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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

11/11(土) 志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)が和歌山市(河北コミセン)で講演されます/入場無料・予約不要

 2023年11月4日配信(予定)の「メルマガ金原No.3537」を転載します。
 Facebookにも同内容で掲載しています。

11/11(土) 志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)が和歌山市(河北コミセン)で講演されます/入場無料・予約不要

 2020年からの世界的パンデミック新型コロナウイルス感染症の蔓延による)のために中止を余儀なくされたイベントは数知れませんが、2020年、2021年と2年連続、奇しくも「4月28日」という同じ日程で開催を予定していた同一講師による講演会が、2年連続で中止に追い込まれたというのは珍しいかもしれません。
 それが、青年法律家協会和歌山支部が、例年ゴールデンウイークの前に開催している「憲法を考える夕べ」にお招きしていた志田陽子先生(武蔵野美術大学教授)の講演会でした。あまりにも惜しいということで、2021年には、志田先生にご用意いただいていた講演内容を動画に収録していただき、これを青法協和歌山支部YouTubeチャンネルで公開させていただくことができましたので、是非ご視聴いただければと思います。

2021年8月21日 
志田陽子氏オリジナル講演動画「表現の自由・精神の自由2021―文化・芸術・学術の自由と民主主義」(青年法律家協会和歌山支部提供)のご紹介 

 その志田先生が、来る11月11日(土)、和歌山市河北コミュニティセンターで開催される「第20回 憲法フェスタ」(主催:守ろう9条 紀の川 市民の会)で記念講演されることになりました。
 事情により、事前収録済動画の上映となる可能性もあるということでしたが、状況が好転し、志田先生が当日会場まで来ていただけることが確実となったということで、ご案内することと致しました。
 演題は、「平和への自由と表現の自由-私たちの知る権利と語る権利は?」というものです。
 志田先生は、「守ろう9条 紀の川 市民の会」で記念講演をしていただく15人目の憲法学者となりますが、「表現の自由」という切り口から「平和への自由」を考えるという視点からのご講演は初めてではないかと思います。
 会員でなくてもどなたでもご参加いただけます。入場無料・予約不要です。会場の河北コミセンは、南海電鉄紀ノ川駅下車徒歩3分、広い無料駐車場もあります。お誘い合わせの上、是非ご参加ください。

 以下にチラシ記載情報を転載します。

 【表面】
第20回憲法フェスタ
9条をまんなかに ~えがこう平和への道~
開催日:2023年11月11日(土)
会 場:河北コミュニティセンター
和歌山市市小路192-3 <アクセスは裏面>)
入場無料 予約不要
会員でなくてもどなたでもご参加いただけます!

メイン会場(2F多目的ホール)【開始】13:30【終了】16:40頃
第1部 「うたごえオールスターズ」の演奏
    いつも平和の歌を演奏してくれる「うたごえオールスターズ」が平和を願う歌を披露します。
第2部 講演:「平和への自由と表現の自由  ―私たちの知る権利と語る権利は?」
講師:志田陽子氏(武蔵野美術大学教授 憲法、芸術関連法)
2022年閣議決定された「安保3文書」は日本の安全保障を「転換」するものです。今まで「敵基地攻撃能力」と言われていたものを「反撃能力」と言い換え、「反撃」に集団的自衛権も含まれ、米国のためにやってはいけない「先制攻撃」を行うことになります。しかし、「法の支配」も「国民主権」もこれに「待った」をかけることができる考え方です。私たちは主権者として、知る権利、意見を表明する権利、集会する権利があります。「平和への自由」は、私たちは、軍事増強の方向に向かう船に強制的に乗せられて囚われの状態に置かれている、という現状認識を前提に、そこから「自由」にならないと平和構築に向かうことができない、といったコンセプトをこめています。
※事情によっては映像による講演となる場合があります

DVD上映会 (2F活動室小)10:3012:00
 『荒野に希望の灯をともす ~医師・中村哲 現地活動35年の軌跡~』(1時間28分)
中村医師が命を賭して遺した物は何なのか、その視線の先に目指していたものは何なのか。中村哲が遺した文章と1000時間におよぶ記録映像をもとに、現地活動の実践と思索をひも解く。

展示の部屋(2F活動室大1)10:0013:20
会員や地域のみなさんの趣味の作品、絵画・書・写真・絵手紙・リフォーム・手芸・陶芸などの展示と交流の場です。

リサイクルひろば(2F活動室大2)10:1513:00
今年も「リサイクルひろば」を実施します。着なくなった服や雑貨などを、袋持参でもらいにきてください(申し込み不要)。譲ってくださる方も大募集。

主催:守ろう9条 紀の川 市民の会  お問合せ先:090-3165-1889 原

【裏面】
出演者ご紹介
☆「うたごえオールスターズ」
結成25周年を迎える「うたごえオールスターズ」。オリジナル曲を創作する県内唯一のうたごえグループです。浜波薫さん作詞、佐古雅哉さん作曲の「平和の歌」などを披露していただきます。
☆志田 陽子(しだ・ようこ)さん
【プロフィール】SHIDA, Yoko
 武蔵野美術大学教授(憲法、芸術関連法)。博士(法学・論文博士早稲田大学)。日本女性法律家協会 憲法問題研究会座長。文化から憲法を考えることをライフワークに、「映画で学ぶ憲法」「歌でつなぐ憲法の話」などの講演活動を行う。主著『映画で学ぶ憲法2』『「表現の自由」の明日へ』(2018年)、『あたらしい表現活動と法』(2018年)のほか、著書・共著多数。

<河北コミュニティセンターへのアクセス>
 所在:和歌山市市小路192-3 TEL:073-480-3610
    (無料駐車場あり)
紀ノ川駅下車徒歩3分(改札を出て左折し120m、左折し踏切を越え180m、右側)
和歌山バス 六十谷線(川永団地⇔南海和歌山市駅)梶取東バス停下車すぐ
 

「第20回憲法フェスタ」へのご参加のお願い
   「守ろう9条 紀の川 市民の会」代表  原 通範
 私たちの「憲法フェスタ」も回を重ねて20回目を迎えることとなりました。『9条をまんなかに~えがこう平和への道~』を合言葉に、広く平和の問題を考えるとともに、交流と親睦を深める恒例の行事として毎年秋に実施してきました。
 今年の「憲法フェスタ」は、例年のように「展示の部屋」「リサイクルひろば」を実施するとともに、午前中に活動室(小)で、2021年に引き続き『荒野に希望の灯をともす~医師・中村哲 現地活動35年の軌跡~』の「DVD上映会」を開催します。
 午後のメイン会場の第1部は、「うたごえオールスターズ」の演奏、第2部は、武蔵野美術大学教授・志田陽子さんに「平和への自由と表現の自由 ―私たちの知る権利と語る権利は?」と題して講演をしていただきます。
 岸田首相は、「敵基地攻撃能力」の保有を認め、改憲について「目の前の任期において改正すべく努力するとの思いを(以前から)申し上げている」と述べ、来年9月までの党総裁任期中の実現を目指す考えを改めて強調しています。

 今しなければならないことは、憲法改正を目指すことではありません。国民の生命、暮らし、平和を守る国・日本へと進んでいくことです。そのために、私たちは日本国憲法を守り、今どのようにすればいいのか、ご一緒に考えたいと思います。多数のみなさまのご参加をお待ちいたしております。

お願い
●11月11日当日、発熱がある方、体調不良の方は参加をご遠慮ください。
●ご来場の際は必ず「来場者カード」にお名前・住所などをご記入ください。

(参考)
 これまで「守ろう9条 紀の川 市民の会」の総会または憲法フェスタで講演してくださった憲法研究者の皆様をご紹介します(清水雅彦先生と飯島滋明先生には2度講演していただきました)。なお、肩書きは講演当時のものです。

