wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

後藤政志さんの講演で学ぶ“安全性とは何か?”

 今晩(2014年5月8日)配信した「メルマガ金原No.1720」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
後藤政志さんの講演で学ぶ“安全性とは何か?”

 昨日のメルマガ(ブログ)で伊方原子力発電所を取り上げた訳ですが、今日は東海第二
原子力発電所です。
 去る(2014年)5月5日に、後藤政志さんが東海村で講演されました。
 講演会の模様を伝えた東京新聞の記事を引用します。
 
東京新聞【茨城】 2014年5月6日
東海第二の適合審査申請控え 原電の対策に疑問
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20140506/CK2014050602000148.html
(引用開始) 
 日本原子力発電(原電)が東海第二原発東海村)の再稼働に向け、適合審査申請の準備を進める中、原子炉格納容器の元設計者でNPO法人APAST(アパスト)理事長の後藤政志氏を招いた講演会が五日、東海村で開かれた。
 市民団体「リリウムの会」主催。なし崩し的な再稼働の動きを危惧し適合審査について
住民に知ってもらおうと、急きょ実施した。
 後藤氏は原電が進めるという安全対策の問題点を指摘。「(想定が設置時の)設計基
準を超えてしまうのなら、普通は設計し直さなければならない」と主張し、原発の新規制基準そのものも批判した。
 また、原電が耐震設計の目安とする地震の揺れ(基準地震動)を設置時の二七〇ガル
から最大九〇一ガルへと一気に引き上げたことにも「最大規模の地震津波は予測できない。明らかに非科学的」と断じた。(林容史)
(引用終わり)
 
 その講演の模様が YouTube で視聴できます。
 
後藤政志氏講演会「東海第二原発は安全か?~適合性審査の内容を問う~」(94分)
 
 技術的な問題についての解説が次々と展開しますので、十全な理解に達することはなかなか難しいと思いますが、後藤さんは、プラント設計における「安全性」とは何か?ということを様々な事例をもとに強調されている訳で、うっすらとでも、あるべき設計思想が理解できれば良いのだろうと思います。
 今後、次々と申請が続くと思われる適合性審査(再稼働審査)に対して、これを絶対に認めさせないためにも、「安全性とは何か」「安全基準はどうあるべきか」ということについての理解を少しでも深める必要があると思い、後藤さんの講演映像をご紹介しました。

 

 なお、YouTube で視聴できる後藤さんの講演は他にも色々ありますので、時間の都合をつけて視聴すれば勉強になると思います。