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10/2公開研究講演会「放射線被ばくの真実―原発のない健康社会を目指して―」(日本綜合医学会関西大会)@大阪朝日生命ホール(大阪市中央区)のご案内

 今晩(2016年9月30日)配信した「メルマガ金原No.2585」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
10/2公開研究講演会「放射線被ばくの真実―原発のない健康社会を目指して―」(日本綜合医学会関西大会)@大阪朝日生命ホール(大阪市中央区)のご案内

 去る9月27日(火)の午後、大阪市天王寺区大阪市社会福祉センターを会場に開催された「避難者ぴあサポート交流会」にお招きいただき、参加してきました。もっとも、最初、主催団体「ドーン避難者ピアサポートの会」事務局長の竹井恭子さんからお電話いただいた時は、3.11を機に関西に避難してこられた方々の交流会だということは分かったものの、私が参加して何かお役に立つことがあるのか?と疑問に思ったのですが、是非にと誘っていただき、サンドリ(東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream)代表で原発賠償関西訴訟原告団代表でもある森松明希子さんも参加されると伺いましたので、参加することにしました。
※「サンドリ」ブログに掲載された開催告知

 私は、午後1時からの交流会だけに参加したのですが、当日午前10時半~午後1時に「Cafe IMONIKAI」が行われていたということで、都合により午前中だけで帰らざるを得なかった避難者の方もおられたそうなので、少し無理をしてでも、私も午前から参加すれば良かったかなとやや後悔しています。
 それで、結局、私は参加して何をしたかと言うことですが、はじめに少し自己紹介をさせていただいた後は、もっぱら参加された皆さんのお話をひたすら聞いていただけのような・・・。ということで、避難した時期も、決断した事情も各人各様の避難者の方から生の声を伺うという、私自身にとっては貴重な体験となりました。けれども、他の参加者にとって、私が参加したことで何か得るものがあったかどうかははなはだ疑問ですけどね。
 ただ、参加された方の中に、原発賠償関西訴訟第2次提訴で原告となられた方がおられ、私のブログの中で、「茨城県2世帯」も原告に加わっているということが書かれているのを読んでとても嬉しかったと仰ってくださった方がおられ、非常に恐縮しました。けれども、私自身、第2次提訴を特にフューチャーしてブログに取り上げた記憶があまりなかったため、帰宅して調べてみたところ、どうやら以下の記述だということが分かりました。
 
弁護士・金原徹雄のブログ 2013年12月21日
森松明希子さんが語る原発避難者の思い(12/19大阪市立大学にて)
(抜粋引用開始)
(付記)
 原発賠償関西訴訟は、9月17日の第1次に続き、去る12月18日、15世帯(福島県9世帯(区域内2、区域外7)、宮城県1世帯、茨城県2世帯、千葉県2世帯)40名の原告が、大阪地方裁判所に第2次提訴を行いました。
(引用終わり)
 
 タイトルから分かると思いますが、この記事は2013年12月19日に大阪市立大学の除本(よけもと)ゼミで行われた森松さんの講演(の動画)を紹介したもので、原発賠償関西訴訟第2次提訴(前日の12月18日のこと)は、わずか3行だけの(付記)ですからね。それでも、その中に「茨城県2世帯」と書かれているということが、当事者にとってはとても重みのあることだったことを知り、ブログも、あだやおろそかには書けないな、ということにあらためて思い至りました。
 
 ところで、その27日の交流会でチラシをいただき、後日、竹井さんからあらためてメールでご案内いただいた大阪での企画をご紹介したいと思います。
 朝から夕方までびっしり講演や発表が続くさる学会の研究講演会(一般公開)ですが、何しろ10月2日(日)という間際の案内であり、有料企画でもありますから、実際にこの記事を読んで「参加しよう」と思い立つ人はほとんどおられないかもしれません。
 正直、講演者の中で私が存じ上げているのは(もちろんネット上で、ということですが)西尾正道先生だけであり、日本綜合医学会という学会の存在も初めて知りましたので、学会のバックグラウンドなど知る由もありませんし、血液循環療法による効能なども全然分かりません。ホームページなどで各自調べてくださいと言うしかありません。
 
