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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

1/21「シンポジウム 実りある面会交流~子どもの健やかな成長のために~」(和歌山弁護士会)のご案内

 今晩(2016年12月26日)配信した「メルマガ金原No.2672」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
1/21「シンポジウム 実りある面会交流~子どもの健やかな成長のために~」(和歌山弁護士会)のご案内

 弁護士会の活動は、執行部主導によるものもあるとはいえ、多くは委員会が中心となって企画・立案・実行されます。
 シンポジウムの開催などはその典型で、ほぼ例外なく、所管委員会が準備を重ねて開催されます。
 そして、各委員会に配属される委員の任期は1年とされることが多いため、年度当初から準備を始めても、実際に開催するのは年明けの1月から3月にかけての年度末となることも少なくありません(和歌山弁護士会の場合は特にそうです)。
 どうやら、2017年1月~3月も、例年通り、立て続けにシンポが計画されているようです。
 
 今日ご紹介する子どもの権利シンポジウムもその1つです。所管する和歌山弁護士会子どもの権利委員会は、私も20年ほど前に何年か委員長を務めたことのある委員会で、委員長を退いた後も長らく委員として留まっています。
 ただ気がつけば、委員のうち、私よりも期が上の人は2人しかおらず、圧倒的に若手主体の委員会になっています。私自身、シンポの準備検討に直接関わっていませんので、広報に協力する位がせいぜいです。
 
 ところで、今回のテーマは「面会交流」であり、離婚事件を手がけることの多い弁護士にとって、常に直面する実務上の重要な問題です。私としては、委員会に設置されたPTの若手メンバーが中心になって準備したシンポジウムが、どのような切り口で「面会交流」を取り上げるのか、実は興味津々なのです。
 
 以下に、パネルディスカッションでコーディネーターを務める子どもの権利委員会委員長の沖本易子(おきもと・やすこ)弁護士が執筆した開催趣旨とチラシの文字情報を転記します。
 この問題に関心を有する多くの方のご参加をお願いします。
 
[開催の趣旨]
 近年、面会交流に関する調停、審判事件は年々増加しており、面会交流についての社会的な関心も高まっています。親同士の紛争が激しいケースでは、互いに反発し合う感情が強く、面会交流の条件等について調整が難しいことも多く、また、子どもが親同士の紛争に巻き込まれて心情が不安定になっている場合も多く存在します。
 本来、面会交流は子どものための制度である以上、子どもの福祉に沿う形で、子どもの意向や心情を反映させた解決を図ることが望まれます。そこで、本シンポジウムでは、子ども中心の面会交流を実現するために大切なことは何か、子どもの意向をどのように汲み取り、反映させるべきか、面会交流の円滑な実現のためにどのような支援が考えられるか等、実りある面会交流について考えたいと思います。 
 
チラシから引用開始)
子どもの権利シンポジウム
実りある面会交流
~子どもの健やかな成長のために~
 
 
●日時 平成29年1月21日(土)
      午後1時30分開場
      午後2時開会~午後4時30分閉会予定
●開催場所 和歌山県民文化会館 3階特設会議室
         
和歌山市松原通1丁目1番地)

●プログラム
第1部 基調講演「面会交流は子どもの権利」
     講師 莚井 順子(むしろい・じゅんこ)弁護士(大阪弁護士会所属)
第2部 パネルディスカッション
 パネリスト 
  大阪弁護士会        
    莚井 順子 弁護士
  公益社団法人家庭問題情報センター 大阪ファミリー相談室
  元家庭裁判所調査官     
    武政 司郎 氏
  和歌山県子ども・女性・障害者相談センター
  子ども診療室 児童精神科医 
    松岡   円 医師
 コーディネーター
  和歌山弁護士会 子どもの権利委員会委員長
    沖本 易子
 

入場無料・予約不要
一時保育あります(無料、事前申込要。※平成29年1月10日まで。定員になり次第、締切となります。)

●主催 和歌山弁護士会
●後援 和歌山県和歌山市和歌山県教育委員会和歌山市教育委員会和歌山県社会福祉協議会和歌山市社会福祉協議会
●お問い合わせ・託児申込み先
 〒640-8144 和歌山市四番丁5番地(和歌山弁護士会
 TEL:073-422-4580 FAX:073-436-5322
(引用終わり)

面会交流シンポ・チラシ 

小笠原みどりさんインタビュー「あなたも監視されている~スノーデンの暴露とは」(OurPlanet-TV)を視聴する

 今晩(2016年12月25日)配信した「メルマガ金原No.2671」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
小笠原みどりさんインタビュー「あなたも監視されている~スノーデンの暴露とは」(OurPlanet-TV)を視聴する

 このところ、しばらくご紹介していなかったOurPlanet-TV制作の動画を取り上げようと思います。
 既にメルマガ(ブログ)でご紹介した日隅一雄・情報流通促進基金主催のシンポジウム「戦争できる法と社会のつくり方」(12/16)に、金平茂紀さん、海渡雄一さんとともに登壇された小笠原みどりさんに、白石草(しらいし・はじめ)さんがインタビューした50分の映像です。
 小笠原さんが今年の5月に行ったエドワード・スノーデン氏に対するインタビューについては、上記シンポジウムでも報告されていますが、時間的な制約もありますので、より詳細なお話が聴きたいと思った方にとってうってつけの動画です。
 
あなたも監視されている~スノーデンの暴露とは(50分36秒)

「今月(12月)2日に発売された「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」。アメリカの監視システムを告発した元CIAの職員エドワード・スノーデンにインタビューした記録である。「国家がすべての個人を監視する」。インターネット時代の監視とはどのようなものか。本の著者で、日本で初めて単独でインタビューしたジャーナリスト小笠原みどりさんに話を伺った。」
 
 そこで言及されている小笠原さんの著書『スノーデン、監視社会の恐怖を語る―独占インタビュー全記録』(毎日新聞出版)はこちらです。

(書籍詳細から引用開始)
定価:本体1,400円(税別) 判型:四六判 頁数:192頁
日本の私たちも、すでに全面監視下にある!
米国の世界同時監視システムの真実を告発して世界を震撼させたスノーデンに、日本人ジャーナリストが初の長時間インタビューを敢行。スノーデンの日本での工作活動の全貌、民間企業を抱き込んで行う通信傍受の実態、世論操作と市民運動破壊の方法、日米関係の不平等、監視と戦争の危険な関係......現代の恐るべき支配のすべてが明らかになる。
「日本には二〇〇九年ごろに来て、東京都福生市で暮らしました。米空軍横田基地に勤務していました」
「日本で近年成立した特定秘密保護法は、実はアメリカがデザインしたものです」
「最も問われるべきは、地球上すべて人々のコミュニケーションを傍受する仕組みをつくりあげたことです」
「もし、日本の企業が日本の諜報機関に協力していないとしたら驚きですね」
「無差別監視はテロを防げずにいます。なぜなら根拠のある疑いによって的を絞り、被疑者を捜査していくのではなく、私たち全員を潜在的な被疑者として扱っているからです」「こうして秘密が民主主義のプロセスを腐敗させていくのです」
――――エドワード・スノーデン
(引用終わり)
 
 そして、OurPlanet-TV(白石草さん)による50分のインタビュー動画をより良く理解するためには、12月16日のシンポの動画、特に小笠原みどりさんが登壇されたパネルディスカッションの部分(1時間03分~)を併せて視聴することがとても役に立つと思いました。
 
戦争できる法と社会のつくり方(2時間15分)


 この2つの動画を視聴すると、誰もが、いつでも監視されている社会が到来することの真の恐ろしさは、監視されているということを所与の前提として、監視者(権力者)の意に沿わない意見、行動を自ら排除してしまう自己規制にこそあるということがよく分かります。
 はじめはある種「面従腹背」的な自己防衛であっても、やがて「習い性」となり、自己規制をそれと自覚もしなくなるのが「監視社会の完成」ということなのでしょう。
 私たちは、今どの段階にいるのでしょうか?

