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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

9条「ごきげんよう」コンサート(笠木透と雑花塾)へのお誘い~11/16紀宝9条の会

 今晩(2014年10月30日)配信した「メルマガ金原No.1894」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
9条「ごきげんよう」コンサート(笠木透と雑花塾)へのお誘い~11/16紀宝9条の会

 三重県紀宝町の松原洋一さん(紀宝9条の会、くまの平和ネットワーク)から、11月16日
(日)に開催する笠木透さんと雑花塾によるコンサートのご案内をいただきました。紀宝町は和歌山県新宮市の隣町とはいえ、和歌山市から行こうと思うと、時間的には東京へ行くのと同じ位かかる、というのはいくら何でも大げさ過ぎますが、紀伊半島の端から端へ行くというのは、
今でもなかなかに大変なのです。
 ということで、私自身が参加するのは難しいのですが、笠木透さんのコンサートは魅力的です
ね。かけ違って、一度もその生の演奏に接したことがなく、是非一度は聴いてみたいと思ってい
るのですが。

 とはいえ、その姿を一度も拝見したことがないのか?というと、多分、私が高校2年生のころ、
30代半ばの笠木さんを見かけているかもしれないのです。
 以下にも書かれているとおり、1937年生まれの笠木さんは、1969年から71年までの
毎年夏に、岐阜県中津川、より正確に言うと、中津川市の隣町であった坂下町の小さな湖の畔で開かれた「全日本フォークジャンボリー」の運営の中核をになった中津川労音の、
多分事務局長だったのではないかと思います。
 私は、第1回が開かれた1969年はまだ中学生であったし、開催されたこと自体あとで知った
のですが、高校に入学した後の第2回と第3回は、友人と一緒に(第3回の時はテントまで担い
で)和歌山から参加したのです。
 そして、数々の伝説のステージを観た中に、第3回、メインステージで安田南さんの演奏中、
一部の観客がステージになだれ込み、コンサートがいつの間にか「討論集会」になってしまうという悪夢の光景の目撃者にもなっていたのですが、その際、ステージを占拠した「暴徒」(と観客は思っていましたね)に相対峙した主催者の1人として、おそらく笠木さんもステージに立ってい
たのではないでしょうか。

 あれから月日はあっという間に過ぎ去って43年。感慨一入で松原さんからのお知らせをなが
めることになりました。
 
 以下に、松原さんからのメールをご紹介しつつ、盛会をお祈りしたいと思います。
 
(松原洋一さんから金原宛 2014年10月24日付メール から引用開始)
金原先生
いつも情報発信、ありがとうございます。
フォークシンガー・笠木透さんと雑花塾の皆さんを招いて別紙PDFのとおり
11月16日コンサートを開催いたします。
笠木さんは1969年から3年間、岐阜県中津川市で行われた日本初の野外コンサート「全
日本フォークジャンボリー」を運営・開催した主催者の一人で、アメリカの良心を歌い続けたフォークシンガー・故ピート・シーガーさんのような存在で、フォークの原点を歌い続けてきた方です。(私の愛唱歌もたくさんあります^^)
紀宝9条の会主催で、5年ぶりのコンサートとなります。このほど発表した憲法9条をテキスト
にしたCD文庫「平和の暦」に収められている曲を中心に、戦争する国にさせてはいけないと
訴え、反原発や自然を守ろうと呼びかける内容となると思います。
御歳77歳にして、意欲的な創作活動にはまったく頭が下がります。
詳しいことはチラシを見ていただきたいのですが、前日の15日夜には紀宝町
フォークカフェ「フォークス」にて、地元の歌い手たちとの交流会コンサートも開かれます。
私も1曲くらい歌うことになるでしょうか・・・
そんなことで、もし興味とお時間のお有りの方は是非お越しください。
よろしくお願いします。
(引用終わり)
 
 以下に、チラシの内容をご紹介します。
 
(チラシの文字情報から引用開始)
チラシ表
子どもたちの未来のために、私たちは憲法9条と共に生きる。
集団的自衛権(他国のために戦争すること)はNO!
戦争まいしょーれ!
9条「ごきげんよう」コンサート 
笠木透と雑花塾
 
