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IWJは自覚した市民が守る~会員登録の(勝手連的な)お願い

今晩(2014年10月7日)配信した「メルマガ金原No.1871」を転載します。

なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
IWJは自覚した市民が守る~会員登録の(勝手連的な)お願い
 
 10月3日、IWJ会員は、岩上休身さんからの緊急メッセージを読んで驚いたことと思います。
 
重要【岩上安身から緊急かつ重大なお知らせ!IWJのアーカイブがピンチです!】USTREAMのアーカイブ映像が消去されてしまいます!期限は10月10日。保存のために緊急のご支援をお願いします!
投稿日 2014年10月3日
 
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/21084
(抜粋引用開始)
緊急、かつ重大なお知らせです。
9月30日にUstreamAsiaから新たなニュースリリースが発表されました。アーカイブ映像の保存
間を変更するという急な告知です。
 
http://www.ustream-asia.tv/news_20140930.html
こちらのニュースリリースにあるとおり、Ustream Asia株式会社での、アーカイブ映像(過去の番組)の保存期間が、30日間に変更となり、30日間を経過すると自動的に削除されるようになります。
また、これまでに保存されてから既に30日間経過しているアーカイブ映像も、2014年10月10日
以降に削除されるということです。
IWJでは、映像配信にUstreamを利用しており、また自社の記事にもUstreamアーカイブ映像を
埋め込みで使用しています。
その数は、9月30日現在で1万本を超えます。
我々IWJは、中継したら中継しっぱなしで終わらせるのではなく、手間暇とコストをかけて、アーカ
イブとして整理・保存し、貴重な時代の記録として、後日、多くの人が検索し、アクセスできるようにつとめてまいりました。
しかし、このUstreamAsia側のニュースリリース通りですと、今もUstreamアーカイブ映像を使用し
ている、過去記事の動画が10月10日ですべて消去されてしまうことになります。
我々は、Ustreamで中継するだけでなく、同時に配信するビデオで録画し、より鮮明な画像の動
画を変換してvimeoにアップして、保存しています。
vimeoへの変換とアップが終了している動画は保存されますが、問題なのはvimeoへの変換、アッ
プ作業の終了していない動画です。その数はアーカイブの過半数を超えます。現時点では、我々も正確にはカウントしきれていませんが、6~7千本はあると思われます。
特にiPhoneスマートフォンで配信された地方の動画アーカイブはほとんど消滅してしまう可能性
があります。
(略)
我々としては、呆然と立ちすくんでばかりはいられません。交渉が不調に終わった場合、10日には
IWJにとって(あるいは多くの人にとって共有の)財産ともいうべきアーカイブが消えてしまいます。
それは、アーカイブを検索して、過去記事を視聴したり、読んだりすることを楽しみにされている会
員の皆様への期待と約束を裏切ることになってしまいます。そんなことはあってはなりません。
結論として、IWJでは、
1)全てのアカウントのUstreamアーカイブ映像を至急、ダウンロードして保存する。
2)Ustreamアーカイブ映像を使用している全ての記事を更新して、vimeoへアップした映像に置
き換える
という膨大な作業にすぐさま着手することにしました。
(略)
あまりの急な事態に、IWJとしても全力で対応しようとしていますが、スタッフ総出で対処しようとし
ても対処しきれません。
時間がありません。
口はばったいですが、IWJが撮り続けてきた動画は、歴史的にも価値のあるアーカイブであると自
負しています。その保存のために、どうかみなさまのご支援をお願いしたいと思います。
具体的には、ローカル保存のためのハードディスク(これは3テラバイト1枚で約1万5千円、IWJで
は現状で約40枚使用中。同程度の枚数が必要と思われます。約60万円)、緊急作業用のデスクトップパソコン(IWJにはPCの余裕がないため、動画処理のできるスペックのPCとその周辺機器が必要です。25万円程度)、また、現状のサーバーの増設には見積り価格で約70万円、など資金が必要です。
そして、それ以上に必要なのは、人的支援です。つまり人手です。
(略)
機材と臨時での人手確保のために、最低でも200万円程度の出費は覚悟しなくてはなりません。
あるいは作業量によっては、人件費がかかり、もっと出費がかさむかもしれません。10月末で第4期の期末決算を迎えるIWJとしては、大変な負担です。年末には恒例の「饗宴」の開催も抱えています。
同様、機材的、または人件費としての支出をご支援いただけるという方は、ご寄付、カンパでのご支援を伏してお願い申し上げます。
寄付・カンパのお願い
 