(参考動画)
 ご紹介したインタビューとシンポの他に、今年の8月28日に横浜開港記念館で行われた「今、スノーデンの告発が私たちに警告する中身とは?~反監視の世界潮流に逆行して進む日本の監視社会~」(主催:ストップ秘密保護法かながわ)と題した小笠原みどりさんの帰国講演会の動画が公開されています。長いものなので、私もまだ見ていませんが、いずれ時間を作って視聴したいと思います。
スノーデン独占インタビュー・小笠原みどりさん帰国講演会(1)講演(1時間42分)

スノーデン独占インタビュー・小笠原みどりさん帰国講演会(2)質疑応答(54分)
 

 また、横浜での講演会前日(8月27日)、秘密保護法」廃止へ!実行委員会、盗聴法廃止ネット、共号いらないネットの3団体共催によるシンポジウム「スノーデンの警告!ここまできている日本の監視社会」でも、小笠原さんは基調講演の講師とパネリストを務めておられます。その動画がUPLANによってアップされていますのでご紹介します。
20160827 UPLAN 初めてスノーデンに単独インタビューした日本のジャーナリスト小笠原みどりさん「スノーデンの警告! ここまできている日本の監視社会」(58分)

20160827 UPLAN シンポジウム「スノーデンの警告! ここまできている日本の監視社会」(1時間58分)
 
 

クリスマスイブの夜に聴く歌(星美智子さん)と憲法講演(志田陽子さん)~6/4九条の会・小平11周年の集いから

 今晩(2016年12月24日)配信した「メルマガ金原No.2670」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
クリスマスイブの夜に聴く歌(星美智子さん)と憲法講演(志田陽子さん)~6/4九条の会・小平11周年の集いから

 クリスマスイブといっても、特に普段と異なる生活習慣がある訳ではなく、かれこれ10年ほど前、知
り合いのシスターにお届けするものがあり、事務所の近くのカトリック屋形町教会まで行ったところ、ちょうどクリスマスミサがあるとかで、「信者でなくても歓迎です」と言っていただき、たまたま修習修了の挨拶に来ていた元司法修習生(男性です)と2人で、訳の分からぬうちにミサに参列することになったのが
唯一のクリスマスイブらしい過ごし方だったくらいです。
※注 今年のカトリック屋形町教会でのクリスマスミサ(今晩7時30分~と明日の朝10時15分~)
 
 そういう晩に取り上げるメルマガ(ブログ)の素材ってどんなものでしょうね。ということで、「メルマガ金原」創刊(2011年)以来のクリスマスイブ(12月24日)に配信した記事を振り返ってみました。
 
2011年-①
「スナメリチャンネル~みんなが笑って暮らせる世界へ~」に注目しよう!
2011年-② 
開催予告1/7木下黄太氏講演会(in和歌山市)
2012年-①
放送予告「明日への教訓~広島・チェルノブイリから福島へ~」(テレメンタリー・スペシャル)
2012年-②
12/23渡辺満久氏講演会「活断層と原子力施設の安全性」(in青森市)
2013年
『原発ゼロ社会への道──新しい公論形成のための中間報告』(原子力市民委員会)について

2014年
「三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古・高江〉」を“読み”かつ“観る”ことをお勧めします
2015年
「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」が野党統一候補の擁立を目指して走り出しました

 
 2011年から2013年まで原発問題が並び、2014年が沖縄問題、昨年が野党共闘をテーマにしていたというのは、それなりに時代相が出ているとは思いますが、クリスマスイブならではの素材ではないですね。
 実は、今の政治状況を踏まえつつ、クリスマスイブにふさわしい、音楽と憲法講演の集いの動画はない
だろうか?と探してみたのです。
 ・・・というふうに書くと、少しはいてくれるかもしれない熱心なメルマガorブログの読者であれば、以下の記事を思い出していただけるかもしれません。
 
 
 「歌う憲法研究者」としての声望を一気に高めた志田先生のもとには、「歌と講演」の依頼が殺到(?)しているようで、去る12月18日(日)には、国分寺9条の会主催による「響け!歌声 輝け!憲法 あなたと私の自由のために 歌と映画と憲法と」が国分寺いずみホール(Bホール)で開催されました(※チラシ)。
 志田先生のFacebookタイムラインにご自身による詳細なレポートが掲載されていましたが、「友達限定」の記事でしたので引用は控えます。ただ、「聞きに来てくださった方の中から、また次のオファーがありそうな・・・」ということなので、志田陽子先生の「歌でつなぐ憲法の話」シリーズは、2017年以降、ますます快調となりそうです。

 そこで、8月28日の平和を育てる大泉9条の会、もしくは12月18日の国分寺9条の会のどちらか
の動画が公開されていないだろうか、もしもあればクリスマスイブに最適なのだがと思って探してみたのですが、残念ながら見つかりませんでした。
 
 その代わり、と言っては何ですが、「歌でつなぐ憲法の話」シリーズ誕生のきっかけとなったとおぼしい講演会の動画を見つけましたので、今日はこれをご紹介しようと思います。
 それは、今年の6月4日(土)に九条の会・小平が開催した歌と講演の集い「止めよう!憲法崩壊」
いう集会です(於:小平中央公民館大ホール)。
 志田陽子先生は記念講演を担当され、歌の方は、「自由と平和のための東京芸術大学有志の会」呼びかけ人であるソプラノ歌手の星美智子さんが担当されたのですが、その時に星さんの伴奏ピアニストを務められた沼館千佳子さんと志田先生との出会いが機縁となり、「歌でつなぐ憲法の話」誕生へとつながっていったということのようです。
 
 それでは、自由メディアFmATVchによる動画をご紹介します。これで、もう少し音質が良ければなあというのは望蜀の言でしょうね。
 
6・4九条の会・小平 11周年 歌と講演の集い(2時間14分)

冒頭~ 開会挨拶 内田雅敏氏(弁護士、九条の会・小平呼びかけ人)
5分~ 来賓挨拶 小林正則氏(小平市長)
10分~ 歌:星美智子氏(ソプラノ独唱)、沼館千佳子氏(ピアノ)
 「フィンランディア
 「ダニーボーイ」
 「白百合の花が咲く頃」
 「祈り」
 「ウィ・シャル・オーバーカム」
34分~ 志田陽子氏
武蔵野美術大学教授・憲法学)
 記念講演「止めよう!憲法崩壊 日本国憲法と安保法制、平和的生存権と良心」 
2時間09分~ 閉会挨拶 木村重成氏(九条の会・小平からの提起)
 

(付録)
『世界』 
作詞・作曲:ヒポポ田 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

 

「原発被害者の子どもに対するいじめについての声明」(12/22原発被害者訴訟原告団全国連絡会)を是非読んで広めてください

 今晩(2016年12月23日)配信した「メルマガ金原No.2669」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
原発被害者の子どもに対するいじめについての声明」(12/22原発被害者訴訟原告団国連絡会)を是非読んで広めてください

 東京電力福島第一原発事故福島県から横浜市自主避難した現在中学1年生の男子生徒が、転入先の横浜市立小学校でいじめを受けて不登校になった問題は、多くの人に暗澹たる思いを抱かせたことと思います。
 報道により、経過を再確認しておきましょう。
 
東京新聞 2016年11月9日 夕刊
横浜で原発避難の生徒にいじめ 第三者委、学校など批判

(抜粋引用開始)
 
東京電力福島第一原発事故福島県から横浜市自主避難した中学一年の男子生徒(13)が不登校になり、いじめ防止対策推進法に基づく調査の結果、横浜市教育委員会の第三者委員会が避難直後から同級生によるいじめがあったと認定し、市教委や学校の対応を「教育の放棄」などと批判する報告書をまとめたことが、生徒側への取材で分かった。
 報告書によると、生徒は小学二年だった二〇一一年八月、横浜市立小に転校。直後から名前に菌を付けて呼ばれたり、蹴られたりするなどのいじめを受け、小三になって一時、不登校になった。
 小五の時には、同級生から「(原発事故の)賠償金をもらっているだろう」と言われ、ゲームセンターでの遊興費などを負担。一回当たり五万~十万円を約十回、十人前後に支払ったと生徒は証言した。その後現在に至るまで不登校が続いている。
 第三者委は、学校側について「原発事故からの避難で内面的な問題を抱えた生徒への配慮に欠け、積極的に対応する姿勢がうかがえない」と指摘。金銭の授受そのものはいじめと認定していないが、いじめから逃れるためだったと推察できるとし、事態を把握しながら指導しなかったことを「教育の放棄に等しい」と批判した。市教委に対しても、重大事態と捉えず調査の開始が遅れ、生徒への適切な支援が遅れたとした。
 生徒側が昨年十二月、調査を求める申し入れ書を市に提出。推進法に基づき、市教委の諮問で第三者委が調査していた。
 両親によると、生徒は精神的に不安定でカウンセリングを受けている。母親は取材に「市教委や学校は指摘されたことを受け止め、二度と同じことを繰り返さないでほしい」と話した。
(引用終わり)
 
