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「市民連合わかやま」が再スタートを切りました~11/23「賛同団体・賛同者の集い」開催

 今晩(2016年11月23日)配信した「メルマガ金原No.2639」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「市民連合わかやま」が再スタートを切りました~11/23「賛同団体・賛同者の集い」開催

 週の真ん中の祝日(勤労感謝の日)となった11月23日、色々な行事が目白押しであり、私個人としても、カトリック屋形町教会で開かれた松浦悟郎司教(カトリック名古屋教区)講演会「平和の道しるべ・憲法9条―日本の危機的状況の中で―」(主催:ピース9和歌山3グループ、共催:キリスト者9条ネット和歌山)は是非行きたかったのですが、今日ご紹介する「市民連合わかやま」の集いを優先せざるを得ず、泣く泣く断念したのでした。
 
 さて、その「市民連合わかやま」です。もともと、2016年7月の参院選和歌山県選挙区に野党統一候補の擁立を各野党に要請しようと、昨年末に有志が集まって活動を始めた「安保法制の廃止を求める和歌山の会」が、最終的に、ゆら登信(たかのぶ)弁護士を統一候補として擁立し、野党各党に推薦を要請することが決議された今年4月16日の第2回「賛同団体・賛同者の集い」を機に、「市民連合わかやま」と名称を変更し、そのまま参院選になだれ込んでいったという次第です。
 
 奮闘むなしく、参院選において現職の鶴保庸介氏(自民党)の再選を許した結果、和歌山県民全体が恥ずかしい思いを強いられている中、「市民連合わかやま」が、通算3回目の「賛同団体・賛同者の集い」を開催することになりました。
 その開催趣旨については、報道機関各社に送ったプレスリリースをお読みいただければと思います。
 
プレスリリースの本文から引用開始)
 私たち「市民連合わかやま」(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま)は、安保関連法の廃止と集団的自衛権行使を容認した閣議決定の撤回を求め、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すことを目指し、去る7月10日施行の参議院選挙和歌山選挙区に、野党統一候補としてゆら登信(たかのぶ)氏を推薦し、その後ご推薦いただいた社会民主党日本共産党生活の党と山本太郎となかまたち(当時)とともに、多くの市民が一丸となって選挙運動を闘い抜きました。
 結果は、残念ながら当選には至りませんでしたが、市民が主体となって野党に共闘を呼びかけ、事実上の統一候補を擁立して選挙に参加した意義は非常に大きく、この成果をさらに発展させたいと考えています。
 そこで、県下各地で「市民連合わかやま」の趣旨に賛同し、ともに活動してくださった賛同団体・賛同者の皆さまにお集まりいただき、これまでの活動を振り返るとともに、「市民連合わかやま」の理念・目的を再確認し、今後の進むべき方向について話し合うための集いを開催することと致しました。
 本「集い」は、基本的に「市民連合わかやま」の賛同団体・賛同者に限定したクローズの集会ですが、その目的の公益性に鑑み、報道機関の皆さまには是非取材をお願いしたくご案内することと致しました。何卒よろしくお願い申し上げます。
                       記
日 時 2016年11月23日(水・祝日)午後2時00分~(終了4時予定)
場 所 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 2階 多目的室
      (和歌山市北出島1丁目5-47)
集会名 「市民連合わかやま 賛同団体・賛同者の集い」
主  催 市民連合わかやま
連絡先 あすか綜合法律事務所
        和歌山市六番丁24番地 ニッセイ和歌山ビル11階
        TEL:073-433-3980 FAX:073-433-3981
(引用終わり)
 
 ということで、十分な準備期間もありませんでしたが、本日(11月23日)午後2時からの「集い」に、県下各地から数十名の方にご参加いただくことができました。
 もっとも、急なことでもあり、基本的には、過去に賛同団体・賛同者になるという連絡をFAXでいただいたことのある団体・個人のリストを基に、事務局から郵便で開催案内をお送りするという方式での告知であったため、とりわけ、団体としてではなく、個人として「市民連合わかやま」と繋がり、参院選でもいろいろと協力してくださった方への個別の案内ができておらず、私が今日の「集い」をFacebookで速報したところ、「知らなかった」というコメントを書き込まれた方もおり、今後に向けた反省点が浮かび上がってきました。
 
CIMG6798 式次第自体、開会直前に主だった何人かが相談してあらましを決め、誰が司会を担当するかに至っては、開会5分前に「私」に決まったという泥縄状態であり、いくら規約も何もない緩い組織とはいえ、今後はもう少し事前の段取りをちゃんとした方が良いのではないか、というのがもう一つの反省点です。
 
