2019年1月2日配信(予定)のメルマガ金原.No.3380を転載します。
和歌山市・新成人アンケート2019(前編)~予告編と昨年までの回顧
和歌山市では、成人式「はたちのつどい」を、「成人の日」(1月の第2月曜日)の前日もしくはその1週間前の日曜日に開催する例となっており、今年は、1月6日(日)午後1時から、和歌山県民文化会館大ホール(キャパ2000席)で開催されます。
今年成人式を迎えるのは、「平成10年(1998年)4月2日~平成11年(1999年)4月1日の出生者」であり、該当者数は3,590人(男1,859人、女1,731人)で、対前年比57人の増加ということです。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/022/169/20181221-1.pdf
成人式に参加する新成人にとって、式典自体よりも、会場「前」での友人との再開・交歓が重要な目的であることは言うまでもありません。
ところが、一昨年までは、会場が和歌山ビッグホエールでしたから、会場「前」も結構広かったのですが、昨年から、(事情はよく分からぬながら)和歌山県民文化会館に移りましたので、県文前「広場」の混雑ぶりは相当なものでした。
昨年の混雑ぶりについては、私のブログ(及びリンクしているFacebook)に掲載した写真をご覧ください。
私は、同会に入会したおぼえはないのですが、代表の松浦攸吉さんとは様々な団体でご一緒している縁もあり、頼まれごとをすると断り切れず、何となく「嘱託広報担当」というような役割を担っています。
私が松浦さんから誘われて、ビッグホエール前でのシールアンケートの取材(ブログでレポートするための)に出かけるようになったのは2012年からですが、その後、会場が変更となった昨年(2018年)まで、ずっと、事前広報や現地取材、結果のブログでのレポートなどを行ってきました(2017年は荒天のためにアンケートは中止)。
昨年から会場が和歌山県民文化会館前に変更となったため、従来行っていたシールアンケートは、シールを貼るボードを設置する場所がないということで、調査員が手分けして新成人から調査項目への回答を聞き取り、これを集計して意識調査を行う方式に変更とな
りました。昨年の模様をレポートした私のブログ(和歌山市・新成人アンケート2018(後編)~今年は賑わっていました(結果レポート)/2018年1月7日)。
昨年のレポートをお読みいただければ分かると思いますが、会場前では、主催者である和歌山市教育委員会のブースをはじめ、原水爆禁止和歌山県協議会、新婦人の会和歌山市支部、民主青年新聞(民青同盟)などの皆さんが様々な活動をされていました。
そのような中で、「平和と憲法を守りたい市民の声」がたゆまず新成人アンケートを続けてきたからこそ見えてくるものもあると思います。一例として、昨年のレポートの一部を引用します。
(引用開始)
戦争関連の質問項目は、毎年かなり内容が異なるので比較しにくいのですが、原発容認か否かについての回答率は気になりますよね。今年の37.3%ってどうなの?ということで、過去5回分を調べてみました。
2012年「原発を存続させる」92/430=21.4%
2013年「原発を存続させる」122/431=28.3%
2014年「原発は「いる」」110/354=31.1%
2015年「原発は再稼働する」161/481=33.5%
2016年「原発は存続させる」166/477=34.8%
うーん。恐ろしいほど「順調に」原発容認派が増えている!現在19歳、20歳ということは、福島第一原発事故が起きた時には12歳か13歳。来年以降はもっと原発容認派の「成人」が増えていくのだろうか。何とかしなければ。
※2018年の質問と結果
原発は・・・
必要=152人(37.3%)
無くてもよい=237人(58.2%)
分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)=18人(4.4%)
(引用終わり)
それでは、2012年(第8回アンケート)から2018年(第13回)までの6回分のテーマと結果をまとめてご紹介します。
2011年までは、「9条」「自衛隊」など、安全保障関連のテーマだけでアンケートを実施していたものが、2011年3月の東京電力福島第一原発事故をうけ、原発問題との2本立てでアンケートを行うようになったのが2012年からです。
なお、前述したとおり、2017年は、天候不良のため、成人式自体は挙行されたものの、屋外でのアンケートは無理ということで中止のやむなきに至りました。
2012年1月8日(日) 和歌山市の新成人 3,699人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第8回新成人アンケート
「あなたが総理大臣だったらどうしますか?」
◎自衛隊について
・アメリカの戦争に軍隊として参加する=17人
・災害救助に専念する=371人
・分からない・決められない等=8人(選択肢にはない)
回答者計=396人
◎原発について
・原発を存続させる=92人