毎日新聞 2016年11月15日 21時17分(最終更新 11月15日 23時16分)
いじめ 福島から避難生徒、手記を公表 横浜の中1

(抜粋引用開始)
 
生徒側の代理人の弁護士が15日、記者会見し、生徒の手記と保護者の声明を公表した。生徒は手記の中で「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」などと書き記していた。
(引用終わり)
 
毎日新聞 2016年11月15日 19時26分(最終更新 11月15日 20時44分)
いじめ 不登校生徒の手記詳細 福島から横浜に避難

(抜粋引用開始)
「(加害児童生徒の)3人から…お金をもってこいと言われた」
「○○○(加害児童生徒名)からは メールでも 言われた」
「人目が きにならないとこで もってこいと 言われた」
「お金 もってこいと言われたとき すごい いらいらと くやしさが あったけど ていこうすると またいじめがはじまるとおもって なにもできずに ただこわくてしょうがなかった」
「ばいしょう金あるだろ と言われ むかつくし、ていこうできなかったのも くやしい」
「○○○(加害児童生徒名) ○○(加害児童生徒名) には いつも けられたり、なぐられたり ランドセルふりま(わ)される、 かいだんではおされたりして いつもどこでおわるか わかんなかったので こわかった。」
「ばいきんあつかいされて、 ほうしゃのうだとおもって いつもつらかった。 福島の人は いじめられるとおもった。 なにも ていこうできなかった」
「いままで いろんな はなしを してきたけど (学校は)しんようしてくれなかった」
「なんかいも せんせいに 言(お)うとすると むしされてた」

(引用終わり)
 
読売オンライン 2016年12月13日
原発避難問題 いじめ内容、一部公表

(抜粋引用開始~
 
2011年の東京電力福島第一原発事故後に福島県から避難した男子生徒(13)が、転校先の横浜市立小でいじめを受けた問題で、同市教育委員会は12日、これまで公表していなかったいじめの内容の一部を市議会で明らかにした。市議からは、市教委の対応の遅れを批判する声が相次いだ。
 この日は、市教委の第三者委員会が11月にまとめた報告書のうち、生徒が2~5年生時に「プロレスごっこ」と称して複数人から暴力を受けていたことなどが市議会の常任委員会で公開された。一方で、「内部調整が終わっていない」(市教委)などとして、5年生の時に同級生らから「賠償金もらっているだろう」などと言われたことについては、引き続き明らかにしなかった。
 生徒が不登校となったため、保護者が学校に「100万円以上の現金がなくなった」「2年生の時からいじめがあり、いじめられるのが嫌でお金を持っていった」などと相談したことや、「学校が話を聞いてくれない」と副校長に訴えたことなども伏せられた。
 生徒側の代理人弁護士は読売新聞の取材に「一歩前進だ」としながらも、「個人情報でない部分も非公開となっていることは問題だ」と指摘した。
(引用終わり)

 上記報道にいう横浜市教育委員会の第三者委員会というのは、「横浜市いじめ問題専門委員会」のことで、いじめ防止対策推進法(平成二十五年六月二十八日法律第七十一号)第14条3項「前二項の規定を踏まえ、教育委員会といじめ問題対策連絡協議会との円滑な連携の下に、地方いじめ防止基本方針に基づく地域におけるいじめの防止等のための対策を実効的に行うようにするため必要があるときは、教育委員会に附属機関として必要な組織を置くことができるものとする。」に基づき、横浜市いじめ問題対策連絡協議会等条例(平成26年2月25日条例第7号)によって設置された組織です。
 同条例によれば、いじめ問題専門委員会は、「教育委員会の諮問に応じて、法第1条に規定するいじめの防止等のための対策その他教育委員会が必要と認める事項について調査審議し、答申し、又は意見を具申する。」(第11条)とあり、今回の具体的ないじめ問題の調査は、「その他教育委員会が必要と認める事項について調査審議し、答申し、又は意見を具申する。」活動の一環として行ったということです。
 
 このような「いじめ問題専門委員会」は、多くの自治体が条例によって設置しており、教育学、医学、心理学の専門家などと並び、弁護士も委員に加わっているのが通例です。
 私自身、所属弁護士会の推薦により、和歌山県下の某市教育委員会が設置した「いじめ問題専門委員会」の委員を務めています。
 「いじめ問題専門委員会」が調査にあたる案件は、いじめ防止対策推進法第28条1項に定めるいじめ事案、すなわち、
一 いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき。
二 いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき。
のいずれかに該当すると認める(とりあえずの認定権は教育委員会にあるのでしょう)事案ということになるのが通常だと思いますが、仮にそこまでの認定に至らぬ段階であっても、いじめ防止のための適切な提言を心掛けねばと気持ちを引き締めています。
 
 ところで、昨日(12月22日)、東京都千代田区霞が関の司法記者クラブにおいて、原発被害者訴訟原告団全国連絡会の代表らが出席して記者会見を開き、「原発被害者の子どもに対するいじめについての声明」を発表しました。
 同会共同代表の1人である森松明希子さんのFacebookに「声明」全文が掲載され、「できるだけ多くの方々に広めて下さい。」ということでしたので、以下に全文転載することとしました。
 「声明」はその末尾で、「子ども社会で起きていることは、大人の社会を映し出している鏡のようなものです。「子どものいじめ」は,実は誰にでも起こりうることです。そして何よりも、被害者への「いじめ」はそれによって自死に至ることもある、人の命に係わる重大な問題であり、国際人権法と日本国憲法で保障された、基本的人権の侵害にほかなりません。」「子ども達に対するいじめがあってはならないことはもちろんですが、これを子どもだけの「子どものいじめ」問題として捉えるのでは不十分です。」と訴えます。
 原発避難者である児童生徒に対するいじめのさらに奥にあるものへの理解を訴えるこの「声明」に込められた思いを、1人でも多くの方に共有していただきたく、ご紹介しました。「拡散」にご協力いただければ幸いです。
 なお、記者会見の動画はないかと探しているのですが、残念ながら見つけられませんでした。

(引用開始)
         原発被害者の子どもに対するいじめについての声明
 
 2016年12月22日
 
                 原発被害者訴訟原告団国連絡会
                   共同代表 早川篤雄 中島孝 鴨下祐也
                           村田弘 森松明希子 金本友孝
 
胸が痛むいじめ事件
 横浜市の事例をはじめとして、各地に避難している原発避難者の子どもに対するいじめ事件が報道されています。
 私たちは、この「いじめ」の連鎖に深い悲しみと怒りに打ちひしがれています。どのような理由であれ、いじめは絶対に許されるものではないことを訴えます。本来学校は、子どもたちが安心して教育を受けられる場でなくてはならないはずです。管理が強化されているなかでも、学校は子どもたちの成長や悩みに寄り添い、すこやかな人格の形成を進める場であってほしいと願います。
 残念なことに、報道された原発避難者の子どもに対するいじめは氷山の一角です。そして、子どものみならず、大人の世界でも、心ない仕打ちや嫌がらせという事態が続いているのが実情です。全国21か所で提訴している私たちの裁判の中でも、以下のように、多くの法廷で、子どもや大人に対するいじめや嫌がらせがあることが明らかにされています。
・避難地から福島に戻り、新しい学校に転校、少し新学期から遅れたために、いじめにあった。その結果不登校になり、転校した。
福島県民と分かると差別されるので、出身地を言えない。隠れるように生活している。
・福島から来ましたとあいさつをしたら、あなたとはおつきあいできませんと言われた。
 私達原発事故被害者は、このような事態が生じてしまう根底には、残念ながら、以下のとおり、原発事故による被害者が置かれた現状に対する周囲の理解が不足しているものと感じています。
 
