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第24回全国市民オンブズマン和歌山大会(9月2日・3日/和歌山県民文化会館)のご案内

 2017年8月10日配信(予定)のメルマガ金原.No.2900を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
第24回全国市民オンブズマン和歌山大会(9月2日・3日/和歌山県民文化会館)のご案内
 
 来る9月2日(土)・3日(日)の両日、和歌山市の県民文化会館小ホールなどを会場として、第24回全国市民オンブズマン和歌山大会が開催されるとのご案内をいただきましたのでご紹介します。
 現地実行委員会は、事実上、「市民オンブズマンわかやま」が担っておられるのだろうと思います。
 
 いまどき「オンブズマン」という言葉を聞いたことがないという人はほとんどいないと思いますが、あらためて「オンブズマンって何?」と尋ねられて、的確・簡明な説明ができる人も多くはないかもしれません(私もそうです)。
 そこで、ここでは、「全国市民オンブズマン連絡会議」ホームページに掲載された「よくある質問」の一部を引用しておきます。
 
(引用開始)
Q:「オンブズマンombudsman」って何語?どういう意味なの?
A:「オンブズマンombudsman」とは、スウェーデン語で「代理人」を意味する言葉です。もともとは、国民の代理人として行政機関に対する苦情処理や行政活動の監視・告発などを行う職務につく人のことを指し、「オンブズマン制度」は、西欧を中心に普及しています。このように、「オンブズマン制度」とは公的なものであり、「市民オンブズマン」とは別です。(ちなみに、スウェーデン語の「オンブズマン」は、性別に関係なく使えると、スウェーデン大使館に聞きました。)
Q:諸外国では「オンブズマンombudsman」は 議会や行政から任命される「公的なもの」みたいなのですが「市民オンブズマン」っていったい何ですか?
A:1980年に日本ではじめて「市民オンブズマン」を名乗った弁護士達のグループは、“諸外国では、市民の代理人として苦情を聞いて行政を是正する「公的オンブズマン」がいるが、日本にはいないので、市民自ら「オンブズマン」として行政の不正・腐敗を追及していこう”、と考えました。その後、市民一人一人が行政の問題に関心を持って追及していこうとする「市民オンブズマン」の理念が広がり、全国各地に「市民オンブズマン」を名乗る団体が出来ました。2003年現在、「公的オンブズマン」も地方自治体レベルで徐々に出来つつあるらしいですが、あまり把握しておりません。また、行政監視分野だけでなく、福祉分野などで「オンブズ」を名乗る市民団体が出来ていますが、全ては把握しておりません。このように、「市民オンブズマン」といっても、特別な権限はありません。市民がもつ権利を最大限に活用し、「行政を市民の手に取り戻す」活動を行っております。
(引用終わり)
 
 私の地元和歌山県では、「市民オンブズマンわかやま」が以前から積極的に活動しており、特に、地方議会議員による政務活動費の不正使用問題については、一層の情報公開を請願したり、住民監査請求や住民訴訟の提起などを進めています。これらの活動は、ホームページの中の「最近の主な活動」に詳しく紹介されています。
 
 和歌山大会の参加者の多くは、全国各地で市民オンブズマン活動に携わっておられる方々でしょうが、チラシにもあるとおり、「どなたでも参加いただけます。」ということです。2日目の分科会では、和歌山県民にとって切実な問題である「カジノ・ギャンブル」も取り上げられますし、これまで市民オンブズマンの活動を外から眺めていただけの方にとっても、得難い機会ではないかと思います。
 
 現地実行委員会の事務局長(かどうか確認していませんが、多分そうでしょう)の畑中正好さんに電話して確認したところ、「懇親会参加や託児の申込みは期限(8月17日)までにお願いしたいが、2日(土)の全体会、3日(日)の分科会への参加は、事前申込みなしに当日来ていただいても大丈夫です。多くの方のご参加をお待ちしています。」とのことでした。
 畑中さんの電話での口ぶりでは、参加費1,000円(大会資料も欲しければ5,000円)というハードルもあるので、定員オーバーで会場に入りきれないのでは?という心配はあまりしていない様子でした。
 なお、分科会は、県民文化会館内の会議室を使用するとのことでしたが、まずは小ホールに設けた受付に立ち寄っていただきたいとのことでした。 
 それでは、チラシ記載情報を転記して、和歌山大会の内容をご紹介します。
 