 
 けれども、「放射線被ばくと健康障害」(西尾先生の講演タイトル)やそれに関連する、重くかつ喫緊の課題について、様々な分野の専門家が一般公開の場で研究成果を発表するという、そのような企画が取り組まれているということ自体、1人でも多くの人に知っていただく価値があると思い、メルマガ(ブログ)で取り上げることにしました。
 
 なお、以下のご案内は、竹井さんからメールでお知らせいただいた内容を転記する【第1部】と、主にチラシ記載情報から私が補足した【第2部】とに分かれています。
チラシPDF

【第1部 ドーン避難者ピアサポートの会・竹井恭子さんから金原宛メールより抜粋】
放射線被ばくの真実―原発のない健康社会を目指して―
第27回研究講演会 NPO日本綜合医学会関西大会(一般公開)
 
<日時>2016年10月2日(日)10時00分~16時35分

<会場>大阪朝日生命ホール 大阪市中央区高麗橋4-2-16 06-6202-3919
 地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅 12番出口

<スケジュール>
9:45 受付開始
10:00 開会
10:15~11:15
 講演1「チェルノブイリに学ぶⅠ―極低線量汚染地域でも健康障害が出ている」
 小若順一氏(NPO食品と暮らしの安全基金代表)
11:15~11:45 
 発表1「チェルノブイリに学ぶⅡ―健康障害の子供たちの治療」
 大杉幸毅氏(血液循環療法協会会長) 
13:00~14:00
 講演2「放射線被ばくと健康障害」―長寿命放射性元素体内取込み症候群―
 西尾正道氏(北海道がんセンター名誉院長)
14:00~15:00
 講演3「文明社会の未来とフクシマ後の生き方」
 槌田劭氏(使い捨て時代を考える会 相談役)
15:15~16:30
 パネルデイスカッション「原発のない健康社会を目指して」 
(パネラー:西尾正道、小若順一、槌田劭、福原宏一の各先生 コーデイネーター:日本綜合医学会理事・医師/昇幹夫氏)
※避難者よりの発言の時間も予定してくださっています。
17:00~19:00 講師の先生を囲んでの交流会(定員30名 会費3,000円 要事前申し込み)
 
<参加費>
一般 3,000円 
 3.11を機に関西に避難してきた人は500円割引 
 午後から参加の人は半額
※入場券の半券で、後日血液循環療法の会員の方の治療院などで割引で一回治療が受けられます。(詳しくは当日会場でお聞きください)
※入場券の半券で、血液循環健康教室(毎月一回土曜日の夜開催)を一回無料で受講できます。 参照 
http://www.sikori.jp/

<保育>保育あり(無料 要事前予約) 

<癒しコーナーあり>ロビーにて血液循環療法の体験ができます。 

<問い合わせ先>
 NPO綜合医学会関西部会事務局 
  TEL:06-6846-2256 FAX:06-6846-2296 090-4313-8486(大杉)

<主催>NPO法人日本綜合医学会関西部会
 
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NPO日本綜合医学会は、1954年に設立された長い歴史のある会で、食による予防医学を中心に、東洋医学をベースにしつつも西洋医学もとりいれながら、また土づくりによる農業を大切に考えて綜合的に健康づくりをめざして研究している会とのことです。
 
http://npo-nsi.com/
 関西部会では、研究講演会を開催して、研究と啓蒙を続けてきておられますが、第27回となる今年は、「原発のない健康社会を目指して」ということをテーマに以下の研究講演会を開催されるそうです。
 
http://sougoukannsai.jimdo.com/
 一般公開の会ですので、関心のある方の目に届きますようにご案内します。
 午前の部の講演と発表は、「チェルノブイリこどもの痛みをなくすプロジェクト」で、ウクライナにボランテイアにいかれ痛みをなくしてあげてこられたお二人の貴重なお話です。
http://tabemono.info/report/chernobyl.html (食品と暮らしの安全)とhttp://www.sikori.jp/ (血液循環療法とは?)の「チェルノブイリボランティア報告」などをご参照ください。
 

