2018年8月31日配信(予定)のメルマガ金原No.3256を転載します。
昨日に続き、2日連続で「憲法とアート」のお話です。
6月のブログでご紹介したのをご記憶の方もおられるかもしれませんが、日本弁護士連合会が、日本国憲法企画として、「憲法を詩おう♪コンテスト~あなたの思いをメロディに乗せて」として、憲法詩(ポエム)を募集していたのですが、その締切が来週末(9月7日)に迫ってきました。
2018年6月11日
企画の詳細は私の上記ブログをご参照いただきたいと思いますし、募集要項については、末尾に再掲しておきますが、簡単に言えば、湯川れい子さん、谷川賢作さん、アーサー・ビナードさん、青井未帆さんら7人の選者が、小学生以下の部、中学生・高校生の部、大学生・社会人の部のそれぞれで金賞、銀賞、銅賞各1名、入選5名をまず選び、その3部門の金賞からさらに大賞1作品が選ばれ、谷川賢作さんによって作曲されるという企画です。
ところが、この【憲法詩(ポエム)募集】について、特に「小学生以下の部」と「中学生・高校生の部」の応募が伸び悩んでいるとの連絡が、日弁連の本企画(所管:憲法問題対策本部)の担当副会長(主任)である阪本康文弁護士(和歌山弁護士会所属)からありました。
ということで、今日は、和歌山弁護士会事務局から会員宛連絡用メールで「会員の先生方で小中高校生にご案内いただける方がいらっしゃいましたら,是非とも添付ファイルをご活用いただきご案内いただきますようお願い申し上げます。もちろん,応募は小中高校生に限らず,大歓迎とのことです。」という要請があった位です。
※添付ファイルというのは「チラシ兼応募票」のことです。
残念ながら、私には子どもがおらず(もちろん孫もなく)、高校生以下の知り合いも(最近は)とんといないので、Facebookやブログで告知・要請する位のことしかできません。
是非、(ご自身も含めて)1人でも多くの方に応募いただきたく、最後の「拡散」にご協力をよろしくお願いします。
なお、以下に、阪本康文副会長の同じ事務所の同僚である芝野友樹弁護士が、9条ネットわかやまMLに投稿した文章を転載させてもらいます。「憲法詩(ポエム)って、どんなものを書けばいいのか分からない」という人には、とても参考になると思いますので(転載の了解はとっていませんが、その趣旨から考えて、まあいいでしょう)。
(2018年8月30日/芝野友樹弁護士の9条ネットわかやまMLへの投稿から引用開始)
現在,日本弁護士連合会では,添付の憲法ポエムの募集をしています。
締切は9月7日です。
小学生以下の部と中・高生の部の応募数が伸び悩んでいるようです。
なお,日弁連副会長の阪本弁護士によれば,ポエムは難しく考える必要はなく,
直接的に憲法をうたう必要はないようです。
ただし,締め切りは厳守ですので,よろしくお願いします。
記
実例
まどみちおさん自身の解説
「ぞうの子は、鼻が長いねと悪口を言われた時に、しょげたり腹を立てたりする代わりに、
一番好きな母さんも長いのよと、誇りを持って答えた。それは、ぞうがぞうとして生かされていることが、すばらしいと思っているからです。」
差別に対して、敢然と、誇りを持って、個人(人ではないけど)の尊重を謳いあげる、と。
(引用終わり)
※金原注 まどみちおさんが「ぞうさん」について語ったという上記の言葉は、結構有名らしいのですが、出典は少し検索しただけでは分かりませんでした。もしかしたら、阪田寛夫さんが書かれた『まどさん』という本(1985年)あたりではないか?と推測したりもするのですが、未確認です。
また、ざっとネット検索していたら、最初にできあがった「ぞうさん」は團伊玖磨作曲ではなかったとか、まどさんの知らないうちに、先輩の童謡作家が作品がNHKに持ち込み、團伊玖磨さんが作曲したとか、その際、先輩が「おはなが ながいね」を勝手に「おはなが ながいのね」に改作したとかいうことがあったなどというエピソードが紹介されているサイトがありました(近藤正高「まど・みちお——「ぞうさん」の噓と真実」)。
ただし、裏取りはしていません。
以下に、【憲法詩(ポエム)募集】要項を再掲しておきます。
(引用開始)
「古希」を超え、なお平和と人々の自由、人権を支え続けている日本国憲法。
その理念・役割を評価し、大切さを謳う<憲法詩(ポエム)>を募集します。
たくさんの応募をお待ちしております!
