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「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(080~082)~高遠菜穂子さん、藤井克徳さん、池田 実さん

 2017年10月25配信(予定)のメルマガ金原.No.2966を転載します。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(080~082)~高遠菜穂子さん、藤井克徳さん、池田 実さん
 
 3週間毎にアーカイブをご紹介する「自由なラジオ LIGHT UP!」。今回は、080~082の3回分です。
 今回のゲストの中で、私がこれまで講演を伺ったことがあるのは高遠菜穂子さんだけですが、いずれも「当事者でなければ語れない事実があるのだ」ということを実感させられる方々がゲストに招かれており、聴き応えがあります。
 そして、さらに詳しくお話を聴いてみたいという方もおられると思い、動画サイトにアップされている動画を1つずつ追加して(参考動画として)ご紹介しました。
 いつもながら、「自由なラジオ LIGHT UP!」のゲストの選択は素晴らしく、3本とも是非聴取したいゲストやテーマであり、お薦めです。
 なお、過去のアーカイブは以下のYouTubeチャンネルから聴取できます。
 
自由なラジオ Light Up! (001~039までのアーカイブが聴けます)
jiyunaradio funclub (039以降のアーカイブが聴けます)
 
080 2017.10.10
“情報鎖国”日本から世界を知るために今すべきこと
PERSONALITY 木内みどり
GUEST 高遠菜穂子さん(イラク支援ワーカー)
 中東を中心に世界を駆け回り、人道支援活動を続ける高遠菜穂子さんがゲストです。2004年に起きたいわゆる「イラク日本人人質事件」の当事者で、当時は「自己責任」論の大バッシングの中、それでもその後、また中東に戻り、継続的な支援活動を続けていらっしゃいます。その信念と強さはどこから来ているのでしょうか?
 番組では、紛争地に入り取材や支援を続けておられる高遠さんだからこそ感じる、日本と世界の情報格差について、また戦争への靴音が聞こえて来そうな今の日本を世界はどう見ているのかなどについてじっくりと伺って参ります。
 「日本は、平和国家を標榜しながら、戦争に加担している国なんだよね」・・・
 高遠さんは活動をする中で、実際にそんなことを言われたといいます。
(参考動画)
2017/7/14「命に国境はない 高遠菜穂子さんイラク最新報告会」(2時間07分)
 
081 2017.10.17
平和に、平等に、安心して生きることができる社会めざして
PERSONALITY 西谷 文和(ジャーナリスト)
GUEST 藤井克徳さん(日本障害者協議会代表・きょうされん専務理事)
 今回のスタジオのお客様は、日本障害者協議会代表で、また障がいのある成人の方が地域で働くことを応援する事業所の全国組織「きょうされん」の専務理事でもいらっしゃいます藤井克徳さんです。ご自身も視覚障がい者であり、障害者の人権について、幅広く発言をされて来られました。
 今日は、そんな藤井さんに、第二次世界大戦中のドイツにおいて、精神障がい者や知的障がい者などが大量虐殺されたという恐ろしい歴史について伺います。
 ヒトラーがドイツ民族を最も優れている民族とする政策を推し進めたことは明白な史実です。ただ、ユダヤ人への迫害のみならず、実は、障がい者や遺伝性の病気の人も、「ドイツ民族の血を汚す」として、また「金ばかりかかる価値のない命」とし、20万人以上が殺害されたことを知る人は少ないと思います。
 この極秘計画、T4作戦という暗号で呼ばれ、この作戦を実行した医師やスタッフは、後にはアウシュビッツ強制収容所などでユダヤ人殺害に加担したと言います。T4作戦で培われたガスを使って効率的に殺すという技術が引き継がれました。そんな恐ろしい歴史でもありました。
 社会的に弱い立場の人々を排除する「優生思想」の恐ろしさを感じます。さて、それは過去の戦争中、遠い外国での出来事、と片付けることができるのでしょうか?
 また、番組後半では、昨年7月、日本で起きた障がい者にまつわる痛ましい事件、神奈川県の津久井やまゆり園でのいわゆる相模原障がい者殺傷事件についてもふれていただき、障がい者から見た現代社会、その中に山積する課題について、じっくりと伺っていこうと思います。
<Light Up!ジャーナル> 
東京電力福島第一原発廃炉工程表、4度目の改訂について
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんに政府が9月26日の関係閣僚会議で、東京電力福島第一原発廃炉工程表を、2年ぶりに4回目の改訂をしたことについて、解説していただきます。
(参考動画)
「障害者に安楽死を」はナチスの優生思想そのもの・障害者団体の代表が社会の風潮に懸念を表明(35分)
 
082 2017.10.24
原発作業員が証す、知られざる福島の現実
PERSONALITY おしどりマコ・ケン
GUEST 池田 実さん(元福島原発作業員)
 今回のスタジオのお客様は、元福島第一原発の作業員、池田実さんです。
 池田さんは、昨年2月、事故から5年の節目に「福島原発作業員の記」というルポルタージュを出版されました。
 池田さんは、もともと東京の郵便局職員として、郵便配達に生涯を捧げてきました。定年後、3.11をきっかけに、福島の除染作業員を志し、その後、福島第一原発の作業員になられました。
 事故収束への巨大な国家プロジェクトの、その底辺で働く方々が担う業務は、苛酷の一言では片付けられそうにない、壮絶な日々の繰り返しでした。ずさんな被爆管理、麻痺する感覚、その中での仲間の死亡事故・・・。公表されていない数多の真実を知ってほしいと語る池田さんの言葉には、凄惨な作業現場にいたからこその重みがあります。
 池田実さんのお書きになったご本「福島原発作業員の記」とともに、じっくりと耳を傾けていただきたいと思います。
*『福島原発作業員の記』/池田実・著(八月書館 )
(参考動画)
20160112 UPLAN 池田実「元・イチエフ作業員からの報告」(1時間20分)