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集中再放送・NHKスペシャルが追いかけてきた“アマゾン”(2018年12月15日・16日)

 2018年12月10日配信(予定)のメルマガ金原No.3357を転載します。
 
集中再放送・NHKスペシャルが追いかけてきた“アマゾン”(2018年12月15日・16日)
 
 1本、1本を視聴しても興味深いけれど、シリーズで製作された番組をまとめて視ることによってさらに深い知見が得られるドキュメンタリー番組もあると思います。
 定期的にチェックするNHKスペシャルの「再放送予定」のページに、2016年に初回放送された「大アマゾン 最後の秘境」全4作の他に、2003年制作の「沢木耕太郎 アマゾン思索紀行  隔絶された人々 イゾラド」と2009年制作の「ヤノマミ
奥アマゾン 原初の森に生きる」の2本を加えた6本が、来る12月15日(土)、16日(日)の両日に一挙再放送されることが予告されていました。
 私自身、かけ違って1本も視聴できていませんので、是非録画してじっくり視聴したいと思います。
 
 なお、NHKスペシャルの番組ホームパージの中の特設サイトの1つ「大アマゾン 最後の秘境」のページもご紹介しておきます(このページの構成は私のセンスに合いませんけどね)。
 
 それでは、以下に再放送予定の6本の番組案内を引用します(放送は全てNHK総合TVです)。
 
2018年12月15日(土)午前1時40分~2時39分(14日深夜)
ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる
(引用開始)
初回放送 総合 2009年4月12日(日)午後9時00分~9時59分 
アマゾンの最深部に1万年以上、独自の文化・風習を守り続けている部族がいる。欧米人に“最後の石器人”と呼ばれているヤノマミ族だ。現在、ヤノマミ族は2万人。40~200人で一つの集団を作り、ブラジルとベネズエラにまたがる広大なジャングルに分散して暮らしている。
私たちはその一つ、ワトリキ(風の地)と呼ばれる集落に150日間同居し、彼らの言葉を覚え、彼らと同じモノを食べながら撮影を続けた。森の中、女だけの出産、胎児の胎盤を森に吊るす儀礼、2ヶ月以上続く祝祭、森の精霊が憑依し集団トランス状態で行われるシャーマニズム、集団でのサル狩り、深夜突然始まる男女の踊り、大らかな性、白蟻に食させることで天上に送る埋葬…。そこには、私たちの内なる記憶が呼び覚まされるような世界があった。
笑みを絶やさず、全てが共有で、好きなときに眠り、腹が減ったら狩りに行く。そんな原初の暮らしの中で、人間を深く見つめてゆく。
※ブラジル政府、および部族の長老7名との10年近い交渉の末、TV局としては初めて長期の同居が許されたものです。
(引用終わり)
 
2018年12月15日(土)午後4時15分~5時04分
沢木耕太郎 アマゾン思索紀行  隔絶された人々 イゾラド
(引用開始)
初回放送 総合 2003年6月22日(日)午前0時00分~ 
アマゾンの奥地には,文明社会と一度も接触した事のない先住民族が今もいて、彼らは「イゾラド」と呼ばれている。「イゾラド」の世界とはどのようなものなのか、文明社会は彼らとどう向かい合えばいいのか。作家沢木耕太郎が、密林の奥深く分け入り、思索を重ねていく。
(引用終わり)
 