原発事故による避難者が置かれた現状
 原発事故による避難者は、原発事故そのものによる被害を受けたばかりか、国や東京電力による誤った被害対応と、被害区域の線引きによる「分断」、不当な「帰還政策」による被害者の切り捨てによって、さらに苦しめられています。
 国と東京電力は事故発生の直後から、国による避難指示の範囲と被害補償をリンクさせる「分断」政策をとることによって、責任を曖昧にして賠償を低額にとどめようとしてきました。その ために被災者は、「避難するか、留まるか」という、いのちと健康に関わる個々の判断を「賠償」の有無という「基準」によって歪められてきました。
 その結果、被害補償の打ち切りによって不本意な帰還を余儀なくされ、他方では避難区域外からの避難者は、現に避難生活が続いているのに、何の保障も得られず、困窮に陥るという事態が生じたのです。
 さらに、事故後5年目を迎えた昨年から、国と東京電力は、「福島原発は終わった」「汚染水は完全にブロックされている」という誤った説明を繰り返して、「帰還強要」政策を強めました。
 すなわち、来年2017年3月には帰還困難区域を除いた避難区域を解除し、これと 合わせて賠償と住宅支援打ち切りという、被害者の切り捨てを強行しようとしており、福島県もそれを容認しています。
 他方で、帰還困難区域についても、復興支援住宅などへの「定住」を求める政策が始まっています。これらは、「もう安全だから避難など認めない」か、「もう戻れないのだから移住しろ」という両面によって、「避難者をいなくする=抹消する」ことを目論む政策と言わざるを得ません。
 その「論拠」として言われているのが「20ミリシーベルト以下の放射線被ばくには健康への影響はない、癌の発症率は、喫煙、肥満、野菜不足の方が高いなどという 「20ミリシーベルト安全論 」です。しかし、そのような言説は、国際的な放射線防護学の知見に反するものであり、ICRP(国際放射線防護委員会)の見解では、100ミリシーベルト以下においても、被ばくした線量に応じた影響があるとされています。それにもかかわらず、国と東京電力は、あたかも福島県全土が放射能汚染から解き放された安全な地域になった、帰らない方が悪いと思わせようとする政策をとり続けているのです。
 その目的は、賠償責任を小さくすることと、帰還の促進によって「復興」を進めようとすることです。こうした意図による「復興政策」「避難者抹消政策」のために、困難な避難生活をしている被害者が一層困難な状況に追いやられていることを、どうかご理解頂きたいと思います。
 このような 政策が実施され、さらにはその内実や被害者の置かれている実情の報道が不十分な中で、誤解と偏見が蔓延していることから、残念ながら、本来被害者である福島県民・原発被害者 に対し、「多額の賠償金をもらっている」とか「なぜ帰らないのか、わがままだ」という誤った理解や、歪んだ見方をしてしまう風潮がつくられていることも事実です。
 私達は、原発事故による被害者が置かれたこのような現状が周囲に十分に理解されていないことが、全国で報道されているような、いじめや嫌がらせにつながっているのではないかと感じています。
 
深刻な被害の継続と、 国と東電の明白な加害責任
 各地における被害者を原告にした裁判を通じて、避難区域からの強制避難者も避難区域外からの避難者も同様に、避難生活による著しい生活阻害による苦痛が今も続いていること、そして「故郷(ふるさと)の喪失」という深刻な被害が生じていることが明らかになっています。被災者の多くは、懐かしい町で家庭を築き、学び、働き、地域の暖かな交流の中で過ごしてきたのです。そうした大切な故郷(ふるさと)に戻れないということは、人間にとって耐えがたい事態です。
 そして、現在も多くの被害者が避難生活を続けていますが、皆、故郷(ふるさと)を深く愛しているけれども、「避難をする必要があるので避難を続けている」のです。誰が、深く愛している故郷を、理由もなく離れることができるでしょうか。
 原発事故被害者が受けている甚大な被害は、国と東京電力の過失によるものであり、法的責任を負うことも明白です。これまでに多くの専門家の知見によって、この事故は「想定外の自然災害」などではなく、東京電力津波によるシビアアクシデントの発生を予見できたこと、従ってこの事故を防止する手段を講じることが可能であったことが示されました。また、原発事業に対する安全規制の責任を負う国も、必要な規制権限の行使を怠っていたことが明らかにされています。
 それにも関わらず、被害者である避難者が、被ばくを避けるためにやむを得ず行っている避難生活について、心ない批判や理不尽な仕打ちを受けることは、まことに残念な事態です。
 
私たちは訴えます
 子ども社会で起きていることは、大人の社会を映し出している鏡のようなものです。「子どものいじめ」は,実は誰にでも起こりうることです。そして何よりも、被害者への「いじめ」はそれによって自死に至ることもある、人の命に係わる重大な問題であり、国際人権法と日本国憲法で保障された、基本的人権の侵害にほかなりません。原発事故にかぎらず、すべての災害の被災者は社会全体で保護すべきであることは国際人権法で確立されている原則です。
 子ども達に対するいじめがあってはならないことはもちろんですが、これを子どもだけの「子どものいじめ」問題として捉えるのでは不十分です。私たちは、上記のとおり、やむを得ず故郷(ふるさと)を失い、困難な避難生活を送っている深刻な被害、あるいは今も日々被ばくの不安にさらされている被害の実相について、多くの国民のみなさんのご理解を切に願うものです。それが、原発事故を二度と起こさないための、そして被害者への二重の侵害となるいじめを繰り返さないために必要な礎になると信じます。
 みなさまのご理解と温かいご支援をお願いいたします。
                                     以上
(引用終わり) 
 
 
 
 

(付録)
『Don't mind(どんまい)』 
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

市民連合シンポ「衆院選挙をどう戦うか~立憲政治の再生を~」(2016年12月21日)収録動画のご紹介

 今晩(2016年12月22日)配信した「メルマガ金原No.2668」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
市民連合シンポ「衆院選挙をどう戦うか~立憲政治の再生を~」(2016年12月21日)収録動画のご紹介

 去る11月26日、東京都千代田区霞が関の全日通霞ヶ関ビルディングにおいて、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」との共催により、「市民と野党の共闘の深化と衆院選に向けた戦略の構築を目指す目的で」「第3回 全国市民意見交換会」を開催した「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(略称:市民連合)」が、昨日(12月21日)、東京都北区の北とぴあ(さくらホール)を会場として、シンポジウム「衆院選挙をどう戦うか~立憲政治の再生を~」を開催しました。
 
 ホームページで調べてみると、北とぴあには何と8つのホールがあるのですね。市民連合がシンポを開いたのは、その内最大のさくらホール(キャパ1300席)ですが、さすがに満席とはいかず、レイバーネット日本に掲載された写真レポートでは「700人が集まった」と書かれていました。写真から判断するに、実数600人台を切り上げて発表した、というところでしょう(1階だけなら806席)。この時期にしては「まあまあ」というところでしょうか・・・などと、この種の企画を立案する側に回ることの多い私などは思ってしまいますが、そんな呑気なことを言っている場合ではないのでしょうがね。
 以下に、上記写真レポートのテキスト部分を引用します。
 