  2012年 憲法フェスタ 吉田栄司関西大学教授
  2014年 総会 森英樹名古屋大学名誉教授 ※2020年4月 ご逝去
  2014年 憲法フェスタ 清水雅彦日本体育大学教授
  2015年 憲法フェスタ 高作正博関西大学教授
  2016年 総会 石埼 学龍谷大学教授
  2017年 総会 植松健一立命館大学教授
  2017年 憲法フェスタ 本 秀紀名古屋大学大学院教授
  2018年 総会 三宅裕一郎三重短期大学教授 ※現・日本福祉大学教授
  2018年 憲法フェスタ 飯島滋明名古屋学院大学教授
  2019年 総会 長峯信彦愛知大学教授
  2019年 憲法フェスタ 長岡徹関西学院大学教授
  2020年 憲法フェスタ 君島東彦立命館大学教授
  2021年 総会 上脇博之神戸学院大学教授(オンライン講演)
  2021年 憲法フェスタ 多田一路立命館大学教授
  2022年 総会 清水雅彦日本体育大学教授
  2023年 総会  飯島滋明名古屋学院大学教授
  2023年 憲法フェスタ 志田陽子武蔵野美術大学教授

 

追悼・藤井幹雄先生~弁護士・金原徹雄のブログで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama ”2014~2019

 2023年5月3日配信(予定)の「メルマガ金原No.3534」を転載します。

 Facebookにも同内容で掲載しています。

 https://www.facebook.com/tetsuo.kimbara/posts/pfbid02sy8jXPbCjJGZtKvqsW654azPzUkZJ8bER97enzjSFanBZEWGcs8GdtcFfQjCKAz3l

 

追悼・藤井幹雄先生~弁護士・金原徹雄のブログで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama ”2014~2019

 

 今日はゴールデンウィークの後半初日、憲法記念日ですが、コロナ禍が襲来するまでの2014年から2019年までの憲法記念日は、和歌山城西の丸広場で“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”を開催し、多くの方にご来場いただき、音楽や模擬店を楽しみながら、憲法に思いを馳せる1日を過ごしたものでした。

 そして、実行委員会を代表して開会の挨拶を述べるのは、いつも藤井幹雄弁護士(9条ネットわかやま世話人代表、憲法9条を守る和歌山弁護士の会代表世話人)の役割でした。

 今のところ最後の開催となった“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2019”で開会挨拶をする藤井先生の写真を掲載しておきます。

 

 本年4月16日、4年ぶりに開催された全日本トライアスロン宮古島大会に勇躍出場した藤井先生が、スイム中に意識を失い不慮の死を遂げてから、まだ2週間余りしか経っていないことが信じられない思いです。

 昭和62年の春、和歌山に配属された第41期司法修習生6人の仲間として彼と初めて出会ってから、思えば36年の月日が流れていました。様々な業績を遺した藤井先生ですが、私としては、特に憲法9条を守る活動に傾けた彼の情熱に焦点を絞った追悼文を書かねばと考えていますが、今はまだその用意ができていません。

 そこで、彼が、9条ネットわかやまや憲法9条を守る和歌山弁護士の会の仲間と協力して企画を実現し、大きな成果を挙げた“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”を振り返り、藤井先生の在りし日の姿を偲ぶことが、憲法記念日の今日、最も相応しい追悼の方法だと思い、本稿を書いています。

 

 2014年に第1回を開催した“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”については、当時私が「ブログ毎日更新」を続けていたこともあり、かなり詳しくブログに記録を残してきました。以下にリンクを貼っておきますが、とりわけ2015年(第2回)から2019年(第6回)までは、Facebookと連動させた「写真レポートで振り返る」シリーズをブログに記録として留めてきました。

 

(弁護士・金原徹雄のブログから/“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”関連)

2014年4月11日

5月3日は“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”に集いましょう(和歌山城西の丸広場) 

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/37499675.html

2014年5月3日

憲法記念日に届いた“西谷文和さん”と“はちようび”からのメッセージ(和歌山城西の丸広場にて)

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/37909239.html

2015年4月4日

5月3日は各地の憲法集会に!~和歌山市は“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2015”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/43486787.html

2015年5月3日

右翼の街宣車を圧倒した高校生たちの演奏の力~“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama2015”から

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/43885267.html

2015年5月12日

写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2015”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/44006032.html

2016年3月21日

第一報“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2016”(5/3@和歌山城西の丸広場)今年もやります!

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/47148211.html

2016年5月5日

写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2016”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/47495854.html

2017年4月30日

今年も憲法記念日には和歌山城西の丸広場へ!~“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017”へのお誘い

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/49958084.html

2017年5月4日

写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/49980617.html

2017年3月15日

速報“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2018”(5/3@和歌山城西の丸広場)~今年

は玉田玉秀斎師匠による「憲法講談」上演!   

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/51692377.html

2018年5月5日

写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2018”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/51942127.html

2019年4月29日

“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2019”(5/3@和歌山城西の丸広場)にご参加を!~10連休ですが今年もやります

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/53304665.html

2019年5月4日

写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2019”

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/53322424.html

2020年4月5日

“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2020”中止のお知らせと“2014~2019”回顧

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/54493859.html

 

 以下に、2019年の動画(小谷英治さん撮影/3本分割/撮影許可がおりた出演者の分だけですが)をご紹介します。

 藤井幹雄先生の開会挨拶は、1本目の動画の冒頭~3分の部分に収録されています。

 

Happy Birthday 憲法 in Wakayama 2019 1(22分)

 https://www.youtube.com/watch?v=wzxQyF2MsYA&t=68s

 冒頭~ 開会・藤井幹雄実行委員会代表挨拶

 3分~ 和歌山朝鮮初中級学校・中級部

Happy Birthday 憲法 in Wakayama 2019 2(48分)

 https://www.youtube.com/watch?v=MZ7FQt49l4A

 冒頭~ Halau Uilani(ハワイアンフラ)

 30分~ 紀道(平和の祈りのダンス)

 42分~ わかやま平和賞贈賞式

Happy Birthday 憲法 in Wakayama 2019 3(1時間12分)

 https://www.youtube.com/watch?v=UGzzsKPw3LM

 3分~ 紀北農芸高校和太鼓部

 34分~ Crowfield

 

 またいつの日か、藤井先生の志を引き継ぎ、“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama”を憲法記念日に開催できる日がくることを願いながら本稿を閉じたいと思います。

 

5/20 今年の「We Love憲法~五月の風に~」は半田滋さん「敵基地攻撃と日米一体化、防衛費倍増は国民負担に」@メディア・アート・ホール

 202344日配信(予定)の「メルマガ金原No.3532」を転載します。
 Facebookにも同内容で掲載しています。

5/20 今年の「We Love憲法~五月の風に~」は半田滋さん「敵基地攻撃と日米一体化、防衛費倍増は国民負担に」@メディア・アート・ホール

 毎年5月中旬の土曜日の午後に開催されてきた憲法九条を守るわかやま県民の会主催による恒例行事「We Love憲法~五月の風に~」。今年は5月20日(土)午後1時半から、和歌山市高松のメディア・アート・ホールで開催されます。
 講師は、昨年4月に青年法律家協会和歌山支部の招きで講演された防衛ジャーナリストの半田滋さんが、2年続けて来和されます。
 私の知る限り、
   2014年4月 青法協和歌山支部
   2016年7月 平和のための戦争展わかやま
   2022年4月 青法協和歌山支部
に続き、和歌山では4回目の講演ではないかと思います。
 昨年の12月にいわゆる防衛3文書が改定され、さらに防衛費の大幅増額が現実のものとなってきた最新の情勢を踏まえ、半田さんから再び明快な説明をうかがえる貴重な機会です。
 本日(4/4)、私の事務所にチラシをお届けいただきましたので、ご紹介することと致しました。是非多くの方にご参加いただければと思います。

