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立憲野党と市民連合の意見交換会(2018年11月16日)に国民民主党が初参加~市民連合と各党はどう伝えたか

 2018年11月19日配信(予定)のメルマガ金原No.3336を転載します。
 
立憲野党と市民連合意見交換会(2018年11月16日)に国民民主党が初参加~市民連合と各党はどう伝えたか
 
 去る11月6日、国民民主党市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)との初の正式会合が行われたことは、このブログでもお伝えしたところです(市民連合と国民民主党が初の正式会合で基本合意(2018年11月6日)/2018年11月11日)。
 
 今日は、その続報といえばよいのでしょうか、去る11月16日に衆議院議員会館において、半年ぶり「立憲野党と市民連合意見交換会」が行われ、国民民主党から、平野博文幹事長と小宮山泰子衆議院議員が初めて参加しましたので、意見交換会の当事者がホームページでこの意見交換会をどう伝えたかご紹介しておこうと思います。来年の参院選や(もしかしたらあるかもしれない)憲法「改正」国民投票、それに、歯舞・色丹2島返還問題にからめた衆院解散、衆参同日選挙も、などという観測を踏まえた「市民と野党の共闘」を模索する全国の市民団体にとっても、中央でのこのような動きはしっかりとフォローしていおく必要があるでしょうから。
 
 まずは、市民連合のホームページの掲載された報告です。
 
市民連合 November 16 2018
11/16 立憲野党と市民連合意見交換会
(引用開始)
11月16日(金)、議員会館にて約1時間にわたり、「立憲野党と市民連合意見交換会」が行われました。この意見交換会は、安保法制の成立以来、継続的に行われているもので、今回は約半年ぶりの開催となりました。
 
意見交換会には、野党から、立憲民主党福山哲郎幹事長、辻元清美国対委員長、国民民主党平野博文幹事長、小宮山泰子衆議院議員日本共産党小池晃書記局長、穀田恵二国対委員長自由党森裕子幹事長、日吉雄太国対委員長社会民主党・吉川元幹事長、無所属の会大串博志幹事長、広田一国対委員長が参加しました。なお、国民民主党からの参加は初めてのこととなります。
 
はじめに立憲民主党福山幹事長より挨拶がありました。
 
財務省の文書改ざん、加計学園問題、防衛省の日報隠しといったことで国会が大紛糾している最中に、前回の市民連合との意見交換会が行われました。半年が経った今、安倍政権は臨時国会入管法改正を無理やり採決しようとしており、その体質は全く変わっていません。一方で、9月には沖縄県民の皆さんの力と、市民の皆さん、そして政党の皆さんの力の中で、玉城デニー知事が当選しました。安倍政権の体質が全く変わらず、民主主義を壊し続けているという状況の中で、今日このような形で集まれたことはとても意義が深いと思います。また、国民民主党の平野幹事長にお越しいただきました。我々としては歓迎させていただきたいと考えております。安倍政権を倒すために、来年の参院選に向けて、より具体的かつ建設的な意見交換をしていきたいと考えています。」
 
続いて安全保障関連法に反対する学者の会・広渡清吾より挨拶がありました。
 
「前回の参院選では、野党と市民の努力により32全ての1人区で候補者の1本化が実現し、大きな成果をあげました。来年の参院選に向けて、この水準を後戻りしてはならないと強く思っています。先日『あたりまえの政治』を掲げ、街頭宣伝を行いました。『あたりまえの政治』を求めなくてはならないというのが、今の安倍政権が陥っている状況です。憲法を守る、民意を尊重する、嘘をつかない。このあたりまえのことができない政治を変えなければなりません。そのためにも立憲野党の皆さんと市民との協力を深めていきたいです。」
 
さらに、立憲デモクラシーの会・山口二郎より安保法制の廃止、改憲阻止、さらに今の日本政治が直面するいくつかの重要な課題について、前回と同様に政策合意を何らかの形で結び、共通の旗印としていきたいといいう提起がありました。
 
その後、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民、無所属の会の各党・会派と、市民連合の各構成団体から、幅広く意見交換が行われ、参院選に向けて市民と野党の協力をさらに強く深めていくことが確認され、意見交換会は終了となりました。
 
市民連合は、11月28日(水)19時から王子・北とぴあにて、野党とのシンポジウムを開催予定です。私たちは、このような機会を通じて、参院選に向けた協力体制をさらに深化させていきたいと考えています。ぜひご参加いただけますと幸いです。
(引用終わり)
 
 続いて、意見交換会に参加した各党のホームページを調べてみました。漏れがあるかもしれませんが(社民党のホームページには記事が見当たらず、無所属の会はホームページそのものがないようです)、アップされていたものを全部紹介しておきます。
 現時点における各党のスタンスの差が、このニュースを伝える記事にも何とはなしに反映しているような気もしますが、さてどうでしょうか?
 