2018年12月16日(日)午後2時00分~2時58分
大アマゾン 最後の秘境 第1集 伝説の怪魚と謎の大遡上
(引用開始)
初回放送 総合 2016年4月10日(日)午後9時00分~9時58分 
「誰も見たことがない大河のさらに奥へ」をコンセプトに、地球最後の秘境とも言われる世界最大の川、アマゾンの奥深くにNHKのカメラが分け入り、これまで撮影されたことのない未知の世界を描く4本シリーズの第1集。テーマは、年に一度、数百万匹の魚たちが大遡上する様子と遡上する魚を追いかける幻の巨大魚の姿をとらえること。濁流渦巻くアマゾン川の本流では、水中にどんな生物がいるのか見ることは不可能。取材チームは、およそ一年のリサーチを費やし、ついにアマゾンの真ん中に、透明な水が湧き上がる「神秘の泉」を探し当てた。そして、そこで繰り広げられる怪魚たちの驚きの生態を高画質の4Kハイスピードカメラで撮影することに成功した。中でも、デンキウナギが自ら発電する電気を使って捕食する克明な映像は、世界で初めて、学術的にも貴重な映像だ。また、魚たちの大遡上を追ってアマゾン最上流のアンデス山脈へと向かい「奇跡の瞬間」の撮影に挑戦、下流域では魚の群れを襲うアマゾンカワイルカや体長2メートルの幻の巨大魚、ピライーバの姿を捉えることにも成功。川や魚と密接に関わって暮らす人々の暮しも描きながら、これまで誰も見たことのないアマゾン川の水中世界を描く。
放送を終えて
2016年8月に開催されるリオデジャネイロオリンピック。そのオリンピックイヤーで注目されるブラジルにある、世界一の大河アマゾンを舞台に、未だ見たことのない秘境を描き出す大型シリーズ「大アマゾン」。その第1集では、濁流の中に渦巻く魑魅魍魎、魚たちの世界を紹介しました。
アマゾンは、民放でも何度も取り上げられているので、生半可な映像ではNHKスペシャルの視聴者に満足していただけないと考え、自然番組の原点である、「誰も見たことのない映像」、濁流の中に潜む怪魚たちの生態と数百万匹の魚たちが繰り広げる大遡上の撮影にこだわりました。
しかし、その撮影は、簡単なことではありません。魚の生態を撮るためには、10m以上は透明度がないと難しいのに、アマゾンの水は、基本的に泥水か紅茶色で、水中では1mも見えれば御の字なのです。
本業は熱帯魚屋という異色のコーディネーターが持つアマゾンネットワークをフルに使って見つけてもらった、透明度30m以上ある泉を初めて見た時は、これで撮影できると本当にホッとしました。
こんなに透明な水でアマゾンの魚たちの自然な生態をとらえた映像はこれまで世界でも例が無く、特にデンキウナギの捕食シーンのハイスピード撮影は、間違いなく世界で初めての映像です。
他にも、アンデス山麓で起きる魚たちの一斉遡上の様子や、ピンク色のアマゾンカワイルカが魚を追いかけ、逃げ惑う大量の魚が水面から飛び出すシーンなど、現場で見た興奮をそのまま番組に詰め込みました。
その映像を盛り上げてくれた佐藤正治さんの素晴らしい音楽と松田龍平さんの怪しげなナレーション。何が起きるかわからないアマゾンの奥深さと「大アマゾン」のシリーズとしての世界観が作り上げられ、理屈抜きに見ていただける異色のNスペに仕上がったと思います。
アマゾンに初めて行ったのは2001年。この15年間に、その環境は確実に変化しています。ネグロ川という大きな支流には橋が架かり、各地で活発になっている経済を支える発電をするために沢山のダムが作られました。1年で10m以上変動する川の水位は、毎年のように「今年は異常だ」という声が聞かれます。30年ほど前は、普通に見られたと言う魚の大遡上も、ダムや乱獲の影響でブラジル国内では、ほとんど見られなくなりました。日本の20倍の面積を誇るアマゾンでも、その環境は目に見えて失われてきているのです。
番組を見ていただいた方に、失われつつあるアマゾンの自然の奥深さと美しさが伝わっていれば、これほど嬉しいことはありません。
(ディレクター 岡部聡) 
(引用終わり)
 
2018年12月16日(日)午後3時05分~3時54分
大アマゾン 最後の秘境  第2集 ガリンペイロ 黄金を求める男たち
(引用開始)
初回放送 総合 2016年5月8日(日) 午後9時00分~9時49分 
そこには「未知のものたち」が潜んでいる-。“地球最後の秘境”とも言われる世界最大の川・南米アマゾンの奥深くに、誰も見たことがない世界を追う4本シリーズ。第2集は、「生々しい人間たちの生きざま」に迫る。
大アマゾンの密林の奥、無数の滝を遡り、何日もかけてようやくたどり着くその先に、黄金にとりつかれた荒くれ者たちが住んでいる。彼らは“ガリンペイロ”と呼ばれる金鉱掘り。そこは、社会からはみ出した者たちの「闇の王国」だ。大当たりか、大外れか。一獲千金を夢見て土砂を洗い、金を取り出す作業を繰り返す毎日。黄金の美しさに人生を囚われ、いさかいが起きれば時に死者が出ることもあるという無法者たち…。ガリンペイロたちの、はかなくも濃密な人間模様を描く。
(引用終わり)
 
