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10/16「原発問題を考える-なぜ原発映画を撮ったのか」~映画『朝日のあたる家』上映と太田隆文監督対談(主催:浄土真宗本願寺派総合研究所)

 今晩(2016年10月7日)配信した「メルマガ金原No.2592」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
10/16「原発問題を考える-なぜ原発映画を撮ったのか」~映画『朝日のあたる家』上映と太田隆文監督対談(主催:浄土真宗本願寺派総合研究所)

 和歌山県田辺市出身の太田隆文監督による、原発事故に見舞われた家族の悲劇を描いた劇映画『朝日のあたる家』を観に大阪十三のシアターセブンまで出かけてから、早いもので、3年以上が経過しました。
 鑑賞した当日の内に、その感想をブログにアップしています。
 
 
映画『朝日のあたる家』予告編-ロングバージョン(7分07秒)
 

 当初、DVD化は難しいのでは?と言われていましたが、発売にこぎつけ、今でもAMAZONから注文できます。
朝日のあたる家 [DVD]
オデッサ・エンタテインメント
2016-05-03

 
 その後も、2015年には『向日葵の丘 1983年・夏』をヒットさせ、東日本大震災のために一時上映打ち切りの悲運に見舞われ、その後、DVD化もされていなかった青春書道映画『青い青い空』も、5年ぶりに間もなくDVDが発売されるなど、太田監督の活躍は続いています。
 
 ところで、今日、太田隆文監督ご自身のFacebookを通じて、久々に『朝日のあたる家』に関する情報を知りました。来る10月16日(日)14:30~18:00、京都市龍谷大学響都ホールにおいて、映画『朝日のあたる家』上映(第1部)と太田監督を迎えた対談(第2部)が「入場無料」で行われるのですが、何と、主催が浄土真宗本願寺派総合研究所だというのです。
 実は、私自信、西本願寺の末寺の檀家に生まれ、今でも、同教団の門徒の1人にカウントされていることは間違いないでしょうし、特段それに異を唱えるつもりはないのですが、惜しむらくは、本願寺派西本願寺)が、大谷派東本願寺)に比べて、原発に対する姿勢が曖昧であるということです(憲法や安保法制についてもそうですが)。
 日本国憲法を継受した真宗大谷派の宗憲を読んだ時、私の念頭に浮かんだ感想は、今や象徴門首制をとる大谷派日本国憲法体制だとすれば、本願寺派西本願寺)は、大日本帝国憲法体制、それも大正デモクラシー期のそれかな、というものでした。
 それは余談として、その西本願寺にも変化の兆しがあるのでは?と思ったのは、今年の7月6日に浄土真宗本願寺派宗学院が小出裕章さんを招いた講演会を開催するということを知った時でした。私は大いに驚き、思わずブログで紹介したものでした(注目!小出裕章さんを公開講座の講師に招く浄土真宗本願寺派宗学院(2016年7月6日)/2016年2月22日)。
 
 今回、映画『朝日のあたる家』上映と太田隆文監督との対談(対談相手は、所長の丘山新さん)を企画した浄土真宗本願寺派総合研究所というのは、教団直轄のシンクタンクとでも言えば良いのでしょうか。
浄土真宗本願寺派総合研究所ホームページ
 
 宗学院といい、総合研究所といい、このような動きは、西本願寺本山自体にも変化が起きつつある兆候ということでしょうか。注目したいと思います。
 なお、10月16日の企画は定員350名ですが、本日(10月7日)現在、ホームページを見る限り、まだ申込み可能のようでしたので、本メルマガ(ブログ)でご紹介することとしました。ご都合のつく方に是非お勧めしたいと思います。
 以下に、浄土真宗本願寺派総合研究所ホームページから開催概要を引用します。
 
