今晩(2014年3月28日)配信した「メルマガ金原No.1679」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
昨日のメルマガ(ブログ)で、新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」が来る4月22日に開催されるとの予告記事を書きましたが、その3日後(4月25日)、和歌山市において半田滋さん(東京新聞論説兼編集委員)の講演会が開かれます。
現在、焦眉の急となっている「集団的自衛権」を考えるための講演会を企画する者が、まず講師候補者として名前をあげるべきベストスリーのお1人が半田滋さんであることに異論のある人はほとんどいないと思います。ちなみに、残るお2人は、私の考えでは、柳澤協二さん(元内閣官房副長官補)と阪田雅裕さん(元内閣法制局長官)です。
いよいよ来月(4月)には、首相の単なる私的諮問機関に過ぎない「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)から、もっともらしい「報告書」が提出される予定です。
「平和主義」が危ういということはもちろんですが、「立憲主義」「法治主義」自体が崩壊の危機に直面しています。私たちは、総力をあげてこの危機に立ち向かい、安倍クーデター政権を包囲する国民戦線を展望する必要があります。
ところで、差し迫った危機の中、学習などしている場合ではないという意見があります。また、「いつもの顔ぶれ」が集まるだけの講演会を開いても仕方がないという意見もあります。しかし、そうでしょうか?
問題の本質を学ぶことがどうして無駄になるでしょう。「いつもの顔ぶれが集まる」講演会であっても、1人でも新しい人を誘う努力をすればよいのです。
和歌山では、4月25日の半田さんに続き、5月17日には柳澤協二さんをお招きした講演会(主催:憲法九条を守るわかやま県民の会)が予定されています。また、その間の憲法記念日には、和歌山市では和歌山城西の丸広場において、「Happy Birthday 憲法 in WAKAYAMA」(主催:憲法9条を守る和歌山弁護士の会、9条ネットわかやま)が、田辺市では(3日、4日の両日、紀南文化会館において)「紀南ピースフェスタ2014」が開かれるなど、例年にもまして多彩な企画が予定されています。
これらの企画に、主催者も驚くほどの数の市民が参加すれば、そのこと自体が大きな力になります。そのような動きが全国で巻き起こり、首都を包囲する形勢となれば、私たち自身の力で「潮目を変える」ことも不可能ではありません。
半田さんにしても柳澤さんにしても(また阪田さんにしても)、皆さん、この危機に立ち向かうために出来る限りのことをしなければならないという覚悟をもって活動されているものと確信します。
4月25日の半田さん講演会の主催者(私もその一員ですが)も、もちろん共通の危機感を持っての開催です。
1人でも多くの方が、誘い合わせて(これが重要)ご参加くださることを念願しています。
(チラシから転記)
講師 半田滋氏
(プロフィール)
はんだ しげる。1955(昭和30)年栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社。東京新聞編集局社会部記者を経て、2007年8月より編集委員。11年1月より論説委員兼務。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了。92年より防衛庁取材を担当。04年中国が東シナ海の日中中間線付近に建設を開始した春暁ガス田群をスクープした。
07年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。著書に、「集団的自衛権のトリックと安倍改憲」(高文研)、「改憲と国防」(共著、旬報社)、「『戦地』派遣 変わる自衛隊」(岩波新書)=09年度日本ジャーナリス会議(JCJ)賞受賞、「自衛隊VS北朝鮮」(新潮新書)、「闘えない軍隊」(講談社+α新書)などがある。
2014年4月25日(金)
午後5時30分開場
午後6時00分開演
和歌山県民文化会館小ホール
入場無料
主催●青年法律家協会和歌山支部
連絡先●和歌山市六番丁24番地 ニッセイ和歌山ビル11階
あすか綜合法律事務所 電話 073-433-3980
(転記終了)
(弁護士・金原徹雄のブログで取り上げた半田滋さん)
2013年2月21日
マガ9対談:川口創さん×半田滋さん「検証:9条を骨抜きにするいくつかの方法について」
2013年5月7日
マガ9学校・第24回「日本は『平和国家』の看板を下ろすのか?(川口創氏×半田滋氏)」
http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/26621055.html
http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/26621055.html
2013年6月13日
2013年8月23日
2013年9月25日
半田滋さんの論説『条約無視して解釈改憲か』を読む
2013年11月17日
(参考書籍)