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井手英策氏講演会「分断社会から頼り合える社会へ~財政の原点に戻り、くらしの保障を考える~」(11/25和歌山県保険医協会)のお知らせ

 2017年10月30配信(予定)のメルマガ金原.No.2971を転載します。
 
井手英策氏講演会「分断社会から頼り合える社会へ~財政の原点に戻り、くらしの保障を考える~」(11/25和歌山県保険医協会)のお知らせ
 
 今日(10月30日)、和歌山県保険医協会(龍神弘幸理事長)から、「和歌山県保険医協会 40周年記念総会 記念講演」のご案内が封書で届きました。
 来る11月25日(土)に、井手英策氏(慶應義塾大学経済学部教授)を講師に招き、「分断社会から頼り合える社会へ~財政の原点に戻り、くらしの保障を考える~」と題した講演をお願いするということです。
 和歌山県保険医協会からは機関紙も送っていただいており、井手教授による講演会が開かれるということは、しばらく前から承知しており、チラシが届いたらブログで紹介させていただこうと思っていた・・・のですが、そうこうするうちに、突然の衆議院解散、そしてさらに唐突な民進党の希望の党への合流、衆院選における与党大勝をうけての前原誠司民進党代表の辞意表明と続く事態を眺めながら、この講演会のことがちらちらと気になっていました。
 
 前原誠司氏から「三顧の礼」をもって、民進党「尊厳ある生活保障総合調査会」(いわゆる前原調査会)に招かれた井手英策氏は、本年6月1日、同調査会に対して「基本認識および提言」を提出し(【提言】“All for All(みんながみんなのために)~あらゆる生活者を不安から解き放つ~”という見出しが付けられていました)、同月13日に発表された同調査会「中間報告」は、「本調査会は井手英策教授の提言が提起した国際社会、経済情勢、政治環境等に対する認識を十分共有し、その改革の理念、哲学、方向性を一にして、今後、最終報告に向けた更なる具体化の議論を真摯に行っていく。」とまで明言していました。
※「基本認識及び提言」
file:///C:/Users/user1/Downloads/20170601%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E8%AA%8D%E8%AD%98%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E6%8F%90%E8%A8%80%20(2).pdf 
※「中間報告」
file:///C:/Users/user1/Downloads/20170613%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E4%BC%9A%E4%B8%AD%E9%96%93%E5%A0%B1%E5%91%8A%20(1).pdf
 
 ところで、6月の「中間報告」に先立つ3月12日、民進党定期党大会での井手教授の来賓挨拶は、消費税についての同氏の見解を容認できない者にとっても、非常に感動的な内容であり、話題を集めました(井手英策慶応義塾大学教授が民進党定期党大会(3/12)で語ったこと/2017年5月13日)。
 
 その後の、蓮舫代表の辞意表明にともなって実施された民進党代表選挙では、井手教授は、明確に前原誠司氏を支持しました(「本当の争点~「ビジョン論争」に決着を~」という文章を自身のブログに発表)。
 ちなみに、この記事以降、ブログの更新は止まったままです。
 
 今日、久しぶりに民進党のホームページを閲覧したところ、10月26日付で「【特集】「頼り合える社会」をめざして」という記事がアップされており、読んでみると、「井手英策慶應義塾大学経済学部教授に、病気になっても、失業しても、長生きしても安心して生きていける社会づくりのビジョンについてご寄稿いただいた。」(民進プレス改題30号 2017年10月15日号2・3面より)とありました。
(引用開始)
 僕たちは2019年に税率が10%に増税される予定の消費税の使い途を変え、受益を中間層にまで広げることを訴えてきた。驚くべきことに、僕たちの主張を安倍晋三総理がそのまま受け入れた。
 もちろん、一国の宰相のやることかという暗い気持ちになる。だがそれでよいのだ。安倍総理アベノミクスによる成長路線が限界に来ていることを認めた。僕たちの掲げた旗こそが最後の希望なのだと認めたのだから。
(引用終わり)
とありますので、衆院選に向けての寄稿だったのでしょう。
 
 さて、前原誠司氏が民進党を去ったら(まだ去っていませんが)、「尊厳ある生活保障総合調査会」はどうなるんでしょう、というか、そもそも民進党はどうなるんでしょうという状態です。
 前原氏は、井手教授に対しては「三顧の礼」を尽くしたのかもしれませんが、「仁」や「信」に欠けるところはなかったのか、ということが今まさに突き付けられているのですから。
 井手教授としても、つらい立場なのかもしれません。
 
 さはさりながら、民進党や前原誠司氏のことはとりあえず横に置くとして、井手教授の経済学者としての主張に耳を傾ける価値は十分にあると思います。「税と給付とのベストミックス」(上記「基本認識及び提言」より)に疑問を抱く人こそ、進んで参加した方が良いとさえ思います。
 「基本認識及び提言」から、【提言】とそのための<道筋>を引用しておきます。
file:///C:/Users/user1/Downloads/20170601%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E8%AA%8D%E8%AD%98%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E6%8F%90%E8%A8%80%20(2).pdf
 
(引用開始)
【提言】“All for All(みんながみんなのために)~あらゆる生活者を不安から解き放つ~”
<道筋>「成長→自己責任→将来の備え」を「生活保障→満たし合い→将来の安心」に
1)私たちは、経済成長を絶対視し、自助努力で将来に備える自己責任社会、「もっと大
変な人がいる」と言って、人びとに我慢を強いる不幸の再生産を終わらせる
2)私たちは、をつうじて、人びとが人生の不安を感じる時期に、痛みを分かち合い、喜びを満たし合う、“All for All”の社会を目指す
3)私たちは、「現金給付」から人間に共通のニーズである「現物給付」に力点を移しつ
つ、可能な限り所得制限をつけずに幅広い給付を行っていく
4)私たちは、対人社会サービスの供給主体である地方自治体に対し、自治を育み、人び
との安心を底支えできるよう、課税自主権の強化を進める
(引用終わり)
 
 それでは、以下に、11月25日講演会のチラシ記載情報を転記します。
 
(チラシから引用開始)
和歌山県保険医協会 40周年記念総会 記念講演
分断社会から頼り合える社会へ
~財政の原点に戻り、くらしの保障を考える~
 
 従来の日本は、働いて稼いだものを貯蓄や保険にあて、あらゆる不安・事故に国民自身の力で備えてきた。
 今、所得が20年にわたって落ち、貯蓄率が劇的に下がるなか、財政難を理由に、保険料が高くなり、患者負担が増え、給付は減るばかりである。
 今こそ、社会の仲間がみんなのために税金を払い、不安や痛みを分かち合う「ALL FOR ALL」の社会像を一緒に考えてみましょう。
 
と き 2017年11月25日(土)午後4時~6時
ところ プラザホープ4Fホール
     和歌山ビッグホエール北隣
     和歌山市北出島1丁目5番47号
          TEL:073-425-3335
参加費無料(申込不要)どなたでもご自由にご参加ください。
 
講師 井手英策先生(慶應義塾大学経済学部教授)
 1972年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本銀行金融研究所、東北学院大学横浜国立大学を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学日本医師会総務省全国知事会全国市長会等の各種委員のほか、朝日新聞論壇委員、小田原市生活保護行政のあり方研究会」座長なども歴任。著書に『財政から読みとく日本社会』(岩波書店)、『18歳からの格差論』(東洋経済新報社)ほか多数。2015年度大佛次郎論壇賞、2016年度慶應義塾賞を受賞。
 
主催/和歌山県保険医協会
〒640-8157 和歌山市八番丁11番地 日本生命和歌山八番丁ビル8F
TEL:073-436-3766  FAX:073-436-4827
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/和歌山県保険医協会関連)
2015年10月6日
予告10/24堤未果氏講演会「沈みゆく大国アメリカ~逃げ切れ!日本の医療~」@和歌山市へのお誘い
2016年9月1日
7.1閣議決定についての木村草太説を振り返り 10.29木村草太氏講演会(和歌山県保険医協会)に期待する
2017年3月22日
映画『いしゃ先生』上映会(4/27@ジストシネマ和歌山)~和歌山県保険医協会創立40周年記念企画のご案内
2017年6月17日
映画『いきたひ~家族で看取る~』上映と長谷川ひろ子監督講演(和歌山県保険医協会)@7/6メディアアートホールへのお誘い

地域からの結集を!~「9条改憲NO!全国市民アクション・国立」の「キックオフ集会inくにたち」を視聴する

 2017年10月29配信(予定)のメルマガ金原.No.2970を転載します。
 
地域からの結集を!~「9条改憲NO!全国市民アクション・国立」の「キックオフ集会inくにたち」を視聴する
 
 私のブログでは、巻末に、その日書いたことと関連する過去の記事にリンクをはるようにしているのですが、「安倍改憲メッセージ関連」シリーズは増え過ぎですよね。これからもどんどん増加しそうだし、巻末リンク、どうしようかなあ・・・と悩んでいます。
 5月3日「安倍改憲メッセージ」からもうすぐ半年ですが、今日の記事が27本目(数え間違いでなければ)、ということは、平均1週間に1本ですからね。
 