 ただし、これまで使用されることの多かった「和歌山県勤労福祉会館プラザホープ」ではなく、「和歌山県立図書館 メディア・アート・ホール」が会場ということで、チラシにも注意書きがあるとおり、駐車場の台数が少ないことが懸念材料であり、バスでの来館が推奨されています。
 私は、県立図書館に隣接する和歌山大学松下会館を間借りしている放送大学(和歌山学習センター)の学生として、コロナ禍蔓延前には、毎年2回、単位認定試験を受けるために和歌山学習センターに行く必要があったのですが、その際も、近隣に利用できる駐車場がほとんどなく、やむなく自分の事務所に車を駐め、バスで松下会館まで行っていました。
 というような事情もあり、今年もオンライン参加が可能です。申し込み締切は5月15日とのこと。こちらも是非ご活用ください。

 なお、会場参加については、定員とか事前申込についてはチラシに何も記載されていませんので、「行ってみたら満員で入れなかった」ということがあっても(多分ないとは思いますが)、それは自己責任(あまり好きな言葉ではありませんが)ということでしょう。 また、会場参加、オンライン参加とも、チラシに記載はありませんが、「入場無料」のはずです(会場ではカンパ袋が回るでしょうが)。

 それでは、以下にチラシの文字情報を転記します。まことに勝手ながら、主催者に無断で私が何カ所か校正したり補充したりしていますが、何卒ご容赦ください。

(チラシ記載文字情報を引用開始)
、平和を守りきるために
講演 防衛ジャーナリスト半田滋氏が戦争の危険性をリアルに語る
演題/敵基地攻撃と日米一体化、防衛費倍増は国民負担に

2023 We Love 憲法 ~五月の風に~

2023年5月20日(土)13:00開場 13:30~16:00
メディア・アート・ホール 和歌山県立図書館2F
(〒641-0051 和歌山市西高松一丁目7番38号)

●県立図書館の駐車場は、台数に限りがあります。それ以外に周辺にほとんど駐車場がありません。お越しの際は、バス等でのご参加をお願いします。

●オンライン視聴できます
 希望者は必ず事前申し込みを5月15日までにお願いします。
 オンライン参加希望の方は、下記メールに、氏名、連絡先がわかるようお申し込みください。後日、IDとパスコードをお送りします。
 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp (県地評)

講師プロフィール
半田 滋(はんだ・しげる
 1955年(昭和30年)生まれ。防衛ジャーナリスト。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社。元東京新聞論説兼編集委員獨協大学非常勤講師。法政大学兼任講師。92年より防衛庁取材を担当。2007年、東京新聞中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。
 著書に、「戦争と平和の船、ナッチャン」(講談社)、「変貌する日本の安全保障」(弓立社)、「安保法制下で進む!先制攻撃できる自衛隊-新防衛大綱・中期防がもたらすもの」(あけび書房)、「検証 自衛隊南スーダンPKO-融解するシビリアン・コントロール」(岩波書店)、「零戦パイロットからの遺言-原田要が空から見た戦争」(講談社)、「日本は戦争をするのか-集団的自衛権自衛隊」(岩波新書)、「僕たちの国の自衛隊に21の質問」(講談社)、「『戦地』派遣 変わる自衛隊」(岩波新書)=09年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞、「自衛隊VS北朝鮮」(新潮新書)などがある。

憲法九条を守るわかやま県民の会
事務局/和歌山市湊通丁南1丁目1-3 名城ビル2F県地評内 Tel 073-436-3520
引用終わり)

(弁護士・金原徹雄のブログから/半田滋さんの和歌山での講演関連)
2014年4月26日 
半田滋さんの講演から学んだこと(付・半田滋さんの論説『首相の奇妙な状況認識』を読む) 
2016年7月30日 
戦地からの“最愛の妻”への手紙~「2016平和のための戦争展わかやま」から 
2022年4月4日 
4/28青法協和歌山支部 憲法を考える夕べ 「敵基地攻撃と日米一体化-踏み越える専守防衛-」 講師:半田 滋氏(防衛ジャーナリスト)/於プラザホープ/定員120名(要予約)

 

「憲法に緊急事態条項って!?」市民集会(和歌山弁護士会)開催のお知らせ(2022年10月28日/和歌山城ホール4階大会議室)

 2022827日配信(予定)の「メルマガ金原No.3524」を転載します。

憲法に緊急事態条項って!?」市民集会(和歌山弁護士会)開催のお知らせ(20221028日/和歌山城ホール4階大会議室)

 2か月後に開催される和歌山弁護士会の行事「憲法に緊急事態条項を新設する憲法改正について考える」市民集会をご案内します。
 講師には、この分野の第一人者である永井幸寿弁護士(兵庫県弁護士会)をお招きし、日弁連が呼びかける「憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム」の一環として開催されるものであり、弁護士会内では憲法委員会が所管しています。

 もちろん、この内容であれば、憲法委員会が所管して当然なのですが、全国的には、憲法委員会のない単位会もあるでしょうし、もしかしたら、災害関連委員会が所管して開催するところがあるかもしれません。
 実際、後に掲載するチラシに記載されているとおり、講師としてお招きする永井先生は、日本弁護士連合会災害復興支援委員会の元委員長(現在でも委員・部会長)という経歴から分かるとおり、いわゆる「憲法族」ではなく、「災害族」なのです。

 おそらく、いわゆる「改憲派」が、大規模災害を「だし」にして緊急事態条項の必要性を声高に主張するという傾向にありましたので、そのことが、日弁連の「災害族」の中からこの問題についての論客を生みだす素地となったのではないかと思います。

 今年の5月2日、日弁連が「憲法改正による緊急事態条項の創設及び衆議院議員の任期延長に反対する会長声明」を発出した際、永井幸寿弁護士と小口幸人弁護士(沖縄弁護士会)が説明員を務める記者会見がPTから提案されたと聞いていますが(残念ながら実現しなかったようですが)、お2人とも「災害族」ですからね。
 上記会長声明及びそのベースとなった2つの日弁連意見書にリンクしておきますので、お読みいただければ幸いです(2017年2月の意見書はPDFで31頁もあるので通読するのは大変ですが)。これらが、この問題についての日弁連の基本的見解です。

2017年2月17日
日本国憲法に緊急事態条項(国家緊急権)を創設することに反対する意見書 
2017年12月22日
大規模災害に備えるために公職選挙法の改正を求める意見書 
2022年5月2日
憲法改正による緊急事態条項の創設及び衆議院議員の任期延長に反対する会長声明 

 それでは、以下にチラシの文字データを転記します。

(引用開始)
憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム
憲法に緊急事態条項って!?
民集会 憲法に緊急事態条項を新設する憲法改正について考える

憲法に緊急事態条項を新設することで、民主主義や国民の人権保障にどのような影響があるのでしょう?
なければ何か不都合があるのでしょうか?

