wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

日弁連人権擁護大会プレシンポ「特殊詐欺対策 街ぐるみで被害防止を!」(和歌山弁護士会@2018年7月6日)のご案内

 2018年6月9日配信(予定)のメルマガ金原No.3173を転載します。
 
日弁連人権擁護大会プレシンポ「特殊詐欺対策 街ぐるみで被害防止を!」(和歌山弁護士会@2018年7月6日)のご案内
 
 「特殊詐欺」とは、面識のない不特定の者に対し、電話その他の通信手段を用いて、預貯金口座への振込みその他の方法により、現金等をだまし取る詐欺をいい、振り込め詐欺オレオレ詐欺架空請求詐欺、融資保証金詐欺及び還付金等詐欺)及び振り込め詐欺以外の特殊詐欺(金融商品等取引名目の特殊詐欺、ギャンブル必勝情報提供名目の特殊詐欺、異性との交際あっせん名目の特殊詐欺及びその他の特殊詐欺)を総称したものを言います。
警察庁「特殊詐欺対策」ホームページ⇒特殊詐欺の被害状況から
 
 私自身、弁護士でありながら、「特殊詐欺」がどのように定義されているのか、ネット検索してみて初めて知りました。
 
 なお、最新の特殊詐欺の状況については、冒頭でご紹介した警察庁「特殊詐欺対策」ホームページの記載が充実していると思います。
 また、「警察白書」(最新版は「平成29年版 警察白書」)の中の「第1部 特集・トピックス」⇒「トピックスⅢ 特殊詐欺の手口の変遷と警察の取組」も参考になります。
 
 さて、私が、普段の憲法問題や原発問題とはやや畑違いの「特殊詐欺」に言及したのは、和歌山弁護士会が来月(7月6日)開催する特殊詐欺に関するシンポジウムをご案内しようと思い立ったからです。
 早速チラシ記載情報をご紹介します(というか、チラシに書いていること以外、情報の持ち合わせはないのですが)。 
 
(チラシから引用開始)
日弁連第61回人権擁護大会プレシンポジウム
特殊詐欺対策
街ぐるみで被害防止を!
 
日時 2018年7月6日(金)13:30~15:50
場所 和歌山県民文化会館 小ホール
      和歌山市松原通り一丁目1番地
テーマ
和歌山県下における特殊詐欺等の被害実態
〇特殊詐欺の被害回復の状況とその課題
〇行政や各種業界団体による街ぐるみでの被害防止策
〇特殊詐欺等に対する取締まりの状況とその課題
入場無料 
定員300名 申込不要
 
【趣旨】
 社会問題として注目される「特殊詐欺」は、深刻な被害を生み出し続けています。平成29年度の円国における「特殊詐欺」の認知件数は約18,000件、被害額は約390.3億円に上りました。「特殊詐欺」の手口は、常に進化し、巧妙化しており、自分は大丈夫と思っていた方も被害に遭っています。そして、一度被害に遭ってしまうと、被害回復は非常に困難なのです。
 和歌山県下においても、「特殊詐欺」の認知件数は95件、被害額は約2億1500万円に上り、その手口もオレオレ詐欺をはじめ、架空請求詐欺、還付金等詐欺など巧妙かつ様々で、泣き寝入りする被害者を少しでも減少させなければなりません。
 本シンポジウムでは、重大な人権侵害であると言っても過言ではない「特殊詐欺」について、和歌山弁護士会が行政・各種団体とともに、その実態・手口を明らかにしつつ、特殊詐欺に遭わないための対策を紹介します。
 
主催:和歌山弁護士会
   和歌山市四番丁5番地 TEL:073-422-4580  FAX:073-436-5322
共催:日本弁護士連合会、近畿弁護士会連合会
後援:和歌山県警察和歌山県、公益財団法人和歌山県暴力追放県民センター
(引用終わり)
 
 非常に潔い(?)文字情報だけのチラシで、趣旨はよく分かりますね。
 ただし、どういう立場の人が登壇してどういう報告をするのか、パネルディスカッションなどはあるのかなど、内容がいまひとつ分かりづらく、末尾の「和歌山弁護士会が行政・各種団体とともに、その実態・手口を明らかにしつつ、特殊詐欺に遭わないための対策を紹介します」から想像をめぐらすしかありません。
 それから、平日の昼間という時間設定も、多分、主な参加呼びかけ対象の方々の都合を優先して決めたのだと思います(まさか「公務員に登壇してもらうから」ではないでしょう)。

f:id:wakaben6888:20180609175035j:plain

 
 以下、補足的な情報をいくつかご紹介しておきます。
 
〇今日ご紹介した企画は、「日弁連第61回人権擁護大会プレシンポジウム」と銘打ち、日弁連の共催を得ているとおり、今年の10月4日(木)に青森市の3箇所の会場で開催される日本弁護士連合会第61回人権擁護大会シンポジウムのうちの第2分科会において、「組織犯罪からの被害回復~特殊詐欺事犯の違法収益を被害者の手に~」と題したシンポが開かれます。
 
