大島堅一立命館大学教授が電力自由化について語ります(3/5@和歌山市)
今晩(2016年2月15日)配信した「メルマガ金原No.2367」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
私が「環境経済学」という言葉というか概念に初めて接したのは、2009年に放送大学で開講された「環境と社会('09)」を科目登録して受講した時でしょうか。鈴木基之東京大学名誉教授と植田和弘京都大学教授のお2人が全15回の講義を分担されていましたが、植田教授が担当された回で聴いた「外部不経済の内部化」という概念が強く印象に残りました。
次に、原発問題と関連して環境経済学を意識したのは、2010年にひょんなことから購入した『再生可能エネルギーの政治経済学』(大島堅一著/東洋経済新報社)という、何だか内容が想像しにくい標題の本がきっかけでした。
その年の秋に和歌山市で開催された「わかやま環境フォーラム2010」を訪れたところ、ブースを出展していた知人から、半ば強引に勧められ、「高いなあ」と思いながら、「割引するから」と言われてしぶしぶ購入したのでした。
私としては、単なる義理での購入であり、すぐには手に取ることもなかったため、この本が、電力各社の有価証券報告書などの公開資料を基に、原子力発電の真のコストが、決して宣伝されているように安価なものではないことを、「3.11前」に学術的に明らかにした初めての本格的な著作であったことに気がついたのは、購入後、相当経ってからでした。
その年の秋に和歌山市で開催された「わかやま環境フォーラム2010」を訪れたところ、ブースを出展していた知人から、半ば強引に勧められ、「高いなあ」と思いながら、「割引するから」と言われてしぶしぶ購入したのでした。
私としては、単なる義理での購入であり、すぐには手に取ることもなかったため、この本が、電力各社の有価証券報告書などの公開資料を基に、原子力発電の真のコストが、決して宣伝されているように安価なものではないことを、「3.11前」に学術的に明らかにした初めての本格的な著作であったことに気がついたのは、購入後、相当経ってからでした。
その著者である大島堅一立命館大学教授を講師に招いて学習会を行うと、私に上記の本を売りつけた松浦攸吉さんから聞いたのは、2011年の1月か2月のことだったでしょう。それが、2月27日に開催された「ほんとうのこと知ろう『原子力のはなし』 原子力発電は本当に安いのか」(主催:原発がこわい女たちの会/会場は多分、和歌山市勤労者総合センターの会議室)という学習会でした。
その時点では、上記著書も飛ばし読みではありますが、ざっと目を通しており、時間が合えば参加したかったのですが、あいにく他用のために行けませんでした。
そして、その12日後に3.11が起こったのです。
その時点では、上記著書も飛ばし読みではありますが、ざっと目を通しており、時間が合えば参加したかったのですが、あいにく他用のために行けませんでした。
そして、その12日後に3.11が起こったのです。
3.11後の大島教授の活躍ぶりは多くの人が知るところでしょうし、その後、原発問題にも詳しい環境経済学の気鋭の研究者として、朴勝俊関西学院大学教授や除本理史(よけもとまさふみ)大阪市立大学教授などの名前に接する機会も増えてきました。
ところで、3.11の直前に和歌山市で講演された大島堅一教授は、その後の2014年6月22日に田辺市で「原発は安い!?~原発のコストはいったいいくらなのか~」と題して講演されていますが(主催:脱原発わかやま)、会場が遠く、これまた私は参加できませんでした。
そして、チャンスは3度めぐり、来る3月5日(土)に和歌山市勤労者総合センターにおいて、大島堅一教授による講演会を開催するというお知らせを、「原発がこわい女たちの会」の松浦雅代さんからいただきました。
そこで、以下にチラシ記載情報を転記します。
大島堅一氏(立命館大学教授)講演会
日時 2016年3月5日(土)14:30~16:30
会場 和歌山市勤労者総合センター6階文化ホール
(和歌山市西汀丁34番地 電話073-433-1800)
◎参加費 300円(資料代) 誰でも参加できます。
会場 和歌山市勤労者総合センター6階文化ホール
(和歌山市西汀丁34番地 電話073-433-1800)
◎参加費 300円(資料代) 誰でも参加できます。
◇おおしま・けんいち さんのプロフィール
1967年生まれ。
一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。
2008年より立命館大学国際関係学部教授。
2011年内閣官房国家戦略室エネルギー・環境会議コスト等検証委員会委員などを務める。「原発のコスト─エネルギー転換への視点」(岩波新書 2011年)で第12回大佛次郎論壇賞を受賞。
1967年生まれ。
一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。
2008年より立命館大学国際関係学部教授。
2011年内閣官房国家戦略室エネルギー・環境会議コスト等検証委員会委員などを務める。「原発のコスト─エネルギー転換への視点」(岩波新書 2011年)で第12回大佛次郎論壇賞を受賞。
4月から始まる新サービスの宣伝が始まっています。「電力自由化勧誘にワナ」とのマスコミ報道もあります。あなたは大丈夫ですか?
◎この4月からの電力小売り全面自由化で、電気の使用料が安くなるの?
◎原発で作った電気は使いたくないけど、それが選択できるの?
◎毎月電気料金から引かれている再エネ促進還付金はどうなるの?
◎2020年に無くなる総括原価方式との関係は?
◎原発で作った電気は使いたくないけど、それが選択できるの?
◎毎月電気料金から引かれている再エネ促進還付金はどうなるの?
◎2020年に無くなる総括原価方式との関係は?
主催 原発がこわい女たちの会 : 連絡先 松浦(073-451-5960)
(引用終わり)
(引用終わり)
今回は、「電力自由化」に特化した学習会ということです。そういえば、私自身、この問題について真剣に勉強したこと、ないですね。
私と同じような人にとっては、大いに聴講する価値がある講演会だと思います。
それで、私が三度目の正直で参加できるのかどうかですが・・・。世の中はままならず、二度あることは三度あるかもしれません。
なお、「原発がこわい女たちの会」公式ブログにも、上記講演会の詳細な案内が掲載されており、これを読めば、主催者がこの講演会を企画した趣旨もよく理解できると思います。
私と同じような人にとっては、大いに聴講する価値がある講演会だと思います。
それで、私が三度目の正直で参加できるのかどうかですが・・・。世の中はままならず、二度あることは三度あるかもしれません。
なお、「原発がこわい女たちの会」公式ブログにも、上記講演会の詳細な案内が掲載されており、これを読めば、主催者がこの講演会を企画した趣旨もよく理解できると思います。