レイバーネット日本 湯本雅典
「衆院選挙をどう戦うか 立憲政治の再生を」~市民連合の集会に700人

(引用開始)
 12月21日、「衆院選挙をどう戦うか~立憲政治の再生を~」(主催:安保法制の廃止と立憲主義回復を求める市民連合・以下「市民連合」)が東京北区の北とぴあで開かれ、700人が集まった。「市民連合」は、結成1年を迎えた。この集会は、参院選挙を中心とした今年1年間をふりかえり、来る衆院
選挙に向けどのように闘うかを議論する集会となった。
 政党からは、日本共産党民進党から参加があった。日本共産党の小池書記局長は、「総選挙だから政権の問題にはなる。私たちは、連合政権構想をかかげている。しかしこれは、野党間協議の前提にはしな
い」と述べた。
 また民進党福山哲郎参議院議員は、「参院選挙は市民連合の力で成果をあげることができた。しかし
、悔しい1年でもあった。来年は安倍政権を止める1年にしたい」と語った。
 講演は、東京大学石川健治さんが、立憲主義とは何かを中心に話した。「そこには、自由、責任、個人の尊厳こそが求められる。そのプラットホームに、どれだけ多くの立場の違う人が参加するかが問われ
ている」と、選挙戦の前提となる視点が提案された。
 シンポジウムは、山口二郎さん(法政大学)、山田厚史さん(ジャーナリスト)、大沢真理さん(東京
大学)、諏訪原健さん(大学院生)で行われた。「安倍政権はパクリも多いが、何ら経済的成果もあげていない」(大沢さん)。「カジノ法案を通したのは安倍政権の失敗。この1年かけて、選挙を通じ、その内容が暴露される」(山田さん)。「候補者を市民が変えなきゃいけない。そのためにも市民がもっと政
党に語らなければいけない」(諏訪原さん)。
 1月衆院選挙の可能性は、低くなった。しかし、「来年は、おそらくある」(山口二郎さん)という情勢は変わらない。この集会では、295のすべての小選挙区で共闘を作っていくうえで必要な視点が提供
された。
(引用終わり)
 
 このシンポの動画を2種類見つけましたが、まず、2分割された「Makabe Takashi」さんの動画をご紹介します。
 
市民連合 衆院選挙をどう戦うか-立憲政治の再生を-(前半) 2016年12月21日(1時間13分)

冒頭~ 開会
1分~ 高田健さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
10分~ 小池晃さん(日本共産党中央委員会書記局長・参議院議員
21分~ 福山哲郎さん(民進党幹事長代理・参議院議員
34分~ 基調講演 石川健治さん(東京大学教授・憲法学)
市民連合 衆院選挙をどう戦うか-立憲政治の再生を-(後半) 2016年12月21日(1時間03分)

パネルディスカッション
ファシリテーター 
 山口二郎さん(法政大学教授・政治学)
パネリスト(基調発言の視聴目安時間を表示します)
 2分~ 山田厚史さん(ジャーナリスト)
 9分~ 大沢真理さん(東京大学教授・経済学)
 21分~ 諏訪原健さん(筑波大学大学院生)
 
 以上の動画は、映像は鮮明に撮影されているのですが、どうも音声が聴き取りにくい。特に石川健治んの基調講演は「何を言っているのか分からない!」
 ということで、もう1本の動画(森薫さん)はどうかと視聴してみました。
 
2016年12月21日 シンポジウム「衆院選挙をどう戦うか~立憲政治の再生を~」(2時間04分)

冒頭~ 小池晃さん(日本共産党中央委員会書記局長・参議院議員
10分~ 福山哲郎さん(民進党幹事長代理・参議院議員
23分~ 基調講演 石川健治さん(東京大学教授・憲法学)
1時間02分~ パネルディスカッション
ファシリテーター 
 山口二郎さん(法政大学教授・政治学)
パネリスト(基調発言の視聴目安時間を表示します)
 1時間04分~ 山田厚史さん(ジャーナリスト)
 1時間11分~ 大沢真理さん(東京大学教授・経済学)
 1時間22分~ 諏訪原健さん(筑波大学大学院生)
 
 こと石川さんの講演については、どっちもどっちかなあ。見えているのに聴き取れないというのはつらい(読唇術の心得があったらなあ・・・)。
 さはさりながら、貴重な動画を収録して公開してくださる方々には感謝の気持ちしかありません。聴き
取れる範囲で、これらの動画を活用したいものです。
 
(追記)
 日本共産党YouTubeチャンネルに、小池晃書記局長の挨拶の部分だけの動画がアップされており、非常にクリアに聴き取れます。
野党・市民の結束強めよう/小池晃書記局長あいさつ(10分53秒)
 

(付録)
『大阪のおばちゃん』 
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ婦人部
 

 

期待して放送を待つ12/24「こんにちは!動物の赤ちゃん2016」(NHK総合)~白浜の良浜(ラウヒン)・結浜(ユイヒン)親娘も登場

 今晩(2016年12月21日)配信した「メルマガ金原No.2667」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
期待して放送を待つ12/24「こんにちは!動物の赤ちゃん2016」(NHK総合)~白浜の良浜(ラウヒン)・結浜(ユイヒン)親娘も登場

 この前TV番組の放送予定をご案内したのはちょうど2週間前でした(予告12/12~15『ドラマ 東京裁判』(NHKスペシャル)のご紹介/2016年12月7日)。

 気がつけば今年もあと10日。年末のTVでは、今年(2016年)1年を振り返る様々な番組が放送されることでしょう。
 その種の番組を見るという習慣を持たない私ですが、偶然気がついたこの番組だけは「見ようかな」と思っています。
 
NHK総合TV
2016年12月24日(土)午後7時30分~8時43分
こんにちは!動物の赤ちゃん2016

「全国の動物園で誕生した貴重な動物の赤ちゃん。飼育員さんだからこそ撮影することができた貴重な映像で、そのかわいい姿をたっぷりと紹介!命の誕生と成長をめぐる心温まる感動のドラマをお伝えします。」  
 
 私は、定期購読しているフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」の中でも、「動物」をテーマにしたページ(丸井春編集長が力を入れている)には特に注目して毎号必ず目を通しますし、私の事務所の待合コーナーには、DAYS JAPANが発行した『世界のびっくりどうぶつ』『世界のびっくりどうぶつ2』の2冊が置いてあるというくらいですから、動物ドキュメンタリーにも興味はあるものの(もっと時間に余裕があった頃にはアニマルプラネットを視聴することも結構ありました)、この「こんにちは!動物の赤ちゃん2016」を視聴する気になったのは、白浜アドベンチャーワールドの2代目ビッグ・マザー「良浜(ラウヒン)」と今年9月18日に生まれたばかりの女の子「結浜(ユイヒン)」が見られるという、かなりミーハーかつ地元贔屓な動機によります。




※参考サイト
ジャイアント・パンダ・ファミリー・サイト(アドベンチャーワールド)

 
それでは、番組紹介ページから、取り上げられる動物の赤ちゃんたちの紹介文を引用してみましょう。
 たまにはこういう番組を見るのも悪くはないかな、と期待しています。

(引用開始)
2年ぶりに誕生したジャイアントパンダの赤ちゃん
 母親は今回で5回目の出産、8頭の赤ちゃんを育ててきたベテランママである。2008年、最初の出産時には赤ちゃんを抱くのもおぼつかなかったが、今では赤ちゃんに母乳を与える姿にも貫禄が出てきた。“母”となっていくパンダの姿を8年にわたって見つめた物語。
取材先:アドベンチャーワールド(和歌山県)
 
“日本最北の動物園”で立て続けに誕生した、世界的にも貴重なアムールトラユキヒョウの赤ちゃん。
 岩穴を模した産室を用意することなどで繁殖に成功した。愛くるしい“もふもふ”赤ちゃんがたくましく成長する感動の記録。
取材先:旭川市旭山動物園(北海道)
 
母親がお乳を与えることができなかったレッサーパンダの赤ちゃん
 飼育員さんが試行錯誤で、なんとかミルクを飲ませて哺育するが、次の難関が“魔の離乳期”。飼育員さんとレッサーパンダの赤ちゃん、二人三脚の奮闘記。
取材先:秋吉台サファリランド(山口県)
 
心肺停止の状態で生まれ、手や足にまひが残ったチンパンジーの赤ちゃん
 飼育員さんや作業療法士さんなど専門家がチームを組んで地道なリハビリを続けた結果、3歳になった今年、ついに右手でものをつかめるまでに。笑顔を見せ、表情も豊かになった、心温まる3年間の成長記録。
取材先:高知県立のいち動物公園(高知県)
(引用終わり) 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

 

速報・来年もやります!“フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017”(2017年3月12日@和歌山城西の丸広場)

