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廣渡清吾さんの講演「アベ政治に未来はつくれない~憲法が期待する市民の役割~」(商社九条の会・東京@2018年11月25日)を視聴する

 2018年11月27日配信(予定)のメルマガ金原No.3344を転載します。
 
廣渡清吾さんの講演「アベ政治に未来はつくれない~憲法が期待する市民の役割~」(商社九条の会・東京@2018年11月25日)を視聴する
 
 全国各地で今も活動を続けている「9条の会」がどれ位の数にのぼるのか、正確な数は多分誰にも分からないと思いますが、おそらく数千というオーダーであると考えて間違いはないと思います(人口93万人台の和歌山県の人口と県下「9条の会」の数から逆算すると、1万くらいあっても不思議はない)。
 
 その中でも、ずっと前から私がその活動に注目してきた「9条の会」の1つが、商社九条の会・東京です(巻末リストに主だった記事をピックアップしています)。
 何より、「地の利」があるからこそでしょうが、その豪華講師陣のラインアップにまず驚きますが、さらに、その講演全部について、時間はかかっても文字起こしした上で、ホームページ上で講演録を公開するという、他に類を見ない丁寧な取組に深い感銘を受けてきました。
  同会の「活動記録」をご覧ください。
 
 その商社九条の会・東京が主催する廣渡清吾(ひろわたり・せいご)さんの講演会が、一昨日(11月25日)の午後、東京都の文京区民センターで開催されました。もちろん、講演録が同会ホームページに掲載されるのは(これまでの例によると)何か月も後のことになるのですが、幸い、今回の講演については、UPLANさんによる撮影が行われ、YouTubeにアップされていました。
 
20181125 UPLAN 廣渡清吾「アベ政治に未来はつくれない~憲法が期待する市民の役割~」(2時間12分)
 
 同会のチラシによると、第1部では、アコーディオンの名手、うたごえ喫茶「ともしび」
で活躍中の池田健さんがリードして「楽しく歌おう♪」が行われ、廣渡清吾さんの講演は第2部として行われたようです。以下に、講演に関わるチラシ記載情報を引用します。
 
(チラシから引用開始)
商社九条の会東京 第43回企画 講演と歌のつどい
アベ政治に未来はつくれない~憲法が期待する市民の役割~
第2部 14:30~ 講演
廣渡清吾さん(日本学術会議21期会長、東京大学名誉教授)
 9 月 30 日、沖縄県知事選挙で、あらゆる手を使った「自公政府」を相手取って、翁長知事の後継者・玉城デニーさんを擁するオール沖縄が歴史的な勝利をかちとりました。直前の総裁選で三選された安倍晋三氏に対して、最初の痛打を与えることができましたが、さらに改憲の企てを頓挫させるべく、全力をつくしたいと思います。私たちも沖縄につづきましょう。
 その第一歩として、未来のために私たちは何をするべきかの問いかけに、力強く応えてくださる広渡清吾さんをお迎えしての講演会をいたします。気さくなお人柄に魅了され、わかりやすく明解なお話に元気いっぱいになること請け合いです。ご専門の「ドイツ法」などの見地から、ドイツと日本の共通点と相違もお話しいただけると思います。
 ぜひ、お誘いあわせの上ご参加ください。
廣渡清吾さんプロフィール
 1945 年,福岡県生まれ。京都大学法学部卒。東京大学社会科学研究所教授、ドイツ・ベルリン自由大学客員教授東京大学副学長、日本学術会議会長等を歴任。
 専門はドイツ法、比較法、法社会学。「安全保障関連法に反対する学者の会」発起人、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」でも活躍。
著書
『統一ドイツの法変動―統一の一つの決算』(有信堂高文社 1996 年)、『法システム 2 比較法社会論―日本とドイツを中心に』(放送大学教育振興会、2007年)、『市民社会と法』(放送大学教育振興会、2008 年)、『知的再生産構造の基盤変動―法科大学院・大学・学術コミュニティーの行方』(信山社、2009 年)
(引用終わり)
 
 上記のプロフィールにもありますように、廣渡先生は、学者の会の発起人、市民連合の呼びかけ人として、様々な集会で短いスピーチやご挨拶をされる機会が多く、私もそのような廣渡先生の発言を、公開された動画で度々拝聴してきたものです。
 けれども、今回の商社九条の会・東京のように、質疑応答を含めて2時間以上という充実した講演動画は、探せば他にも見つかるのかもしれませんが、珍しいと思いましたので、文字起こしされた講演録の公開を待つのではなく(相当時間がかかりそうなので)、まずは動画を先行してご紹介しようと思い立ったという次第です。
 
 さらに、これもどこかで書いたように思いますが、私が放送大学の学生(最初の1年間は選科履修生)になったのが2008年で、その年開講されたばかりであった廣渡先生の「市民社会と法」(ラジオ科目)を受講したのが、そのお名前を知った最初の機会でした。
 次に先生のお名前に接したのは、3.11直後の2011年、ごく短期間ではありましたが、社会科学分野から初めて選出された日本学術会議会長としてでした。
 そして、3度目「安全保障関連法案に反対する学者の会」(後に「案」がとれました)の中心となって活動される廣渡先生のお姿に瞠目したという次第です。
 
 10年以上前に履修した「市民社会と法」のテキストなども探し出し、じっかりと商社九条の会・東京でのご講演の模様を拝聴したいと思っています。そうすれば、学者としての教育研究活動と、実社会に働きかける活動とが、決して別々のものではなく、分かちがたく結びついていることが分かるだろうと思うからです。 
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/商社九条の会・東京関連)
2012年12月20日(2013年2月23日に再配信)
「9条の会」活動の蓄積を活用しよう!(例えば「商社九条の会・東京」)
2014年5月29日
商社九条の会・東京の講演録で学ぶ「《歴史の転換点》の検証」(山田朗氏)
2015年5月11日
樋口陽一さんと2人の同窓の友人(井上ひさしさん&菅原文太さん)
2015年8月19日
中国脅威論と安全保障関連法案~このペテンを打ち破るための様々な方法
2015年12月2日
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ビッグイシュー日本版と商社九条の会・東京HPで読む浜矩子教授の“アホノミクスを倒すための平和の経済学とケアリング・シェア社会”
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1年前(2017年)の9月9日、中野晃一さん(上智大学教授)が語ったこと~商社九条の会・東京の講演録(文字起こし)で読む