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再放送視聴の勧め~『告白~満蒙開拓団の女たち~』、『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』、『ドラマ 東京裁判』

 2017年10月5日配信(予定)のメルマガ金原.No.2956を転載します。
 
再放送視聴の勧め~『告白~満蒙開拓団の女たち~』、『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』、『ドラマ 東京裁判
 
 降って湧いたような衆議院の解散・総選挙の渦に否応なく巻き込まれている日本国民の1人として、「勝つか負けるかそれはわからない」「それでもとにかく闘いの出場通知を抱きしめて」(中嶋みゆき『ファイト!』より)という心境で全力を尽くすしかないですね。ということで、「市民連合わかやま」の動きも逐次お伝えしたいと思っています。
 
 今日は、久しぶりにテレビのドキュメンタリー番組を紹介します。しかも、再放送ばかりです。
 いずれも再見、三見に耐える好番組です。実際『ドラマ 東京裁判』(NHKスペシャル)は、3回目の放送ですものね。
 多分、2回目となる『告白~満蒙開拓団の女たち~』(ETV特集)と『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』(映像'17)も必見だと思います。
 
NHK・Eテレ
2017年10月7日(土)午後11時00分~午前0時00分
ETV特集(アンコール)『告白~満蒙開拓団の女たち~』
(番組案内から引用開始)
 終戦後の旧満州。命を守るため、ソ連兵の接待を若い女性にさせた開拓団があった。戦後長く語られなかった、開拓団の女性たちの告白。その歴史に向き合う人々を見つめる。
 戦前、岐阜県の山間地から、旧満州中国東北部)・陶頼昭に入植した650人の黒川開拓団。終戦直後、現地の住民からの襲撃に遭い、集団自決寸前まで追い込まれた。その時、開拓団が頼ったのは、侵攻してきたソビエト兵。彼らに護衛してもらうかわりに、15人の未婚女性がソ連兵らを接待した。戦後70年が過ぎ、打ち明けることがためらわれてきた事実を公表した当事者たち。その重い事実を残された人々はどう受け止めるのか。
~平成29年度文化庁芸術祭参加~」
(引用終わり)
 
2017年10月9日(月)午前1時54分~午前2時54分(日曜深夜)
MBSドキュメンタリー映像'17『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』
(番組案内から引用開始)
 2016年の師走。目まぐるしく事態が動き続ける沖縄で、住民がもっとも恐れていたことが現実となった。名護市辺野古から遠くない浅瀬に米軍輸送機オスプレイが墜落したのだ。日本政府は米軍に抗議したが、わずか6日後に米軍の意向に沿って飛行再開を受け入れ、東村高江地区を取り囲むように建設を進めていたオスプレイ用の新ヘリパッド(着陸帯)を完成させて、米軍に引き渡した。
 「ボケ、土人が」。この高江で10月、大阪府警機動隊員が工事に反対する住民に放ったこの言葉に沖縄県知事はじめ県をあげて反発がひろがった。しかし、この発言に対し「差別とは断言できない」、「差別用語かどうか、一義的に述べることは困難」という趣旨の閣議決定がなされ、その後、基地に反対する人々への冷たい非難が増幅したかに見え、むしろ基地に反対する住民たちの振る舞いこそが「問題である」との声が広がった。インターネットで検索すると沖縄の市民運動そのものを「過激」「違法」とする書き込みが続々登場。オスプレイなどこれ以上の基地負担に抵抗する声は、戦後71年を経てもなお、米軍と米軍の意向のまま動く日本政府によって、押さえつけられている。
(略)
 「土人」発言をきっかけに広がった沖縄ヘイトといえる現象。基地反対運動に関し、これまで以上に虚実が入り交じる言論空間。私たちが見つめるべき真実は、どこにあるのだろう。番組では、日本全体の100分の1にあたる沖縄の声をめぐり、インターネットを中心にデマやバッシングが広がり、沖縄の人々の1の声が、いかに消されようとしているのか、その裏側と構図に迫りたい。
取材ディレクターより
 「ほっとけなかった・・・」。沖縄で生まれ、沖縄で暮らす泰真実さん(51)が、基地反対運動に関わることになったその理由です。(略)とても優しい目をしている泰さん。ところが、インターネットで検索すると「沖縄極左」「過激派」とされています。1970年代の「成田闘争」で暗躍した人物だと告発する脅迫状が職場にも届きました。根も葉もないデマです。こうして、泰さんはネット空間で危険人物に仕立て上げられていったのです。
 「基地反対運動は県外からの活動家、過激派」。大阪府警機動隊員が東村高江のゲート前で暴言を吐いて以降、そんな言説が一気に広まりました。高江を取り囲んで建設される米軍北部訓練場のヘリ着陸帯に反対する人たちをめぐる風雪。衝撃だったのが、ネット空間に影響されてか「基地反対派は酷いねえ」と身近な人たちが語り始めたことでした。
(略)
 今回の取材では、「え、まさか」と絶句する出来事が連続しました。その極めつけが、「基地反対派は暴力集団」「危険で近寄れない」と新年早々に報じた東京の情報番組。信じる人はいないだろう、そう思う自分がいると同時に、取材を通じ「デマは大げさなほど拡散する」ことを身をもって体験した自分がいます。この言論空間で基地反対運動への虚構が作り上げられようとしているのだとしたら、一体それはなぜなのか・・。突き詰めれば、私たちの暮らしそのものにもつながっていて、沖縄だけの問題ではありません。であるならば、今こそ基地反対運動の素顔に目を向けてほしい。そんな思いで作った番組です。ずっと語り継がれてきた沖縄戦と戦後72年間を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを寄せることができたなら、この言論空間にさまよう木霊(こだま)のありように、これからどう向き合うべきか考えることができると思うのです。
(引用終わり)
 
NHK・総合TV
2017年10月31日(火)午前2時25分~3時25分
NHKスペシャル『ドラマ 東京裁判 第1話』
(番組案内から引用開始)
 70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。
出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役)、ポール・フリーマン(英・パトリック判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事)、マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー)、塚本晋也(日・竹山道雄)ほか
*NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作
*判事役を演じる俳優たちの多くは、それぞれの判事の母国出身
テーマ音楽 中島ノブユキ  題字 赤松陽構造  語り 草笛光子
【ドラマあらすじ】
1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。
裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。
(引用終わり)
 
※NHKスペシャルの番組ホームページには、第1話の再放送予定しか掲載されておらず、第2話~第4話の再放送予定が不明です。第1話の放送が近付いてきたら、「NHKスペシャル/再放送予定」のページで放送日時をご確認ください。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2017年12月7日
予告12/12~15『ドラマ 東京裁判』(NHKスペシャル)のご紹介
2017年1月4日
放送予告・拡散希望1/29『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』(MBSドキュメンタリー映像’17)
2017年8月13日
「沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~」(MBSドキュメンタリー映像'17)上映後の斉加尚代氏ディレクターによるトークを視聴する