・分からない・決められない等=16人(選択肢にはない)
回答者計=430人
2013年1月13日(日) 和歌山市の新成人 3,676人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第9回新成人アンケート
「あなたが総理大臣だったらどうしますか?」
◎自衛隊について
・他国の戦争に軍隊として参加させる=39人
・災害救助隊に専念する=394人
・どちらでもない(分からないなど)=4人(選択肢にはない)
回答者計=437人
◎原発について
・原発を存続させる=122人
・どちらでもない(分からないなど)=15人(選択肢にはない)
回答者計=431人
2014年1月12日(日) 和歌山市の新成人 3,505人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第10回新成人アンケート
「あなたならどうする?」
◎憲法9条
・「憲法9条」を「知っている」=237人
「憲法9条」は「いる」 216人
「憲法9条」は「いらない」 13人
分からない 8人(選択肢にはない)
・「憲法9条」を「知らない」=132人
回答者計=369人
◎原発
・「原発」は「いる」=110人
・「原発」は「いらない」=210人
・分からない=34人(選択肢にはない)
回答者計=354人
2015年1月11日(日) 和歌山市の新成人 3,610人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第11回新成人アンケート
「あなたはどうしますか?」
◎憲法9条について
・変える=48人(10.04%)
・わからない=176人(36.82%)
・変えない=254人(53.14%)
回答者計=478人
◎原発再稼働について
・再稼働する=161人(33.47%)
・わからない=157人(32.64%)
・再稼働しない=163人(33.89%)
回答者計=481人
2016年1月10日(日) 和歌山市の新成人 3,537人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第12回新成人アンケート
「あなたのご意見をお聞かせください」
◎安保法制で国民は
・守られる=93人(18.34%)
・危険になる=143人(28.21%)
・分からない=271人(53.45%)
回答者計=507人
◎原発稼働について
・即廃炉=93人(19.50%)
・段階的廃炉=218人(45.70%)
・存続する=166人(34.80%)
回答者計=477人
2018年1月6日(日) 和歌山市の新成人 3,543人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第13回新成人アンケート
◎あなたの気になるキーワードを選んでください(複数回答可)
・森・加計=20人
・戦争・紛争=61人
・就職=130人
・オリンピック=97人
・貧困(格差)=30人
・人間関係=64人
・沖縄=27人
・憲法=24人
・消費税=92人
◎原発は・・・
・必要=152人(37.3%)
・無くてもよい=237人(58.2%)
・分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)=18人(4.4%)
回答者計=407人
◎戦争・紛争は・・・
・武力で解決=34人(8.5%)
・対話で解決=358人(89.9%)
・分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)=6人(1.5%)
回答者計=398人
それでは、以下に、6日の新成人アンケートの実施をお知らせしたプレスリリース(私が今日FAXでマスコミ各社に送りました)の主要部分を引用します。アンケートの結果については、早ければ当日のブログでご紹介する予定です。
(引用開始)
【プレスリリース/本文書のみ】
2019年1月2日
報道機関 各位
平和と憲法を守りたい市民の声
世話人代表 松 浦 攸 吉
1/6 新成人を対象にアンケート調査を行います
平素は私たちの活動にご理解ご協力をいただきまことにありがとうございます。
今年も当会では、和歌山市の新成人を対象として、成人式「はたちのつどい」会場周辺での意識調査(アンケート)を行うことになりました。
成人式がビッグホエールで行われていたときは、シールアンケートの形で意識調査を行ってきましたが、昨年から会場が県民文化会館に変更されたこともあり、調査担当者が新成人に協力をお願いしてアンケートに答えていただく方式となりました。
今年の新成人アンケートは、下記要領で実施致します。
例年、多くの新成人がアンケートに協力してくださっており、今年、どのような結果となるか、取材の上、報道していただければまことに幸甚に存じます。
記
○と き 2019年1月6日(日)午前11時00分頃~
○ところ 和歌山県民文化会館(成人式会場)周辺
〇質問項目(あくまでも予定です)
推進すべき/中止すべき
2 憲法9条について
変更すべき/変更すべきではない
(引用終わり)