2018年12月16日(日)午後3時55分~4時44分
大アマゾン 最後の秘境 第3集 緑の魔境に幻の巨大ザルを追う
(引用開始)
初回放送 総合 2016年6月12日(日)午後9時00分~9時49分 
“最後の秘境”アマゾン川に、まだ見ぬ世界を追うシリーズ。第3集は、密林の奥深くに潜む「伝説の巨大ザル」を追う。アマゾンの鬱蒼としたジャングルは正に魔界。未だ新種の発見が相次ぎ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の伝説も数多く語り継がれている。こうした怪物伝説の中でも、特に注目されるのが「巨大ザル」の存在だ。体長1メートルを超えるサルは南米にはいないとされる中で、今もアマゾンのあちこちで、大型のサルの目撃例が後を絶たない。約100年前に撮影された類人猿のような姿をしたサルは「モノス」と呼ばれ、その正体をめぐって、今も多くの注目を浴びている。取材班はその「伝説」を追い、人跡未踏のジャングルの奥深くへと分け入る。驚くほど豊かなアマゾンの生態系と、謎に満ちたサルたちの映像で織りなすエキサイティングな冒険活劇。
放送を終えて
番組をご覧下さった皆様、どうもありがとうございました。「あんな過酷な場所に行って取材班は大丈夫だったのか?」という反響を数多く頂きましたが、お陰様で無事生還しました。虫刺されの猛烈なかゆみも、今はほとんど収まっています。
さて、今回の取材では最大の目標であった「未知の巨大ザル」には結局出会えませんでした。肩すかしをくらったという方がいたら、ごめんなさい。私たちとしても、完全に本気で探していただけに非常に悔しい限りです。
今回、私たちが鳴き声を聞いたり、「塩場」でサルの爪痕らしき物を目撃した、あの森の目撃談は、現地取材で独自に掴んだ特筆ものの情報です。サルの研究者にも一切知られていませんでした。番組では時間の関係で詳しく紹介できませんでしたが、数多くの住民の証言の中には、実は「しっぽがほとんど無いサル」という意味の「マカク・ビコ」という名前の巨大ザルの目撃例がありました。もちろん既知のサルの写真を見せて慎重に確認しましたが、誰もが絶対に違うと言うのです。しっぽのない巨大ザルが実在したら、それこそ科学の常識を覆す大スクープです。
これまで知られていない何らかのサルがいる可能性は極めて高い。私たちはそんな確信のもと、長期取材を敢行しました。残念ながら番組の放送までには100%満足の答えは出せませんでしたが、無人カメラは現場に仕掛けたままですし、いつかきっとこの謎を解明したいと思っています。
今回の番組で、謎に迫る我々取材班のドキドキ感と、何が潜むかわからないアマゾンの底知れないロマンを感じていただけたなら、制作者としてうれしい限りです。
ディレクター 田所勇樹
(引用終わり)
 
2018年12月16日(日)午後4時45分~5時34分
大アマゾン 最後の秘境 第4集 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々
(引用開始)
初回放送 総合 2016年8月7日(日)午後9時00分~9時49分 
“最後の秘境”アマゾン川に、まだ見ぬ世界を追うシリーズ。第4集は、文明社会と接触したことがない“原初の人々”を追う。アマゾン源流域、ブラジルとペルーの国境地帯にいるという彼らは、部族名も言語も人数もわからない。「隔絶された人々」という意味の『イゾラド』と呼ばれる謎の先住民族である。いま、そのイゾラドの目撃情報が相次いでいる。森に猟に入った若者が弓矢で腹を射抜かれた。川辺で遊んでいた少女の足元に数本の矢が飛んできた。イゾラドの集団にとり囲まれた村からSOSが発信された…。なぜ彼らは、文明社会の領域に、突如姿を現すようになったのか。取材班は、ペルー政府との交渉の末、イゾラドを監視する複数の最前線基地に、テレビ局として初めて滞在。森の彼方から聞こえてくる、「知られざる、しかし私たちと同じ人間の声」に耳を澄ました。
(引用終わり)