【第2部 金原からの若干の補足】
 以下に、チラシ裏面に記載された講演者・発表者のプロフィールを転記します。
 
講演1 小若順一(こわか・じゅんいち)氏
1949年岡山県生まれ。元日本消費者連盟事務局員。1984年「日本子孫基金」設立。ポストハーベスト農薬の全容解明など食品の安全を守る活動家。2011年からウクライナ放射線被曝の健康調査開始し、「チェルノブイリ子供の痛みをなくすプロジェクト」(日本プロジェクト)に取り組む。著書に「食べるな、危険!」「食べ物から広がる耐性菌」「食べなきゃ、危険!」「食事でかかる新型栄養失調 など多数。
 
発表1 大杉幸毅(おおすぎ・こうき)氏
1949年岡山県生まれ。元農林技官。血液循環療法協会会長。血液循環療法専門学院・大杉治療院院長。手技療法一筋36年、療法の指導を通し「思いやりといたわり」のこころを広め、病人の少ない癒しの社会を目指し診療・療法指導と健康運動に活躍中。著書に「シコリを解けば病気が治る」「血液循環健康法」「指1本で病気が治る押圧メソッド」「ひざの激痛が指1本で消えた!驚異のひざ押圧」「簡単血流アップ押圧で首痛が消える!!」など多数。
 
講演2 西尾正道(にしお・まさみち)氏
1947年北海道生まれ。74年札幌医科大卒。同年国立札幌病院・北海道地方がんセンター放射線科勤務。04年独立行政法人国立病院機構・北海道がんセンター放射線診療部長、08年院長、13年名誉院長、北海道医薬専門学校長。著書に『がん医療と放射線治療』『がんの放射線治療』『今、本当にうけたいがん治療』『放射線健康障害の真実』『正直ながんのはなし』『被ばく列島』など。その他、医学領域の専門学術著書・論文多数。
 
講演3 槌田劭(つちだ・たかし)氏
1935年京都市生まれ。1958年京都大学理学部卒業。ピッツバーグ大学留学。京都大学工学部助教授。1973年伊方原発訴訟に住民側証人として参加し敗訴後、科学技術そのものの社会でのあり方に疑問を持ち、1979年京都大学を辞職。京都精華大学教員(美術学部)。1973年使い捨て時代を考える会設立。1975年安全農産供給センター設立。有機農業運動及び環境運動に深く関わる。日本有機農業研究会幹事など歴任。著書に『脱原発・共生への道』『共生共貧21世紀を生きる道』『地球をこわさない生き方の本』『工業社会の崩壊』『原発事故後の日本を生きるということ』(小出裕章・中島哲演
槌田劭)など。
 
 最後に、「NPO法人 日本綜合医学会」ホームページから、学会設立の経緯を説明した文章を引用します。

(引用開始)
設立の経緯
 日本綜合医学会は、明治の食医・石塚左玄が創始した「食養」の思想を継承するため、1954年に東京大学名誉教授・二木謙三博士(文化勲章受章者)を初代会長として設立されました。
 「食養」は食物修養の略で、食物の選び方、食物のいただき方を「食養道」ともいわれる規範に則って実践することにより、心身の修養を行う方法で、その結果健全な心身を得ることができるとする思想のことです。
 食の選択原理は、
  ① 食本主義
  ② 穀食主義
  ③ 身土不二の原理
  ④ 一物全体食の原理
  ⑤ 陰陽調和論
 日本綜合医学会は設立以来60年余、食養の理念にもとづき、玄米・野菜・豆類・少量の魚を中心とする伝統的な和食を望ましい食として推奨、普及に努めてまいりました。
(引用終わり)

日本綜合医学会チラシ表日本綜合医学会チラシ裏