 今晩(2016年12月20日)配信した「メルマガ金原No.2666」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
速報・来年もやります!“フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017”(2017年3月12日@和歌山城西の丸広場)

 12月ともなれば、翌年前半の様々な企画がそろそろ動き出す時期であり、私自身が関与している企画で、来年4月下旬の講演会の講師が決定したりしていますので、2017年3月12日(日)の企画の具
体的中身(出演者等)がまだ決まっていないというのは遅過ぎますよね、普通に考えたら。
 今日、ご紹介しようとしている「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017」は、全体集会におけるメインスピーカーも未定なら、午後からのステージ企画の出演者も未定、ブース出展者もこれから交渉ということで、率直に言って、今日お伝えできるのは、「来年もやります!」ということだ
けです。
 もうすぐ年があらたまろうとしているのに進行が遅過ぎないか?という気がしないこともなく、来年から実行委員会の招集をせめて1ヶ月前倒ししたら?と思ったりしますが、このイベントに関して何よりも
重要なことは「やり続ける」ことだと思います。
 「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション」については、「内容がマンネリではないか」という声が周辺から聞こえてきたりしていることも事実であり、そのような意見にも聞くべきところがある
とは思うものの、「だからやらない」という選択肢はないと思っています。
 もっとも、1日、西の丸広場を借り切ってブースやテントを設置し、特設ステージの代わりに(経費削
減のために)トレーラーを借り、遠方からのゲストを招いたりというイベントを実施するためには、どう考えても数十万円規模の予算が必要で、ブース出展者にテント代や備品レンタル代の負担を求めるにしても、多くは実行委員会構成団体からの負担金、賛同団体からの協賛金、それに当日の会場カンパなどに依存せざるを得ません。
 そうまでして「やり続ける」意義にどれだけの人が共感するかによって、この「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション」がいつまで続くかも決まるということでしょう。
 
 ところで、過去、3月11日前後の日曜日、和歌山城西の丸広場を会場に、以下のようなイベントが継続して開催されてきました。
 
 
 
 
 
 2012年だけは、13年以降とは異なった枠組みでの開催であり、県下全域から全労連系の組合による動員もあり、テーマも「原発ゼロ!震災復興!TPP参加反対!ストップ増税!」という欲張ったものでした。
 今に繋がる「フクシマを忘れない!」「原発ゼロ」に特化した集会は2013年からで、今年の3月1
3日に開催した「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2016」が4回目の開催でした。
 今年のイベントをレポートしたブログの末尾で私はこう書きました。
「来年も同じような規模で集会を持てるかはこれから議論しなければなりませんが、どのような形にせよ、「フクシマを忘れない!原発ゼロへ」という志を形にし続けることは私たちの責任だと思います。これ
からも、ご協力をよろしくお願いします。」
 そして、今月(12月)12日に第1回実行委員会が開かれ、来年3月12日(日)に和歌山城西の丸広場で「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017」を開催することが決まりました。
その実行委員会で、出演者なども記載した本格的なチラシが出来るまでまだ時間を要するけれど(何しろ企画の目玉がほとんど未定なのですから)、多くの人に「来年も『フクシマを忘れない!』をやります」「3月12日(日)、会場はいつもの西の丸広場です」ということだけでも知らせる暫定チラシを事務局で作り、初期広報に努めることが申し合わされ、今日、その暫定チラシのデータが私のパソコンにもメールで届いたという次第です。奥野亮平さんが生み出した脱原発キャラクター「原発要(イ)ランウータン」が、牛さんと一緒に車に乗っているのは、希望の牧場の吉沢正巳さんがゲストスピーカーを務められた今年の3月集会のためのイラストを流用したものです。
 以下に、暫定チラシの文字情報を転記します(一部補っています)。
 
チラシから引用開始)
フクシマを忘れない!
原発ゼロへ 和歌山アクション2017
2017年3月12日(日)10:00~15:00
和歌山城西の丸広場
参加無料
全体集会
・メインスピーカーの方は調整中です
ステージ企画
・バンド演奏等
ブース企画
・模擬店 ・展示
主催 フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017実行委員会
事務局(連絡先)
 和歌山市湊通り丁南1丁目1-3 名城ビル2階 和歌山県地評内
 TEL:073-436-3520 FAX:073-436-3554
 Mail:
w-gezero@naxnet.or.jp
 ブログ:http://wgezero310.blog.fc2.com/ (近日復活予定)
(引用終わり)
 
 今日の夕方、このチラシデータが届きましたので、すぐに私のFacebookタイムラインに写真付きで速報「【シェア希望】来年もやります!“フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017”」を投稿したところ、短時間のうちに多くの人が「いいね」ボタンを押してくれ、関心の高さが伺われました。今年の3月、素晴らしい演奏を聴かせていただいたヒポポ大王や、和歌山県出身で劇映画『朝日のあたる家』(2013年)で原発事故のために故郷を追われる家族を描いた太田隆文監督も「いいね」してくれていて嬉しかったですね。また、和歌山信愛女子短大教授の伊藤宏先生からもありがたいコメントをいただいています(伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)が西谷文和さんと語る「現場記者が見てきた『原子力ムラ』」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(027~030)/2016年10月25日)。
 実行委員一同、これを励みに一層内容の充実と広報に頑張らねばと思います。
 ご協力をよろしくお願いします。 
 

(付録)
東電に入ろう(倒電に廃炉)』 
演奏:ヒポポ・フォークゲリラ
 
※2016年3月13日、和歌山城西の丸広場にヒポポ・フォークゲリラの歌声が響き渡ったのは感動的でした。もちろん、『東電に入ろう』も歌われました。

フクシマを忘れない2017暫定チラシ 

 

「戦争できる法と社会のつくり方」を視聴しよう(12/16日隅一雄・情報流通促進基金)~金平茂紀さん、海渡雄一さん、小笠原みどりさん

 今晩(2016年12月19日)配信した「メルマガ金原No.2665」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「戦争できる法と社会のつくり方」を視聴しよう(12/16日隅一雄・情報流通促進基金)~金平茂紀さん、海渡雄一さん、小笠原みどりさん

 「一般社団法人 News for the People in Japan」が運営するサイト「NPJ」は、今年の8月末にかなり大がかりな運営方針の変更を行いましたが、「NPJ動画ニュース」での動画配信の積極的推進は、その改革の一環であろうと思います。
 今日は、去る12月16日(金)に日比谷図書文化館大ホールで開催された「戦争できる法と社会のつくり方」の中継動画がアップされていましたので、私自身、全編視聴はこれからですが、多くの方にご覧いただきたい好企画なので、とりあえず紹介させていただきます。
 本シンポジウム(とはチラシには書かれていませんが)の概要を、チラシ記載情報から転載します。
 
(引用開始)
戦争できる法と社会のつくり方
●日時:2016年12月16日(金)18:30~20:30
●会場:日比谷図書文化館大ホール(東京都千代田区日比谷公園1-4)
●参加費:無料
●主催:日隅一雄・情報流通促進基金
  共催:NPJ、ファシズムと言論研究会
●講演:報道の自由の現在と緊急事態宣言条項 金平茂紀さん(ジャーナリスト)
●講演:治安維持法隣組特高がつくる密告社会 海渡雄一さん(弁護士)
●パネルディスカッション:戦争できる社会を食い止める!
  金平茂紀さん・海渡雄一さん・梓澤和幸さん(弁護士)
●開催趣旨
 政府は、広範な市民活動が検挙の対象となりうる共謀罪法案の国会提出を検討しています。また自民党憲法改正案には緊急事態宣言条項が盛り込まれています。2013年12月に成立した特定秘密保護法につづいて、今後ジャーナリズムや市民活動への監視と規制が強まることが懸念されます。過去の戦争はどんな法と社会の中で遂行されていったのかを踏まえつつ、いま何が起きているのか、そして私たちに何ができるのかを一緒に考えましょう。
●問合先:東京共同法律事務所 03-3341-3133
(引用終わり)
 
