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「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(074~076)~朝鮮学校無償化裁判、『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、福島地裁・生業訴訟

 2017年9月12日配信(予定)のメルマガ金原.No.2933を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(074~076)~朝鮮学校無償化裁判、『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、福島地裁・生業訴訟
 
 3週間毎にアーカイブをご紹介している「自由なラジオ LIGHT UP!」。今回は、074~076の3回分です。
 今回は、ゲストのお名前を紹介するよりも、ゲストが取り組んでおられる裁判や書かれた著書をタイトルにしました。この方が皆さんにアピールするかと思いまして。もっとも、矢部宏治さんは、署名でなく、著者名にした方が良かったですかね?
 是非3本とも聴取していただければと思います。
 なお、過去のアーカイブは以下のYouTubeチャンネルから聴取できます。
 
 
 
074 2017.8.29
高校無償化の意義を問う―多文化・他民族共生社会を目指して
PERSONALITY 矢野 宏(新聞うずみ火代表・ジャーナリスト)
GUEST 丹羽 雅雄 氏(弁護士・朝鮮学校無償化裁判大阪弁護団団長)
 

■メインテーマ:「高校無償化の意義を問う――多文化・他民族共生社会を目指して」
 先日、大阪で画期的な判決が下されました。高校の授業料無償化の対象から朝鮮学校を外した国の処分について、大阪地裁が7月28日、この処分を違法とする判決を言い渡したのです。日本で学ぶすべての生徒に公平に教育の機会を与える、という制度の原点に立った判決であり、北朝鮮朝鮮総連との関係が深いことを理由に、朝鮮学校だけを除外してきた安倍政権の姿勢を厳しく問う判決でした。ということで、今回のテーマは、「高校無償化の意義を問う――多文化・他民族共生社会を目指して」と題して、「朝鮮高校無償化裁判大阪弁護団」団長の丹羽雅雄弁護士をゲストに、判決までの経緯と判決の持つ意味について伺います。
■Light-Upジャーナル:「猛暑でも電力は大丈夫?原発再稼働の影響は?」
 今年は、6月から真夏日が続き、東日本では一時的に気温が低い様な地域もありましたが、7月8月と記録的な暑さが続いていました。ところが、不思議と「節電」という言葉を聞きませんでした。2011年3月の東日本大震災直後は、原発が止まった影響などで計画停電があり、その年の夏は、政府のよる節電要請があったにもかかわらずです。本当に電気は大丈夫なんのか?原発再稼働が影響しているのか?改めて、今中さんに詳しくお話を伺います。
■よりそいコラム:「せめて1日」〜大阪大空襲に寄せて
 敗戦前日の1945年8月14日、当時の国鉄京橋駅を1トン爆弾が直撃し、数百人の命が奪われたことを知らない人も多いようです。いわゆる「大阪大空襲」。毎年その日には慰霊祭が行われるのですが、今年もJR京橋駅前には遺族ら300人が集まり、犠牲者に祈りを捧げました。今回の「よりそいコラム」を「せめて1日」とした理由とは?是非、リスナーのあなたも一緒に考えてみて下さい。
 
 
075 2017.9.5
矢部宏治・ぼうごなつこ「知ってはいけない」本を書いた訳
PERSONALITY 木内みどり
GUEST 矢部宏治さん(ジャーナリスト・作家)、ぼうごなつこさん(漫画家)
 