 そこで、今日取り上げたのは、昨日(10月28日)、東京都国立市で開かれた「安倍9条改憲NO!3000万人署名キックオフ集会 inくにたち」(主催:9条改憲NO!全国市民アクション・国立)の模様を伝えた動画です。
 
2017.10.28 安倍9条改憲NO!全国市民アクション 全国統一3,000万人署名スタート集会(2時間16分)
11分~ 本田浩邦さん(獨協大学経済学部教授、9条科学者の会・事務局長)
※①総選挙の流れ、②比較軸としての片山哲内閣(日本社会党)、③改憲北朝鮮問題、④選挙結果をどう見るか、など。
獨協大学・教員紹介(本田浩邦教授)
※9条科学者の会(「九条の会」のアピールを広げる科学者・研究者の会)ホームページ  http://www.9-jo-kagaku.jp/
53分~ 菱山南帆子さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
※菱山南帆子Twitter
※戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会ホームページ
1時間19分~ 両講師に対する質疑応答
1時間40分~ 呼びかけ人・呼びかけ団体からのアピール
2時間03分~ 事務局から3000万人署名運動について
 
 この動画をご紹介しようと思ったのは、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、東京の総がかり行動実行委員会や九条の会事務局が呼びかけ、たまに東京で大規模集会をするだけでは決して運動は広がらないと思うからです。
 和歌山でも、来る11月3日の全国一斉行動に呼応して、総がかり行動実行委員会の枠組で、戦争をさせない和歌山委員会と憲法九条を守るわかやま県民の会が呼びかけて、「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」を実施しますが、今日ご紹介した国立では、様々な団体や個人が呼びかけ人となり、少しでも幅広い結集を実現しようと努力していることがうかがわれ、これは和歌山でも大いに参考にしなければと思いました。
 ちなみに、国立が、「9条改憲NO!全国市民アクション・国立」と名乗り、あえて「安倍」を外しているのは、いろいろ話し合った結果なのかな、などと推測したりしています。
 そして、この「全国市民アクション」の枠組でも、まだ私たちとの接点を持ち得ない層にどう声を届けていくのかがとても重要になってきます。
 その点については、法学館憲法研究書サイトの「今週の一言」コーナーのために書いた原稿で少し触れました(多分、明日10月30日にアップされると思います)。ご一読いただければ幸いです。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
2017年5月24日
立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」を読む
2017年6月16日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」発表記者会見(5/22)
2017年6月22日
羽柴修弁護士講演会「憲法をめぐる情勢と国民投票を意識した取り組み」から学ぶ
2017年6月27日
動画・学習会「安倍首相の改憲発言をめぐって」(九条の会事務局)~浦田一郎さん、渡辺治さんのダブル講演で学ぶ
2017年6月30日
立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」(6/26)を読む
2017年7月9日
「なるほど!新9条改正案を斬る」(イキョンジュ氏「アジアの中の日本国憲法」出版記念イベント)のご案内
2017年7月12日
和歌山県下7団体共同声明「安倍首相による改憲発言についての声明」を今日(7/12)発表しました
2017年7月18日
市民連合「緊急シンポジウム ストップ安倍政治-改憲を許さない市民集会」(7/12)を視聴する
2017年7月20日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」発表記者会見(6/26)
2017年7月26日
法律家6団体アピール「自衛隊の存在を9条に明記する安倍改憲提案に反対します」と清水雅彦氏講演動画「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」のご紹介
2017年7月31日
君島東彦立命館大学教授「安倍改憲案とわたしたちの平和構想―9条論の再創造―」講演動画を視聴する
2017年8月2日
「安倍9条加憲NO!シンポジウム―未来をつくる日本国憲法―」(中野晃一、武村正義長谷部恭男辻元清美各氏/7/31)の動画を視聴する
2017年8月9日
青井未帆氏「憲法自衛隊を明記することの意味を考える」講演動画(8/5兵庫県弁護士9条の会)を視聴する 
2017年8月23日
和歌山弁護士会憲法学習集会9/20「安倍首相の新たな改憲提言について―自衛隊憲法に書き込む改憲は何をもたらすか―」(講師:青井未帆氏)のご案内
2017年9月5日
九条の会」も参加して「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」がスタートします~目指せ3000万人署名
2017年9月9日
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート!
2017年9月13日
「安倍9条改憲を阻むために全国の九条の会は立ちあがりましょう」(9/6九条の会事務局からの訴え)
2017年9月14日
「安倍9条改憲NO!」のために「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」はまだまだ頑張ります
2017年9月15日
今年の憲法フェスタ(11/3守ろう9条 紀の川 市民の会)は本秀紀(もと・ひでのり)さん~歌う憲法学者が語る9条と自衛隊
2017年9月18日
9条の会共同講演会「安倍改憲を許すな!!」(愛敬浩二名古屋大学大学院教授@11/4和歌山県JAビル)のご案内
2017年10月11日
「安倍9条改憲NO!大学人と市民のつどい―憲法問題シンポジウムと大学有志の会ブロック連絡会発足記念集会」(2017年10月8日)を視聴する
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた
2017年10月22日
清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合国分寺)を視聴する
2017年10月23日
山田朗明治大学教授による講演「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」を視聴する(映画人九条の会
2017年10月26日
11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市
2017年10月28日
開催予告11/21「リレートーク 自民党改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会) 

開催予告11/21「リレートーク 自民党・改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会) 

 2017年10月28配信(予定)のメルマガ金原.No.2969を転載します。
 
開催予告11/21「リレートーク 自民党改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会) 
 
 一昨日(10月26日)の本ブログ(11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市)で開催概要をお知らせしたリレートーク自民党改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)のチラシの原案が出来上がりましたので(つまり、ようやく私が作ったということですが)、あらためてお知らせします。
 チラシといっても、私にデザイナーの素養は全くありませんので、参加要請の文書そのものですね。これを、普段お付き合いのある組織にメールで送り、輪転機で印刷していただこうという作戦です(実費だけで印刷を申し出てくださったところがありました)。経費の削減ということもありますが、もう時間もありませんので、大量に業者にチラシを発注しても配りきれません。
 頼りとするところは、SNSと口コミです・・・というか、SNSというのは、インターネットを利用した口コミのようなものですものね。本ブログなどを活用して、是非情報の拡散にご協力をよろしくお願いします。
 それでは、以下に書き上げたばかりのチラシのテキスト情報(ほぼテキストだけのチラシですけど)を転記します。
 
(引用開始)
憲法9条を守る和歌山弁護士の会 
リレートーク
自民党改憲4項目の検証
                                         
10月22日に投開票が行われた衆院総選挙において、自民党は、「自衛隊の明記」、「教育の無償化・充実強化」、「緊急事態対応」、「参議院の合区解消」という4項目を具体的に明示した上で、「初めての憲法改正を目指します」という公約を掲げ、結果的に多数の議席を獲得し、連立与党の公明党と合わせれば、衆議院の3分の2を超える議席を維持しました。また、野党の中にも、日本維新の会のように9条改憲を公約に掲げた政党もあります。
このような状況の下、日本国憲法施行後、初めての「憲法改正発議」がなされる可能性が高まっています。
私たち「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」は、過去2回にわたり、自民党の「新憲法草案(2005年)」及び「日本国憲法改正草案(2012年)」を批判的に検証するためのリレートークを開催してきましたが、三たび、会員が分担し、予想される「改正案」、その問題点などを検証するためのリレートークを企画しました。
是非ふるってご参加ください。
 
日時 2017年11月21日(火)午後6時30分開演(開場6時00分)
会場 和歌山市あいあいセンター6階ホール
       和歌山市小人町29   TEL:073-432-4704
入場無料・予約不要
 
 第1トーク 自衛隊明記(9条加憲論)→ 芝野友樹弁護士
 第2トーク 緊急事態条項 → 浅野喜彦弁護士
 第3トーク 教育無償化+参議院の合区解消 → 重藤雅之弁護士
 第4トーク 国民投票を見すえたこれからの運動について → 藤井幹雄弁護士
 質疑応答
 (各トークのスピーカーは予定)
 
主 催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
問合先 和歌山合同法律事務所(弁護士・森崎有治) TEL:073-433-2241
(引用終わり)
 
 開催趣旨は、上記チラシに記載したとおりです。そこにも書いたとおり、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が、自民党改憲案をめぐってリレートークを開催するのはこれが3回目となります。過去2回の開催概要及びトーク担当者は以下のとおりでした(1回目のリレートークは、憲法9条を守る和歌山弁護士の会・創立1周年記念誌『平和のうちに生きるために』に収録されました/PDFファイル)。
 