2022年10月28日(金)午後6時~8時(開場30分前)
和歌山城ホール4階大会議室
●参加費無料 ●席数180 ●オンライン配信は行いません

講師/永井幸寿 弁護士(兵庫県弁護士会
【プロフィール】
■永井幸寿(ながいこうじゅ) 1955年7月生れ
■経歴□1979年(昭和54年)早稲田大学法学部卒業□1999年(平成11年)阪神・淡路まちづくり支援機構事務局長□2007年(平成19年)日本弁護士連合会災害復興支援委員会委員長■現在□関西学院大学災害復興制度研究所研究員□アンサー法律事務所所長■著書□「憲法に緊急事態条項は必要か」岩波書店□「よくわかる緊急事態条項Q&A」明石書店 ほか多数

主催/和歌山弁護士会
   〒640-8144 和歌山市四番丁5番地
   Tel073-422-4580(代)
共催/日本弁護士連合会
(引用終わり)

 チラシに記載された開催趣旨はやや簡略過ぎるので、以下に、和歌山弁護士会の会員に会長名で配布された案内文書から一部引用します。

(引用開始)
 衆議院憲法審査会で、新型コロナウイルス感染症の拡散、大規模地震津波等の大規模災害及びロシアのウクライナ侵攻のような国家有事に備えて、憲法に緊急事態条項を新設すべきであるとの意見が語られています。そして、内閣総理大臣や政府に法律と同等の効力を持つ政令制定権限や国会の決議によらない財政支出権限を憲法に新設することや衆議院議員の緊急時における任期延長規定を設ける内容の改憲案も浮上してきています。
 しかし、憲法にこのような緊急事態条項を設けることによって、国民の人権に対する過度の制約が課されることはないか、国民の代表である国会が本来行うべきことを緊急時とはいえ、行政府に委ねることは民主主義にとって問題はないか、そもそも憲法改正をしなければ感染症、大規模災害、有事への備えと対応はできないものであるか等について、知識を得て、議論を深めることが必要です。
(引用終わり)

 過去、私のブログで緊急事態条項を取り上げた投稿は相当な数にのぼりますが、そのうちのいくつかをピックアップして巻末にリンクしておきます。しかし、振り返ってみると、2016年に集中してこの問題を取り上げていたのですね。

 最後に、講師である永井幸寿先生が、2017年(平成29年)3月23日の衆議院憲法審査会において、緊急事態条項について参考人として意見陳述をされていますので、会議録と動画にリンクしておきます。

2017年3月23日 衆議院憲法審査会 会議録 
(抜粋引用開始)
○永井参考人 私は、阪神・淡路大震災で事務所が全壊して以来、二十二年間、被災者支援にかかわってきた者です。その立場でお話をいたします。
 第一に、災害を理由に緊急事態条項を憲法に設けるべきかということです。
 私は、災害を理由にした緊急事態条項を憲法に創設することには反対です。
 緊急事態条項とは、国家緊急権を憲法に創設する条項です。国家緊急権とは、戦争、内乱、大規模災害など、平時の統治機構では対処できない非常事態に、国家の存立を維持するために人権保障と権力分立を停止する制度です。
 日本国憲法は国家緊急権を置いていませんが、その趣旨は、昭和二十一年七月十五日、帝国憲法改正案委員会の議事録の中での政府の答弁で明らかにされております。国家緊急権の濫用の危険からあえて憲法には国家緊急権は設けないが、緊急事態には平常時から法律などで準備するというものです。
 では、災害関連の法規は整備されているのでしょうか。これは大変よく整備されております。
 例えば、内閣は、災害緊急事態には、国会のコントロールのもとで、四つの項目に限り罰則つきの政令制定権が認められております。また、内閣総理大臣は、関係指定行政機関の長、地方公共団体の長などに対する指示権が認められ、防衛大臣に対する自衛隊の部隊派遣要請ができ、警察庁長官を直接指揮監督して一時的に警察を統制するなど、権力が集中するシステムとなっております。
 また、人権の制限に関して見ると、都道府県知事に、医療関係者に対する従事命令、財産権の管理、使用、物資の保管命令、収用の権限、職員の立入検査などが認められ、これらを罰則つきで強制しています。さらに、市町村長に対しても、瓦れきの撤去などにつき強制権が十分認められております。
 では、被災者にとって一番重要な国のルールというのは何でしょう。これは、憲法ではなく、それよりも下位のルールである法律、通達、条例などです。
 例えば、仮設住宅に断熱材が入るのか、あるいは復興住宅に入居するには連帯保証人が必要か、これらは被災者にとって大変重要な問題ではありますが、法の運用や条例の問題であって、憲法の問題ではありません。
 災害対策の原則は何でしょう。これは、医療の専門家あるいは建築の専門家など、災害の専門家が口をそろえて言うのは、準備していないことはできないということです。
 国家緊急権は、災害が発生した後、泥縄式に権力を集中する制度です。しかし、災害後にどのような権力を強力に集中しても対処することはできません。東日本大震災で国や自治体の不手際というものが言われましたが、その多くが事前に準備していなかったことが原因です。例えば、原発事故で、原発から四・五キロの双葉病院などでは、寝たきりの高齢者が避難の前後の混乱で五十人亡くなりました。
 これは、なぜこういうことが起きたのでしょう。法律の制度では、国は防災基本計画、都道府県、市町村はこれに基づいて地域防災計画を策定する義務があり、そして、指定行政機関、自治体の長は防災教育の実施に努め、防災訓練の実施義務が認められています。
 しかし、国、自治体、事業者において、事実上、災害で原発事故は起こらないということになっていたんです。つまり、事前に、県境を越えた避難者の避難経路、あるいは渋滞のときのサブの経路、あるいは事前のドライバーや車両の確保、そして、避難した後の長期の生活の場の確保の計画、あるいはその訓練、これについての自治体の連携や住民参加がなかったことが原因です。
 法律の適正な運用による事前の準備がなかったことが原因であり、緊急事態条項を創設しても対処することはできません。
(略)
 第二に、緊急事態における国会議員の任期について申し上げます。
 衆議院議員の任期は四年、または衆議院解散のときは期間満了前、これは憲法四十五条に書かれております。参議院議員の任期は六年、これは憲法四十六条に書かれています。そこで、大規模災害が選挙のときに発生した場合のために、憲法を改正して議員の任期を延長すべきかが議論されています。特に、衆議院の解散や任期満了が問題となります。
 結論から申し上げますと、私は、憲法を改正して議員の任期を延長することに反対です。
 まず、憲法は大規模災害時の制度を二つ設けています。一つは、憲法五十四条二項の参議院の緊急集会です。衆議院が解散されたときで、国に緊急の必要があるとき、内閣は参議院の緊急集会を求めることができます。緊急集会でとられた措置は、次の国会開会の後十日以内に衆議院の同意がない場合は効力を失います。
 二つ目は、憲法十三条六号の法律による政令への罰則委任です。永田町での直下型地震が発生した場合のように、参議院の緊急集会も請求できない場合は、内閣は法律に基づいて政令で対処することになり、政令に実効性を持たせるためには罰則が必要となります。他方で、内閣の権力の濫用の危険があるので、特に法律の委任がないと政令に罰則が設けられないとする制度です。
 これを受けて、災害対策基本法の厳格な要件のもとで、緊急時に内閣は罰則つきの政令、緊急政令が制定できます。
 では、衆議院解散中に大規模災害が発生したときはどう考えるべきでしょう。
 先ほどのように、内閣は参議院の緊急集会を求めて対処できます。また、災害緊急事態においては、国会閉会中や衆議院解散中で臨時国会や緊急集会の措置を待ついとまがない場合でも、災害対策基本法による緊急政令で対処できます。
 では、衆議院の任期満了時に大規模災害が発生したときはどうすべきでしょう。
 参議院の緊急集会の規定は、文言上は、衆議院解散のときと定めています。何らかのニーズがあった場合、憲法最高法規でありますので、まず法律で対処することを考え、それができない場合は憲法の解釈で対処することを考え、それができないときに初めて憲法改正を検討すべきです。
(略)
(引用終わり)

