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オープンコースウェア(Open Course Ware)で視聴できる様々な講義・講演

 今晩(2014年3月17日)配信した「メルマガ金原No.1668」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
オープンコースウェア(Open Course Ware)で視聴できる様々な講義・講演
 
 世界中の様々な大学が、インターネットを介した動画や画像などを含む講義資料・講内容・講義情報等を正規に無料で提供するオープンコースウェア(Open Course Ware)が急速に広まり、日本の大学もその流れに乗りつつあるということは耳にしていましたが、具体的にどんな大学がどんなコンテンツを公開しているのかまで調べてみることはしていませんでした。
 それが、なぜオープンコースウェア(Open Course Ware)に関心を持ったかというと、米国の著名な言語学者、ノーム・チョムスキー氏が3月5日、6日の両日、上智大学で講演を行い、その模様が、間もなく「上智大学 Open Course Ware」で公開予定であると予告されていたからです。
 
 そこで、もう公開されているだろうかと思い、「上智大学 Open Course Ware」を調べてみたという次第です。

 残念ながら、チョムスキー教授の講演はまだ準備中でしたが、様々な講義・講演で動画が公開されているものを探していたところ、2009年11月26日に、上智大学名誉教授でもあ緒方貞子さんによる「グローバル化の世界、私たちへの挑戦」と題した講演の動画があることに気付き、全部で50分もかからないものでしたので、つい見入ってしまいました。
 「講義ビデオ」というところの1~5の数字をクリックすると、それぞれ分割された動画の再生が始まります。
 視聴しながら私が手元の紙に書き留めたキーワードは、「人間の安全保障」、「グローバル・ガバナンス」。「アフリカ支援の本格化」、「一国繁栄主義の終焉」というようなものでした。
 そして、講演の最後で緒方さんが述べられたことばは、以下のようなものでした。
留学のチャンスがあったら掴んでください。色々なところでボランティアができるようなことがあったら行ってやってください。そして、その中で一番大事なことは、自分で考え、自分のこで話し、自分の確信に基づいて行動することだと思うんです
 
 近年、YouTube や USTRAM などで無料公開されている動画の恩恵を日々受けている人が多いと思いますが(私などその典型?)、オープンコースウェア(Open Course Ware)という、利用の仕方によっては「宝の宝庫」ともなり得る動画等が無料公開されているのですから、これからは、こちらの方にも注目する必要があると思いました。
 ただし、普通に検索エンジンで動画検索をかけても、オープンコースウェア内の講義・講演の動画が直接ヒットすることはない(少なくとも上位に表示されない)ようなので、色々な大学でどういうコンテンツが公開されているのかという情報収集の努力は必要なようです。
 海外有名大学の英語による講義は手に余るので、とりあえず日本の大学が公開している日本語の講義(講演)を調べてみたいという方は、日本オープンコースウェア・コンソーシアのホームページから探してみることをお勧めします。
 このサイトの中の「メンバー」コーナーでは、各加盟大学のオープンコースウェアのトップページにリンクがはられていて便利です。
 
 また、大胆にも世界中の大学の無料公開講義を受講してみたいという方は、世界規模オープンコースウェア・コンソーシアム(The OpenCourseWare Consortium)のサイトから探してみてください。
 
 これは難し過ぎるという方には、「オープンコースウェア(OCW) 高等教育機関・大学講義資料無料公開サイト」紹介のページなどがあります。海外の大学もいくつか紹介されています。
 たとえば、オープンコースウェアの先陣を切ったMIT(マサチューセッツ工科大学)のトップページはこちらです。
 
 しかし、あれもこれもと目移りし過ぎると、とんでもなく時間を「無駄遣い」する危険もありそうなので、よほどしっかりした問題意識を持つ必要がありそうです。