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
皆さまには、ご心配おかけしますが、アーカイブを視聴する権利を持つ会員の皆様には、絶対にご迷惑をおかけしないように、アーカイブの保存と、再アップに死力を尽くします。
我々としては、さらなる会員サービス、また、公益性のために努力を重ねていく所存です。独立
メディアのとしてIWJの火が消えることのないよう、何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
IWJ 岩上安身拝
(引用終わり)

 2010年12月に設立されたIWJが果たしてきた役割の大きさは、誰もが認めるところだと思
いますが、その活動の拡がりに見合う収入を確保することが難しく、慢性的に資金不足に悩まされていることには、多くの会員が心を痛めてきたことと思います。
 私自身、一般会員としての年会費を払うだけで、支援らしい支援もできず、心苦しく思いな
がら、IWJで視聴できる豊富なアーカイブをたびたびメルマガ(ブログ)でご紹介してきました。
 そこに飛び込んできたのがこの「10月10日でアーカイブ消失の危機」という緊急事態の告知
であり、これには心底驚きました。
 岩上さんは、アーカイブ視聴を約束した(サポート&一般)会員に対する責任を強調されてお
り、岩上さんの立場からすれば当然のことかもしれませんが、私たち会員の多くは、自分が視聴できるかどうかということよりも何よりも、今や「公共財」と言っても過言ではない貴重なアーカイブ消失という危機を打開することができるのだろうか、ということが最大の関心事だろうと想像します。
そのように気をもんでいたところ、今日(10月7日)に至り、新たに次のような情報がもたらされました。
 
2014/10/07 「保存期間延長の朗報」と対策本部立ち上げのお知らせ
投稿日 2014年10月7日
 
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/21111
(抜粋引用開始)
Ustreamアーカイブ映像の消去問題について、新たにお知らせです。
10月6日、Ustream側から、「(アーカイブ映像の)削除開始を2014年11月1日以降に延期さ
せていただきます」という発表がありました。これもまた、寝耳に水でした。
 ( 
http://www.ustream-asia.tv/news_20141006.html )。
我々IWJとしては、Ustream側に対し、当初は10月10日と発表していた消去期限を、延長す
るようにと申し入れを強く行ってきました。もしかしたら、それが奏功したのかもしれません。
昨日6日までは、10日が保存期限ということを前提としていたので「あと5日間しかない」と思い、
本当に冷や汗が流れる思いでしたが、ひとまずは素直によかったと思っています。
しかし、実際にUstreamのアーカイブ映像を取り込むのための作業を始めようとすると、とても時
間と手間がかかることを実感しています。
「数千本」のアーカイブですので、期限が11月まで延長したとしても、保存だけならともかく、き
ちんとしたアーカイブとして見ていただけるように再アップする作業を考えると、非常に大変な作業
であることに変わりはなく、依然として危機感を持ち続けています。
大半のアーカイブが閉じられたままでは、「すべてのアーカイブを自由に検索して観ることができる」
というサポート会員の皆様との約束が守れなくなってしまいます。ところが、この「再アップ」の作業
の方が、保存よりずっと時間がかかり、大変な作業なのです。
(略)
たくさんの応援メッセージいただき、お手伝いのお申し出のご連絡をいただき、また、カンパも頂
戴いたしました。心から感謝申し上げます。
今月末は第四期の決算期末にあたります。前期は赤字決算となってしまいましたが、今期は、
2期連続の赤字にはならないようにしっかりと締めくくりたいと存じます。
ユーストリームアーカイブ保存と再アップ対策、そしてアーカイブ大整理プロジェクトは、間違いな
く、今月では片付かず、来月以降、すなわち来期に持ち越すと思われます。
経過は、細かくご報告申し上げます。どうぞ、来月、来期以降も、継続的なご支援をよろしくお
願いいたします。また、この機会に、ぜひとも、新規会員となっていただき、IWJをお支えいただき
たいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
岩上安身拝
(引用終わり)
 
 以上のとおり、IWJの貴重なアーカイブが10月10日をもって消失してしまうかもしれないという「危機」はやや遠のいたようで、私もほっとしました。
 しかし、結局のところ、私たち市民の「公共財」の蓄積を守っていくためにも、その費用を少しずつ分かち合おうという会員を1人でも増やすしかありません。
 
