2017年9月10日配信(予定)のメルマガ金原.No.2931を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
市民連合「第4回全国市民意見交換会」(9/10)が開催されました
今日(9月10日)午前10時30分から午後4時までの日程で、全日通霞ヶ関ビルディング8F大会議室において、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)が主催する「第4回 全国市民意見交換会」が開かれました。
実は、「どうやら9月10日に、市民連合が全国意見交換会を開くらしい。」ということを私が知ったのは、8月10日(木)の昼休み、第38回「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)の集合場所である和歌山市役所前でのこと、和歌山県平和フォーラムの藤原慎一郎さんから、「平和フォーラム・原水禁メールマガジン」(第233号)の「今後の主な取り組み」の中に、「9月10日 市民連合全国交流会(10:00~全日通会館)」という記載があるけれど、聞いていますか?と声をかけられたのが最初でした。
その後、8月18日(月)に市民連合わかやまの会議に参加した際も、それ以上の知識の持ち合わせのある者は(共同代表を含めて)誰もいないという有様でした。
そして、ようやくその全国交流会の全貌(?)が判明したのは、回り回って「第4回全国市民意見交換会のご案内」(7月28日付で市民連合が発出した文書)が市民連合わかやまのMLにたどり着いた8月21日(月)のことでした。やれやれ。
この「ご案内」を読んでみると、「市民と野党の共闘の深化と衆院選に向けた戦略の構築を目指す目的で」第4回全国市民意見交換会を開催するので出席して欲しいという要請書なのですが、「尚、会場の都合上、参加人数は小選挙区の団体は1名、小選挙区の団体がない県の団体は2名とさせていただきます。」とあり、完全クローズドの集会であることが分かりますので、インターネットでの告知を一切行わなかったことも理解できないことはありません。
ちなみに、第2部は「意見交換会(分科会)」でした。
第1部(前半)
冒頭~ 司会(佐藤学氏、長尾詩子氏)
4分~ 開会挨拶 高田健氏(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
10分~ 市民連合の紹介 広渡清吾氏(東京大学名誉教授)
第3部
49分~ 各分科会からの報告
1時間11分~ ファシリテーターからの報告
1時間11分~ 山口二郎氏
1時間14分~ 長尾詩子氏(安保関連法に反対するママの会)
1時間17分~ 池田亮子氏(同上)
1時間19分~ まとめ 中野晃一氏(上智大学教授)
1時間28分~ 閉会 佐藤学氏(安全保障関連法に反対する学者の会)
第3部の各分科会からの報告を聴きながら、身につまされる思いをする方も多いのではないかと思いました。
複数の方が言及されているように、10月22日投開票の衆院トリプル補選の結果が非常に重要なものになることが共通に認識されているようでした。補選告示までもう1ヶ月しかなく、第4回全国市民意見交換会を開くタイミングとして、この9月10日より遅らせる訳にはいかなかったということでしょう。
民進党代表選が終わり、予想通りというか予想以上にゴタゴタが続く同党ですが、明日以降、また5人の衆議院議員が離党するという観測記事が出ているその中に、和歌山1区の現役議員もいるのですよね。さてさて・・・。
いずれにせよ、各地の実情に応じた「(相対的に)最もましな選択」をせざるを得ない状況は全然変わっていない、と言うよりも、より状況は厳しくなっているように見えます。
今日の全国市民意見交換会に出席できなかった地域においても、今後の運動の参考とするため、是非視聴されることをお勧めします。