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「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート!

 2017年9月9日配信(予定)のメルマガ金原.No.2930を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート!
 
 4日前(9月5日)のこのブログでご紹介した「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」実行委員会が主催するキック・オフ集会が、昨日(9月8日)、なかのZERO大ホールで開催され、キャパ1,300弱のホールに入りきれない人がロビーを埋め、1,500人の参加と発表されました。まずは、幸先の良い船出ということで、良かったですね。
 そのキックオフ集会の模様を伝える動画が何種類もアップされていますが、聴き取りやすさと見やすさが高いレベルで達成されている「Makabe Takashi」さんの動画をご紹介することとします。
 
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9・8キック・オフ集会 2017年9月8日 (1時間31分)

冒頭~ 司会 菱山南帆子さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
4分~ 主催者挨拶 高田健さん(同上)
8分~ 経緯の説明 福山真劫さん(同上)
市民アクション発起人・呼びかけ人から
18分~ 浜矩子さん(同志社大学教授)
23分~ 鎌田慧さん(ルポライター)
29分~ 暉峻淑子さん(埼玉大学名誉教授)
37分~ 佐高信さん(ジャーナリスト)
42分~ 高野孟さん(「インサイダー」編集長)
48分~ 落合恵子さん(作家)
55分~ 香山リカさん(精神科医
松元ヒロさんライブ~動画なし
1時間03分~ ミニ講演 清水雅彦さん(日本体育大学教授)
1時間24分~ 行動提起 小田川義和さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
 
 小田川義和さんの行動提起で説明のあった「安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)の署名用紙(PDFファイル)が総がかり行動実行委員会のホームページに掲載されています。その内容を読んでおきましょう。
 
(引用開始)
                      安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名
参議院議長  様
 2017年5月3日、安倍晋三首相は突然、「新たに憲法9条自衛隊の存在を書きこむ」「2020年に新憲法施行をめざす」と述べました。この発言を受けて、改憲への動きが急速に強まっています。
 戦後70年以上にわたって、日本が海外で戦争をしてこなかった大きな力は憲法9条の存在と市民の粘り強い運動でした。いま、9条を変えたり、新たな文言を付け加えたりする必要は全くありません。私たちは、日本がふたたび海外で「戦争する国」になるのはゴメンです。
 私たちは、安倍首相らによる憲法9条などの改悪に反対し、日本国憲法の民主主義、基本的人権の尊重、平和主義の諸原則が生かされる政治を求めます。
請願事項
1、憲法第9条を変えないでください。
2、憲法の平和・人権・民主主義が生かされる政治を実現してください。
第一次集約 12月20日  第二次集約 4月25日  第三次集約 5月末
呼びかけ団体 安倍9条改憲NO!全国市民アクション
連絡先 1000人委員会 ☎03-3526-2920/9条壊すな!実行委員会 ☎03-3221-4668
      憲法共同センター ☎03-5842-5611/九条の会 ☎03-3221-5075
(引用終わり)
 
 国会請願を念頭に置いた真っ当な署名用紙ですね。
 国会請願など念頭になく(請願などしなくても国会で多数を占めている)改憲派(美しい日本の憲法をつくる国民の会)の1000万人署名用紙は、国民投票運動で活用すべく、まるで後援会入会申込書のように、郵便番号や電話番号まで書き込む書式になっていますけどね。
 まあ、我々が改憲派の「署名用紙」の真似をする訳にもいかないでしょうが。
 
 最後に、清水雅彦さんのミニ講演と小田川義和さんの行動提起の部分の個別動画をご紹介するとともに、小田川さんによる行動提起の一部を文字起こししておきます。「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」からの提案を各地の個人・団体が主体的に受け止め、大きな国民運動として盛り上げていくための参考となれば幸いです。
 
2017.09.08「安倍9条改憲 NO!全国市民アクション…」:〈学習会〉清水雅彦さん (日本体育大学教授・憲法学)【11/12】(21分)