 発売と同時に品切れ、ベストセラーという異例の人気書「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」(講談社現代新書)をお出しになったジャーナリストでノンフェクションライターの矢部宏治さんと、この本の四コマ漫画を描いた漫画家・ぼうごなつこさんをお迎えしました。
 矢部宏治さんは、当番組第10回、2016年6月の放送にお迎えしてから、2回目の登場です。そのときには、「日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか」というご本をお書きになったばかりで、戦後の日米安保の構造から戦争法の成立までを詳しく教えていただきながら、私たち国民には全く知らされていない衝撃の事実が、いくつもあるということを知りました。
 その他、矢部さんのご著書は、大ベストセラーとなった「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」を含むと17万部を突破するなど、今、本当に多くの方に読まれています。
 その矢部宏治さんが、8月17日にお出しになりました新著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」(講談社現代新書)。戦後の日米関係における密約、日米地位協定の本当の意味など、日本政府の中枢ですら知らされていなかった衝撃の「真実」を追った集大成とも言えます。これを読めば、日本という国は実は今も、独立国家などではないことがはっきりとわかるのですが、今回のインタビューでは、矢部さんがどのようにしてそのような国家のタブーに挑んだのか?そしてこの先、日本はどこに向かうのか?をたっぷりとお話しいただきました。
 またこの本に、4コマ漫画で参加した漫画家・ぼうごなつこさんにもお話しを伺いました。ぼうごさんは、この日スタジオに1歳になる赤ちゃんを連れてきてのインタビュー。収録中にも澄み切った可愛らしい声を時々あげる赤ちゃんの声を聞きながらも、この国が再び戦火に包まれることなく、人が憎しみ合うことなく、いつも穏やかに笑い合える、そんな未来に向かっていてほしいと願うばかりなのですが・・。番組エンディングでは衝撃の事実が!?
<Light Up!ジャーナル>
原発推進派の要人と論争するなら、どこへでも出向きます(小出裕章・談)」
 久々のパーソナリティ木内みどりとの電話対談。どんなお話しが聴けますか。こちらもお楽しみに!
※このサイトからぼうごなつこさんの描いた4コマ漫画がご覧いただけます。
※番組でご紹介しました矢部宏治さんの新著

※その他矢部宏治さんの過去のベストセラー
076 2017.9.12
福島地裁「生業訴訟」判決直前レポート!
地域のためにスーパーを営む 原告団事務局長があきらめない訳
PERSONALITY おしどりマコ・ケン
GUEST 服部 浩幸さん(生業を返せ、地域を返せ!福島原発訴訟の原告団事務局長)
 

 もうすぐ2017年10月10日、福島地裁で「生業を返せ、地域を返せ!福島原発訴訟」の判決が言い渡される予定です。今日は、その原告団事務局長で、二本松市でスーパーマーケットを営む、服部浩幸さんをゲストに迎えました。服部さんには、判決を前にこれまでの道のり、そして先への希望をたっぷり1時間お伺いします。
 このいわゆる「生業訴訟」は、ひとことで言いますと、福島第一原発事故によって失われた暮らしを元通りに戻してほしいと訴えている裁判です。原発事故に関しては、全国で1万2000人以上の人々が、約30件の訴訟を起こしていますが、原告数にしてその3割を占める約4000人が参加しているのがこの生業訴訟なのです。
 これまでに、2017年3月17日には、前橋地裁で群馬訴訟に対する判決が出ており、9月22日には、千葉地裁で判決が降り予定です。そして福島は、3月21日結審していて、10月10日に判決が出る見込みです。
 2011年3月11日震災当時、代々スーパーマーケットを営む服部浩幸さんは、放射能の影響を心配する余裕もなく、地元の人々のために近隣地域から必死に食料をかき集め供給しつづけていたといいます。
 そんな服部さんが、生業訴訟の原告団事務局長となり、日常を失ったすべての原発事故の被害者のために立ち上がったのは、必然であったのかもしれませんが、地元の方々の願い、想いを丁寧に形にして法廷につなげる、そんな仕事を成し得ているのは、服部さんでこそなのではないか、そんなことが伺える心温まるインタビューとなりました。
 また、事故後PTA会長になったとき、福島産の米を給食に使うようになると聞いた父兄の訴えを背負って、教育委員会や学校との交渉に奔走した日々、また2013年にウクライナに視察に行った際に感じた、復興したキエフと取り残された郡部とのコントラストについてなど、被災地に根をはって実直に活動を続ける服部さんならではの視点で、さまざまなお話しをいただきました。
 リスナーの皆さまも、ぜひ10日10日に判決がでる福島をはじめ、この「生業を返せ、地域を返せ!福島原発訴訟」に注目をしていただきたいと思います。
 応援いただける方は、ぜひ署名にも参加をお願いいたします!
 
(付録)
 「071」として放送された「リスナー大感謝祭@Loft9 Shibuya【公開録音】」(PERSONALITY 木内みどり/おしどりマコ・ケン/今西憲之 GUEST 河合弘之氏(弁護士・映画監督)/吉田照美氏(ラジオパーソナリティ)/小出裕章氏(元京都大学原子炉実験所))の文字起こしが、「Light Up!ジャーナル 071」として掲載されていました。