45年前に全日本フォークジャンボリー開催。愛と平和と自然を歌う老練気骨のシンガー「じいちゃんもおこったーる!」 笠木透。
縦横無尽のギタリスト 増田康紀。
地元紀宝町出身の鈴木幹夫が参加。
 
生まれてから67年 戦争せずに67年
私たちの平和の暦 積み重ねて ここまできた
(CD文庫『平和の暦』より)
 
2014年11月16日(日)
 13:30開場
 14:00開演
紀宝町成川飯盛 JAグリーンプラザ(JA紀宝支店隣 紀宝バイパス沿い)
 
協力券 1,000円(高校生以下は無料です)
 
主催♪紀宝9条の会/笠木透FAN CLUB 共催:くまの平和ネットワーク
問い合わせ♪
 西尾 0735-32-2377
 井上 0735-21-2130
 松原 0735-21-6719
 岸   0735-33-0102
 
チラシ裏
一緒に楽しみ、考え、思い伝えよう
 前回笠木さんたちを迎えてのコンサートから5年が経ちました。この間に政治は大きくキナ臭い
方向に梶を切りつつあります。過半数の国民が反対している特定秘密保護法や集団的自衛権の閣議決定など、紛争解決のために武力を使わないと決めた憲法9条の精神を壊し、なし崩し的に「戦争する国」に姿を変えていく、きわめて危険な動きを見せています。戦争を経験し
た世代の方からは「まるで戦前のようだ」という声も聞こえてくるのも当然でしょう。
 憲法は、大きな力を持った国家権力が暴走しないように縛りをかけるものです。その立憲主
義を一内閣の判断で都合の良いように変えてしまった今回の閣議決定には、護憲改憲の枠
を超えて大きな批判の声が出ています。
 憲法12条に「この憲法が国民に保障する自由および権利は、国民の不断の努力によって、
これを保持しなければならない」とあります。誰か任せではなく、ひとり一人が考え、行動しなけ
れば、取り返しのつかない事になるよ、という戒めでしょう。
 笠木さんたちは憲法9条の素晴らしさを歌い続けてきました。今回もご一緒に楽しみ、そして
考え、思いを伝えられる、そんな有意義なコンサートになればと思います。
 お誘い合わせの上、皆様ぜひお越しください。
 
プロフィール
笠木 透 さんは1937年生まれ、77歳。マスコミ等にはほとんど出ませんが、この道45
年を超えるフォークシンガーです。岐阜県中津川市在住。
 日本初の野外コンサート「全日本フォークジャンボリー」(1969~71年)を企画運営。生
活や地域に根ざした“フィールド・フォーク”を提唱し、小さな町や村を中心にフォークソング
心を歌い続けてきました。
 オリジナルは1000曲をこえ、自然への慈しみ、人への優しさ、そして自由や人権、平和の
大切さを訴える歌の数々は全国の根強いファンに愛されています。2005年から「憲法フォー
クジャンボリー」を各地で開催、戦争はしないと決めた憲法9条を守ろうと訴えています。
 2010年からは、憲法のほか日韓併合大逆事件、非暴力、田中正造東日本大震災
をテーマにしたミニアルバムとエッセイを一つにしたCD文庫を定期的に発表するなど、老いて益
々意欲的な活動を続けています。
雑花塾 は笠木透と一緒に、コンサート活動・創作活動を続けているグループ。メンバーは
10数名で、東北から九州と全国各地に点在し、それぞれが自分のペースで、自分なりのスタ
イルでうたを手作りし、歌い、伝え続けています。
 今回メンバーの増田康紀はグループのリーダーで、岐阜県郡上市在住。もう一人の鈴木幹
夫は紀宝町松原の出身で、長野県松本市在住。
 
SONG  
九条の風  詞:笠木 透 曲:佐藤せいごう
 
海を渡って行く 風にのせて
私たちは うたを歌う
すべての人に 届くように
私たちは戦争を 放棄した
 *戦争のない世界に 貧困はない
  戦争のない世界に 自由はある(中略)
 
海を渡って行く 風にのせて
私たちは うたを歌う
すべての人に 届くように
私たちは九条と 生きていく
 *(くり返し) 
(引用終わり) 
 

(付録)
『あの日の授業 新しい憲法のはなし』
 演奏:笠木透と雑花塾