チラシ記載情報から引用開始)
-チラシ表面-
第24回全国市民オンブズマン和歌山大会

2017年日(土)・日(日)
(詳しくは裏面をご覧ください)
 
「忖度(そんたく)」の闇に光を!!
権力のえこひいきをただす
 
 森友学園加計学園問題は、「忖度(そんたく)」と権力のえこひいきがあった疑いが濃厚です。その闇にオンブズの手法で迫ります。
 「口利き記録制度」の調査は、その延長線です。すべての口利きが記録されれば、闇がみえてきます。みえない口利きがなくなる制度をめざします。
 官僚が業務上作成・使用したメールやメモは公文書。権力の都合で「個人メモ」とされないよう実態調査を行い公表します。
 
【参加費】
1,000円(大会資料の必要な方は5,000円)
懇親会/5,000円
 
どなたでも参加いただけます。
託児所(無料)あります。
懇親会・託児は8月17日(木)までにお申込み下さい。
分科会のみご参加の方も受付は小ホールに設けていますので、小ホールを必ずお通り下さい。
 
参加申し込み・お問合せ
第24回全国市民オンブズマン和歌山大会現地実行委員会
〒640-8158 和歌山県和歌山市十二番丁10 本山ビル3階 市民オンブズマンわかやま内
TEL:073-433-2241 FAX:073-433-2767
mail:wa_obz@naxnet.or.jp
 
-チラシ裏面-
和歌山での全国大会を成功させましょう
  現地実行委員長・弁護士 阪 本 康 文
 大会では、森友学園加計学園問題の調査結果が発表されます。どこまで「忖度(そんたく)」の闇にせまれるか。権力のえこひいきをただすことにつなげられるか、今から楽しみです。
 チラシに用いた風景は、平成29年度の日本遺産に認定された和歌山市の「絶景の宝庫和歌の浦」です。この写真には写っていませんが左側に「和歌山マリーナシティ」があります。そこに和歌山県和歌山市は、「カジノを含むIR施設」の誘致をすすめています。カジノ等の施設が視野に入るような景色になれば、絶景はどうなるでしょうか。絶景の宝庫をカジノから守ろうと思うのは私だけではないはずです。そういうこともあって「カジノ・ギャンブル」分科会が設けられました。
 メイン会場320人、懇親会場200人収容可能です。たくさんの皆さんのお越しをお待ちしております。
 
大会スケジュール
9月2日(土)
12:00 開場(和歌山県民文化会館 小ホール)
13:00  開会+実行委員会挨拶
13:05~13:15 基調報告
13:15~13:40 森友学園加計学園問題情報公開結果
13:40~14:05 口利き記録制度調査結果
14:05~14:15 文書件名簿発表
14:15~14:35 政務活動費ランキング発表
14:35~14:55 休憩
14:55~15:15 寸劇
15:15~17:00 各地報告
17:00~17:20 落札率調査、電力購入・売却調査
17:20~17:40 包括外部監査の通信簿表彰 スピーチ
17:40~18:00 分科会宣伝、事務連絡
18:30~20:00 懇親会(アバローム紀の国)

9月3日(日)
 9:30~11:20 分科会・終了後移動
11:30~12:00 大会宣言、決議(和歌山県民文化会館 小ホール)
12:00 閉会
 
分科会
①「えこひいき監視」
②「政務活動費」
③「カジノ・ギャンブル」
④「自治会」
 
懇親会
アバローム紀の国(県民文化会館から徒歩3分)
(引用終わり)
 
(付記)
 和歌山県外の方が事前申込みをした上で参加しようという場合には、「全国市民オンブズマン連絡会議」ホームページの中の「全国大会」のコーナーをご参照ください。


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