1 応募規定
テーマ
「日本国憲法」
応募資格
どなたでも応募できます
部門
小学生以下の部、中学生・高校生の部、大学生・社会人の部の3部門
タイトル
タイトルをつけてください。
文字数
タイトルを除き300字以内。
作成方法・用紙
手書き又はワープロ書き、用紙は自由
応募方法
応募の際は、応募票に住所・電話番号・年齢・氏名・部門を明記し、原稿1枚目の裏面に糊でしっかりと張り付けてください。応募点数に制限はありません。
日本弁護士連合会又は最寄りの弁護士会に提出してください。
※お住まいの地域の弁護士会はこちらをご参照ください。
※応募票は添付をご使用ください。→チラシ兼応募票(PDFファイル;630KB)
募集期間
2018年5月14日(月)~2018年9月7日(金)必着
応募上のご注意
・作品は、自己の作品で未発表のものに限ります(他人の作品を一部利用するのも不可)。
・本名による応募としてください。
・応募にかかる費用は応募者の負担とし、応募作品は原則として返却しません。
・応募作品の著作権は日本弁護士連合会に帰属するものとし、本企画および派生企画での各種利用、弁護士会作成の冊子等への掲載、ホームページ・雑誌・広報誌への掲載、歌唱曲としてCD化、DVD化、その他インターネット等での配信など、日本弁護士連合会が利用させていただきます。
・応募作品に第三者の権利侵害が認められた場合、応募者本人がその責任を負うこととし、主催者側は対応しません。
・応募作品に作曲をする場合、作曲者および関係者による作品内容の編集・補正・変更を承諾いただきます。
・作品内容が公序良俗に反するなど主催者が不適切と判断した作品は、応募者に通知することなく審査対象から除外します。
2 入賞
入賞
*部門毎に、金賞1名、銀賞1名、銅賞1名、入選5名(8名×3部門)
*入賞者には、図書カード(下記参照)と表彰状と副賞を贈呈します。
(1) 小学生以下の部 金賞:2万円、銀賞:1万円、銅賞:5千円、入選:3千円
(2) 中学生・高校生の部 金賞:5万円、銀賞:3万円、銅賞:1万円、入選:3千円
(3) 大学生・社会人の部 金賞:10万円、銀賞:5万円、銅賞:3万円、入選:3千円
(4) 大賞:作品を作曲して歌唱曲とする特典。
※上記3部門の金賞作品から大賞作品を選出し、谷川賢作氏が作曲をし、歌唱曲になります。
発表・表彰
*憲法詩・入賞者の発表:2018年11月(予定)
*入賞者の表彰および大賞・歌唱曲の発表:2018年12月1日(予定)
*日本弁護士連合会のホームページ・出版物等関連媒体などでお知らせするほか、入賞者には直接ご連絡します(ホームページ・出版物等関連媒体などでは、都道府県、氏名、年齢のみ公表します。)。
*入賞作品は、表彰式の前後に、日本弁護士連合会(弁護士会館1階ホール)にて展示する予定です。
3 審査
審査員について
7名の審査員によって審査します。
<審査員>
・湯川れい子さん(音楽評論家・作詞家)
・谷川賢作さん(作/編曲家 ピアニスト)
・覚 和歌子さん(作詞家、詩人、シンガーソングライター)
・アーサー・ビナードさん(詩人)
・青井未帆さん(憲法学者)
・日本弁護士連合会会長
・同憲法問題対策本部本部長代行
4 応募票
応募票
添付の応募票に、必要事項を記入の上、切り取って作品裏面に糊でしっかり貼り付けてご提出ください。
チラシ兼応募票(PDFファイル;630KB)
5 お問い合わせ等
主催
日本弁護士連合会
お問い合わせ先
日本弁護士連合会 人権部人権第二課
TEL 03-3580-9507
ただし、入賞者の氏名、都道府県、年齢は、本企画および関連企画に際して、ホームページや作成物・各種媒体において公表します。
(引用終わり)
(付録)
所沢市民文化センター・ミューズキューブホール 2013年10月13日
椰子の実 美しい日本の歌コンサート ライブ録音
ソプラノ・間庭小枝 伴奏・琴田恵理