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飯舘村放射能エコロジー研究会第9回シンポジウム「原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る」(2/17@福島県青少年会館)を視聴する

 2018年2月17日配信(予定)のメルマガ金原.No.3081を転載します。
 
飯舘村放射能エコロジー研究会第9回シンポジウム「原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る」(2/17@福島県青少年会館)を視聴する
 
 かつて村の全域が計画的避難区域に指定され(2011年4月11日)、全村避難を余儀なくされた福島県相馬郡飯舘(いいたて)村。
 国勢調査のデータによれば、3.11前年(2010年)の村の人口は6,209人でした。
 
 その後、2012年に避難区域の設定が見直され、同村は、
①避難指示解除準備区域(八木沢・芦原・大倉・佐須・二枚橋・須萱)
②居住制限区域(上記各地区と長泥以外の全域)
③帰還困難区域(長泥)
となりましたが、昨年(2017年)3月末をもって、帰還困難区域の長泥地区を除く全村域について、避難指示が解除されました。
 
 そして、それから10か月経過した「平成30年2月1日現在の村民の避難状況」を同村ホームページで確認すると以下のとおりとなっています。
 
避難者合計   5,256人(2,195世帯)
  県内避難者数 4,961人(2,040世帯)
  県外避難者数   295人(155世帯)
村内居住者    607人(320世帯)
村民合計   5,864人(2,516世帯)
 
 飯舘村放射能エコロジー研究会(IISORA)は、「突然の放射能汚染、放射線被曝、避難生活、生業喪失といった事態が、飯舘村の人々や自然に何をもたらし、これから何をもたらすのか、村人の生活再建はどうあるべきか、調べ、記録し、分析し、飯舘村の人々が被った“不条理”を地元の人々とともに社会に発信しようとする研究者やジャーナリスト、ならびにそうした活動の協力者の集まりであ」り、過去、福島や首都圏において、継続的にシンポジウムを開催してきました。
 その通算9回目(福島では6回目)のシンポジウム「原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る」が、本日(2月17日)午後1時から、福島県青少年会館・大研修室において開催されました。
 その動画が早速、IWJにアップされていましたのでご紹介します。 
 長谷川健一さんの和歌山市での講演(主催:にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山)を聴きに行ったり、今中哲二さんらによる飯舘村の定点観測をフォローしたりと、3.11以降、飯舘村には相当の注目を払っていたように思いますが、どうしてもここ最近の動きについて情報収集を怠りがちになっていたことは否めません。
 長時間の動画ではありますが、是非多くの方と一緒に、飯舘村の村民の皆さんご自身や、伴走者の皆さんの声に耳を傾けられればと思います。
 
飯舘村放射能エコロジー研究会 (IISORA) 第9回シンポジウム2018福島 原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る 2018.2.17
Ustream録画その1(3時間00分)
(※シンポジウム冒頭20分の映像が欠けております。また、一部映像が暗転する部分があります。ご了承ください。)
冒頭~ 長谷川健一氏(村民、飯舘村民救済申立団団長)〔途中から〕「ADR飯舘村民救済申立闘争での理不尽に抗して」
16分~ 市澤秀耕(いちさわ・しゅうこう)氏(村民、喫茶店経営、東電慰謝料請求訴訟原告)「賠償裁判闘争に取り組んで」
42分~ 菅野哲(かんの・ひろし)氏(村民、飯舘村民救済申立団副団長)「二地域居住と生活・コミュニティ再建」
1時間08分~ 細杉今朝代(ほそすぎ・けさよ)氏(村民、農家)「村に暮らす思い」
1時間18分~ 横山秀人氏(村民、いいたて未来会議代表)「新しいコミュニティ『いいたて未来会議』」
1時間41分~ 休憩
2時間00分~ 再開・糸長浩司氏(IISORA共同世話人日本大学生物資源科学部特任教授、エコロジー・アーキスケープ理事長)「除染の効果と限界、村で暮らすことの課題」
2時間27分~ 今中哲二氏(IISORA共同世話人京都大学原子炉実験所研究員)「20ミリシーベルトは安全・安心か」
2時間54分~ 只野靖氏(飯舘村民救済弁護団脱原発弁護団全国連絡会事務局長、弁護士)「原発災害補償闘争での東電・国の責任」
Ustream録画その2(1時間53分)
冒頭~ 只野靖氏〔続き〕
29分~ 振津かつみ(ふりつ・かつみ)氏(医薬基盤・健康・栄養研究所、医師)「放射線の健康影響~将来世代もふくめて」
1時間06分~ 総合討論
1時間51分~ 挨拶・今中哲二氏
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/飯舘村関連)
2013年1月23日
谷川健一さん(飯舘村)が伝えたいこと
2013年4月9日
「福島第1原発事故による飯舘村住民の初期放射線被曝評価に関する研究」について
2013年5月2日
予告5/25長谷川健一氏講演会【原発に「ふるさと」を奪われて-福島県飯舘村は今-】(in和歌山市
2013年5月26日
5/25長谷川健一氏講演会【原発に「ふるさと」を奪われて-福島県飯舘村は今-】開催(in和歌山市
2014年4月21日
今中哲二さんの最近の“仕事”について
2014年11月21日
飯舘村民2837人が原発ADRに集団申立てしたことの意義(11/14)
2017年5月14日
必見!MBSドキュメンタリー映像'17『村と科学者~避難解除の福島・飯舘村~(仮)』(5/28深夜)