 以上は、チラシに掲載された「予定」であったのですが、基調講演を予定されていた金平茂紀さんが、よんどころない業務のために登壇できなくなったという予告記事が何日か前に掲載されたのですが、今日(19日)アップされた動画を見てみると、講演の順番は海渡雄一弁護士の方が先に登壇されていましたが、日露首脳会談の取材を途中で放り出した(?)金平さんがちゃんと駆け付けてお話されていました。金平さんとしても、いったんは取材優先ということで欠席することにしたものの、考えを変えたということであり、まずは皆さん、動画の34分からの金平さんの発言から聴かれてはどうでしょうか。
 それから、金平さん欠席ということで急遽「代役」として登壇されるといったん予告されたのがカナダ在住のジャーナリスト・小笠原みどりさんで、実際にも、パネルディスカッションの冒頭で基調発言をされており、小笠原さんが加わったことにより、結果として議論に厚みが出たのではないかと思います。
小笠原みどりさんについて
朝日新聞記者を経て、2004年、米スタンフォード大でフルブライト・ジャーナリスト研修。現在、カナダ・クイーンズ大学大学院博士課程在籍。監視社会 批判を続ける。  共著に『共通番号制(マイナンバー)なんていらない!』(航思社)、共訳に『監視スタディーズ』(岩波書店)。近著に「スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録 」(毎日新聞社出版)」

 
戦争できる 法と社会のつくり方(2時間15分)

冒頭~ 開会挨拶 梓澤和幸氏(弁護士)
7分~ 「良心を、あきらめず(エルズバーグ映画)」予告編上映
9分~ 海渡雄一氏(弁護士)講演「戦争できる法と社会のつくりかた」
34分~ 金平茂紀氏(ジャーナリスト)
1時間03分~ パネルディスカッション
パネラー
 小笠原みどり氏(ジャーナリスト)
 金平茂紀
 海渡雄一
コーディネーター 
 梓澤和幸氏
 
 故・日隅一雄弁護士は、NPJの初代事務局長でもあり、このシンポジウムは、NPJにとって(形式上は「共催」とはいえ)、最も重要な主催行事と言っても過言ではないでしょう。
 まさに、「今」最も重要なことは何かを考える得難い企画であると思います。是非皆さん視聴されますように。

「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(035~037)~祝おしどりマコさん・ケンさん平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞!

 今晩(2016年12月18日)配信した「メルマガ金原No.2664」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(035~037)~祝おしどりマコさん・ケンさん平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞!

 「ラジオフォーラム」の事実上の後継番組として、今年の4月からスタートした「自由なラジオ IGHT UP!」。そのアーカイブYouTubePODCASTで聴取することができますので、これまで5回にわたり、その全番組(34本)のアーカイブを紹介してきました。
 ここまで来れば、「自由なラジオ LIGHT UP!」の全てのアーカイブを紹介するブログを目指すと前々回に披瀝した決意に従い、最新の3本(035~037)をご紹介します。

 3回のゲストそれぞれの興味深い話題に耳を傾けていただきたいのはもちろんですが、実は今日フューチャーしたいのは、パーソナリティのおしどりマコ・ケンのお2人なのです。
 おしどりマコ・ケンのお2人が、このたび、第22回平和・協同ジャーナリスト基金賞の奨励賞を受賞されました。
 今年の受賞者は以下の方々です。
 
基金賞(大賞)(1点)
 毎日新聞夕刊編集部の「夕刊『特集ワイド』における平和に関する一連の記事」
◆奨励賞(7点)
★ノンフィクション作家、大塚茂樹さんの「原爆にも部落差別にも負けなかった人びと」(かもがわ出版
★原爆の図丸木美術館学芸員、岡村幸宣さんの「≪原爆の図≫全国巡回――占領下、100万人が観た!」(新宿書房
★よしもと所属の夫婦漫才コンビ・DAYSJAPAN編集委員、おしどりマコ・ケンさんの原発問題での情報発信
★金澤敏子、向井嘉之、阿部不二子、瀬谷實さんの「米騒動とジャーナリズム」(梧桐書院
★上丸洋一・朝日新聞記者の「新聞と憲法9条」(朝日新聞出版)
瀬戸内海放送制作の「クワイ河に虹をかけた男」
★森永玲・長崎新聞編集局長の「反戦主義者なる事通告申上げます――消えた結核医 末永敏事――」(長崎新聞連載)
 
 同基金ホームページに掲載された授賞理由と受賞者プロフィルを引用します。
 
(引用開始)
授賞理由
 原発問題も引き続き日本にとって重大な課題とあって、原発関係からもぜひと選ばれたのが、おしどりマコ・ケンさんの『原発問題での情報発信』です。お二人は漫才コンビですが、市民の立場から、原発事故に関し本当に必要な情報が出てこない状況に疑問を抱き、東電や政府の記者会見に出席したり、福島にも通って原発事故に関する情報を執筆、動画、講演などで発し続けています。こうした活動が「市民運動の支えなっている」と評価されました。
プロフィル
原発問題での情報発信
 おしどりマコ・ケン
 マコとケンの夫婦コンビ。横山ホットブラザーズ横山マコトの弟子。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。社団法人漫才協会会員。認定NPO法人沖縄・球美の里理事。フォトジャーナリズム誌「DAYSJAPAN」編集委員
 東京電力福島第一原子力発電所事故(東日本大震災)後、随時行われている東京電力の記者会見、様々な省庁、地方自治体の会見、議会・検討会・学会・シンポジウムを取材。
また現地にも頻繁に足を運び取材し、その模様を様々な媒体で公開している。
(引用終わり)
 
 映像作品としては唯一奨励賞を受賞した「クワイ河に虹をかけた男」を制作したKSBニュースで授賞式の模様が放映されており、おしどりマコ・ケンのお2人を含む受賞者の姿がちらっと映っています。
 
映画「クワイ河に虹をかけた男」 平和・協同ジャーナリスト基金賞(1分09秒)
 

 マコさん、ケンさん、受賞おめでとうございました(一応マコさんとはFacebook友達だけど、しばらくタイムラインご無沙汰してたから、受賞知らなかった)。

 さて、それでは「自由なラジオ LIGHT UP!」のアーカイブの最新3回分(035~037)をご紹介しましょう。

035 2016.11.29
福島県双葉町現地ルポ(第1部)&
前西成区長が振り返る公募区長の3年8か月(第2部)
PERSONALITY いまにしのりゆき
GUEST 大沼勇治さん、小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所・電話出演)、臣永正廣さん(前大阪市西成区長)


「Light Up!ジャーナル特別編:福島県双葉町ルポ・未だ続く帰還困難区域の高線量
出演:大沼勇治さん(双葉町ルポ・取材)小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所・電話出演)  
2部構成でお届けする今回の市民のための自由なラジオ“Light Up!”。第1部は、パーソナリティのいまにしのりゆきが、未だ帰還困難区域に指定されている福島県双葉町ご出身の大沼勇治さんと、双葉町を訪れたルポです。双葉町のシンボルとして町の玄関口にあったアーチ状の原発PRの看板、そこに書かれた標語「原子力明るい未来のエネルギー」を子どもの頃につくったご本人でいらっしゃる大沼さん。福島第一原発事故でふるさとを追われたことから、愚かな原子力政策に反対し続け、その看板のアーチを震災遺構として残す運動もして来られました。看板は、昨年の12月、老朽化を理由に取り壊されましたが、その双葉町は今、どうなっているのでしょうか?
いまにしのりゆきが大沼勇治さんと歩きました。
第2部 前西成区長が振り返る公募区長の3年8か月
ゲスト:臣永正廣さん(前大阪市西成区長)
橋下徹市長の肝入り改革のひとつで、公募区長として2012年8月から2016年3月31日までの3年8か月、大阪市西成区長を務めた臣永正廣さん。西成区といえば、大阪の下町も下町、日雇い労働者の町、あいりん地区を真っ先に思い浮かべる人も多いほど、さまざまな課題をかかえています。徳島の那賀川町長を務めた経験はあったものの、もとはジャーナリスト。そんな民間からの新しい血を期待され、西成区で汗を流した臣永さんの奮闘の日々を振り返ります。」
 

