山まで帰っても、映画は終わりの方しか観られないと思いますので、どこかの団体が和歌山県平和フォーラムとの共催で第2弾の上映会をやってくれると嬉しいのですが。
 
チラシから引用開始)
-チラシ表面-
辺野古 圧殺の海 第2章
 
2014年7月1日の辺野古新基地建設の着工から、
翁長知事誕生までを描いた「圧殺の海」。
その後、沖縄・辺野古では何が起きていたのか。
翁長知事は、沖縄県民は、どうたたかって来たのか。
この映画は、翁長知事誕生からの激動の18ヶ月、
その抵抗の記録である。
 
辺野古 圧殺の海 第2章
2016年/107分/カラー/森の映画社
共同監督:藤本幸久/影山あさ子
撮影:栗原良介/小田切瑞穂/酒村多緒/藤本幸久/影山あさ子/川村拓希
編集:栗原良介
ナレーター:影山あさ子
歌:「人間をかえせ」きむきがん(ありらん食道)
題字:金城武
配給:影山事務所
 
上映日:2016年12月9日(金)17:45(開場17:30)
会場:和歌山県図書館2階「メディア・アート・ホール」
     (和歌山市西高松1-7-38)
主催:「最高裁地方自治の破壊を許さず、民意によりそう判決を!辺野古新基地建設を許さない!12・9和歌山集会」
 和歌山県平和フォーラム、部落解放同盟和歌山県連合会、戦争をさせない和歌山委員会
お問合せ:和歌山県平和フォーラム TEL:073-425-4180
 
-チラシ裏面-
 
2014年11月16日、沖縄県知事選挙。10万票差で仲井眞前知事を破り、「辺野古に新基地はつくらせない」を公約とする翁長知事が誕生した。しかし、日本政府は、前知事が承認したのだから「粛々とすすめる」と工事を再開する。
 県民は、キャンプシュワブのゲート前に座り込み、道路に寝そべり、車の下に入り込み、工事用資材と車両の搬入を止め始めた。海では、フロートを乗り越え、コンクリートブロックの投入を止めようとした。
 県民の民意を反映した直接行動を前に、安倍政権は、警察権力で圧倒しようとする。船を転覆させ、死者を出しかねない暴力を振るう。
 県民たちは、しかし、毎日、ゲート前に座り、海に出続けた。名護警察署を取り囲み、抗議し、逮捕された仲間を取り返してきた。暴力を振るい続ける海保を海には出さないと、海保の車両をゲート前で止め続けた。工事は政府の思うように進まず、ボーリング調査の予定はどんどん延びてゆく。
 そして台風の季節。
 2015年8月、安保法案に反対する市民が国会前に連日押しかけるようになると、政府は沖縄県に、1ヶ月工事を中断しての集中協議を持ちかける。そして安保法案が通ると、また工事を再開した。
 2015年10月、翁長知事は遂に公有水面の埋め立て承認を取り消す。しかし安倍政権は、工事を中止するどころか、直ちに、国土交通省行政不服審査を請求、知事の承認取り消しを執行停止とした。同時に、埋め立て承認取り消しの権限を知事から取り上げようと代執行訴訟を提訴する。
 知事の権限をないがしろにし、国が工事を強行するなら、自分たちが工事を止める。
 県民たちは、キャンプシュワブゲート前に駆けつける。
 毎週水曜日、と提起された早朝行動は、500人、700人、1000人と人数を増し、さらに木曜行動へ広がってゆく。沖縄県警だけでは押さえられないと、安倍政権は警視庁機動隊を導入。県民も、体にペンキを被って座り込む。コンクリートブロックを並べるなど、知恵をしぼって抵抗を続ける。工事用車両がゲートを通れない時間が増えてゆく。県民たちは、米軍車両も止め始める。
 2016年3月4日、突然、国は代執行訴訟の和解受け入れを発表した。
 「新基地建設を阻止するためにあらゆる権限を行使する」という知事の姿勢、海でもゲート前でも弾圧を恐れない県民の日々のたたかいが、国に和解を受け入れさせた。
 「和解」は、1)国は工事を中断する、2)協議をする、3)裁判手続きを地方自治法に基づいてやり直す、の3点を内容とするが、新たな裁判の判決で沖縄県の手足を縛り、工事を再開しようとする国の思惑が見え隠れしている。
 
 今、工事は止まっている。しかし、中止されたわけではない。それゆえ、現場での抵抗も、止まることなく、続いている。
 
 裁判の和解とともに新たな段階に入った辺野古。圧殺の海 第2章「辺野古」は、翁長知事誕生からの激動の18ヶ月、その抵抗の記録である。
                          (藤本幸久、影山あさ子)
 
企画・製作・著作:森の映画社 http://america-banzai.blogspot.jp/
配給 影山事務所:TEL/FAX:011-206-4570 marinesgohome@gmail.com
チラシ製作協力:スペース・オルタ
(引用終わり) 
 
(参考動画)
【映画 予告編】『圧殺の海 第2章「辺野古」』(1分08秒)