(1回目)
リレートーク自民党改憲案の検証」
2005年12月9日(金)/和歌山市民会館市民ホール
第1トーク憲法改正のねらいと「新憲法草案」の特徴)→由良登信会員
第2トーク憲法9条戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認)→石津剛彦会員
第3トーク(9条以外の「新憲法草案」の特徴)→藤井幹雄会員
第4トーク改憲を許さないために~国民投票での過半数を目指して)畑純一会員
※2015年10月に公表されたばかりの自民党「新憲法草案」を批判的に検討することを目的に開催。
 
(2回目)
新リレートーク立憲主義と平和主義の危機に立ち向かう~自民党日本国憲法改正草案』の検証~」
2013年6月26日(水)/プラザホープ4階ホール
第1トーク立憲主義と96条改正)→由良登信会員
第2トーク(9条そして緊急事態)→藤井幹雄会員(代表世話人
第3トーク(その他の改憲項目-人権、天皇元首化など)→畑純一会員
第4トーク(この危機に立ち向かうために)→赤木俊之会員
※2012年4月に公表された自民党日本国憲法改正草案」批判のため、2013年7月の参院選直前に開催した。  
 
 3回目のリレートークを企画せざるを得なくなった事態をどう受け止めたらよいのかという複雑な感慨はあるのですが、それはさておき。
 今回の私の役回りは、企画者兼広報担当といったところであり、特に、誰に何を話して貰うかということについて、思い切って前2回よりも若返らせるということは、始めから決めていました。由良弁護士や畑弁護士なら、どんなテーマを割り振ってもちゃんとした話をしてくれることは分かっていましたが、それでは、有能な若手にいつまでたっても出番が回ってきませんからね。ただ、最後のテーマ(運動論)については、経験豊富な者がふさわしいと考え、共同代表の藤井幹雄弁護士にお願いしました。
 「安倍9条改憲」を批判する講演会は、和歌山弁護士会が青井未帆さん(学習院大学教授)をお招きしたり、先日もご紹介したとおり、11月3日には本秀紀さん、翌4日には愛敬浩二さんというお2人の名古屋大学大学院の憲法学の教授が講演されるなど、和歌山でも色々と学習する機会がありますが、自民党改憲4項目を網羅的に検証する学習会は初めてかもしれません。
 一昨日も書きましたが、学習と運動は、常に車の両輪でなければならないと思います。9条だけではなく、緊急事態条項も非常に危険です。改憲発議を阻止するための世論を盛り上げる運動を進める前提として、自民党改憲4項目について、共に学んで理解を深めていただければと希望します。是非ふるってご参加ください。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
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清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合国分寺)を視聴する
2017年10月23日
山田朗明治大学教授による講演「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」を視聴する(映画人九条の会
2017年10月26日
11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市

再び再放送視聴の勧め~『ドラマ 東京裁判』、『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』、『戦慄の記録 インパール』、『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』

 2017年10月27配信(予定)のメルマガ金原.No.2968を転載します。
 
再び再放送視聴の勧め~『ドラマ 東京裁判』、『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』、『戦慄の記録 インパール』、『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』
 
 ほぼ3週間前の10月5日、このブログで「再放送視聴の勧め~『告白~満蒙開拓団の女たち~』、『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』、『ドラマ 東京裁判』」という記事を配信しました。
 このうち、『告白~満蒙開拓団の女たち~』と『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』は既に再放送されましたが、ご覧いただけたでしょうか?
 残るNHKスペシャル『ドラマ 東京裁判』については、全4話のうち、第1話の放送予定しか分からない時点でアップしていましたので、全4話の放送予定をあらためてお知らせするのと併せ、これから再放送されるNHKスペシャルの中から、今年の8月に一挙放送されて話題を集めた番組3本についてもご紹介することにしました。
 ETV特集『告白~満蒙開拓団の女たち~』を含め、今年の8月にNHKが次々と放ったドキュメンタリー番組の秀作を見た人たちの中には、「NHK、どうしたの?」と驚きの声を放つ人もいましたね。
 いずれも、録画して記録にとどめる価値があるものばかりだと思います。
 以下の7本は、いずれもNHK総合TVで放送されるNHKスペシャル(再放送)です。
 
2017年年10月31日(火)午前2時25分~3時25分(30日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第1話』
初回放送 2016年12月12日(月)午後10時25分~11時25分
70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。
出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役)、ポール・フリーマン(英・パトリック判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事)、マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー)、塚本晋也(日・竹山道雄) ほか
*NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作
*判事役を演じる俳優たちの多くは、それぞれの判事の母国出身
テーマ音楽 中島ノブユキ  題字 赤松陽構造  語り 草笛光子
【ドラマあらすじ】
1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。
裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。
 
2017年年11月1日(水)午前1時55分~2時50分(31日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第2話』
初回放送 2016年12月13日(火)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月2日(木)午前1時50分~2時45分(1日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第3話』
初回放送 2016年12月14日(水)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月3日(金)午前2時15分~3時10分(2日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第4話』
初回放送 2016年12月15日(木)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月4日(土)午前0時55分~1時54分(3日深夜)
『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』
初回放送 2017年8月20日(日)午後9時00分~9時59分
終戦直後の東京を記録した鮮明な映像が、次々に発掘されている。さらには、極秘扱いだった10万ページに及ぶCIA文書が情報公開法によって続々と公開され、敗戦直後の東京をめぐる新たな真実が明るみに出てきた。浮かび上がってきたのは、ヒト・モノ・カネをブラックホールのようにのみ込んでふくれあがる東京の姿。
焼け跡に最初に出現したブラックホールは「闇市」だった。日本軍や米軍のヤミ物資が大量に横流しされ、大金を手にした野心家が、新しいビジネスを興す。六本木や銀座には、治外法権の「東京租界」が生まれた。占領軍を慰安するショービジネスから、戦後の大衆文化を担う人材が生まれた。
連合軍による占領からはじまった戦後ゼロ年の東京。それは、今の東京を生み出した原点である。俳優の山田孝之が、21世紀の若者にふんし、時空を超えて当時のフィルムの中に入り込み、東京ゼロ年を追体験していく。それは、まもなくオリンピックを迎える東京の足下を照らし出す、確かな道しるべとなるはずである。
 
2017年年11月8日(水)午前1時45分~2時58分(7日深夜)
『戦慄の記録 インパール
初回放送 2017年8月15日(火)午後7時30分~8時43分
相手の戦力や兵站を軽視した無謀な戦いで甚大な死傷者を出し、旧日本軍の体質を象徴的に示したとされる「インパール作戦」。「援蒋ルート」の遮断を主目的とし、ミャンマー(当時ビルマ)からイギリス軍の拠点があったインド北東部のインパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。餓死・戦病死した日本兵の死屍累々が並んだ道が「白骨街道」と呼ばれるほど凄惨な戦いの実態はどのようなものだったのか。これまでインドとミャンマーの国境地帯は戦後長く未踏の地だったが、今回、両政府との長年の交渉の末に現地取材が可能となった。さらに、新たに見つかった一次資料や作戦を指揮した将官の肉声テープなどから「陸軍史上最悪」とされる作戦の全貌が浮かび上がってきた。数々のスクープ映像と新資料、証言からなる「インパール作戦」の全記録は、決して忘却してはならない悲劇の記憶を、未来へと継承していく。』
 
2017年年11月9日(木)午前1時50分~2時39分(8日深夜)
731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』
初回放送 2017年8月13日(日)午後9時00分~9時49分
戦時中、旧満州で密かに細菌兵器を開発し実戦で使用した、731部隊。部隊が証拠を徹底的に隠滅、元隊員が固く口を閉ざしたため、その実像を知る手がかりは限られてきた。
今回NHKは、終戦直後、旧ソ連で行われたハバロフスク裁判の音声記録を発掘。20時間を越える記録では、部隊中枢メンバーが、国防や国益のためとして細菌兵器を開発した実態、そして旧満州で日本に反発していた中国や旧ソ連の人々を「死刑囚」とし、細菌兵器開発の「実験材料」として扱っていた実態を、克明に語っていた。
さらに、元隊員の資料や当時の学術界の膨大な記録からは、軍だけでなく学術界からも多くの研究者が部隊に参加していた実態が浮かび上がってきた。満州事変以降、学術界が軍と関係を深めていった過程、そして日本軍が旧満州で反発する人々を死刑にすることについて世論の支持が高まる中で「死刑囚」を研究に活用する動きが相次いでいた実態も明らかになってきた。
731部隊はどのようにして生まれ、そして医学者たちは、どう関与していったのか。数百点にのぼる資料をもとに、731部隊設立の謎に迫る。

