2018年5月27日配信(予定)のメルマガ金原No.3160を転載します。
放送予告・ETV特集「“核のごみ”に揺れる村~苦悩と選択 半世紀の記録~」(2018年6月2日)
興味深いテーマを綿密な取材によって番組化するNHK・EテレのETV特集。これまでも、たびたび本ブログでご紹介してきました。一つには、紹介すると、自分自身が録画予約するのを忘れないから、ということもあるのですが。
もっとも、私が使っている録画機のハードディスク容量に余裕がなく、限界が近付いているのを「どうしたものか?」と悩んでいるのですが。
ところで、今日ご紹介するのは、6月2日(土)放送予定の「“核のごみ”に揺れる村~苦悩と選択 半世紀の記録~」なのですが、放送まで既に1週間を切ったこの時期になっても、公式サイトに予告編はアップされているものの、番組を案内する文章が1行も掲載されていません。少なくとも、私はこんな案内は初めて見ました。何か事情でもあるのでしょうか?と、つい勘繰りたくなってしまいます。
NHK・Eテレ
本放送 2018年6月2日(土)午後11時00分~午前0時00分
再放送 2018年6月7日(木)午前0時00分~1時00分(6日深夜)
ETV特集「“核のごみ”に揺れる村~苦悩と選択 半世紀の記録~」
仕方がないので、まず、公式サイトに掲載された3枚の写真のキャプションをご紹介します。
2枚目 「“核のごみ”(高レベル放射性廃棄物)」
3枚目 「元科学技術庁長官」
ちなみに、科学技術庁は、2001年1月、省庁再編により、文部省と統合して文部科学省が誕生していますが、田中眞紀子氏は、2012年10月から12月までの短期間、民主党の第3次野田内閣で文部科学大臣を務めています。
もう1つ、番組サイトに掲載されている予告編(25秒)を文字起こししておきます。
“核のごみ”の知られざる歴史に迫るETV特集。6月2日土曜夜11時。」
これで、少しは番組の内容が想像できるようになったでしょうか。和歌山県においても、関西電力によって、使用済み核燃料の中間貯蔵施設が、“パンダの町”白浜町に作られるのではないか?という疑惑が飛び交っていますが、そのような地域であればこそ、青森県六ヶ所村の経験に学ぶ必要が高いのではないかと思います。
(抜粋引用開始)
六ヶ所村は本州の一番北、青森県の太平洋側、下北半島の付け根に位置しています。南方約30キロメートルには三沢市があります。六ヶ所村には再処理工場も含めて核燃料サイクル基地と呼ばれる4つの核施設があります。
「ウラン濃縮工場」は天然のウランを濃縮する施設です。天然のウランは約99.3%の核分裂しにくいウラン、約0.7%の核分裂を起こしやすいウランでできています。この核分裂しやすいウランを約4~5%に濃度を高めた濃度ウランを作り出す施設です。
「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」は、フランスやイギリスに委託した海外再処理(全体で約7100トン)によって発生した廃棄物を一時的に貯蔵する施設です。現在はフランスから日本に返還輸送された高レベルガラス固化体を保管しています。
(引用終わり)
(参考サイト)
〇日本原燃 原子燃料サイクル施設概要
〇映画『六ヶ所村ラプソディー』(鎌仲ひとみ監督/2006年)公式サイト