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高浜原発1・2号機稼働延長問題を考える院内集会(4/9)を視聴する~3・4号機仮処分決定(4/14)の前日に

 今晩(2015年4月13日)配信した「メルマガ金原No.2059」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
高浜原発1・2号機稼働延長問題を考える院内集会(4/9)を視聴する~3・4号機仮処分決定(4/14)の前日に
 
 いよいよ明日(4月14日)午後2時、福井地裁(民事第2部)が高浜原発3、4号機運転差止仮処分命令申立事件についての判断を示します。
 その前日の今日、何をメルマガ(ブログ)に取り上げたら良いのかとあれこれ考えていたのですが、やはりどうしても「高浜」という文字が目に飛び込んでくるのですね。
 去る4月9日(木)に原子力資料情報室が呼びかけて開催された院内集会「圧力容器の老朽化を問う [高浜1・2号機稼働延長問題]」の動画(UPLAN)をご紹介します。
 全部で2時間半近くの長さがありますので、明日の仮処分決定までの間に全編視聴できる人はほとんどいないかもしれませんが、単に「高浜」つながりというだけではなく、原発が稼働するということが何をもたらすのか?という視点から共に関心を持ちたいものだと思います。
 
 本集会の開催趣旨は以下のとおりです。

(引用開始)
 2015年3月17~18日にかけて関西電力・日本原電・中国電力九州電力は、稼働から40年を経過、もしくはまもなく経過する5基の小型老朽化原発廃炉を相次いで発表しました。一方で、関西電力は老朽化した比較的出力の大きい高浜原発1・2号機と美浜原発3号機について、20年の稼働延長を申請する手続きに入
りました。
 稼働延長するためには、特別な点検を行った上で新規制基準に対応しなければなりませんが、電力会社は小型原発には稼働延長に必要な諸手続きに対応するだけのメリットが無いが、出力が大きな原発にはメ
リットがあると考えているのです。
 しかし、老朽化原発には経済的メリットだけでは判断できない大きな問題がたくさんあります。
 この院内集会では、老朽化した原発にどういった問題があるのか、特に日本電気協会が策定し、現在、原子力規制委員会でその承認の是非が審議されている「原子炉構造材の監視試験方法」(JEAC4201-2007(
2013追補版))の問題点について考えます。多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
(引用終わり)
 
20150409 UPLAN 圧力容器の老朽化を問う [高浜1・2号機稼働延長問題]後藤政志ほか

3分~ 
開会挨拶 山口幸夫氏(原子力資料情報室)
5分~
原発が老朽化すると何がおこるのか?…原発老朽化と脆性破壊の全体像を解説
お話:後藤政志さん(NPO法人APAST理事長/原子力市民委員会委員)

 ※後藤さん資料
31分~
問われる研究者の倫理…照射脆化の解説と、日本電気協会が定めたJEAC4201-2007の明らかな間違い、それ
を認めようとしない協会の問題などを解説
お話:小岩昌宏さん(京都大学名誉教授)
 ※小岩さん資料
1時間11分~
老朽化原発は稼働延長に耐えられるか?…各原発の脆化の現状の紹介と老朽化原発の20年稼働期間延長問
題などを解説
お話:井野博満さん(東京大学名誉教授/原子力市民委員会委員/柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・
技術者の会代表)
 ※井野さん資料
1時間51分~ 菅直人衆議院議員報告
1時間54分~ 質疑応答
 
(付記)
 4月17日(金)に「高浜原発差止仮処分報告集会(衆議院第二議員会館)」が開催される旨の告知原子力資料情報室サイトに掲載されていました。
日時:4月17日(金)13:30~17:30(予定)
登壇者:大飯・高浜原発仮処分弁護団・申立団、福井から原発を止める裁判の会:水戸喜代子、松田正、奥出春行、河合弘之、海渡雄一ほか、鎌田慧(ルポライター)
原子力規制庁担当者へ出席依頼中 終了後官邸前抗議行動へ!
共催:大飯・高浜原発仮処分弁護団/脱原発弁護団全国連絡会 03-5511-4386