2017年3月23日 衆議院憲法審査会 インターネット審議中継 

(弁護士・金原徹雄のブログから/緊急事態条項関連)
2016年1月26日
水島朝穂教授による自民党改憲案「緊急事態条項」批判論文(2013年)がネットで公開されました 
2016年2月3日
自民党改憲案・緊急事態条項はナチス授権法の再来か?~海渡雄一弁護士の論考を読む 
2016年2月6日
立憲デモクラシーの会・公開シンポジウム「緊急事態条項は必要か」を視聴する 
2016年4月11日
立憲デモクラシー講座第8回(4/8)「大震災と憲法―議員任期延長は必要か?(高見勝利氏)」のご紹介(付・『新憲法の解説』と緊急事態条項) 
2016年5月29日
金森徳次郎国務大臣答弁と『新憲法の解説』を読む~災害を理由とした緊急事態条項は不要! 
2016年10月6日
自民党の憲法改正草案批判~「緊急事態条項」を中心に(参院選の結果を踏まえた憲法学習会用レジュメ)
2016年11月20日
第12回「那賀9条まつり」とそこでお話しした「戦争法緊急事態条項とは」 
2017年2月25日
日本弁護士連合会「日本国憲法に緊急事態条項(国家緊急権)を創設することに反対する意見書」(2017年2月17日)を読む 
2018年11月18日
自民党の緊急事態条項・条文イメージ(たたき台素案)を読む~付・永井幸寿弁護士が訴える緊急事態条項の危険性

 

鵜飼信成著・石川健治解説『憲法』(岩波文庫白版)を買ってきた

 2022年6月19日配信(予定)の「メルマガ金原No.3520」を転載します。
 Facebookにも同内容で掲載しています。

鵜飼信成著・石川健治解説『憲法』(岩波文庫白版)を買ってきた

 文庫に解説は付きものとはいえ、全484ページの本のうち、解説部分が389~484頁の96ページと、全体のほぼ2割を占めるというのは珍しいでしょう。
 もっとも、古典作品などの場合、注釈や書誌部分を含めた解説の方が、本文よりも分量が多いということも珍しくありませんが、昨日(6月18日)私がたまたま書店で見かけて購入してきたこの文庫本の場合、元本の初版が刊行されたのは1956年のことですからね。
 その文庫本というのは、
  書名:憲法 
  著者:鵜飼信成(うがい・のぶしげ/1906~1987)
  解説:石川健治(いしかわ・けんじ/東京大学教授)
    岩波文庫(1260円+税)
    2022年6月15日 第1刷発行
です。

憲法 (岩波文庫 白 35-1)

鵜飼 信成

岩波書店

2022-06-17

 
 東京大学社会科学研究所長、国際基督教大学学長、成蹊大学教授、日本学士院会員などを歴任した、憲法行政法の研究者・鵜飼信成氏については、私自身、名前に聞き覚えはあるものの、その著書を読んだことはない高名な学者のお一人というに過ぎませんでしたが、たまたま立ち寄った書店の文庫コーナーでふとこの本を見かけて手に取ったところ、
  これはひとつの奇跡である。
  ―石川健治東京大学教授/本書解説者)
という帯の惹句に目が引き寄せられてしまい、ぱらぱらとページを繰ってみたところ、元本が1956年に岩波全書の1冊として刊行されたこと、石川教授による解説が100ページ近くもあるということが分かり、即決で購入しました。

 実は、石川教授が解説を担当された文庫本としては、2016年6月に講談社学術文庫から刊行された佐々木惣一著「立憲非立憲」を購入し、とにもかくにも一読したことがありましたので、石川教授解説本の購入は2度目ということになります。そういえば、「立憲非立憲」も充実した解説でした。

 何を言うにも、まだ、著者「はしがき」と、解説の冒頭8ページを読んだだけなので、本書自体についての感想を書くわけにはいきません。
 ただ、石川教授による解説の冒頭部分の一部を引用することにより(帯の惹句もこの部分からとられていました)、「本書を読んでみたい」という意欲を1人でも多くの方と共有できればと思います。

(解説-389頁-から引用開始)
浩瀚な専門書とは趣を異にし、之を圧縮して一小冊子内に最も平易に且つ興味深く叙述することを本旨となし、しかも飽くまでも学究的なることをその特色とし」(金原注:岩波茂雄「岩波全書発刊に際して」より)た憲法書としては、本書が空前のものであることを本稿執筆者は疑わない。本書には、鋭い先見性をもって未来の憲法学に挑戦する趣があり、規格化された教科書には見られない精神の躍動がある。しかも、それに触発される読書公衆が実在していたからこそ、本書は、初型を維持したまま三〇年間にわたって読まれ続けた。著者の才気を縦横に展開することを許容した岩波全書という器と、五〇歳を迎えた著者自身の学問的充実と、読書する公衆という共鳴板との相乗積として産み出された、これはひとつの奇跡である。
(引用終わり)

 前述のとおり、私はまだ著者「はしがき」と解説の冒頭8ページ分を読んだだけですが、それでも本書を読み進めるためには、元本に著者によって付された詳細な脚注部分も絶対に飛ばさず読み込まねばならないということは分かりました。

 憲法制定以来、最大の転機となるかもしれない時期が迫っている今こそ、読むに値する碩学の書ではないかと思います(実際に読み終えた後でまた感想を書ければと思います)。

「日本国憲法施行75年 5・3憲法記念日宣伝行動inわかやま」に参加して

 202253日配信(予定)の「メルマガ金原No.3517」を転載します。
 Facebookにも同内容で掲載しています。

日本国憲法施行75年 5・3憲法記念日宣伝行動inわかやま」に参加して

 日本国憲法が施行されて75年目となる5月3日、11時30分から約1時間、JR和歌山駅前(西口)において、県下3団体(憲法9条を守る和歌山弁護士の会、戦争をさせない和歌山委員会、憲法九条を守るわかやま県民の会)が呼びかける「5・3憲法記念日宣伝行動inわかやま」が行われました。
 宣伝行動の中身は、参加者が手に手に持ったプラカードや横断幕などによるスタンディングアピール、呼びかけ団体メンバーによるマイクでのアピール(リレートーク)、うたごえ9条の会メンバー(?)らと一緒に2曲ほど、といったところでした。

 この宣伝行動の事務局は、和歌山県地方労働組合評議会(県地評)と和歌山県平和フォーラムが担当していたこともあり、呼びかけ団体の一員とはいえ、私は開始時刻のぎりぎりに駅前に着いたのですが、そこでいきなりワープロ打ちの進行表のようなものを見せられ、「金原さんのスピーチは3番目なのでよろしく」と言われて驚きました。
 「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」からは、浅野事務局長が参加予定でしたから、浅野さんがスピーチするのは当然と思っていましたが、私は「行けたら行く」としか言っておらず、誰からも事前に「スピーチをよろしく」という予告などされていませんでしたからね。

 とりあえず、今日の進行を振り返っておきます。

スピーチ1 浅野喜彦さん(憲法9条を守る和歌山弁護士の会・事務局長)
スピーチ2 坂本文博さん(憲法九条を守るわかやま県民の会・代表運営委員)
スピーチ3 金原徹雄(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)
スピーチ4 裏野勝也さん(戦争をさせない和歌山委員会、和歌山県平和フォーラム代表)
うたごえ(2曲)「ウクライナの空に」(“We shall overcome”のメロディーで)ほか新作1
スピーチ5 琴浦龍彦さん(憲法九条を守るわかやま県民の会、和歌山県地評議長)

 憲法記念日に様々な団体が共同で和歌山駅前で取組を行うようになったのはいつからか、ご存知でしょうか?
 ちょうど取材に来ていた読売新聞の記者さんからこのような質問を受けた県地評の杉さんから助け船を求められ、とっさに2006年の憲法記念日憲法9条を守る和歌山弁護士の会が呼びかけて街頭署名行動を行ったのが最初、と答えられたのは我ながら上出来でした。
 2014年の憲法記念日からは、和歌山城西の丸広場で「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」を開催するようになったので、私自身は憲法記念日和歌山駅前に行くことはなくなりましたが、同年以降も、少数ながら別働隊が和歌山駅前での署名集めを中心とした宣伝行動を続けていました。
 その「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」もコロナ禍の影響などから2020年以来中断しており、今のところ再開のめどは立っていません。