(引用開始)
平成28年10月16日(日) 
原発問題を考える-なぜ原発映画を撮ったのか-映画上映&監督対談
 
原発問題は社会全体の課題であり、その社会に生きる一人ひとりが主体的に考えるべき問題です。私たちは、原発のかかえる様々な課題に真摯に向き合い、次世代の人々が安心して暮らせる社会を実現しなければなりません。いまこそ原発をめぐる意見の対立を越えて共に考え行動することが求められています。今回上映する映画は、原発問題を扱ったもので、世代を超えて見ることの出来る内容となっています。一人でも多くの方々に映画を見ていただき、原発に対する関心を深め、どうのように向き合っていくべきかを考えていただければと思います。
 
開催日:平成28年10月16日(日)14:30~18:00(14:00開場)
講師:太田隆文 氏(映画監督)
内容:
 14:00 受付
 14:30 開会
 14:50 映画「朝日のあたる家」上映
 16:50 休憩
 17:00 太田監督と丘山研究所長との対談
 18:00 終了
受講料:無料
開催場所:龍谷大学響都ホール
 JR京都駅八条東口より徒歩約1分 
 アバンティ9階(店内東側エレベータをご利用ください)
定員:350名
お申し込み:FAXまたはWeb

[FAX申込用紙]
 
Introduction
 「ストロベリー・フィールズ」「青い青い空」「向日葵の丘1983年・夏」と、青春群像劇を描くことで評価が高い太田隆文監督が最新劇場用映画第3作目として選んだ題材は、メディア業界では“タブー”とされる原発問題を扱ったもの。
 本作「朝日のあたる家」は、自然が美しいある町に突然降りかかる原発事故による悲劇と、否応無く事故に巻き込まれていくひとつの家族の姿を描いていく。
 映画というものは、資金がなければ製作は出来ない。その資金集めに困難が予想された本作品は、企画の立ち上げから約1年半、ロケ地ともなった静岡県湖西市の人々の熱い支援により完成した。
 太田監督の描くものには、常に“連綿と繋がっていく思い”が詰まっている。それは前2作を観た観客が心を震わせ太田作品を“大事なもの”として胸に留め続けることからも明らかだ。
 今作も原発事故というシビアな題材を扱いつつ、ひとつの家族の姿を、ロケ地となった自然の美しい湖西市を舞台にして浮かび上がらせていく。そこにあるのは原発事故という悲劇だけではなく、家族、親子、次世代へと繋がる“絆”。その絆が何よりも大切なものであることを映画は見事に伝えていく。
 すでに2013年5月のジャパン・フィルム・フェスティバル・ロサンゼルス2013でも高評価を受けた本作。それは“想い”の詰まった映画ゆえに、言葉の壁を越えて人々の心に届いたからに他ならない。的確な演出、効果的な音楽、ドキュメンタリーであるかのような俳優たちの演技、それを支えるスタッフ、湖西市の支援、それら全てが一体となって製作された「朝日のあたる家」。
 “現在の日本”を生きる我々が真に必要とするべき映画がここに誕生した。
(引用終わり)
 
 最後に、チラシに記載された「講師プロフィール」を転記します。太田監督は、西本願寺と深いご縁があったのですね。
 
(引用開始)
1961年、奈良・誓興寺(浄土真宗本願寺派)住職太田信隆の長子として生まれる。南カリフォルニア大学・映画科に学ぶ。2006年、故郷和歌山県田辺市を舞台に青春ファンタジー映画「ストロベリーフィールズ」を監督。カンヌ映画祭でも上映。県から「きのくに芸術新人賞」受賞。2010年、浜松を舞台にした青春書道映画「青い青い空」を監督。地元でその年1番のヒット。ロサンゼルスの映画祭でも上映。2015年は「幸せとは何か?」をテーマとした「向日葵の丘 1983年・夏」(常盤貴子・主演)を監督。全国でヒット。いずれも原作のないオリジナル脚本を自ら執筆。地方の美しさを描いた映画。「毎回、涙が止まらない爽やかな感動作!」と多くの映画ファンが注目。大林宣彦監督が最も期待する映画作家の1人である。
(引用終わり)
 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』 
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