11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市

 2017年10月26配信(予定)のメルマガ金原.No.2967を転載します。
 
11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市
 
 今回の総選挙については、様々な見方があり得るところでしょうが、森友学園問題、加計学園問題などで安倍政権を追い詰めたと思ったのも束の間、与党が解散前勢力を維持するという結果を許すことになりました。
 当然ながら、自民党政権公約に掲げた改憲4項目(「自衛隊の明記」「教育の無償化・充実強化」「緊急事態対応」「参議院の合区解消」~自民党・選挙公約2017より)、なかんずく、「自衛隊の明記」(9条加憲論)がいよいよ具体的な改憲発議の日程に登ることが確実と思わねばならなくなりました。
 今回の突然の解散前に、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」に「九条の会」も加わるという広範な結集を得て、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会」が結成され、3000万人署名(安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名)が取り組まれることになっていたところ、解散のため、やや出鼻を挫かれた感がありましたが、速やかに態勢を立て直す必要があります。
 その第一弾として、当初から提起されていた11月3日の「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」に併せ、全国各地で一斉行動が予定されています。
 当地和歌山でも、国会包囲と同時刻に、集会とアピールパレードが呼びかけられています。以下にチラシ記載情報を転記します。
 
(チラシから引用開始)
安倍9条改憲NO!わかやまアクション
 
 憲法や国会を軽視し「戦争する国づくり」に暴走する安倍政権が、ついに憲法9条を変える具体的日程や内容を示しながら、「加計・森友疑惑」と言われる政治の私物化問題も含めて、国会での論議に応じることなく解散・総選挙の暴挙にでました。
 これまで私たちは「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけに応えて和歌山県内での共同した取り組みをすすめてきました。
 今年の9月「安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会」が旗揚げされ「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」が提起されました。和歌山でもこの運動を大きく前にすすめるために、国会包囲行動が予定されている11月3日の同じ時間帯に「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」を開催します。
 「安倍9条改憲NO!」の声を和歌山から広げていきましょう!
 
★と き  2017年11月3日(金・祝) 13時15分開会
★ところ  和歌山市 汀公園(西汀丁交差点の北西角です)
★内容  13時15分~音楽やリレートークなど
         14時15分~アピール行進(JR和歌山駅前まで歩きます)
★お願い アピールするプラカードや鳴り物などをご持参ください。
             団体旗・幟はご遠慮ください。
 
呼びかけ団体(問い合わせ先)
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
〇戦争をさせない和歌山委員会
   (連絡先 和歌山県平和フォーラム TEL:073-425-4180)
憲法九条を守るわかやま県民の会
   (連絡先 和歌山県地評 TEL:073-436-3520)
(引用終わり)
 
 呼びかけ団体の事務局を担う和歌山県平和フォーラムと和歌山県地評には、総選挙でのしこりを残すことなく、「安倍9条改憲NO!」という共通の目標に向かい、今後とも最大限に協力して運動を推進していただきたいと心から願っています。
 なお、呼びかけ団体に「9条の会」が入っていないのは、そもそも和歌山には、和歌山県「9条の会」連絡協議会のような組織がないからでしょうが(当然事務局もない)、11月3日のリレートークには、いずれかの「9条の会」の方からスピーチがあるのでしょうね?どなたが発言されるか、私は全然知らないのですが。
 発言者と言えば、総選挙和歌山1区で当選したばかりの岸本氏が登場したら、さぞみんな驚くでしょうけどね(まあ、そんなことはないだろうなあ)。
 
 ということで、11月3日には、和歌山の皆さん、「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に参加するため、汀公園に参加しましょう!と呼びかけるのですが、私自身は参加できないのです。というのは、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」スタートのずっと前から、この日は「第14回 憲法フェスタ(守ろう9条 紀の川 市民の会)」を和歌山市河北コミセンで開催することが決まっていたからです(多目的ホールでの講演の講師は本秀紀氏)。
 そして、その翌日の11月4日には、和歌山市及びその周辺の「9条の会」共同企画として、愛敬浩二氏を招いた講演会が開かれるのですが、いずれも「安倍9条改憲」を考えるための講演会です。
 2日続けて名古屋大学大学院法学研究科の憲法学の教授が和歌山で講演されるというのは全くの偶然というか、後者の企画が日程・会場等の都合でこの日しかなかったということのようです。
 2日間で3つの企画(3日は時間も完全にかぶっている)、これでは身体がいくつあっても足りません。かくなる上は、「分身の術」ではありませんが、周囲のご家族、友人などにこれらの企画を知らせ、「どれか1つでもいいので参加して欲しい」と是非呼びかけてくださいませんか。
 以下に、3日と4日の憲法講演会の開催概要をご紹介しておきます(既に紹介済みの私のブログにリンクしておきます)。
 
第14回 憲法フェスタ 9条をまんなかに~えがこう平和への道~
2017年11月3日(金・祝)14:00~
河北コミュニティセンター(和歌山市市小路192-3)
入場無料 予約不要
講演「安倍政権の9条破壊を許さない~海外で戦争する『自衛隊』は認められない~」
講師 本 秀紀(もと・ひでのり)さん(名古屋大学大学院法学研究科教授・憲法学)
※「歌う憲法学者」として名高い本先生は、ギターの弾き語りも披露してくださる予定です。
 
9条の会共同講演会 安倍改憲を許すな!!
2017年11月4日(土)14時30分~
和歌山県JAビル11階会議室(JR和歌山駅前)
講演「自衛隊憲法に明記させてはならない」
講師 愛敬浩二(あいきょう・こうじ)さん(名古屋大学大学院法学研究科教授・憲法学)
※チラシに記載された呼びかけ団体(9条の会)はその後増えているはずです。チラシに未掲載の「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」も呼びかけ団体に加わることになりましたから。
 
 最後に、まだチラシも出来ていませんが(私が作ることになっている)、突然の解散前
に決まっていた「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」主催によるリレートーク自民党改憲4項目の検証」(11月21日)の概要もご紹介しておきます。
 「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が、自民党改憲案を検証するためのリレートークを開催するのはこれが3回目となります。最初は「新憲法草案」(2005年)について、2回目は「日本国憲法改正草案」(2012年)についてでした。
 今回は、リレートーク演者の顔ぶれも(過去2回に比べて)だいぶ若返ります。是非ご期待ください。
 以上のとおり、11月には、和歌山市で(少なくとも)3回、「安倍9条改憲」「自民党改憲4項目」を学ぶ機会が提供されます。学習と運動は、常に車の両輪となることが必要です。全部とは言いませんが、ご都合のつく限り、是非ご参加いただければと思います。
 
リレートーク自民党改憲4項目の検証」
日程 2017年11月21日(火)午後6時30分開演(開場6時)
会場 和歌山市あいあいセンター6階ホール(固定席153席)
        和歌山市小人町29   TEL:073-432-4704
内容 10月22日に投開票が行われた衆院総選挙において、自民党改憲を目指す項目として公約に掲げた4項目について、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」会員が分担し、予想される「改正案」、その問題点などをリレートーク方式で解説します。(リレートーク登壇者は予定です)
 第1トーク 自衛隊明記(9条加憲論)→芝野友樹弁護士
 第2トーク 緊急事態条項(緊急時の国会議員の任期延長を含む)→浅野喜彦弁護士
 第3トーク 教育無償化+参議院の合区解消→重藤雅之弁護士
 第4トーク 国民投票を見据えたこれからの運動について→藤井幹雄弁護士
 質疑応答
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
問合先 和歌山合同法律事務所(弁護士・森崎有治) TEL:073-433-2241
入場無料、予約不要

「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(080~082)~高遠菜穂子さん、藤井克徳さん、池田 実さん

 2017年10月25配信(予定)のメルマガ金原.No.2966を転載します。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(080~082)~高遠菜穂子さん、藤井克徳さん、池田 実さん
 
 3週間毎にアーカイブをご紹介する「自由なラジオ LIGHT UP!」。今回は、080~082の3回分です。
 今回のゲストの中で、私がこれまで講演を伺ったことがあるのは高遠菜穂子さんだけですが、いずれも「当事者でなければ語れない事実があるのだ」ということを実感させられる方々がゲストに招かれており、聴き応えがあります。
 そして、さらに詳しくお話を聴いてみたいという方もおられると思い、動画サイトにアップされている動画を1つずつ追加して(参考動画として)ご紹介しました。
 いつもながら、「自由なラジオ LIGHT UP!」のゲストの選択は素晴らしく、3本とも是非聴取したいゲストやテーマであり、お薦めです。
 なお、過去のアーカイブは以下のYouTubeチャンネルから聴取できます。
 
自由なラジオ Light Up! (001~039までのアーカイブが聴けます)
jiyunaradio funclub (039以降のアーカイブが聴けます)
 
