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ビデオニュース・ドットコム「20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話」全編無料公開中(解説付)

 2018年9月25日配信(予定)のメルマガ金原No.3281を転載します。
 
ビデオニュース・ドットコム「20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話」全編無料公開中(解説付)
 
 私が、ノーム・チョムスキーという米国の著名な学者の名前を初めて知ったのは、2005年に制作されたジャン・ユンカーマン監督によるドキュメンタリー映画日本国憲法』を観た時でした。
 同作に登場して監督からのインタビューに応じたゲストの1人がチョムスキー氏でした。今でも同作品の予告編で、その映像の一端に触れることができます(ソウル・フラワー・ユニオンの音楽と共に)。
 
映画『映画 日本国憲法』予告編
 
 それから2年ほどした2007年秋、ちくま新書から刊行されたチョムスキー氏の著作『お節介なアメリカ』を購入して読みました。この本は、2002年から2007年始めにかけて新聞用のコラムとして書いた短文を集成したもので、翻訳も非常に読みやすく、大いに納得できる本でした。
 ちくま書房ホームページから、チョムスキー氏の略歴を引用します。
 
(引用開始)
1928年米国ペンシルヴェニア州生まれ。マサチューセッツ工科大学名誉教授。言語学者生成文法理論を提唱し、現代言語学の分野に革命をもたらした。その影響力は、哲学・心理学・コンピュータ科学などへと広範囲に及ぶ。また、反戦運動や政治・メディア批判によっても広く知られる。著書に『メディア・コントロール』『覇権か、生存か』(以上、集英社新書)、『9・11 アメリカに報復する資格はない!』(文春文庫)、『知識人の責任』(青弓社)、『生成文法の企て』(岩波書店)など多数。
(引用終わり)
 
 上記のとおり、チョムスキー氏は、本来の研究分野である言語学において偉大な業績をあげた方らしいのですが、私は、その方面には全くうとく、翻訳された言語学関係の著作なども全然読んでいません。『統辞構造論』(岩波文庫)くらいは買わねばと思っているのですが。
 
 ただ、90歳になったチョムスキー氏は、最近でも、去る9月7日、133人の世界の識者の1人として、辺野古基地建設を中止し、陸自配備による南西諸島要塞化をやめ、沖縄を非軍事化するよう訴える声明に署名しています(Peace Philosophy Centreより)。
 
 ところで、そのノーム・チョムスキー氏に対し、ビデオニュース・ドットコムの神保哲生さんがインタビューし、その動画が、神保さんと宮台真司さんによる詳細解説付きで、しかも無料で全編公開されています。
 この貴重な映像を是非視聴されますよう、ご紹介します。
 
ビデオニュース・ドットコム 5金スペシャ
20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話
マル激トーク・オン・ディマンド 第908回(2018年9月1日).
(番組案内から引用開始)
 5回目の金曜日に特別企画を無料放送でお届けする5金スペシャル。
 今週はジャーナリストの神保哲生が、「20世紀の知の巨人」として知られる言語学者ノーム・チョムスキー教授をアメリカに訪ね、ロングインタビューを敢行。その内容をスタジオで社会学者の宮台真司とともに徹底解説・議論した。
 チョムスキー教授はトランプ政権の誕生を「予想外だった」としながらも、「アメリカ政治においては、メディアから支援され、富裕層や権力者の利益を守ると公言した億万長者が大統領選に勝利すること自体は、それほど驚くべきことではない」として、トランプの本質は既存の秩序の破壊者のような顔をしながら、その実は既得権益を守るだけの扇動家・誇大妄想家に過ぎないと喝破する。
 また、トランプ政権の誕生やブレグジットに代表される右傾化やポピュリズムの台頭については、「40年にわたる新自由主義の台頭によって民主主義が繰り返し攻撃を受けてきたことに対する市民社会の反動」との見方を示した上で、今こそ真の民主主義の実現のために力を尽くすべき時だと語った。
 チョムスキー教授はまた、核兵器の大量保有温室効果ガスの大量排出によって人類が自らを含む地球の運命を左右するまでの力を持つようになった時代が、地質学上の「人新世」と呼ばれるようになっていることを重視した上で、「人新世」の人類の責任についても警鐘を鳴らした。
(引用終わり)
 
【5金スペシャルPart1】20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話(1時間11分)
【5金スペシャルPart2】20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話(54分)