wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

東京電力福島第一原発事故から5年をテレビはどう伝えるのか?~①NHKスペシャル編

 今晩(2016年2月23日)配信した「メルマガ金原No.2375」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
東京電力福島第一原発事故から5年をテレビはどう伝えるのか?~①NHKスペシャル編

 あの3.11から間もなく満5年が経過しようとしています。例年、この時期にテレビで多くの3.11関連番組が放送されますが、今年はとりわけ「東京電力福島第一原発事故から5年」を取り上げた番組
に注目しようと思います。
 番組制作者は、どのような切り口から原発事故に向き合ったのか、企画の意図はどのように実現したのか(あるいは実現し切れなかったのか)、視聴者としても真摯に番組を受け止めたいものです。全部を視聴することは不可能でも、視るべき番組を見逃して後悔しないよう、放送予定番組をチェックしようと思
います。
 
 まず最初は、NHKスペシャルです。
 以下に、番組案内を引用します。私もそこに書かれていること以上の情報は一切持ち合わせていません。1人1人が、視聴するに値するか、録画するに値するか、自ら判断してください。
 
2016年3月5日(土)午後9時00分~9時49分
NHK総合テレビ NHKスペシャル
原発事故・あの時ひとはどう動いたのか?~12万人避難の全記録~(仮)

「5年前に起きた東京電力福島第一原発事故。周辺市町村への避難指示は3km、10km、20kmと五月雨式に拡大し、どこにどうやって避難するかは各自治体の判断に任された。情報も体制も薄弱な中、人々はどのような状況に置かれ、どのような判断や行動を迫られたのか。改めて「あの時」を記録・検証
する動きが各地で始まっている。
 NHKはこうした市町村の検証記録、国の調査報告書、研究者が集めた避難者1万人のデータ、記録映像などを収集。さらに当時の首長や役場職員、自衛隊・警察・消防関係者、住民などを独自に取材。20km圏内からほぼすべての住民が避難するまでの1週間に、人はどう動き、混乱をどう過ごしたのか――
知られざる原発事故避難の全貌に迫った。
 証言から蘇るのは、過酷を極めた「あの時」の様子。当時の記憶を5年間引きずって心に秘めてきたた
め、今回初めて重い口を開いた人も少なくない。
 事故直後の混乱や避難による離散のため、これまで十分に掘り起こされてこなかった原発避難の実態。膨大な記録や証言に、ビッグデータや専門家による分析も交え、私たちが5年前に直面した、“原発事故避難”その混乱の全体像に迫る。」
 
2016年3月6日(日)午後9時00分~9時58分
NHK総合テレビ NHKスペシャル
被曝の森・野生の記録(仮)

福島第一原発事故によって8万人もの住民が避難して生まれた広大な無人地帯。5年の歳月で、世界に類を見ない生態系の激変が起きている。植物が街や農地を覆いつくすほどに成長。イノシシの群れが白昼堂々と街を歩き、ネズミやアライグマが無人の家に侵入して荒らすなど「野生の王国」化が進む。降り注いだ放射性物質は、特に“森”に多く残留していることが判明。食物連鎖を通じて放射性物質が動植物に
取り込まれている実態も明らかになっている。
 “被曝の森”で何が起きているのか。世界中の科学者が地道な調査を続けている。NHKも独自に開発した動物装着カメラや高精度4K映像などで共同調査を実施。動物行動学、放射線医学、チェルノブイリで研究してきた海外の研究者など数十チームによって放射性物質による汚染実態や被曝影響の調査も進む

 原発事故が生んだ“被曝の森”いまどうなっているのか?科学者たちの調査から分かってきた事実に、四季の移ろいや帰還を模索する住民の姿を織り交ぜ、5年目の知られざる姿を描く。」
 
2016年3月13日(日)午後9時00分~10時29分
NHK総合テレビ NHKスペシャル
シリーズメルトダウン
88時間~福島第一原発・同時多発事故の全貌~(仮)

「世界最悪レベルとなった原発事故から5年。東京電力福島第一原子力発電所では、事故の後処理、廃炉の作業が日夜続けられているが、今なお溶け落ちた核燃料の状態を直接見ることさえできず、事故の全貌は明らかになっていない。あの日、現場で何が起きていたのか?なぜ、放射能を封じ込めることができず、大量放出に至ったのか?NHKは事故直後から、「メルトダウン・シリーズ」として、専門家とともに独自の事故検証を行い、内外に高い評価を得てきた。非常用の冷却装置を使えず、一気にメルトダウン・水素爆発した1号機。原子炉冷却の“切り札”とされた消防車による注水に死角があり、メルトダウンを食い止められなかった3号機。そして、故・吉田所長が死をも覚悟したという2号機の危機…。今回、そうしたこれまでのスクープを網羅し、新たに東電関係者など500人を超す当事者たちの証言を加え、事故を決定づけた、震災発生からの88時間を映像化する。最新の解析結果から再現された原発を襲う津波の全貌。「まるでミサイルのような」と現場が証言した水素爆発の精細なCG。88時間を、時間軸に沿いながら、中央制御室や免震重要棟など現場が何を目撃しどう行動したのか、密室の緊迫したドラマを詳細に描いていく。これは、これまでの科学調査報道に「ヒューマンファクター」を加えた、震災5年目における「メルトダウン」の決定版である。」
       

(付録)
メルトダウン高田渡『値上げ』の替え歌)』 作詞・演奏:ヒポポ大王(?)