IWJ会員登録→ http://iwj.co.jp/join/
 
 岩上さん自身によるロングインタビューなどのIWJ独自コンテンツ(これを自由に閲覧するためには年会費3万円以上のサポート会員に)を除けば、年会費1万円の一般会員でも、ほとんどのアーカイブ(公共的なコンテンツは全て)を視聴することができます。
 「9月5日現在、IWJの会員数は、5,206人となっています。」ということであり、会員数1万人と
いう目標が掲げられながら、5000人台の壁さえなかなか突破できないという状況が長らく続いています。
 
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/20936
 一般会員の年会費1万円というのは月額にして833円。喫煙家であれば、月にタバコを2箱減らすだけです。タバコは吸わないという人にとっても、何らか節約すれば容易に捻出できる金額だと思うのですが。それだけの負担を申し出る者があと5000人新たに現れれば、IWJは、しばらく危機を脱することができるのかなと思います。
 公共的な集会に連日のように撮影に赴き、これを無料でYouTubeなどの動画サイトにアップし
てくれている篤志家がいることも知っており、私自身、そのような動画にも大変お世話になり、感謝しているところです。
 しかし、東京電力定例会見や原子力規制庁定例ブリーフィングをずっと中継し続けるというよ
うなことを、IWJ以外のどこがやっているでしょうか?正直、私自身、これらの映像を視聴することは最近はめったにありませんが、いつでも検証可能な映像が記録されているということ自体に大きな価値があることは言うまでもありません。その他、複数チャンネルを駆使して様々な会見やシンポなどの模様を中継し、アーカイブを保存するためには、IWJのような組織がどうしても必要で
あり、それは1人1人の市民が少しずつ会費を負担して支えるしか存続の方法はないと思います。
 私は岩上休身さんとは全く面識はなく、誰から頼まれた訳でもありませんが、日頃、IWJを利用
し、感謝している一市民として、「IWJ会員になろう!」と呼びかけたいと思います。
 
 最後に、最近、IWJで公開されたコンテンツで、特に推奨したいものを(いくらでもあるのですが、特に厳選して)2つだけご紹介します。
 
 1つ目は、今のところ会員でなくても、誰でも無償で視聴できるコンテンツです。
 
2014/09/27【岡山】科学者とベコ屋がエネルギーといのちを語る~講演 小出裕章氏、吉沢正巳氏ほか(動画)
 
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171308
科学者とベコ屋がエネルギーといのちを語る
日時:2014年9月27日(土)13:30-16:30
場所:三木記念ホール(岡山衛生会館3F)
主催:「エネルギーといのちを語る」実行委員会
協力:非営利一般社団法人「希望の牧場・ふくしま」
後援:岡山県岡山市社会福祉法人 岡山県社会福祉協議会特定非営利活動法人
岡山NPOセンター/KSB瀬戸内海放送OHK岡山放送RSK山陽放送TSCテレビせとうち/朝日新聞岡山総局/山陽新聞社毎日新聞岡山支局/読売新聞岡山支局
 
4分~ 主催者あいさつ 梅原環氏(主催実行委員長、岡山パブテスト教会牧師)
10分~ 講演 吉沢正巳氏(酪農家、希望の牧場・ふくしま)
46分~ 講演 小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教
1時間48分~ 展示物紹介
1時間57分~ 対談・質問回答 吉沢正巳氏×小出裕章
 
 希望の牧場の吉沢さんと京大原子炉実験所の小出先生の2人をお呼びするという豪華企画(2時間50分以上の映像記録!)で、ざっと飛び飛びに視ただけですが、非常に充実した内容であると思います。会場からの質問票に基づく質問にお2人から答えていただく部分も聞き応えがあります。例えば、2時間27分~で、小出さんが「原子力技術者の今後の養成はどうなるのか?」という質問に答える部分など(暗澹としてきますけど)。
 