080 2017.10.10
“情報鎖国”日本から世界を知るために今すべきこと
PERSONALITY 木内みどり
GUEST 高遠菜穂子さん(イラク支援ワーカー)
 中東を中心に世界を駆け回り、人道支援活動を続ける高遠菜穂子さんがゲストです。2004年に起きたいわゆる「イラク日本人人質事件」の当事者で、当時は「自己責任」論の大バッシングの中、それでもその後、また中東に戻り、継続的な支援活動を続けていらっしゃいます。その信念と強さはどこから来ているのでしょうか?
 番組では、紛争地に入り取材や支援を続けておられる高遠さんだからこそ感じる、日本と世界の情報格差について、また戦争への靴音が聞こえて来そうな今の日本を世界はどう見ているのかなどについてじっくりと伺って参ります。
 「日本は、平和国家を標榜しながら、戦争に加担している国なんだよね」・・・
 高遠さんは活動をする中で、実際にそんなことを言われたといいます。
(参考動画)
2017/7/14「命に国境はない 高遠菜穂子さんイラク最新報告会」(2時間07分)
 
081 2017.10.17
平和に、平等に、安心して生きることができる社会めざして
PERSONALITY 西谷 文和(ジャーナリスト)
GUEST 藤井克徳さん(日本障害者協議会代表・きょうされん専務理事)
 今回のスタジオのお客様は、日本障害者協議会代表で、また障がいのある成人の方が地域で働くことを応援する事業所の全国組織「きょうされん」の専務理事でもいらっしゃいます藤井克徳さんです。ご自身も視覚障がい者であり、障害者の人権について、幅広く発言をされて来られました。
 今日は、そんな藤井さんに、第二次世界大戦中のドイツにおいて、精神障がい者や知的障がい者などが大量虐殺されたという恐ろしい歴史について伺います。
 ヒトラーがドイツ民族を最も優れている民族とする政策を推し進めたことは明白な史実です。ただ、ユダヤ人への迫害のみならず、実は、障がい者や遺伝性の病気の人も、「ドイツ民族の血を汚す」として、また「金ばかりかかる価値のない命」とし、20万人以上が殺害されたことを知る人は少ないと思います。
 この極秘計画、T4作戦という暗号で呼ばれ、この作戦を実行した医師やスタッフは、後にはアウシュビッツ強制収容所などでユダヤ人殺害に加担したと言います。T4作戦で培われたガスを使って効率的に殺すという技術が引き継がれました。そんな恐ろしい歴史でもありました。
 社会的に弱い立場の人々を排除する「優生思想」の恐ろしさを感じます。さて、それは過去の戦争中、遠い外国での出来事、と片付けることができるのでしょうか?
 また、番組後半では、昨年7月、日本で起きた障がい者にまつわる痛ましい事件、神奈川県の津久井やまゆり園でのいわゆる相模原障がい者殺傷事件についてもふれていただき、障がい者から見た現代社会、その中に山積する課題について、じっくりと伺っていこうと思います。
<Light Up!ジャーナル> 
東京電力福島第一原発廃炉工程表、4度目の改訂について
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんに政府が9月26日の関係閣僚会議で、東京電力福島第一原発廃炉工程表を、2年ぶりに4回目の改訂をしたことについて、解説していただきます。
(参考動画)
「障害者に安楽死を」はナチスの優生思想そのもの・障害者団体の代表が社会の風潮に懸念を表明(35分)
 
082 2017.10.24
原発作業員が証す、知られざる福島の現実
PERSONALITY おしどりマコ・ケン
GUEST 池田 実さん(元福島原発作業員)
 今回のスタジオのお客様は、元福島第一原発の作業員、池田実さんです。
 池田さんは、昨年2月、事故から5年の節目に「福島原発作業員の記」というルポルタージュを出版されました。
 池田さんは、もともと東京の郵便局職員として、郵便配達に生涯を捧げてきました。定年後、3.11をきっかけに、福島の除染作業員を志し、その後、福島第一原発の作業員になられました。
 事故収束への巨大な国家プロジェクトの、その底辺で働く方々が担う業務は、苛酷の一言では片付けられそうにない、壮絶な日々の繰り返しでした。ずさんな被爆管理、麻痺する感覚、その中での仲間の死亡事故・・・。公表されていない数多の真実を知ってほしいと語る池田さんの言葉には、凄惨な作業現場にいたからこその重みがあります。
 池田実さんのお書きになったご本「福島原発作業員の記」とともに、じっくりと耳を傾けていただきたいと思います。
*『福島原発作業員の記』/池田実・著(八月書館 )
(参考動画)
20160112 UPLAN 池田実「元・イチエフ作業員からの報告」(1時間20分)

第48回衆議院議員総選挙についての市民連合わかやまと市民連合の「見解」  

 2017年10月24配信(予定)のメルマガ金原.No.2965を転載します。
 
第48回衆議院議員総選挙についての市民連合わかやまと市民連合の「見解」
 
 第48回衆議院議員総選挙、私の地元、和歌山県小選挙区)の選挙結果を振り返っておきます。
 
和歌山1区
岸本周平氏 希望の党 前職 72,517票 当選
門 博文氏 自民党 前職 57,111票 比例復活当選
原矢寸久史 共産党 新人 14,372票
 
和歌山2区
石田真敏氏 自民党 前職 75,772票 当選
坂田隆徳氏 希望の党 新人 21,395票
下村雅洋氏 共産党 新人 16,520票
栄 隆則氏 維新の会 新人 16,175票
 
和歌山3区
二階俊博氏 自民党 前職 109,488票
楠本文郎氏 共産党 新人 40,608票
 
 結果として、当選者の顔ぶれは2012年(第46回)、2014年(第47回)と変わらず(岸本氏の所属政党が民主党から希望の党に変わっただけ)、1区の門博文氏が比例復活するのも3回連続という代わり映えのしないものでした。
 
  10月7日に1区の原矢寸久氏、2区の下村雅洋氏、3区の楠本文郎氏の3氏と政策協定を締結して推薦し、選挙戦に臨んだ市民連合わかやまとしては、3区の健闘ということはあるものの、目に見える成果を挙げたとはいいにくい結果でした。
 とはいえ、これでがっかり力を落とすというようなことはまるでなく、昨夕には、共に闘った共産党社民党自由党新社会党(準備会)の皆さんにも参加していただき、市民連合わかやま有志の、何と言ったら良いのでしょうか、懇親会のようなものが開かれたのですが、出席者全員から、これからの活動に向けての決意表明が相次ぎ、何やら決起集会のような趣きがありました。
 その集会に先立ち、昨日(10月23日)、市民連合わかやまが発表した「衆議院選挙の結果について」の見解をご紹介したいと思います。この見解を踏まえての決起集会(?)となったのでした。
 併せて、同日、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)が発表した「第48回衆議院議員選挙に関する見解」もご紹介しておきます。
 
市民連合わかやま「衆議院選挙の結果について」
(引用開始)
                            2017年10月23日
                            市民連合わかやま
 
                            衆議院選挙の結果について
 
 昨日投開票された衆議院選挙について市民連合わかやまの見解を表明します。
 全国的には、自公政権で新たな衆議院定数の3分の2以上の議席数を与える結果となりました。実質的な改憲勢力としての希望の党日本維新の会議席数を合わせると8割を超えました。日本の9条改憲立憲主義、民主主義の危機は極まった、という衝撃も覚えています。投票率は53%台に留まり主権者である国民の政治参画は低迷したままです。
 安倍政権の私物化解散と民進党が希望の党への解体的吸収など、市民と野党の共闘に分断が持ち込まれたことは、自公与党を利する流れとなりました。しかし、立憲民主党が急きょ結成されて、「違憲の安保法制を廃止」、「下からの生活者の民主主義」のための理念と政策で旋風を巻き起こし野党第1党に大躍進しました。その要因は主として共産党が候補者を取り下げ、小選挙区で市民と野党の共闘を呼び起こす運動を実現できたからです。
 
 和歌山においても民進党候補者が希望の党公認候補に走る困難の中で、市民と野党の共闘を模索することになりました。市民連合は幅広い野党の方々とぎりぎりまで協議を積み重ね、立憲野党の一翼を誠実に担う共産党候補者を市民と野党の統一候補にする政策協定を締結してこの選挙を戦いました。県内各地域の市民連合グループ、9条の会、労働組合関係、ママの会、学生・若者などの主体的な活動と、社民党自由党新社会党の県組織の支持と応援をいただき野党統一候補の勝利のために力を尽くしました。
 みなさまの熱心な活動にもかかわらず、大きく前進できなかったことは残念でなりません。しかし、悔しさと同時に全県的に確かで多彩なつながり、立憲野党との信頼関係が育ちました。細部の反省はしつつも私たち市民連合に落ち込んでいる暇はありません。
 世論調査等においては安倍政権不支持が支持を上回り、選挙の出口調査では「自民党に入れるが政権は変わってほしい」が過半数を超えています。「憲法9条を変えなくていい」が国民の願いです。小選挙区制の弊害もあり、自公政権の獲得票数は野党の合計獲得票数より少ないのです。安倍政権の退陣、安保法制の廃止を求める私たちこそ多数派です。
 