 そのような中、私としては実に久しぶりに憲法記念日和歌山駅前まで足を運びました。振り返ってみると、この前5月3日にここに来たのは2013年のことで、その年は駅前での署名行動の後、第1回「憲法9条を守り生かそう わかやまアピール行進」を実施したのでした。
 私が書いたブログを読み返してみると、当時90歳であった故・月山桂先生が元気に先頭を歩いてくださったことなども思い出されて感慨一入です。
 ちなみに、その翌年からは西の丸広場でイベントを開くことになったため、このデモの第2回は今までのところ行われていませんが、その精神は2014年6月以来毎月実施している「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」に受け継がれています。

 ところで、私は何をスピーチしたかを書いてこの稿を終えたいと思います。
 11時半に和歌山駅前に着いて「3番目」のスピーチを頼まれてすぐにネタ探しを始め、今最も気になっている、4月26日に自民党安全保障調査会が公表した「提言」から、特に「敵基地攻撃能力あらため反撃能力」の保持と、防衛予算倍増計画の2点に絞ってお話ししようと決めました。
 ところが、私のすぐ前でお話しされた坂本文博さんが、この2つの論点についてもしっかり話されてしまったため、私の急遽立てた計画はあえなく頓挫してしまい、あれこれ考える間もなく、マイクを手に持たざるを得なくなりました。
 そこで咄嗟にお話ししたのは、やはり私の中でとても気になっていた問題でした。

 それは、4月28日に行われた半田滋さん講演会(主催:青年法律家協会和歌山支部)の質疑応答で発言された1人の女性の質問についてです。正確に再現は出来ませんが、その方の質問は大要以下のようなものでした。

・私はこれまで9条は守らなければいけないと思ってきました。
・けれども、ウクライナで戦争が始まり、連日の報道などを見聞きするにつけ、本当にこのままで良いのだろうかと心配で心配で夜も寝られないほどです。
・どう考えたら良いのでしょうか?

 この質問に対する半田さんの答えは、(これまた正確な再現ではありませんが)「戦争するための意思と能力がない限り、戦争は絶対に起こりません。日本を取り巻く中国、北朝鮮、ロシアには日本に侵攻する理由がありませんから、安心しておやすみください(※金原注:もっとも、日本が米軍と一体化して武力行使に至れば話は別という含意あり)」というものでした。時間の限られた質疑応答の中ではこれ以上の答えは無理だったでしょう。
 ただし、それでこの女性が得心できたかどうかは別問題であり、本来なら、その不安について真摯に耳を傾けながら対話する時間が必要なのだろうと思います。
 もちろん、いかに対話しても、考えの溝が埋まらない可能性は十分にありますが、9条を守ることに不安を感じる人との真摯な対話の機会をどのように確保していくかが、今後の運動にとってとても大事なことだと思います。

 概要、以上のようなことを話そうとしたのですが、とっさの思いつきで話し始めたことですし、他のスピーカーのお話とは全然方向が異なる内容なので、どれだけ伝わったか自信はありません。そこで、一文を書き留めておこうと思った次第です。

 

2022/4/13 第94回ランチTIMEデモに60人の市民が参加

Facebookから転載します。

【2022/4/13 第94回ランチTIMEデモに60人の市民が参加】

 昨日告知した際、本文には正しく4月13日(水)に実施すると記載した第94回「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)、投稿の件名だけ「4/14」と誤った表記になっていて失礼しました。おそらく、先月のランチTIMEデモが「14日」だったので、ついそれに引きずられたのでしょう。よもや明日市役所前に出かける人はいないと思いますが、周りに誤解している方がいる場合には注意していただければ幸いです。

 朝方は小雨模様で心配しましたが、デモの時間には雨もあがり、春と言うよりは初夏の暖かさで、スーツを着てきた私など、汗だくになっての行進でした。
 なお、昨日の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が384名にも及んだという事態に鑑み、今日は「完全サイレントデモ」として実施しました。
 出発前に、本来ならコーラー役であった森亮介弁護士から、感染防止のために「シュプレヒコールは行わない」「行進中もマスク着用をお願いする」ことなどの注意が行われた後、ウクライナ情勢に言及した上で、「こんな時こそ9条の意義を再認識しながらゴールまで歩きましょう」という呼びかけがなされ、デモに出発しました。
 行進中は全くコールは行われず、先頭で横断幕を持った3人の弁護士(由良登信さん、戸村祥子さんと私)も、ペースがつかみづらく、ついつい早足になってしまって後続に呼び止められる有様でした。ただ、途中に森弁護士から、沿道に向かい、「2014年6月23日に、集団的自衛権の行使を容認するという憲法違反の閣議決定を阻止しなければと考えた市民が集まってこのデモを始め、以後毎月欠かさず実施して、今日が94回目となる」ということがアピールされました。
 今日は、天候が回復したおかげもあったのか、60人の市民が参加してくださいました。
 中には、4月9日(土)に行われた「守ろう9条 紀の川 市民の会」第18回総会に参加してくださった方もいて、嬉しいことに、その際の記念講演の最後で清水雅彦日体大教授が言われたこと、「1人で参加するのではなく必ず誰かを誘って参加しましょう」を早速実践し、今まで私たちのデモに参加したことのなかったお友達を誘って参加してくれていたのはとても嬉しかったですね。
 他の参加者の皆さんも、デモ未経験者(あるいは最近遠去かっていた方)へのお声がけを何卒よろしくお願いします。

 ところで、最前列で「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の横断幕を持って歩いた3人による歩きながらの雑談の中で、「今年の10月で100回目のランチTIMEデモになるけれど」ということが話題となり、私から「100回目だから“目標100人!”として参加者に何か記念品をプレゼントしては?」というアイデアを出したりしました。例えば、缶バッジなどなら、100個、200個発注しても、それほど大層な費用はかかりませんしね。
 もっとも、デモ終了後の帰り際、事務局長の浅野喜彦弁護士にその話をしたところ、間髪入れず「“目標100人”では少な過ぎるでしょう!」という頼もしいリアクションが返ってきました。
 これから呼びかけ団体内部で検討することですが(今から「記念品」をお約束する訳にもいきませんが)、今年10月(日程未定)のランチTIMEデモ、是非とも周囲を巻き込んだ記念すべきデモとなるよう、ご協力をよろしくお願いします。

 次回(第95回)は「5月16日(月)」に実施します。コーラー役は、今日最前列中央で横断幕を持って行進した(実は、94回目にして、最前列で横断幕を持った最初の女性弁護士かもしれない)戸村祥子さんの予定です。正午和歌山市役所前に集合、12時20分にスタートして京橋プロムナードまでです。
 ご参加、よろしくお願い致します。

※写真は浅野喜彦弁護士撮影です(私は横断幕係で撮れなかった)。

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2022/4/9(土)清水雅彦氏講演会~「守ろう9条 紀の川 市民の会」第18回総会記念講演~のお知らせ

2022/4/9(土)清水雅彦氏講演会~「守ろう9条 紀の川 市民の会」第18回総会記念講演~のお知らせ

 2月5日から同月27日まで、和歌山県にも「まん延防止等重点措置」が適用され、連日、500人前後の新規感染者が発生するなど、新型コロナウイルス感染症をめぐる情勢は、まことに予断を許さぬ状況が続いています。
 そのような中でも、既に決定済みの企画の広報を始めなければならないタイミングとなりました。今回ご紹介する「守ろう9条 紀の川 市民の会」第18回総会の記念講演についても、企画が決定したのは昨年12月のことで、コロナ流行の第5波は全国的に収束し、和歌山でも長く新規感染者「0」が続いていた時期でした。