〇昨年の12月、和歌山弁士会ホームページに以下のような【市民の皆さまへ】注意を喚起するお知らせが掲載され、今も掲載が続いていますので、全文転載してご紹介します。
(引用開始)
【市民の皆様へ】実在の弁護士名をかたる悪質な電話にご注意ください
                    和歌山弁護士会 会長 畑 純一
 従前から、実在の弁護士名をかたる何者かが、過去の大規模詐欺事件の被害者に電話をかけ、被害金の取り戻しが可能であるかのように信じ込ませたうえ、手続費用等の名目で金銭を詐取しようとしたり、未公開株投資の損害金を取り戻すという名目で架空の手続費用を騙し取ろうとする手口の詐欺事件が多発しています。
 これらの電話においては、本物の弁護士であると信じさせる手段として、実在の弁護士の登録番号を告げ、弁護士会に確認してみるよう促すことで、弁護士からの電話であると信じ込ませるという非常に巧妙な手口も用いられています。電話を受けた方が金銭を支払いそうになったケースも多数発生しており、中には、実際に金銭を振り込んでしまったケースも報告されています。
 このような実在の弁護士名をかたる詐欺は、弁護士業務に対する信頼を揺るがしかねず、見過ごすことのできない悪質な行為です。
 市民の皆様におかれましても、弁護士を名乗る電話がかかってきても、身に覚えがないなど、少しでも不審に思われた場合には、必ず、弁護士会に登録されている弁護士の電話番号に電話をして真偽を確かめてください。法律事務所の電話番号は、日本弁護士連合会ウェブサイトの弁護士検索により、ご確認いただくことができます。
 くれぐれもご注意くださいますよう、お願い申し上げます。
(引用終わり)
※注1 「日本弁護士連合会ウェブサイトの弁護士検索」は以下のページから。
 また、和歌山弁護士会の会員については、同会ホームページの以下のページから検索できます。
※注2 本年4月から、和歌山弁護士会の会長(任期1年)は、山下俊治弁護士に交代しています。
 
〇最近Facebook友達になっていただいた小笠原浩一さん(高座名「ゴスペル亭パウロ」)が、特殊詐欺をテーマにした創作落語を披露して、被害防止に協力していることを、わかやま新報が取り上げてくれました。是非ご一読ください。
わかやま新報 2018年5月12日
笑いの力で詐欺防止 アマ落語の小笠原さん
(抜粋引用開始)
 「お母ちゃんか? オレやオレや」「私は砂山の大富豪のマダムやで」――。コロコロと変わる表情や声色で、会場は笑いに包まれる。アマチュア福音落語家として活動する、「ゴスペル亭パウロ」こと小笠原浩一さん(56)=和歌山県和歌山市湊=は、後を絶たない振り込め詐欺をはじめとした高齢者の被害の未然防止を図ろうと、特殊詐欺防止をテーマに創作した噺(はなし)や落語を各地で披露。親しみやすさが好評を得ている。
(略)
 関西を中心に、昨年1年間で全国24カ所で公演。クリスチャンで、古典落語と、聖書の教えを分かりやすく伝える「福音落語」が主だが、防災士の資格を持ち、最近は防災や特殊詐欺防止を題材にしたネタを披露するようになった。
 県警によると昨年の県内の特殊詐欺の認知件数は95件、被害総額は約2億1470万円。小笠原さんは被害に遭った高齢者に直接話を聞いたこともあり、人ごとには思えなかった。「説明を1時間聞くのは大変。でも、笑いの持つ力を借りれば自然に手口や対策を知ってもらえるのでは」――。県警から犯人の手口や高齢者がだまされるポイントを聞いて落語に仕立てた。
 創作にあたっては、いかに身近な問題として捉えてもらえるかに心を砕く。時には地域にある温泉施設やうどん屋など、地元ネタもたっぷり盛り込まれ、和歌山の有名和菓子店のまんじゅうも登場。具体的な手口を説明し「電話に出るときは名乗らない」「家族で合言葉を決めておく」などの対策を紹介する。
 「落語を聴いた本人が被害に遭わないのはもちろん、被害に遭いそうな人を止めてくれることにもつながればうれしい」と願い、今後は薬物やアルコール依存などの社会問題も取り上げたいという。(後略)
(引用終わり)