2018年12月2日配信(予定)のメルマガ金原No.3349を転載します。
「市民と野党の勝利をめざそう!in 参議院選東京選挙区」(2018年11月28日)を視聴する
選挙区については、原則として都道府県単位で選出され、各選挙区において1人~6人の議員が選出されます。ただし、2016年の選挙から、鳥取県と島根県、徳島県と高知県が2県で1つの合同選挙区となっています。
各選挙区に割り当てられる議席数は以下のとおりです(2016年選挙以降適用)。
改選数6 東京都
改選数5 なし
改選数4 神奈川県、愛知県、大阪府
改選数3 北海道、埼玉県、千葉県、兵庫県、福岡県
改選数1 残りの32選挙区(合同選挙区2を含む)
以上のような制度を踏まえて、「市民と野党の共闘」のかけ声の下、2016年選挙(第24回参議院議員通常選挙)では、32の1人区の全てにおいて、まがりなりにも、野党候補の一本化が実現したのでした。
来年の第25回通常選挙に向けて、1人区での候補者一本化については、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)からの強力な働きかけもあり、国民民主党を含めた5党・1会派の間で、基本的な意見の一致を見ていると、とりあえずは言えるところまではこぎ着けているものと思います(参照「市民連合シンポジウム「安倍政権にかわる新しい選択肢~改憲発議の阻止と参院選での躍進を目指して~」(2018年11月28日)に5党・1会派が揃い踏み」/2018年11月29日)。
1人区での候補一本化、とりわけ現職議員がいない選挙区で「勝てる候補」を共同して推せるかどうか、各地での調整が急ピッチで進んでいることと思いますが、改選数2以上の選挙区の状況も気になりますよね。
中でも、最大の定数6を持つ東京選挙区を見ておきましょう。
来年改選期を迎える議員は、2013年の選挙で当選したのですが、この時は定数5でした。
第23回参議院議員通常選挙 東京都選挙区(定数:5人)
2013年7月21日執行
4位当選 山本太郎(無所属) 新 666,684票(11.83%)
参考までに、1回の選挙ごとの定数が6に増加した3年前の選挙結果も振り返っておきましょう。
第24回参議院議員通常選挙 東京都選挙区(定数:6人)
2016年7月10日執行
4位当選 山添拓(日本共産党) 新 665,835票(10.70%)
7位次点 田中康夫(おおさか維新の会) 元 469,314票(7.54%)
この2回の選挙結果を眺めながら、「60万票とればだいたい当選できるようだ」「自民党2、公明党1は堅そうだが、何とかその1角を崩せないか」「山本太郎さん、組織票はないけど大丈夫だよね?」などと考える人もいるでしょうね。
今日は、去る11月28日、TeNネットワークの主催により、IKE・Bizとしま産業振興プラザ(旧豊島区勤労福祉会館)6F多目的ホールで行われた、「市民と野党の勝利をめざそう!in 参議院選東京選挙区」のノーカット動画(「ken23qu」さんによる)が公開されていましたのでご紹介します。
この同じ11月28日、東京都北区の北とぴあ・さくらホールにおいて、市民連合が主催するシンポジウム「安倍政権にかわる新しい選択肢~改憲発議の阻止と参院選での躍進を目指して~」が開催され、5党・1会派(立憲民主党、国民民主党、日本共産党、自由党、社民党、無所属の会)の幹事長・書記局長が揃い踏みしたのですが、こちら豊島区の方には、現職の吉良佳子議員(日本共産党)と山本太郎議員(自由党)、それから、現職のいない立憲民主党から手塚仁雄衆議院議員(東京選挙区選対責任者)が参加されました。
北区の方は、野党共闘の全国展開のために意義ある集会であり、豊島区の方は、東京選挙区のための集会であって、共に重要な集まりです(同日開催になったのは偶然でしょうが)。
それでは、東京選挙区の情勢を学ぶために恰好の動画と思われますので、ご紹介したいと思います。
2018.11.28 市民と野党の勝利をめざそう!in 参議院選東京選挙区(1時間49分)
1時間26分~ 質疑応答