 今年の総会記念講演の講師をお引受けいただいた清水雅彦先生(日本体育大学教授・憲法学)には、実は、2014年11月8日に開催した憲法フェスタでも講演していただいておりますので、当会では2度目のご講演ということになります(当日の憲法フェスタの模様については以下の私のブログをご参照ください)。

2014年11月8日 
『脱走兵』が日本の現実とならないように~11/8守ろう9条紀の川市民の会「第11回 憲法フェスタ」 

 また、その際の清水先生のご講演「ちょっと待った!集団的自衛権~日本を戦争する国にさせない~」の概要は、会紙「九条の会・わかやま」に掲載された要約(3回分載)をお読みください。

会紙「九条の会・わかやま」第260号 
会紙「九条の会・わかやま」第261号 
会紙「九条の会・わかやま」第262号 

 ところで、「守ろう9条 紀の川 市民の会」が清水先生に「2度目の講演」をお願いしたのと時を同じくして、同時期に和歌山で開催される憲法関連の講演会でも、符節を合わせたように、「2度目の講演」が企画されていました。

2022年4月28日(木) 青年法律家協会和歌山支部
⇒半田滋氏(防衛ジャーナリスト) 2014年に続いての依頼 

2022年5月21日(土) 憲法九条を守るわかやま県民の会
渡辺治氏(一橋大学名誉教授) 2018年に続いての依頼 

 ちょうど同じ時期に3つの団体がそれぞれかつて講演していただいたことのある講師に再度の講演依頼を行ったのはおそらく偶然ではないだろうと思います。私は、そのうちの2つの企画決定に関与していますが(紀の川市民の会と青法協)、2021年秋の岸田新政権の発足と衆院総選挙を承け、何とももどかしい閉塞感の中で、どうすれば今後の展望を切り開いていけるのか、その手がかりを得たいという切実な思い(少なくとも私はそうでした)から、かつてお願いした講師陣の中から、現時点で最も有益なお話をうかがえる方ということで、再度の講演をお願いすることにしたのではないかと思います。

 4月から5月にかけての以上の3つの講演会は、時期から考えて、内容的にかぶる点もあるかと思いますが、私としては、連続講演会として、できれば複数参加することにより、しっかりした自分なりの現状分析をするための得難い機会ととらえていただければと期待しています。

 それでは、以下に「守ろう9条 紀の川 市民の会」第18回総会のチラシ文字情報を転記しますが、4月にコロナ禍の状況がどうなっているのか、今から予想することは困難です。清水先生は、和歌山まで来られ、聴衆と直に対面しながら講演されることに大変意欲的ですが、状況によっては、来和せずにリモートでご講演いただき、その映像を河北コミセンのスクリーンで上映する(昨年の上脇博之先生の時と同じ方式)ことになる可能性もあります。なお、主催団体のスキルの関係から、ZOOMやYouTube LIVEなどを利用したリモート参加方式は準備できませんので悪しからず。

(チラシの文字情報から引用開始)
守ろう9条 紀の川 市民の会 第18回 総会

 岸田政権は昨年末に、「国家安全保障戦略」や「防衛計画の大綱」の改定を表明し、その上で「ミサイルの脅威に対抗するための能力を含め、国家の防衛に必要なあらゆる選択肢を検討する」と表明しました。これは、憲法上問題がある「敵基地攻撃能力」を保有するということであり、いわゆる日米「2プラス2」で検討を対米公約したのは大問題です。   
 日本政府は軍事対応の強化ではなく、いかなる国の覇権主義も許さず、国連憲章など国際法に基づき、あらゆる紛争を話し合いで解決する憲法9条を生かした平和外交に徹することこそ必要です。
 日本経済は、安倍・菅政治をはじめ歴代自民党政権から続く新自由主義路線で、雇用破壊による賃下げ、社会保障の切り捨て、消費税増税などによって国民の購買力を奪い、いつまでたっても経済成長できないジレンマに陥っています。今求められるのは6兆円もの軍拡ではなく、国民の暮らしを豊かにし、消費を増やし、平和な日本にしていくことではないでしょうか。そのために私たちは何をしなければならないかを考えたいと思います。多数のみなさまのご参加を願っています。

※総会は会員でなくてもどなたでも参加できます。是非多くの方にご参加いただきたいと願っています。

日時 2022年4月9日(土)午後1時30分~4時20分
場所 河北コミュニティセンター 2F 多目的ホール
      和歌山市市小路192-3(TEL:073-480-3610)(無料駐車場あり)
 南海本線紀ノ川駅」下車徒歩3分(改札口を左折120m、左折し踏切を越え180m、右側)
 和歌山バス・六十谷線(川永団地⇔南海和歌山市駅)「梶取東(かんどりひがし)バス停」前

◎第1部 記念講演 13:40~15:2022年2月12日
「岸田政権が狙う改憲をめぐる情勢と私たちの課題」
 講師 清水 雅彦 氏
  日本体育大学教授(憲法学)、九条の会世話人

◎第2部 総会議事 15:20~16:10

記念講演はコロナ禍の状況によっては、会場内での映像による講演に変更する場合があります

お願い
●4月9日当日、発熱がある方、体調不良の方は参加をご遠慮ください。
●会場入場の際は手の消毒を行い、会場内ではマスク着用をお願いします。
●ご来場の際は必ず「参加者カード」にお名前・住所などをご記入ください。

主催:守ろう9条 紀の川 市民の会
お問合せ先:090-3165-1889 原 通範
(引用終わり)

 なお、スペースが限られているため、チラシには掲載できなかった講師の清水先生のプロフィールについては、会員向けに送付予定の総会開催通知に記載した内容(清水先生の了解済み)をご紹介しておきます。

【講師プロフィール】
◎1966年兵庫県生まれ。
明治大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、札幌学院大学法学部教授などを経て、日本体育大学スポーツマネージメント学部教授。専門は憲法学。
九条の会世話人、戦争をさせない1000人委員会事務局長代行、民主主義科学者協会法律部会事務局長
◎主な著書
『治安政策としての「安全・安心まちづくり」』(単著)、『平和と憲法の現在』(共編著)、『憲法を変えて「戦争のボタン」を押しますか?』(単著)、『秘密保護法から「戦争する国」へ』(共編著)、『9条改憲 48の論点』(単著)など多数
◎趣味 鉄道、バイク、映画など

(過去「守ろう9条 紀の川 市民の会」で講演された憲法研究者一覧)
2012年 憲法フェスタ 吉田栄司関西大学教授
2014年 総会 森英樹名古屋大学名誉教授 ※2020年4月 ご逝去
2014年 憲法フェスタ 清水雅彦日本体育大学教授
2015年 憲法フェスタ 高作正博関西大学教授
2016年 総会 石埼 学龍谷大学教授
2017年 総会 植松健一立命館大学教授
2017年 憲法フェスタ 本 秀紀名古屋大学大学院教授
2018年 総会 三宅裕一郎三重短期大学教授 ※現・日本福祉大学教授
2018年 憲法フェスタ 飯島滋明名古屋学院大学教授
2019年 総会 長峯信彦愛知大学教授
2019年 憲法フェスタ 長岡徹関西学院大学教授
2020年 憲法フェスタ 君島東彦立命館大学教授
2021年 総会 上脇博之神戸学院大学教授(オンライン講演)
2021年 憲法フェスタ 多田一路立命館大学教授

(弁護士・金原徹雄のブログから/清水雅彦さん関連)
2015年11月3日 
「運動論」を語れる憲法学者・清水雅彦日本体育大学教授の講演動画視聴の勧め 
2017年7月26日 
法律家6団体アピール「自衛隊の存在を9条に明記する安倍改憲提案に反対します」と清水雅彦氏講演動画「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」のご紹介 
2017年10月22日 
清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合@国分寺)を視聴する 

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半田滋さんのブックレット『台湾有事で踏み越える専守防衛~敵基地攻撃能力と日米一体化~』(頒価100円)のご紹介