立憲民主党 2018年11月16日
市民連合と野党の意見交換会に福山幹事長と辻元国対委員長が参加
(引用開始)
 16日午後、国会内で安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合と野党5党1会派との意見交換会が行われ、福山哲郎幹事長と辻元清美国会対策委員長が参加しました。福山幹事長はあいさつで「市民連合との意見交換会を今回5党1会派で開催できることに感謝したい。安倍政権の体質は安保法制を強行した頃となんら変わっていない。来年の参院選にむけて市民連合の皆さんとしっかり意見交換していきたい」と述べました。意見交換会には、これまでの立憲民主党日本共産党無所属の会自由党社会民主党に加えて、今回から国民民主党が参加しました。
※写真4葉付き
(引用終わり)
 
国民民主党 2018年11月16日
平野幹事長が市民連合との意見交換会に出席
(引用開始)
 平野博文幹事長は16日、国民民主党はじめ立憲、共産、無所属の会、自由、社民の野党5党1会派と市民連合意見交換会に出席した。前回は、5月28日に開かれたが国民民主党は今回が初めての参加。国民民主党からは小宮山泰子衆院議員も出席した。市民連合からは、来年の参院選に向けて野党がどのように連携していくかの話し合いが呼びかけられた。
 意見交換会終了後に記者団からの取材に応じた平野幹事長は「安倍政権を倒すだけが共通認識ではなく、倒せば次の日本がこう変わるというわくわく感を出さないといけない」と連携をつくるために必要な考えを示した。
※写真1葉付き
(引用終わり)
 
日本共産党しんぶん赤旗 電子版) 2018年11月17日(土)
参院選に向けて共闘の具体化を 市民連合 5野党1会派代表 意見交換
(引用開始)
 来年の参院選で安倍政権打倒の市民と野党の共闘の本格化に向け、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)と野党との意見交換会が16日、国会内で行われました。初めて国民民主党が参加し、日本共産党立憲民主党無所属の会自由党社民党の5野党・1会派の書記局長・幹事長と国対委員長が一堂に会しました。
小池書記局長が発言
 問題提起を行った市民連合世話人山口二郎法政大学教授は「いまは参院選の1人区で野党協力を行うことは共通の了解事項になっている」と指摘。「私たちは野党の協力の機運を高め、共通して掲げるべき政策を議論し、野党と政策合意を結び共通の旗印としたい」とのべました。
 日本共産党小池晃書記局長は、沖縄県知事選で5野党1会派による本気の共闘の実現で玉城デニー氏が勝利したことをあげ、「この流れを参院選に実らせれば安倍政権を必ず倒せる」と強調。「1人区での候補者一本化で各党の主張は一致している。より具体化する段階だ」とし、相互推薦、相互支援など党の方針を示した上で、「前提条件をおかず、政党の本部間の率直で真剣な協議を始めることが急がれている」と表明しました。
 立民の福山哲郎幹事長は「安倍政権を倒すための意見交換を具体的、建設的なものにしたい」と発言。国民の平野博文幹事長は「参加でき大変うれしい。前回の1人区での勝利数を上回ることが安倍政権を倒す一里塚になる」とし、無所属の会大串博志幹事長は「安倍1強独走に終止符を打つという大目標に向け、5野党1会派がまとまることが重要だ」と強調しました。
 自由党森ゆうこ幹事長は前幹事長の玉城デニー沖縄県知事の勝利に感謝を述べ、6月の新潟県知事選での敗北にふれ「なんとなくの連携では勝利をつかめない。争点を掲げ、結束してたたかうことが必要だ」と強調。社民党の吉川元・幹事長は「小異を残して大同につくというのが、わが党の共闘の立場だ」と表明しました。
 山口氏は「5野党1会派が一堂に会したことは大きな意味がある。日本の民主政治にとって何が一番大きな問題かを見据えればおのずと野党の共通項が見えてくる」と語りました。
※写真1葉付き
(引用終わり)
 
自由党 2018年11月16日
市民連合との意見交換会」開催
(引用開始)
11月16日、自由、立憲民主、国民民主、無所属の会、共産、社民各党派の代表と、市民連合との意見交換会が国会内で開かれた。
 
会では、安倍政権に対峙するべく野党共闘について話し合われた。また来年の参院選に向け、市民連合と政策合意を結び、国民に選択肢を与えることを確認した。
 
自由党から出席した森ゆうこ幹事長は「市民と野党の本気の共闘で玉城デニー沖縄県知事が誕生した。皆さんに感謝を申し上げたい。本気の共闘なら勝てる反面、なんとなくの連携では結果が出ていないのも事実。市民と立憲民主党中心の野党共闘で安倍政権を倒したい」と語った。
※写真1葉付き
(引用終わり)