「今回は、特別企画です!パーソナリティの女優、木内みどりが、作家の澤地久枝さんの書斎におじゃましてじっくりとお話を伺いました。いつも通りのあたたかな笑顔で迎えてくださった澤地さん、本当に自然に、おだやかに、そしてあるときは熱を込めて、たくさんのお話をして下さいました。満州から引き揚げて、焼野原の東京・原宿のバラックから始まった澤地さんの戦後。心臓を患いながらも好奇心と強い信念をもって様々なことに挑戦を続けた若き日々。そしてその結果収斂されていく唯一無ニな作家としての才能。生命を何よりも尊び、深く戦争を憎み、また3.11以降は特に原子力政策と戦争、その両方を推し進めようとする安倍政権にも、強く反対の声を上げておられます。今回は、普段執筆活動をなさっているお部屋で、実に普段着の、素のままの澤地さんがにじみ出るような対談になりました。
戦後この国が手に入れたもの、失くしたもの、そしてこれから未来へ手渡すべきもの。そんな大切なものの姿が、はっきりと見えてくる、そんな時間でもありました。そのお話の中身は、放送本編に、どうぞごゆっくり耳を傾けていただければと思います。」

037 2016.12.13
賠償交渉の激務で体を壊し退職を余儀なくされたある東京電力社員の告白
PERSONALITY おしどりマコ・ケン
GUEST 一井唯史さん(元東京電力社員)


「今回のゲストは、今年11月に東京電力を解雇された元社員の一井唯史さん。一井さんは、福島原発事故の賠償にかかわるお仕事に携わる中で、その激務のため体調を崩され会社を休職していました。その後、会社から休職の期限が過ぎるとして解雇されてしまいます。賠償に納得されない方との交渉などストレスが高い現場に加え、経験を考慮しない人員配置、慢性的な人手不足などで職場は劣悪な環境と化し、ピーク時には睡眠時間3時間半の日が連続したといいます。一井さんは、うつ病を発症したのは労災であると訴え、会社に社員の地位の確認を求める交渉を続けていらっしゃいます。大企業の労災封じはどのような構造から生まれるのか?電通の高橋まつりさんの過労自殺の記憶も新しい今、声を上げられず命を絶ったり、泣き寝入りをしている人たちのためにも、自分ががんばるのだと一井さんは奔走されています。今回は、そんな一井さんの胸の内をゆっくりと伺って参ります。」

(弁護士・金原徹雄のブログから)
2016年8月16日
「市民のための 自由なラジオ LIGHT UP!」のご紹介~もう19回分もアーカイブがたまっていた

2016年9月5日
古賀茂明さん、泥憲和さん、望月衣塑子さん~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(020~022)
2016年10月1日
チェルノブイリ事故から30年目のベラルーシを訪ねた菅谷昭松本市長ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(023~026)
2016年10月25日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)が西谷文和さんと語る「現場記者が見てきた『原子力ムラ』」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(027~030)
2016年11月26日
“DAYS JAPAN”丸井春編集長が語る「いのちのものさし」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(031~034)

「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第3回・五野井郁夫高千穂大学教授「政治的リアリズムと超国家主義:丸山眞男の国際政治思想から現代世界を読む」のご紹介

 今晩(2016年12月17日)配信した「メルマガ金原No.2663」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第3回・五野井郁夫高千穂大学教授「政治的リアリズムと超国家主義丸山眞男の国際政治思想から現代世界を読む」のご紹介

 10月から始まった「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」、前回(第2回)の木村草太さん(首都大学東京教授)による「泣いた赤鬼から考える辺野古訴訟」が「講師の意向により」動画が視聴できず、その謎めいた演題から「一体どんな講演だったんだろう?」と首を傾げるというアクシデントがあったものの、再び通常ペースに戻って第Ⅱ期第3回の講演会が、昨日(12月16日)、立教大学池袋キャンパス8号館2階8202教室で開催され、年内休養中の三輪祐児さん(UPLAN)も、「このシリーズだけは全編収録しよう」(と主催者と約束されているのかもしれません)ということなのか、早速アップしてくださっています。
 講師は、高千穂大学教授(政治学)の五野井郁夫(ごのい・いくお)さん、演題は「政治的リアリズムと超国家主義丸山眞男の国際政治思想から現代世界を読む」というものです。
 
20161216 UPLAN 五野井郁夫立憲主義、民主主義、政治参加」(1時間56分)

冒頭~ 西谷修さん
※五野井さんや立憲デモクラシーの会に対するネット上での「デマ」「中傷」が紹介され、その侮りがたさに警鐘を鳴らしておられます。
 詳しくは、西谷さんのFacebookへの投稿をご参照ください。
8分~ 山口二郎さん
※「立憲デモクラシーの会」共同代表の上に、市民連合としての活動にも積極的に関与してきた山口さんの表情には、さすがに疲労の色が濃いですね。特に、臨時国会終盤の民進党の体たらくは、何とかなだめすかして民進党に野党協力路線をとらせようと四苦八苦してきた山口さんにとって、「もう民進党、だめかな」と口にこそ出さぬものの、相当に大きなダメージだったのではないかとお見受けしました。
12分~ 五野井郁夫さん
※ここからが本論なのですが、正直、法律学科の出身ではあるものの、政治学関係の単位などほとんどとらずに大阪市立大学法学部を卒業した私にとって、丸山眞男という偉い政治学者(政治思想)がいた、という漠然とした知識があるだけで、実際に読んだその著書というのは、後にも先にも『文明論之概略を読む』(全3巻・岩波新書)だけなのです。それも、もう30年近く前のことで、すっかり忘れてしまっています。
 そこで、講演冒頭で五野井さんが推奨している丸山眞男の近刊をご紹介しておきます。
『政治の世界 他十編』(岩波文庫) 丸山眞男著、松本礼二編注(2014年)

『超国家主義の論理と心理 他八編』(岩波文庫) 丸山眞男著、古矢旬編(2015年)

 そういえば、この後者の表題論文で論じられた「抑圧委譲の原理」は、政治学における共通資産となっているようですね(私ですら聞いたことがある)。
 1945年の敗戦に至る超国家主義を克服するためにそれと真剣に対峙した丸山眞男の論理は今なお有効であるというのが、五野井さんが昨日の講演のテーマを決めた動機のようなのですが、それって、考えてみるととても怖いことですよね。
1時間22分~ 質疑応答
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2015年11月15日
佐々木惣一が発見した「国民の存在権」(憲法13条)と自民党改憲案~石川健治東大教授の講義で学ぶ(11/13立憲デモクラシー講座 第1回)
2015年12月12日
山口二郎法政大学教授による「戦後70年目の日本政治」一応の総括~12/11立憲デモクラシー講座 第3回)
2016年1月8日
中野晃一上智大学教授による「グローバルな寡頭支配vs.立憲デモクラシー」~1/8立憲デモクラシー講座 第4回)
2016年1月31日
杉田敦法政大学教授による「憲法9条の削除・改訂は必要か」~1/29立憲デモクラシー講座 第5回)
2016年3月28日
立憲デモクラシー講座第6回(3/4三浦まり上智大学教授)と第7回(3/18齋藤純一早稲田大学教授)のご紹介
2016年4月11日
立憲デモクラシー講座第8回(4/8)「大震災と憲法―議員任期延長は必要か?(高見勝利氏)」のご紹介(付・『新憲法の解説』と緊急事態条項)
2016年4月25日
立憲デモクラシー講座第9回(4/22)「表現の自由の危機と改憲問題」(阪口正二郎一橋大学教授)」のご紹介(付・3/2「放送規制問題に関する見解」全文)
2016年5月15日
立憲デモクラシー講座第10回(5/13)「戦争化する世界と日本のゆくえ」(西谷修立教大学特任教授)のご紹介
2016年6月16日
立憲デモクラシー講座第11回(6/3石田英敬東京大学教授)と第12回(6/10岡野八代同志社大学大学院教授)のご紹介

2016年10月22日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」スタート~第1回・白藤博行専修大学教授「辺野古争訟から考える立憲地方自治」(10/21)のご紹介
2016年11月21日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第2回・木村草太首都大学東京教授「泣いた赤鬼から考える辺野古訴訟」は視聴できないけれど