 もう1つは、会員(一般会員でOK)限定記事です。IWJのエース記者・原佑介さんによるレポートです。
 
【IWJ検証レポート(その1)】113年の時を超えて届いた田中正造の「直訴状」~「足尾毒事件」の跡をたどった天皇陛下の胸中を探る旅(記者:原佑介)
 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/170196
記事目次
田中正造の足跡を追った天皇皇后両陛下の足跡
初夏の北関東に惹かれて
静まり返った足尾の町
「非戦」「武力解除」を訴えた田中正造
「銅」の産出で栄華を誇った足尾銅山の今
足尾銅山の歴史と古河市兵衛
(記事の一部を抜粋引用開始)
田中正造の足跡を追った天皇皇后両陛下の足跡
 天皇、皇后両陛下が2014年5月21、22日の二日間にわたって、私的旅行で群馬県、栃木
県を訪れ、田中正造ゆかりの地を見て回った。両陛下は佐野市郷土博物館で田中正造の「直訴状」を閲覧し、多くのメディアが「113年の時を経て、田中正造の直訴状天皇陛下に届いた」として感動的に取り上げた。
 さらに両陛下は「公害の原点」の舞台となった足尾銅山渡良瀬遊水地にも足を運び、現在
にも残る被害の爪痕を見て回った。
 このニュースをまだ記憶している人もいるだろう。しかし、両陛下の私的旅行から垣間見える、両
陛下の「思い」にまで言及したメディアは少なかったのではないか。
 環境問題に多大な関心を示し、最近では平和憲法の尊さをしきりに訴える天皇陛下が、今回
の私的旅行で、何に対して関心を示されたのかが、大手メディアの報道からは伝わってこない。
 両陛下は、なぜ、今、足尾鉱毒事件のゆかりの地を旅行してまわったのか。そこにはどのような意
味が、あるいはメッセージが込められていたのだろうか。ご本人にお聞きする手だてがない以上、答えはわからない。
 それでも、その答えの一端には触れることができるだろう。足尾鉱毒事件とは何か、田中正造
は何者か、改めて理解を深め、天皇、皇后両陛下が2日間の旅で何を見て、何に触れたのかを知ることである。
 「両陛下の足跡を追え」
 IWJ・岩上安身代表から僕に指示がくだったのは、5月末のことだった。
初夏の北関東に惹かれて
 集団的自衛権をめぐる国会情勢も慌ただしい中、思いがけないテーマを与えられて少し困惑し
た。企画の意図もすぐには飲み込めなかった。けれども、岩上さんの続けた言葉につられた。
 「こんな初夏の最高の季節に北関東の高原を歩けるなんて羨ましいぞ」
 (うむ、確かにこれは仕事にしてはおいしい話かもしれない)と、くすぐられた。
 実は正直に言えば、僕は、足尾鉱毒事件も田中正造も、よく理解していなかった。足尾鉱毒
事件といえば教科書でチラッと出てくる、過去の公害事件だろう、という程度の知識しかなかった。
 さらに白状すれば、天皇、皇后両陛下についても、特別な知識や感情を持ち合わせているわけ
でもない。平和に言及するお言葉を書いた記事に目を通す程度である。天皇制についても、賛成でも反対でもない。それを論じるほど真剣に考えたこともなかったし、知識の持ち合わせも、今までのところ十分ではない。何よりも、遠い。僕らの生活や人生からは遠すぎる存在である。そう思ってきた。
 しかし、そうであるからこそ、岩上さんのオーダーは自分が知らなかったことを学ぶいい機会だと
思った。
 さっそくその日から「足尾鉱毒事件」のリサーチを開始し、いくつかの本を手に取り、資料を読み
始めた。
(引用終わり)
 
【IWJ検証レポート(その2)】113年の時を超えて届いた田中正造の「直訴状」~「足尾毒事件」の跡をたどった天皇陛下の胸中を探る旅(記者:原佑介)
 
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/170317
記事目次
足尾銅山が担った「国策」
「公害」を支えた政治的背景
禿げ山を眺めた天皇陛下の思い
 
【IWJ検証レポート〈その3〉】113年の時を超えて届いた田中正造の「直訴状」~「足尾毒事件」の跡をたどった天皇陛下の胸中を探る旅(記者:原佑介)
 
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/170323
記事目次
足尾の山が緑を取り戻し始めた日
「日本のグランドキャニオン」
亜硫酸ガスで廃村に追い込まれた旧松木村
光と影に思う

 実は、(その3)の末尾(会員限定の部分)にこう書かれていました。
 「両陛下は今回の私的旅行で、田中正造の生まれ故郷にある「佐野市郷土博物館」も訪問し、博物館に展示されているは田中正造の「直訴状」を閲覧した。さらに、足尾銅山存続と引き換えに地図上から消され、遊水地となった旧・谷中村にも足を運んだ。その模様は次稿でお伝えする。~続く~」
 つまり、このレポートはまだ完結しておらず、「第二部へつづく」なのです。というか、原記者の「旅」
は、この第二部こそ本体なのだと思います。
 是非「会員登録」して、第二部も読んでみませんか?