※注 清水さんが言及されている9条加憲論のネタ元である日本会議常任理事・政策委員である井上哲夫が、日本政策研究センター機関誌「明日への選択」2016年9月号で発表した論考の内容については、リテラに掲載された以下の記事などをご参照ください。
 
2017.09.08「安倍9条改憲 NO!全国市民アクション…」:〈行動提起〉小田川義和さん (総がかり行動実行委員会)~ 閉会【12/12】(7分)

(一部文字起こし)
「この統一署名の表題について触れたいと思います。「安倍9条改憲 NO!」としていますが、この点は意味を持っているということです。「改憲 NO!」ではありません。「9条改憲 NO!」でもありません。戦争する国づくり反対の方々に、運動に参加いただくことは当然として、憲法を守ろうとしない安倍首相に、9条まで手をつけさせることが我慢できない、こういう方も含めて運動に参加を呼びかける、広がりのあるものとしていくために、署名のタイトル、こういう形にさせていただきました。」
「具体的な行動について、3点ほど申し上げたいと思います。第1に、諸選挙での投票数を念頭に、国会内での改憲派3分の2の結集にくさびを打ち込む意図をもって、署名の目標数3000万人として提起をさせていただいています。地域住民の過半数とか、有権者過半数とか、あるいは工場、事業所の全労働者とか、より積極的な目標を掲げ、署名実行委員会のような体制を無数に作って、達成にチャレンジしていただくことを大いに歓迎をしたいと思います。署名の集約時期、第一次を12月20日、第二次を4月の25日、第三次を5月末として提起を致します。来年の通常国会での改憲発議を安倍首相が狙っている、その状況認識に立って、通常国会中に迎える71年目の憲法記念日5月3日前に、3000万の目標達成を、という構えでの提起、是非ご協力をお願いしたいと思います。」
「具体的な運動の第2は、節目ごとの大規模な集会の開催です。署名と併せ、大規模集会で世論を可視化をし、政党に改憲に反対する市民との共闘を迫ってまいりましょう。戦争法でもそうでしたけれども、私たちの運動が、政党を変え、政治を変え、国会内の力関係を変える最大の力だと思います。そのために、当面、11月3日、新春、5月3日、国会最終盤の6月、この4つの節目の大規模集会、今から準備をし、全国で数百万規模の行動を繰り返し取り組んでいこうと確認をし合いましょう。当面11月3日は、東京は午後2時(14時)開始で、10万人を超える規模で国会包囲の大行動に取り組みたいと思います。全国にも、連携した集会・行動に、100万人を超える皆さんの参加を募ること、成功させることを、今日の時点で確認をし、皆さまとともに準備を進めてまいりましょう。」
「第3は、安倍9条改憲の狙いや危険性、憲法を守り生かすことの重要性、憲法の価値を学ぶ学習会や講演会、19日なでの集中日を決めた宣伝署名行動など、それこそ、地域、職場、学園で、多様な取り組み、運動や参加者を増やしてまいりましょう。新聞意見広告など、経費のかかる運動では、多くの皆さんの拠出をお願いすることになろうかと思います。運動の先頭に立っていただくと同時に、運動の基盤づくりにも皆さんに参加いただきますことをお願いしたいと思います。」
 
 以上、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」からの3つの行動提起です。
 様々な団体(地域の「9条の会」を含む)は、それぞれ独自の目的をもって設立され、活動を続けてきたのであり、「安倍9条改憲」への反対運動にも、もちろん主体的に取り組むのが当然ですが、それら個々の活動が一つの大きな国民運動となり、より影響力を高めるための触媒を「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が果たそうとしているのだと思います。
 そのことを念頭に、当面、来年の通常国会での改憲発議阻止を目標に、各地の団体が活動計画を具体化する(地域ごとの連携・共同も当然必要になってきます)ことが求められています。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)