 掲載した写真には共同代表に選出された5人の内の3人の方が写っています。左から由良登信(ゆら・たかのぶ)さん(弁護士)、豊田泰史(とよだ・やすふみ)さん(弁護士)、そして閉会のまとめの挨拶をされる堀内秀雄さん(和歌山大学名誉教授)です。そして、後ろのホワイトボードに書かれているのが今日の式次第です。
 
1 挨拶・経過報告
2 リレートーク・意見交換
3 提案(申合事項、方針、役員)
4 閉会挨拶
 
 開会挨拶(とこれまでの経過報告)は、設立当初から代表を務めてきた豊田泰史弁護士。
 その後、あらかじめ発言をお願いしていた方からのリレートーク、そして参加者に自由に意見を述べていただく(一部「押しつけた」人もいましたが)ことに多くの時間(約80分)を費やしました。
 一々の発言者のお名前や発言内容のご紹介は省略しますが(司会者として次の段取りを考えていたのでメモできていないということもあり)、橋本・伊都や田辺・西牟婁などの県内各地からおいでいただいた方を含め、全部で13名の方から発言していただくことができました。

 これらの意見を踏まえ、由良さんと豊田さんから「提案」が行われました。
 
 まず、「市民連合わかやま」の目的を再確認するための「申合事項」が由良登信さんから提案され、全会一致で承認されました。
 
(引用開始)
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま 申合事項
1 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」(略称 市民連合わかやま)は、2015年9月19日に成立した安全保障関連法を廃止し、2014年7月1日の集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を撤回し、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すための活動及び個人の尊厳を擁護する政治を実現するための活動をすることを目的とする。
2 市民連合わかやまは、前項の目的を達するために必要な諸活動を行う。
3 市民連合わかやまは、本会の目的に賛同する団体・個人によって運営する。
4 市民連合わかやまの活動経費は、寄付金その他の収入をもって賄う。
以上
(引用終わり)
 
 続いて、豊田泰史さんから新たな役員案が提案され、いずれも異議なく承認されました。なお、今後の日常的な活動は、共同代表、事務局も加わった常任幹事会が中心になって運営していくことになりますが、さらに県下各地域での運動を実際に担ってくださる方々の中から、幹事を選出していく方針も併せて承認されました。
 
共同代表(5名)
 豊田泰史さん、堀内秀雄さん、松浦攸吉さん、由良登信さん、外1名(女性、本日欠席で就任承諾未確認)
事務局(3名)
 里﨑正さん、重藤雅之さん、芝野友樹さん
会計(1名)
 金原徹雄
常任幹事数名(メモしきれなかった)
 
 そして、当面の「市民連合わかやま」としての活動方針が豊田共同代表から提案されました。そして、司会者として、承認を求める提案内容を「どう要約したものか?」と悩んだ末、とりあえず以下の2点に集約しました。
 
1 来るべき衆院選において、立憲野党に共闘を呼びかけ、その実現を目指す活動を行う。
2 実際の年齢にかかわらず、青春まっただ中という気持ちをもって、楽しく賑わい豊かに活動する。
 
 本当にこの「要約」で良かったのかどうか、いまだに自信はありませんが、豊田さんからも、他の出席者からも特段の異論は出ず、全員が拍手で賛成して承認されましたので、これが「市民連合わかやま」の当面の活動目標となりました。皆さん、この線で頑張りましょう。
 
 そして、リレートークの最初のスピーカーをお願いした堀内秀雄先生に、閉会に際してのまとめの挨拶もお願いし、終始一貫した「集い」となったと思います。
 発言の順序は、何も決まっていなかったので、司会者の一存で決めていきましたが、皆さんのご協力を得て、なかなか良かったのではないかと(自画自賛で恐縮ですが)思います。
 
 衆議院の1月解散は遠のいたという観測もありますが、まだまだ早期解散の目は消えていないと考えなければならないでしょう。
 「市民連合わかやま」に結集した私たちも、次の目標に向けて再スタートを切らねばならないということで、本日の「集い」を開催したのですが、もちろん、この動きは全国的なものです。
 今週末の土曜日(11月26日)には、「市民連合」が呼びかけて、「第3回全国市民意見交換会」が東京で開催されることになっており、「市民連合わかやま」にも参加要請がありましたので、1名派遣することになりました(※全国の市民団体に送られた「市民連合」からの参加要請書)。
 次の目標は、最低でも衆議院における「与党+日本維新の会」の議席を2/3未満に押さえ込むことですが(それだけ「関西」の責任は大きい)、もはや、スタートは遅過ぎるくらいです。さあ、頑張ろう。