 負けてしっかり学びなおさねば前進できません。絶対に戦争する国にさせてはなりません。子どもからお年寄りまで、人間らしく生き抜くことができますように。
 市民連合わかやまは、共に考え共に行動し、叫び続けていきます。
 「自民王国和歌山にリベラルと民主主義の風穴を開けたい。自由にものが言えないあの暗い戦前の「いつか来た道」に決して戻さない。
 市民がスクラムを組めば、きっと「陽はまた昇る」。だから、私たちはあきらめない」
(引用終わり)
 
市民連合「第48回衆議院議員選挙に関する見解」
(引用開始)
10.23【第48回衆議院議員選挙に関する見解】
 
 10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員選挙において、自民党公明党の与党が3分の2の議席を確保する結果となりました。市民連合は、安倍政権がこの多数基盤の上に、憲法の基本精神を破壊する方向でその改定を具体化することを強く危惧します。
 選挙戦の中で行われたいくつかの世論調査では、内閣支持率が低下し、不支持率を下回るものもありました。その意味で、国民は安倍政権を決して信頼したり、評価したりしているわけではないことは明白です。投票率も戦後最低レベルに留まってしまいました。与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離といわなければなりません。
 野党側では、民進党が分裂したことが与党の大勝を招いたことも事実です。総選挙における立憲勢力の前進のために市民と野党の協力体制の準備を進めていたことを無視し、前原誠司代表が希望の党への合流を強引に推し進め、民進党を分裂させ、野党協力の態勢を壊したことは、強く批判されるべきだと考えます。
 しかし、立憲民主党が選挙直前に発足し、野党協力の態勢を再構築し、安倍政治を憂える市民にとっての選択肢となったことで野党第一党となり、立憲主義を守る一応の拠点ができたことは一定の成果と言えるでしょう。この結果については、自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したいと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました。
 そして何よりも、立憲野党の前進を実現するために奮闘してきた全国の市民の皆さんのエネルギーなくして、このような結果はあり得ませんでした。昨夏の参議院選挙につづいて、困難な状況のなかで立憲民主主義を守るための野党共闘の構築に粘り強く取り組んだ市民の皆さんに心からエールを送ります。
 与党大勝という結果は残念ではありますが、安倍政治に対抗すべき市民と野党の共闘のあるべき姿がこの選挙戦を通じて明確になったことには意味があると思われます。違憲の安保法制を前提とした憲法9条改悪への反対と立憲主義の回復などを共通の土台とした今回の市民と野党の共闘の成果を踏まえ、立憲野党が、無所属、その他の心ある政治家とともに、強力な対抗勢力を再構築することを心より期待し、市民連合もできるかぎりの応援をしたいと考えます。
 衆議院で与党が3分の2を確保したことにより、安倍政権・自民党は近い将来、憲法改正の発議を企てることが予想されます。もちろん、現在の国民投票法は、運動に関する規制があいまいで、資金の豊富な陣営がテレビコマーシャルなどを通して民意を動かすことができるなど大きな欠陥があり、市民連合は現行制度のままでの改憲発議に反対します。しかし、万一、与党が数を頼んで改憲発議を行った場合、市民連合国民投票において、安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動をつくるために、立憲野党とともにさらに努力を進めていきたいと考えます。
 
2017年10月23日
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/2017年衆院総選挙関連)
2017年9月21日
市民連合「総選挙における野党協力を求める緊急アピール」を発表
2017年9月27日
市民連合が野党4党に「衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望」を提出(9/26)~しかし事態は思わぬ展開を
2017年9月28日
臨時国会冒頭解散に対する憲法研究者有志の緊急声明」(2017年9月27日)を読む
2017年9月29日
市民連合みえ(9/28)と市民連合(9/29)のステートメントを読む
2017年10月4日
8年前の岸本周平氏への手紙~とてもとても遠いところに来てしまった
2017年10月6日
九条の会・声明「戦後日本の歴史と憲法の岐路に立って」(2017年10月5日)を読む
2017年10月7日
改憲問題対策法律家6団体連絡会緊急アピール(10/6)と市民連合の動き(10/7)
2017年10月8日
市民連合わかやまはこのように決断した~政策協定調印式と事務所開所式(2017年10月7日)
2017年10月10日
選挙戦が始まった~和歌山の地からの第一声(付・市民連合の3日連続大街宣と「公示に際して」の声明)
2017年10月12日
選挙戦3日目~和歌山1区と2区で市民連合わかやま推薦候補を応援(2017年10月12日)
2017年10月14日
中島岳志氏が解き明かす日本政治の見取図~リベラリズムパターナリズム、再配分と自己責任
2017年10月15日
市民連合わかやま動画班、奮闘中 & 市民連合わかやま・くまのの素敵な取組
2017年10月16日
鹿児島1区がうらやましい~岩上安身氏が「踏み絵は踏めません」と中山成彬氏に答えた川内博史氏にインタビュー(10/22まで全編視聴可)
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた
2017年10月18日
今回ばかりは「比例は共産党!」~「市民と野党の共闘」のために
2017年10月19日
今日もしつこく「比例は共産党!」~内田樹先生も共産党に投票されました
2017年10月20日
最後まで「比例は共産党!」~市民連合わかやま&市民連合わかやま・くまのも頑張る
2017年10月21日
選挙戦・最終日を迎えて~市民連合わかやま最終日の訴え、中島岳志さん再び、山本太郎さん走る、最後の最後まで「比例は共産党!」

山田朗明治大学教授による講演「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」を視聴する(映画人九条の会)

 2017年10月23配信(予定)のメルマガ金原.No.2964を転載します。
 
山田朗明治大学教授による講演「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」を視聴する(映画人九条の会
 
 第48回衆議院議員総選挙の結果が出ました。それについての私なりの総括もしなければとは思っているのですが、解散総選挙となる前に某サイトから頼まれた原稿の締切が迫っており(メイン掲載期間~1週間~が経過したら私のブログにも転載する予定です)、また今日は、今回の選挙で共に活動した市民連合わかやまのメンバーが集まって、これからの活動の方向性を協議する・・・ことになるのか、それとも単なる「ご苦労さん会」で終わるのか、よく分かりませんが、とにかく集まりがあるので、まとまったブログを書いている時間がありません。
 そこで、昨日に引き続き、「安倍改憲」問題を考えるための参考となる動画をご紹介しようと思います。
 9月25日に、映画人九条の会が開催した学習集会において、山田朗さん(明治大学教授・日本史学)が「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」と題して話された講演です。
 山田教授の専攻分野(研究分野)について、明治大学ホームページには、「日本近現代の国家戦略史・軍事史天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識歴史教育論」と書かれていました。
 
 「映画人九条の会Mail No.72」(2017年10月5日発行)から、学習集会の模様を伝えた部分を引用します。
(引用開始)
 安倍首相が記者会見で臨時国会冒頭での解散を発表した9月25日、東京都千代田区飯田橋東京しごとセンター5階セミナー室で「9.25映画人九条の会学習集会/安倍改憲と“北の脅威”」が行われ、定員50名の席がほとんど埋まる参加で成功しました。
 講師の山田朗明治大学教授はまず、日本が軍事費5兆円を超えた軍事大国であることを押えた上で「北朝鮮脅威論」を検証し、北朝鮮では通常戦力の無力化が進行して大規模な戦争を継続する能力がないことを明らかにしました。山田教授は、北朝鮮は外貨獲得と宣伝、外交手段としてミサイルと核開発を優先しており、このまま北朝鮮の軍拡が続ければ破綻と崩壊の危険性があると指摘し、日本の対中国戦略の転換、アジアにおける「軍拡の連鎖」から脱却する道を探ることが重要であると語りました。
 そして山田教授は、領土問題や朝鮮半島の緊張を9条改憲の突破口にさせないこと、北の脅威論に冷静に対処し、対米追随政策の転換、軍拡の連鎖を断ち切る努力をすることなどを訴えました。
 この「9.25映画人九条の会学習集会」の模様はネット放送局「自由メディア」で放送されていますので、そちらをご覧ください。
(引用終わり)
 
9・25映画人九条の会 講演会「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」(1時間43分)
 
