2018年11月30日配信(予定)のメルマガ金原No.3347を転載します。
放送予告「灯りを奪われた町で」(テレメンタリー@2018年12月9日)
今年も多くの自然災害が日本列島を襲いましたが、中でも6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に広い範囲で記録された集中豪雨によってもたらされた災害、一般に「西日本豪雨災害」と言われることが多いようですが、国の法令では「平成三十年七月豪雨による災害」と呼称されています(政令第二百十二号 平成三十年七月豪雨による災害についての総合法律支援法第三十条第一項第四号の規定による指定等に関する政令など)。
この西日本豪雨災害を取材して製作されたドキュメンタリー番組の一部については、このブログでも放送予定をご紹介したことがありましたが(テレメンタリーとNNNドキュメントが9月に取り上げる西日本豪雨災害/2018年9月2日)、今日ご紹介するテレメンタリー(テレビ朝日系列)で12月9日に放送予定の「灯りを奪われた町で」(制作:瀬戸内海放送)は、そのような番組の1本です。
9月2日「道は濁流になった」制作:広島ホームテレビ
9月9日「ダムに沈められた町」制作:愛媛朝日テレビ
この連続放送は、ギャラクシー賞9月度月間賞を受賞したそうです。
テレメンタリーのホームページに、その選出理由が掲載されています。
(引用開始)
平成最悪の水害となった7月の「西日本豪雨災害」から何を学ぶのか、ローカル3局が地域をまたいで協力して取り組んだ検証シリーズ。被災者の証言に加え、防犯カメラ、ドライブレコーダー、視聴者提供の映像を駆使して水害の恐怖を伝えるとともに、避難指示の出し方など行政のあり方に鋭く切り込む。3本とも示唆に富んだ内容だった。
(引用終わり)
番組案内を引用します。
朝日放送テレビ 2018年12月9日(日)4時30分~5時00分
テレビ朝日 2018年12月9日(日)4時55分~5時25分
テレメンタリー「灯りを奪われた町で」
(番組案内から引用開始)
西日本豪雨の被災地・倉敷市真備町。ほとんどの住民が町を離れ、夜になると町は闇に包まれる。そんな中、浸水した自宅の2階で暮らす家族がいる。1階を修理し生活を立て直すつもりだが、二重の住宅ローンを抱え前に進めない。
真備町では過去にも洪水が繰り返し起きてきた。来ることを分かっていながら被災し、町を離れる男性。川の堤防強化のために、立ち退きを宣告された住民たち。
「戻ってきてほしい」―町にとどまる住民の願いは届くのか。かつてない洪水に見舞われた町で、それぞれの選択をした人たちの姿を追う。
ナレーター:ブルゾンちえみ
制作:瀬戸内海放送
(引用終わり)
(参考サイト)
番組案内にある「二重の住宅ローン」というのが、具体的にどのようなケースかは、番組を視てみないと分かりませんが、住宅ローンを弁済中に被災し、家を失ったような方を支援するための「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」(被災ローン減免制度)という制度があります。
例えば、岡山弁護士会のホームページでは、「自然災害に遭われた方」のためのページが開設されています。