Facebookにも同内容で掲載しています。

半田滋さんのブックレット『台湾有事で踏み越える専守防衛~敵基地攻撃能力と日米一体化~』(頒価100円)のご紹介

 「東京新聞論説兼編集委員」であった半田滋さんの肩書きに「元」がつき、まず「防衛ジャーナリスト」という表記になったのはいつからだったでしょうか。著書に記載されたプロフィールでは、この他に「獨協大学非常勤講師」と「法政大学兼任講師」などが付け加えられています。
 その半田さんは、少なくとも2度講演のために和歌山に来ておられ、その都度お話する機会がありました(以下のブログ参照)。

2014年4月26日 
半田滋さんの講演から学んだこと(付・半田滋さんの論説『首相の奇妙な状況認識』を読む) 

2016年7月30日 
戦地からの“最愛の妻”への手紙~「2016平和のための戦争展わかやま」から

 上記ブログでご紹介しているとおり、半田さんの最初の和歌山での講演会は、2014年4月25日に青年法律家協会和歌山支部が主催した「憲法を考える夕べ」でしたが、実は今年(2022年)の4月28日(木)、8年ぶりに青法協和歌山支部が半田さんにご講演をお願いしています。コロナの状況を見極めながら開催方法を検討中ということでまだチラシは出来ていませんが、4月28日午後6時からの予定を空けておいていただけると幸いです。

 さて、今日は、その半田さんが書かれたブックレット『台湾有事で踏み越える専守防衛~敵基地攻撃能力と日米一体化~』(立憲フォーラムブックレット/36頁/2022年1月刊/頒価100円)のご紹介です。

 以下に目次を引用します。

1 はじめに
2 冷戦終結と安全保障関連法を受けた自衛隊の変容
3 奄美、沖縄侵攻を想定した日米共同訓練
4 米軍が利用する「南西諸島のミサイル網」
5 米国の対中政策の変化
6 台湾有事が「6年以内」の理由
7 安全保障関連法による日本の「巻き込まれ」
8 英空母打撃群がインド太平洋へ
9 英国が日本の防衛力を重視する理由
10 EU各国が視線を向けるインド太平洋
11 中国に「けんか腰」で向き合うのか
12 米国が中国に核兵器使用を検討した過去
13 政権の重鎮さえ理解していない安全保障関連法
14 現実味を増す敵基地攻撃能力の保有
15 国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防を3点セットで改定へ
16 防衛費を対GDP比2%以上に急増
17 平和的な問題解決の道を探れ

 本書は、半田さんが東京高裁に提出するための追加意見書として執筆された論考に加筆して完成したものだそうで、近時の我が国の防衛政策をめぐる様々な情勢を、事実を踏まえながら俯瞰するというもので、とにかく分かりやすい。是非みんなが1冊手許に置いてひもといていただければと思います。
 それに何より安い!
 しかも10冊(これでも1,000円)以上の注文で送料無料になります。
 是非何人かでまとまって購入されてはいかがでしょうか。

 注文方法は半田滋さんのFacebookでも紹介されていました。

[ブックレット注文方法]
1冊100円で10冊から送料無料。
申し込みは立憲フォーラムへ(担当・福田誠之郎さん)
メール:fukuda@haskap.net 
FAX:03-3303-4739

 私も50冊注文して事務所に届いています。私の事務所まで取りに来ていただける便宜のある方はご連絡ください。

(参考動画)
岡山弁護士会・シリーズ憲法講演会No.28「敵基地攻撃と日米一体化~踏み越える専守防衛~」


www.youtube.com

※2月5日(土)に岡山弁護士会で行われた半田滋さんの講演会です。半田さんの講演部分は19分~です。

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「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」をめぐる「夢想」について

Facebookにも同内容で掲載しています。

憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」をめぐる「夢想」について

 私も会員に名前を連ねている「子どもたちの未来と被ばくを考える会」が、今年(2022年)の1月に発行して会員に送ったニュースレターのために寄稿した小文をご紹介します。共同代表の松浦雅代さんから会員への呼びかけに応え、昨年の12月7日に書いたものです。松浦さんからのリクエストは「子ども脱被ばく裁判の(1審判決の)その後」についてというものでしたが、私の手には余るので「どうしようか」と悩んでいたところ、ちょうど雨の中参加してきたランチTIMEデモにからめたアイデアが浮かび、一気に書き上げたものです。
 内容的には、本来なら、「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」の呼びかけ団体である「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の定例会の場で問題提起するのが適当ではないかとも思われますが、まだ私自身の中でも生煮えのアイデアなので、他の方のご意見などもお聞きできればと思い、公開してみることにしたものです。

タイトル:「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」をめぐる「夢想」について
 2014年6月23日に第1回を行った「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)が、本稿を書いている今日(2021年12月7日)行われたデモで90回目を迎えた。今日も、降り続く雨の中、55人の市民が参加した。よく7年以上も休まずに続けてこられたものだと、主催団体の一員ながら感心する。
 7年前の政治状況を記憶している方には説明の必要もないかもしれないが、デモが「憲法の破壊を許さない」と名乗ったのは、当時、第2次安倍政権が、日本国憲法の下では集団的自衛権の行使は認められないという、歴代の自民党政権民主党政権も)が守り続けてきた憲法解釈を、本来なら憲法改正の発議を経て国民投票にはかるべき問題であるにもかかわらず、一内閣が勝手に閣議決定で変更しようとしていることに抗議し、「憲法の破壊を許さない」市民の意思をアピールしなければという切迫感にかられてスタートしたものだった。
 このような経緯から、このデモは、呼びかけの当初の段階では、立憲主義を守るためのデモとしてスタートしたものであり、決して9条護憲派だけのデモではなく、実際、第1回の参加者160人の中には、「自分は9条は改正した方が良いと思うが、安倍政権のやり方は許せない」という人も、ごく少数ながら参加していた。
 その後、いつしかデモで使われるコールの中に「憲法9条世界の宝」とか「9条を子どもに残そう」というフレーズが登場しても誰も怪しまなくなり、「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」が、あたかも「9条を守るためのデモ」であるかのような外観を呈するに到った。
 今日のような雨の日にも50人を超えるそれなりの参加者があるのは、いくつもの「9条の会」の協力があればこそであり、このような推移はある種必然であったとは思う。
 しかし、2019年から2020年にかけて、検察庁法に違反する東京高検検事長の定年延長や、日本学術会議法に違反する会員推薦候補6名の恣意的任命拒否など、従来では考えられもしなかったあからさまな法秩序を無視した横紙破りを政府が堂々とやってのけるという状況を目の当たりにして、「9条」だけが問題なのではない、ということを改めて認識することになったのも事実である。
 実は、今日の第90回デモのコーラーは主催団体共同代表の1人である豊田泰史弁護士が務めたのだが、いつものコールの中に、さりげなく「和歌山にIRカジノはいらない!」というコールを挿入しており、参加者も元気よく唱和していた。カジノ問題が憲法問題か?についてはいささか疑問もあるが、憲法が保障する人権や価値を守るために見過ごすことのできない問題が社会には多々ある訳で、そのような様々なテーマをコールの中に取り入れることはできないか、コーラーも弁護士だけではなく、その回のテーマに相応しい人にお願いしてはどうか、などということを夢想したりしている(まだ夢想の段階で、主催団体の内部で問題提起もしていないが)。
 もしもこの夢想が実現に一歩踏み出せば、放射能から逃れるための「避難の権利」を保障せよというコールが、「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」の中で聞ける時が来るかもしれないというようなことを思ったりした12月7日であった。
 

(参考)
「子どもたちの未来と被ばくを考える会」公式ブログ 
同じニュースレターに松永久視子さんが書かれた文章(Facebookで公開)

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