 巻末のリンク一覧(安倍改憲メッセージ関連)をご覧いただければ分かるとおり、「安倍改憲」問題については、主に憲法学的視点からの批判を中心にご紹介してきました。もちろん、憲法「改正」問題なのですから、それは当然なのですが、「9条」や「自衛隊」を論じるにあたっては、歴史や軍事の視点からの検討も不可欠であり、その意味からも、貴重な講演動画だと思いますので、是非視聴をお薦めしたいと思います。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/山田朗さん関連)
商社九条の会・東京の講演録で学ぶ「《歴史の転換点》の検証」(山田朗氏)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
2017年5月24日
立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」を読む
2017年6月16日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」発表記者会見(5/22)
2017年6月22日
羽柴修弁護士講演会「憲法をめぐる情勢と国民投票を意識した取り組み」から学ぶ
2017年6月27日
動画・学習会「安倍首相の改憲発言をめぐって」(九条の会事務局)~浦田一郎さん、渡辺治さんのダブル講演で学ぶ
2017年6月30日
立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」(6/26)を読む
2017年7月9日
「なるほど!新9条改正案を斬る」(イキョンジュ氏「アジアの中の日本国憲法」出版記念イベント)のご案内
2017年7月12日
和歌山県下7団体共同声明「安倍首相による改憲発言についての声明」を今日(7/12)発表しました
2017年7月18日
市民連合「緊急シンポジウム ストップ安倍政治-改憲を許さない市民集会」(7/12)を視聴する
2017年7月20日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」発表記者会見(6/26)
2017年7月26日
法律家6団体アピール「自衛隊の存在を9条に明記する安倍改憲提案に反対します」と清水雅彦氏講演動画「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」のご紹介
2017年7月31日
君島東彦立命館大学教授「安倍改憲案とわたしたちの平和構想―9条論の再創造―」講演動画を視聴する
2017年8月2日
「安倍9条加憲NO!シンポジウム―未来をつくる日本国憲法―」(中野晃一、武村正義長谷部恭男辻元清美各氏/7/31)の動画を視聴する
2017年8月9日
青井未帆氏「憲法自衛隊を明記することの意味を考える」講演動画(8/5兵庫県弁護士9条の会)を視聴する 
2017年8月23日
和歌山弁護士会憲法学習集会9/20「安倍首相の新たな改憲提言について―自衛隊憲法に書き込む改憲は何をもたらすか―」(講師:青井未帆氏)のご案内
2017年9月5日
九条の会」も参加して「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」がスタートします~目指せ3000万人署名
2017年9月9日
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート!
2017年9月13日
「安倍9条改憲を阻むために全国の九条の会は立ちあがりましょう」(9/6九条の会事務局からの訴え)
2017年9月14日
「安倍9条改憲NO!」のために「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」はまだまだ頑張ります
2017年9月15日
今年の憲法フェスタ(11/3守ろう9条 紀の川 市民の会)は本秀紀(もと・ひでのり)さん~歌う憲法学者が語る9条と自衛隊
2017年9月18日
9条の会共同講演会「安倍改憲を許すな!!」(愛敬浩二名古屋大学大学院教授@11/4和歌山県JAビル)のご案内
2017年10月11日
「安倍9条改憲NO!大学人と市民のつどい―憲法問題シンポジウムと大学有志の会ブロック連絡会発足記念集会」(2017年10月8日)を視聴する
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた
2017年10月22日
清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合国分寺)を視聴する

清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合@国分寺)を視聴する

 2017年10月22配信(予定)のメルマガ金原.No.2963を転載します。
 
清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合国分寺)を視聴する
 
 受任したばかりの国選弁護事件、被疑者に会うため、和歌山市の隣りの海南市から自動車専用道路に乗って3本の長いトンネルを抜けて降りるとすぐの警察署に行ってきました。午後2時過ぎに和歌山市の事務所を出る頃には、既に大雨・洪水・暴風・波浪警報発令中だったのでしょう、かなり凄い風雨でしたが、帰りはもっと凄かった。長いトンネルを走っている間は何ともありませんが、自動車道を降りると、幹線の国道であっても、排水が間に合わないのでしょう、道路が水浸しで、至るところで水しぶきを高く巻き上げながら走るはめになりました。何とか4時半ころに事務所にたどり着きましたが、台風21号はもう過ぎたのでしょうか?予報だと、紀伊半島に最も接近するのは夜に入ってからだと思ったのだけれど。
 こんな状況なので、地域によっては、土砂災害の恐れがあったりで、避難勧告が出たところもあるかもしれませんね。そして、避難指定先が投票所になっている小学校だったりということもあるかもしれないなどと考えながら帰りの車を運転していました。 
 いかに、期日前投票が増えたといっても、多くの有権者は、投票日に投票に行くものだと思っているでしょうから、この天候は大変です。台風21号の襲来は、選挙結果にもかなりの影響をもたらす可能性があります。さて、どうなるのでしょうか(開票スタートまであと3時間の時点で書いています)。
 
 さて、しばらく選挙モードでの発信を続けてきたこのブログも、今日から通常モードに戻ります。そして、今年の憲法記念日以降、最も重要なテーマとして本ブログが追いかけてきた「安倍改憲メッセージ」シリーズを、やはりまず真っ先に取り上げるべきでしょう。
 ということで、NPJ(News for the People in Japan)がアップした清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法学)の講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」をご紹介します。これは、10月17日に「安保法制廃止・立憲主義の回復を求める市民連合国分寺」が開いた学習会での講演の模様を収録したものです。惜しむらくは、もう少し音量レベルが高ければ聴きやすかったのにとは思いますが、何とか視聴環境に応じて工夫していただければと思います。
 
NPJ動画ニュース
「学ぶ!安倍改憲の真実!」講師:清水雅彦(1時間37分)
 
 実は、今年の5月3日の「安倍改憲メッセージ」以降、清水雅彦先生の講演動画をご紹介したことが、少なくとも2回ありました。
 1つは、7月15日に行われた「許すな!憲法改悪・市民連絡会」主催の学習会での「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」という講演、もう1つは、9月8日に開催された「『安倍9条改憲NO!全国市民アクション』9・8キック・オフ集会」でのミニ講演です。
 清水先生は、本務校での教育・研究活動の傍ら、「戦争をさせない1000人委員会」事務局長代行、「九条の会世話人などとして、実社会に働きかける運動にも深く関与されていることはよく知られており、学習会の講師に招かれる機会も多いのだろうと思います。
 基本的な見解が短期間で変わるはずはありませんが、問題を取り巻く政治状況はめまぐるしく変転しており、最新の動画によって、新たな情勢を踏まえた講師の意見をフォローする価値は十分にあるだろうと思い、ご紹介することとしました。
 なお、参考までに、上記の7月15日の講演と9月8日のミニ講演の動画も併せて再掲しておきます。
 
「2020年 安倍改憲」 ~その中味と狙いとは何か(1時間33分)
 
2017.09.08「安倍9条改憲 NO!全国市民アクション…」:〈学習会〉清水雅彦さん (日本体育大学教授・憲法学)【11/12】(21分)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/清水雅彦さん関連)
2014年9月11日
清水雅彦日体大教授が11/8第11回憲法フェスタ(守ろう9条 紀の川 市民の会)で講演 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/40141476.html
2014年11月8日
『脱走兵』が日本の現実とならないように~11/8守ろう9条紀の川市民の会「第11回 憲法フェスタ」
2015年11月3日
「運動論」を語れる憲法学者・清水雅彦日本体育大学教授の講演動画視聴の勧め
2017年5月21日
6人の憲法研究者の講演録を読む~「守ろう9条 紀の川 市民の会」で語られたこと(吉田栄司氏、森英樹氏、清水雅彦氏、高作正博氏、石埼学氏、植松健一氏)
2017年7月26日
法律家6団体アピール「自衛隊の存在を9条に明記する安倍改憲提案に反対します」と清水雅彦氏講演動画「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」のご紹介
2017年9月8日
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート! 
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
2017年5月24日
立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」を読む
2017年6月16日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」発表記者会見(5/22)
2017年6月22日
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2017年6月27日
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2017年6月30日
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2017年7月9日
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2017年7月12日
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2017年7月18日
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2017年7月20日
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2017年7月31日
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2017年8月2日
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2017年8月9日
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2017年8月23日
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2017年9月5日
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2017年9月9日
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2017年9月13日
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2017年9月14日
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2017年9月15日
今年の憲法フェスタ(11/3守ろう9条 紀の川 市民の会)は本秀紀(もと・ひでのり)さん~歌う憲法学者が語る9条と自衛隊
2017年9月18日
9条の会共同講演会「安倍改憲を許すな!!」(愛敬浩二名古屋大学大学院教授@11/4和歌山県JAビル)のご案内
2017年10月11日
「安倍9条改憲NO!大学人と市民のつどい―憲法問題シンポジウムと大学有志の会ブロック連絡会発足記念集会」(2017年10月8日)を視聴する
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた

選挙戦・最終日を迎えて~市民連合わかやま最終日の訴え、中島岳志さん再び、山本太郎さん走る、最後の最後まで「比例は共産党!」

選挙戦・最終日を迎えて~市民連合わかやま最終日の訴え、中島岳志さん再び、山本太郎さん走る、最後の最後まで「比例は共産党!」
 
1 和歌山からも最後の訴え
 10月10日の公示から、というよりも、この突然の総選挙の構図が一変した9月27日から数えて25日目の今日(10月21日)、いよいよ選挙戦の最終日を迎えました。超大型で強い台風21号が列島に接近し、雨が降り続く悪天候の中、各地で最後の訴えが行われています。
 昨日のブログにも書きましたように、市民連合わかやまは、今日の12時30分から、JR和歌山駅前の和歌山県JAビル前で行われる和歌山1区・原やすひさ候補(市民連合わかやま推薦、日本共産党公認、社会民主党和歌山県連合支持、自由党和歌山県支部連合会応援、新社会党和歌山県本部準備会応援)の街頭演説に参加し、応援演説も行うということでしたので、私も間に合うように出発し、近くまで車で行ったのですが、駐車場がどこも満車で止められない!ということで、昼間の街頭演説会への参加は断念し、今晩20時30分から21時まで、市民連合わかやまが行う最後のスタンディングアピール(於:JR和歌山駅前交差点)には参加しよう(そういう時間なら駐車場も駐められるだろう)と決意しながら事務所を目指したという次第です。
 今日12時30分からの原やすひさ候補の街頭演説会の模様は、早速、小谷英治さんがYouTubeにアップしてくだいましたのでご紹介します。
 
市民連合わかやま1区原やすひさJR和歌山駅頭20171021(20分)
2分~ 司会 小薮真一さん(日本共産党
4分~ 花田惠子さん(市民連合わかやま共同代表)
9分~ 原やすひささん(和歌山1区・比例近畿ブロック候補者)
19分~ 堀内秀雄さん(元和歌山大学副学長、市民連合わかやま共同代表)
24分~ 小籔真一さん
 
2 続・中島岳志氏が解き明かす日本政治の見取図~リベラリズムパターナリズム、再配分と自己責任 
 週刊金曜日・10月13日号に掲載され、加筆してWEB版・週刊金曜日ニュースに掲載された「緊急対談 衆院選で問われる日本政治の新しい対決軸、リベラル陣営のリアリズムとは(山下芳生×中島岳志)」は、今の日本の政治状況を読み解くための見取図として、とても参考になるものでした。
 この緊急対談をご紹介した私のブログ(中島岳志氏が解き明かす日本政治の見取図~リベラリズムパターナリズム、再配分と自己責任/2017年10月14日)にも、多くのアクセスがありました。
  その中島岳志(なかじまたけし)さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)に、ジャーナリストの江川紹子さんがインタビューした記事がYahoo!ニュースにアップされました。週刊金曜日の対談と併せてお読みになれば、より理解が進むと思います。
 
YAHOO!ニュース 10/20(金) 19:32
「リベラル」の逆は「保守」ではなく…歴史に耐えるものさしで、中島岳志さんと現代日本を読み解く政治学江川紹子 | ジャーナリスト
 
3 山本太郎さんが応援した候補ならまず間違いない
 諸般の事情から公認候補を1人も立てなかった自由党。共同代表の山本太郎さんは、全国各地で立候補した候補者の応援に飛び回っています。
 太郎さんは、10月6日のオフィシャルブログで次のように書いておられました。
(引用開始)
自由党として今回の選挙には候補者は立てない方針が決まりました。
私自身は選択肢の1つとして、山本太郎となかまたちで、
衆議院選挙の比例ブロック(東京・南関東)で挑戦することも
考えておりましたが、今回は断念します。
一人でも多く、心ある議員が当選できるよう党派関係なく、
議員個人の応援に入る予定です。
ただ、応援要請がなければ、勝手に応援には入れません。
山本太郎の応援を要請下さる場合、
各候補者の選対を通してこちらにご連絡戴けると助かります。
要請とスケジュールが合えば、日本全国津々浦々、応援に出向きます!
(引用終わり)
 公式Twitter山本太郎 反緊縮・金持ちから取れ@yamamototaro0)をずっと遡って調べてみると、山本太郎さんが応援している候補は、無所属、立憲民主党共産党社民党などで、希望の党は・・・私が探した範囲では見当たりませんでしたが、本来なら自由党から立候補すべく準備していた新人で、急に国替えさせられて希望の党から立候補というような人もいるやに聞いているので、もしかしたら、そういう人の応援には入っているかもしれません(確認できませんでした)。
 しかし、まだ投票を済ませていない方の選挙区に山本太郎さんが応援に入ってたとすれば、太郎さんが応援した候補に投票すればまず間違いないと思いますよ。ご参考までに。
 
4 最後の最後まで「比例は共産党!」
 今回の総選挙、私のブログでの訴えの最後は、やはりこれしかないでしょう。最後の最後まで「比例は共産党!」です。
 昨日も書きましたが、昨日のブログを読んでいない方の目に触れる可能性もありますので、何故私が「比例は共産党」とお願いするのか、その理由をもう一度書いておきます。明日の投票日、いよいよ天候は悪化しそうですが、少しでも雨脚が弱った時を見逃さず、是非投票所に足をお運びください。
 
 前回2014年の総選挙において日本共産党が獲得した議席は21。その内、オール沖縄の赤嶺政賢さん以外は、全て比例での当選者です。共産党としては、この議席の上積みを目指して選挙戦に突入したのですが、各種選挙情勢報道はいずれも、改選議席の維持は困難と予測しています。
 私は、立憲民主党が躍進することは大歓迎しますが、その陰で、共産党議席を減らすようなことがあってはならないと思っています。それは、「市民と野党の共闘」を、政党の側で最も熱心に、誠実に推進してくれたのが日本共産党であるからです。昨年7月の参院選民進和歌山県連の協力が候補の取り下げにとどまり、選挙戦には何の協力も得られず、「事実上」の野党統一で闘わざるを得なかった和歌山では、とりわけそのことを強く実感します。
 立憲民主党は出来たばかりの政党で、今のところ、組織も何もありません。現在、吹いている風は、小池・前原という稀代の「悪党コンビ」との対比で予想以上に強い追い風になっていますが、それがいつまでも続くはずはありません。希望の党の凋落から、民進党(民主党?)再結集という観測も出始めており、そういう事態となれば、立憲民主党の結党を歓迎した国民の期待との間に齟齬を来し始める可能性もなしとしません(そのようなことにならず、順調に発展してくれることを心から祈っていますが)。
 国政選挙における「市民と野党の共闘」などなかった2014年に獲得した21議席を、野党共闘のために、かなりの小選挙区で自主的に立候補を取り下げたにもかかわらず(あるいは、取り下げたために)、結果として、共産党議席を大幅に減らすようなことが万一にもあれば、野党共闘路線に対する深刻な疑念が共産党内に兆しても少しも不思議ではありません。
 もしも共産党議席減ということになれば、今後、憲法改正発議阻止の闘い、仮に発議されたとした場合の国民投票運動という、立憲野党間の共闘態勢が今以上に重要になる事態が目前に迫っているにもかかわらず、「市民と野党の共闘」を担う重要な一翼が大きく傷つき、仮に別の一翼(立憲民主党)が勢いを得たとしても、立憲勢力全体のバランスが崩れ、大きく羽ばたくことが出来なくなってしまうのではないかと懸念せざるを得ません。
 以上の理由により、私は、最後の最後まで「比例は共産党」にとお願いします。 
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/2017年衆院総選挙関連)
2017年9月21日
市民連合「総選挙における野党協力を求める緊急アピール」を発表
2017年9月27日
市民連合が野党4党に「衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望」を提出(9/26)~しかし事態は思わぬ展開を
2017年9月28日
臨時国会冒頭解散に対する憲法研究者有志の緊急声明」(2017年9月27日)を読む
2017年9月29日
市民連合みえ(9/28)と市民連合(9/29)のステートメントを読む
2017年10月4日
8年前の岸本周平氏への手紙~とてもとても遠いところに来てしまった
2017年10月6日
九条の会・声明「戦後日本の歴史と憲法の岐路に立って」(2017年10月5日)を読む
2017年10月7日
改憲問題対策法律家6団体連絡会緊急アピール(10/6)と市民連合の動き(10/7)
2017年10月8日
市民連合わかやまはこのように決断した~政策協定調印式と事務所開所式(2017年10月7日)
2017年10月10日
選挙戦が始まった~和歌山の地からの第一声(付・市民連合の3日連続大街宣と「公示に際して」の声明)
2017年10月12日
選挙戦3日目~和歌山1区と2区で市民連合わかやま推薦候補を応援(2017年10月12日)
2017年10月14日
中島岳志氏が解き明かす日本政治の見取図~リベラリズムパターナリズム、再配分と自己責任
2017年10月15日
市民連合わかやま動画班、奮闘中 & 市民連合わかやま・くまのの素敵な取組
2017年10月16日
鹿児島1区がうらやましい~岩上安身氏が「踏み絵は踏めません」と中山成彬氏に答えた川内博史氏にインタビュー(10/22まで全編視聴可)
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた
2017年10月18日
今回ばかりは「比例は共産党!」~「市民と野党の共闘」のために
2017年10月19日
今日もしつこく「比例は共産党!」~内田樹先生も共産党に投票されました
2017年10月20日
最後まで「比例は共産党!」~市民連合わかやま&市民連合わかやま・くまのも頑張る